JPS5842224Y2 - ステアリングホイ−ル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動車などのステアリングホイールに関する
。

従来、ステアリングホイールにおいて、リム部のリング
、アーム部のスポークおよびボスを有する芯材に対し、
ホーン機構を取付けるボディインサートを配置し、芯材
のリングとボディインサートの周壁部とを合成樹脂で被
覆するものでは、リム部と周壁部との被覆体を合成樹脂
でそれぞれ別体に形成し、両者をビスなどで連結してい
る。

しかしながら、このように別体の成形物をビス止めする
のは、意匠的観点から好ましくないのみならず、成形の
二重の手間や、取付けの余分な作業を必要とする。

そこで、リム部とボディインサートの周壁部とを一体に
成形することが考えられる。

この場合、ボディインサートは、芯材のボス釦よびスポ
ークに取着されて成形されることになるが、通常、スポ
ークは丸棒材であるのに対し、ボディインサートは板体
であるため、芯材とボディインサートとを金型に入れて
成形するに際し、第６図のように、スポークを割型の一
方の型に装入するとともに、ボデイイ／？−トの板体を
割型の合せ面に配置すると、スポークと板体とは単に接
触しているだけであるから、スポークと板体の間に空隙
が生じる。

したがって、この状態で合成樹脂を型内に注入すると、
リング部に注入された合成樹脂がスポークとボディイン
サートの板体の間の空隙に流入し、さらに内部中央部に
合成樹脂が玄わり、製品として不興となってしまう。

本考案は、このような点に鑑みなされたもので、ボディ
インサートにスポークを密着挾持する挾持仕切壁を設け
、これによりスポークの型への装入個所の周囲をリング
測とボス側とに仕切シ、スポークとボディインサートの
板体との間の空隙をなくし、リム部と周壁部とを一体成
形しても合成樹脂が仕切ジにより内方にまわらないよう
にし、一体成形の意匠的に優れたステアリングホイール
を提供しようとするものである。

以下、本考案の一実施例を図面について説明する。

１はステアリングホイールを示し、このステアリングホ
イール１は、芯材２にボディインサート３が取付けられ
、上記芯材２あ・よびボディインサート３に合成樹脂の
被覆層１３が形成されている。

上記芯材２は、リム部１４のリング４を有し、このリン
グ４の内側の離間した両側からアーム部１５のスポーク
５が中心に向って連結され、この各スポーク５に、上記
リング４の中心に位置するボス６が連結されている。

上記ボディインサート３は、中央に貫通孔を設けて上記
ボス６の上面に配置されホーン機構を取付ける基板７を
有し、この基板７０両側縁部から上記スポーク５上に配
置されてリング４の近傍に至る細長状の腕片８が突設さ
へ これらの基板７お・よび先端を除いた腕片８の周縁
に上端をほぼ同一水準位置にした周壁芯部９が立設され
ている。

また、上記腕片８上の基板γ側の巾方向に上記周壁芯部
９と一体に区画壁芯部１０が立設され、これらの芯部９
，１０はボス６の上方に凹部を形成する枠状部を、かつ
、腕片８上に腕片８の先端側を開放した棒状部をそれぞ
れ形威している。

さらに、上記腕片８の先端近傍の下部に上記周壁芯部９
の端部に対応する位置において挾持仕切壁１１が突設さ
れ、との挾持仕切壁１１は、突設した板体に先端を開口
する嵌合孔１２を穿って形威され、との嵌合孔１２にス
ポーク５が密着挾持され、スポーク５の周囲を上記リン
グ４側とボス６側とに仕切っている。

この際、ボディインサート３０基板γをボス６にビス止
めして不動に固定しても良い。

このような状態で、上記芯材２のリング４およびリング
４から挾持仕切壁１１に至る間のスポーク５と、ボディ
インサート３の周壁芯部９および区画壁君部１０の外側
に合成樹脂が被覆されて被覆層１３が形成され、それぞ
れリム部１４、アーム部１５、ボディインサート３の周
壁部１６および区画壁芯部１０の区画壁部１Ｔが形成さ
れている。

そして、ボディインサート３の基板Ｉの周壁部１６およ
び区画壁部１７に囲れた凹部１８ａおよび区画壁部１７
とアーム部１５の被覆層１３の端部壁との間の凹部１８
ｂにそれぞれホーンボタン１８がそれぞれの取付は機構
により取付けられている。

なお、１９は上記ボス６とアーム部１５との間の下面に
装着されたボディカバーである。

上記のように、合成樹脂成形の被覆層１３によりリム部
１４、アーム部１５およびボディインサート３の周壁部
１６、区画壁部１７を形成するには、ボディインサート
３の挾持仕切壁１１の嵌合孔１２にスポーク５を密着挾
持させて、芯材２とボディインサート３を連結させたも
のを割型Ｍに装入し、合成樹脂を射出成形する。

この際、ボディインサート３の挾持仕切管１１の嵌合孔
１２にスポーク５は密着挾持されているから、スポーク
５のまわりから合成樹脂が挾持仕切壁１１の内側にまわ
ることはなく、かつ、挾持仕切壁１１が合成樹脂の流出
を阻止するから、リム部１４とボディインサート３の周
壁部１６を一体成形しても、スポーク５とボディインサ
ート３の間に合成樹脂が流れこむことによりボディイン
サート３とスポーク５、あるいはボス６との相対位置に
狂いを生じさせるようなことはなく、アーム部１５と周
壁部１６を所定の整合した状態で連設でき、しかも、合
成樹脂が挾持仕切壁１１の内部に流入して製品を不良す
ることもない。

本考案によれば、ボディインサートに挾持仕切壁を形威
し、との挾持仕切壁にスポークを密着挾持するようにし
たから、リム部とアーム部督よびボディインサートの周
壁部を一体に合成樹脂成形しても、芯材のリング、スポ
ークおよびボスとこの芯材に増付けられるボディインサ
ートの相対位置に変化をおよぼすことはなく、これらの
芯材およびボディインサートを定位置に保持して合成樹
脂の型による成型ができ、また、合成樹脂が仕切壁の内
方に璽わらないので、製品を不良にすることもなく、シ
たがって、これらの芯材釦よびボディインサートに均一
で連続した一体の合成樹脂の被覆層を形成することがで
き、意匠的に優れたステアリングホイールを提供できる
。

しかも、一度の成形ですみ、従来のように別体の成形物
を成形し、両者を連結する手間や構造上の複雑性もカヘ

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案のステアリングホイールの一実施例を示
す千函図、第２図は第１図Ａ−Ａ断面図、第３図は第１
図Ｂ−Ｂ断面図、第４図はアームと挾持仕切壁の連接部
の裏函図、第５図は合成樹脂成形の型成形状態を示す縦
断面図、第６図は従来のステアリングホイールによる型
成形状態の縦断函図である。 １・・・・・・ステアリングホイール、２・・・・・・
芯材、３・・・・・・ボディインサート、４・・・・・
・リング、５・・・・・・スポーク、６・・・・・・ボ
ス、７・・・・・・基板、８・・・・・・腕片、９・・
・・・・周壁芯部、１１・・・・・・挾持仕切壁、１３
・・・・・・被覆層、１４・・・・・・リム部、１５・
・・・・・アーム部、１６・・・・・・周壁部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 芯材と、この芯材に取付けられたボディインサートと、
   上記芯材およびボディインサートに形成された合成樹脂
   の被覆層とを備え、 上記芯材は、リム部のリングを有し、このリングの内側
   にアーム部のスポークを連結し、このスポークに、上記
   リングの中心に位置するボスを連結し、 上記ボディインサートは、上記ボスの上面に配置されホ
   ーン機構を取付ける基板を有し、この基板に上記スポー
   ク上に配置された腕片を突設し、上記基板および先端を
   除いた腕片の周縁に周壁芯部を立設するとともに、腕片
   の先端近傍の下部ぺ上記スポークを密着挾持してスポー
   クの周囲を上記リング測とボス側とに仕切る挟持仕切壁
   を設け、上記被覆層は、上記芯材のリングおよびリング
   から挾持仕切壁に至る間のスポークと、ボディインサー
   トの周壁芯部の外側に形成した ことを特徴とするステアリングホイール。