JPS5914337Y2 - 平常時、非常時兼用の飲料水容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、一般家庭、会社、各種公共施設等のあらゆ
る水道蛇口に接続して使用される平常時、非常時兼用の
飲料水容器に関するものである。

すなわち、本願考案は、密閉された容器本体に一端に給
水ホースを介して水道蛇口に着脱自在に接続可能な給水
管と、一端に日常用給水栓が取付けられた受木管とを、
各他端の給水口及び受水口が容器本体内に位置されて給
水口が受水口より少なくとも低くなるよう配設すると共
に、容器本体の周壁下部には非常用給水栓を設けること
により平常時においては従来同様に水が飲め、地震等の
大災害の発生や冬期の寒冷地に発生する水道管の破裂、
或いは各種の水遺王事等によって、突然断水した場合の
非常時においても、新鮮で清浄な水を安心して飲めるよ
うな平常時、非常時兼用の飲料水容器を提供するもので
ある。

以下、この考案の一実施例を図面に基いて説明する。

図において、１は容器本体であって、この容器本体１は
、上部が逆捕鉢形状に設けられた周壁２と、この周壁２
の下端に内部の掃除を可能にするために着脱自在に固定
された底壁３とで密閉状態に形成すると共に、周壁２の
適所に２個の貫通孔４を穿設し、且つ周壁２の下部には
非常用給水栓５が設けられている。

そして、この容器本体１に、一端に給水ホースＡを介し
て水道蛇口Ｂに着脱自在に接続可能な給水管６と、一端
に日常用給水栓７が取付けられた受水管８とを、各他端
の給水口９及び受水口１０が容器本体１内に位置されて
給水口９が受水口１０より少なくとも低くなるよう前記
各貫通孔４から貫通せしめて配設したものである。

また、前記給水管６及び受水管８の配設手段は、第１図
に示すように容器本体１の周壁２の相対向する下部に穿
設された夫々の貫通孔４から貫通せしめて、給水口９及
び受水口１０側を容器本体１１の周壁２内周面に沿って
、上向きに屈曲させるか、或いは第２図に示すように容
器本体１の周壁２外周面に沿って屈曲させて、給水口９
及び受水口１０側を容器本体１の周壁２上部に穿設され
た夫々の貫通孔４から下向きに貫通させるか、更には前
述の要件を満たしていれば、その他の配設手段でも可能
である。

それに、給水管６及び受水管８の材質は鉛管、プラスチ
ック管、その他の管でも良い。

更に、前記容器本体１は、周壁２の下端に底壁３が固定
された側面口形状に形成するよう図示されているが、こ
れに何等限定されることなく、円筒形状、角筒形状、そ
の他各種立体形状でも可能であるのみならず、箱形状の
壁体の上端に蓋を固定するようにしたり、或いは容器本
体１を一体成形して、その周壁の適所に蓋を開閉自在に
取付けるようにしたすすることも可能である。

また、容器本体１の材質はプラスチック、金属、その他
任意である。

この考案は、前述のように構成したから、日常用給水栓
７、水道蛇口Ｂを順次開放すると、水が給水管６から容
器本体１内に流入して貯蔵されるに従って、容器本体１
内の空気は受水管８から排出され、やがて容器本体１内
が満水になって日常用給水栓７から水が出始める時点で
１常用給水栓７のみを閉じておくことにより、平常時に
おいては、日常用給水栓７の開閉のみで、従来同様に水
が飲めるばかりでなく、突然断水した場合（給水管から
水が出ない状態）の非常時においては、容器本体１内に
は水が貯蔵されているため、日常用給水栓７を開放して
受水管８に空気を通した後、非常用給水栓５の開閉のみ
で、清浄な水が飲めるのである。

しかも、容器本体１に給水管６と受水管８とを、給水口
９及び受水口１０が容器本体１内に位置されて給水口９
が受水口１０より少なくとも低くなるよう配設したこと
により、容器本体１内は、平常時には流水しており、非
常時にはその流水が瞬間的に貯蔵されるため、この考案
の飲料水容器は一般に言う貯水槽ではなく、容器本体１
内の水は常時新陳代謝されて新鮮で清浄なものであって
、安心して飲めるばかりでなく、容器本体１内への流水
及び落水の雑音が発生したり、或いは給水管６から容器
本体１内の水が逆流したりする虞れはない等の効果も有
している。

また、給水管６の一端に給水ホースＡを介して水道蛇口
Ｂに着脱自在に接続可能にしたことにより、水道蛇口Ｂ
のあるいかなる場所にも熟練を要することなく、極めて
容易に設置できるばかりでなく、給水ホースＡを取外す
ことによって、必要に応じて移動可能となり頗る便利で
ある。

更に、この考案の飲料水容器は一個の容器本体１と、給
水管６、受水管８の２本の管と、非常用給水栓５、日常
用給水栓７の既存の２個の給水栓とから構成されている
ため、構造が簡単で著しく安価に設置できる経済的な効
果も有している。

以上説明したように、この考案によれば、平常時におい
ては日常用給水栓の開閉のみで、従来同様に水が飲める
ばかりでなく、非常時においては日常用給水栓、非常用
給水栓の開閉のみで、新鮮で清浄な水が安心して飲め、
しかも設置及び移動が容易で頗る便利であり、更には構
造が簡単で著しく安価に提供できる等の実用的且つ経済
的な諸効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図は一部切
欠き側面図、第２図は他の実施例を示す一部切欠き側面
図である。 １・・・・・・容器本体、２・・・・・・周壁、３・・
・・・・底壁、４・・・・・・貫通孔、５・・・・・・
非常用給水栓、６・・・・・・給水管、７・・・・・１
常用給水栓、８・・・・・・受水管、９・・・・・・給
水口、１０・・・・・・受水口、Ａ・・・・・・給水ホ
ース、Ｂ・・・・・・水道蛇口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 密閉された容器本体に、一端に給水ホースを介して水道
   蛇口に着脱自在に接続可能な給水管と、一端に日常用給
   水栓が取付けられた受水管とを、各他端の給水口及び受
   水口が容器本体内に位置されて給水口が受水口より少な
   くとも低くなるよう配設すると共に、容器本体の周壁下
   部には非常用給水栓を設けたことを特徴とする平常時、
   非常時兼用の飲料水容器。