JP3027916U - 非常用飲料水貯蔵容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般家庭において地震等の災害に備えて飲料
水を常時飲用に適した状態で貯蔵するための持ち運び可
能な小型の非常用飲料水貯蔵容器を提供する。 【解決手段】 持ち運び可能な容器に注水管と取水管と
を備えさせ、該注水管を常時水道の蛇口に接続したこと
を特徴とする非常用飲料水貯蔵容器。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、一般家庭において地震等の災害に備えて飲料水を常時飲用に適した 状態で貯蔵するための持ち運び可能な小型の非常用飲料水貯蔵容器に関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

非常用飲料水貯蔵容器としては、開閉自在のキャップを備えた合成樹脂製の容 器が既に使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の非常用飲料水貯蔵容器においては、貯蔵する飲料水を常時飲用に適 した状態に維持するためには、容器内の飲料水を新鮮な飲料水と定期的に交換し なければならない。しかるに、このような飲料水の交換は面倒であり、しばしば 忘れがちである。非常用飲料水貯蔵容器内に飲料水を貯蔵しておいても、該飲料 水の定期的な交換を怠ると非常時に飲用することができなくなる。 このような状況に鑑み、本考案は飲料水を常時飲用に適した状態で貯蔵するよ うにした非常用飲料水貯蔵容器を提供しようとしてなされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案は下記の非常用飲料水貯蔵容器を提供する 。

【０００５】 （１）持ち運び可能な容器に注水管と取水管とを備えさせ、該注水管を常時水道 の蛇口に接続したことを特徴とする非常用飲料水貯蔵容器（請求項１）。

【０００６】 （２）前記注水管の容器側端又は取水管の容器側端のいずれか一方を容器内の下 部に位置させ、他方を容器内の上部に位置させることが望ましい（請求項２）。

【０００７】 （３）前記注水管と取水管とを同一のキャップを介して容器に取り付けてもよい （請求項３）。

【０００８】

【作用】

［請求項１の非常用飲料水貯蔵容器］ 請求項１の非常用飲料水貯蔵容器においては、注水管を常時水道の蛇口に接続 する。水道の蛇口を開いたときには、水は水道の蛇口より注水管を経て容器内に 入り、容器を満たした後、取水管より容器外に出る。即ち、水道を使用する際に は、水道の蛇口を開けば水は容器の取水管より出るのである。換言すれば、容器 内の水は水道を使用する度に新鮮な水と交換されることになる。その結果、容器 内の水は常時飲用に適した状態に維持される。

【０００９】 ［請求項２の非常用飲料水貯蔵容器］ 請求項２の非常用飲料水貯蔵容器においては、注水管の容器側端又は取水管の 容器側端のいずれか一方を容器内の下部に位置させ、他方を容器内の上部に位置 させている。 （イ）注水管の容器側端を容器内の下部に位置させ、取水管の容器側端を容器内 の上部に位置させたときには（図１参照）、水は注水管の容器側端より容器の下 部に流入し、容器内の上部より取水管に流入する。換言すれば、水道の蛇口を開 く度に水は容器内を循環し、容器内の水は好ましく交換される。 （ロ）また、注水管の容器側端を容器内の上部に位置させ、取水管の容器側端を 容器内の下部に位置させたときには、水は注水管の容器側端より容器の上部に流 入し、容器内の下部より取水管に流入する。換言すれば、水道の蛇口を開く度に 水は容器内を循環し、容器内の水は好ましく交換される。

【００１０】 ［請求項３の非常用飲料水貯蔵容器］ 請求項３の非常用飲料水貯蔵容器においては、注水管と取水管とを同一のキャ ップを介して容器に取り付けている。従って、容器のキャップは一つのみで済む ため、製造コストを低減させることができる。

【００１１】

【考案の実施の形態】

次に、本考案の実施の形態を添付図面に従って説明する。 符号１に示すものは非常用飲料水貯蔵容器を構成する容器である。容器１は持 ち運び可能な小型のものとし、好ましくは合成樹脂により形成する。容器１には 注水管３と取水管５とを備えさせる。図１に示す事例においては、注水管３と取 水管５とをそれぞれ各別のキャップ７、９を介して容器１に取り付けている。各 キャップ７、９は容器１に対し着脱自在であり、一例として容器１の開口部１１ 、１３に螺着されている。注水管３と取水管５はキャップ７、９を容器１から取 り外すことにより容器１から除去することができる。注水管３は常時水道の蛇口 １５に接続しておく。図示の事例においては、注水管３は取付具１７を介して水 道の蛇口１５に取り外し自在に接続されている。符号１９に示すものは容器１を 運搬する際に手で把持するためのハンドルである。

【００１２】 前記注水管３の容器側端３ａ又は取水管５の容器側端５ａのいずれか一方を容 器１内の下部に位置させ、他方を容器１内の上部に位置させることが望ましい。 図示の事例においては、注水管３の容器側端３ａを容器１内の下部に位置させ、 取水管５の容器側端５ａを容器１内の上部に位置させているが、これと逆に、注 水管３の容器側端３ａを容器１内の上部に位置させ、取水管５の容器側端５ａを 容器１内の下部に位置させるようにしてもよい。

【００１３】 図２に示す事例においては、注水管３と取水管５とを同一のキャップ２１を介 して容器１に取り付けている。この事例においては、キャップ２１は容器１の開 口部２３に着脱自在に螺着されている。注水管３と取水管５はキャップ２１を容 器１から取り外すことにより容器１から除去することができる。

【００１４】 図１又は図２に示す容器１を複数個直列状態に接続して使用しても差し支えな い（図３参照）。符号２５は容器１、１・・・を相互に接続する接続管である。

【００１５】

【考案の効果】

［請求項１の非常用飲料水貯蔵容器］ 請求項１の非常用飲料水貯蔵容器においては、注水管を常時水道の蛇口に接続 しているため、容器内の水は水道を使用する度に新鮮な水と交換されることにな る。その結果、容器内の水は常時飲用に適した状態に維持される。従って、容器 内の水を積極的に交換する作業は不要である。

【００１６】 ［請求項２の非常用飲料水貯蔵容器］ 請求項２の非常用飲料水貯蔵容器においては、注水管の容器側端又は取水管の 容器側端のいずれか一方を容器内の下部に位置させ、他方を容器内の上部に位置 させているため、水道の蛇口を開く度に水は容器内を循環し、容器内の水は好ま しく交換される。

【００１７】 ［請求項３の非常用飲料水貯蔵容器］ 請求項３の非常用飲料水貯蔵容器においては、注水管と取水管とを同一のキャ ップを介して容器に取り付けている。従って、容器のキャップは一つのみで済む ため、製造コストを低減させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による非常用飲料水貯蔵容器の一例を示
す断面図である。

【図２】本考案による非常用飲料水貯蔵容器の別の一例
を示す断面図である。

【図３】容器を複数個直列状態に接続した状態を示す側
面図である。

【符号の説明】

１ 容器 ３ 注水管 ３ａ 容器側端 ５ 取水管 ５ａ 容器側端 ７ キャップ ９ キャップ １１ 開口部 １３ 開口部 １５ 水道の蛇口 １７ 取付具 １９ ハンドル ２１ キャップ ２３ 開口部 ２５ 接続管

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 持ち運び可能な容器に注水管と取水管と
   を備えさせ、該注水管を常時水道の蛇口に接続したこと
   を特徴とする非常用飲料水貯蔵容器。
2. 【請求項２】 前記注水管の容器側端又は取水管の容器
   側端のいずれか一方を容器内の下部に位置させ、他方を
   容器内の上部に位置させたことを特徴とする請求項１の
   非常用飲料水貯蔵容器。
3. 【請求項３】 前記注水管と取水管とを同一のキャップ
   を介して容器に取り付けたことを特徴とする請求項１又
   は２の非常用飲料水貯蔵容器。