JP3020524U - 非常用貯水容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水道と洗濯機又は浴槽との間に介在させて設
置し、通常水道水を使用する場合は、この非常用貯水容
器を通して洗濯機又は浴槽等に供給され、常に新鮮な水
が貯えられるようにし、災害時には飲料として使用でき
る水圧に強い容器を提供する。 【構成】 上部に蓋取付部６、６ａを設けた２個の有底
円筒状の容器１、１ａを、隔壁２を介在させて連設し、
隔壁２の下部に容器１、１ａを連通する通水穴３を設
け、上部に把手７を設けたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本発明は水道と洗濯機、浴槽等の間に介在させ、通常は貯水容器として使用 し、災害等が発生して水道の給水が停止した際、緊急用水として使用できるよう にした非常用貯水容器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、貯水容器は屋内又は屋外の所定の場所に設置されていて、災害が発生し ない限り、水を入れた状態で放置されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、貯水容器は水を入れた状態で長期間放置しておくと、水は次第に腐敗 してボウフラが発生したり悪臭を放ったりするので、適当な時期に水を入れ替え なければならなかった。 又、貯水容器に入れて長期間放置しておいた水は、飲用したり調理用に使用す ることはできないので捨てるか、庭の打水にする以外に使用することはできない ばかりでなく、容器が角形であるため水圧に弱い欠点を有していた。 本考案の非常用貯水容器は、水道と洗濯機又は浴槽との間に介在させて設置し 、通常水道水を使用する場合は、この非常用貯水容器を通して洗濯機又は浴槽等 に供給され、常に新鮮な水が貯えられるようにし、災害時には飲料として使用で きる水圧に強い容器を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため本考案は、上部に蓋取付部６、６ａを設けた２個の有 底円筒状の容器１、１ａを、隔壁２を介在させて連設し、隔壁２の下部に容器１ 、１ａを連通する通水穴３を設け、上部に把手７を設けたものである。

【０００５】

【作用】 上記のように構成された本考案を実際に使用する場合は次のようになる。 図２に示したように、容器１の上部に設けられた蓋取付部７に送水管９の一端 を連結した蓋８を嵌着し、容器１ａの上部に設けられた蓋取付部７ａに排水管９ ａの一端を連結した蓋８ａを嵌着する。 このように容器１、１ａに蓋８、８ａを嵌着した後、蓋８ａに連結された送水 管９の他端を水道に連結し、蓋８ａに連結された排水管９ａの他端を洗濯機、浴 槽、調理場等の排水コックに連結した状態で水道のコックを開いて容器１内に水 を供給する。 容器１内に供給された水は通水穴３を通って容器１ａ内に供給され、容器１と 容器１ａが満杯になると蓋８ａの排水管９ａを通って排水コックを介して洗濯機 、浴槽、調理場等に供給され、排水コックを閉めると水道からの給水も自動的に 停止する。 災害が発生し、非常用として水を保存する場合は、水道のコックを閉めて送水 管９を取り外し、排水コックを閉めて排水管９ａを取り外すと容器１と容器１ａ 内の水はそのまま保存される。

【０００６】

【実施例】

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１は本考案の一部切欠正面図、図２は容器内の水の流れる状態を示した図、図 ３は本考案の斜視図で、図中の符号Ａは容器全体を示す。 １、１ａは有底円筒状の容器で、容器１、１ａは高圧ガスボンベのように金属 製又は合成樹脂製で、水道の高圧に耐えられるように構成されている。 ２は容器１、１ａを仕切る隔壁で、下部に通水穴３が設けられていて、容器１ と容器１ａの内部がこの通水穴３によって連通され、容器１から容器１ａへ流入 する水圧を制御するようになっている。 ４は容器１の底部に設けられた台、４ａは容器１ａの底部に設けられた台で容 器を設置する際、底部が丸味を帯びている容器を安定させるために設けられたも のである。 ５は容器１の上部に設けられた流入口で、蓋８に連結された送水管９から水が 供給される口である。 ５ａは容器１ａの上部に設けられた排水口で、この排水口５ａから蓋８ａに連 結された排水管９ａから洗濯機、浴槽等へ水が供給されるようになっている。 ７は容器１と容器１ａの上方に架設された把手で、容器Ａを持ち運びする際に 使用するもので、容器を満水にした場合はかなり重くなるので持ち易い構成にな っている。 本考案は底が丸味を帯び円筒状の容器なので耐水圧には優れているが、設置す る場合は不安定なので、図３に示したように台４に更にパネルを敷設することに よって安定する。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は上記のように構成したので、容器の中の水は常にきれいに保たれ、災 害が何時発生してもきれいな飲料水が得られ、しかも容器の機構も簡単なので安 価に提供できる。 又、本考案は高圧ガスボンベのように全体が丸味を帯びているので、水道の圧 力には充分に耐えられるようになっている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一部切欠正面図である。

【図２】容器内の水の流れる状態を示した図である。

【図３】本考案の斜視図である。

【符号の説明】

１ 容器 １ａ 容器 ２ 隔壁 ３ 通水穴 ４ 台 ４ａ 台 ５ 流入口 ５ａ 排出口 ６ 蓋取付部 ６ａ 蓋取付部 ７ 把手 ８ 蓋 ８ａ 蓋 ９ 送水管 ９ａ 排水管

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上部に蓋取付部を設けた２個の有底円筒
   状の容器を、隔壁を介在させて連設し、前記隔壁の下部
   に２個の容器を連通する通水穴を設けたことを特徴とす
   る非常用貯水容器。