JPS5842141B2 - ムシユウシユクセイセメントソセイブツ - Google Patents

ムシユウシユクセイセメントソセイブツ

Info

Publication number
JPS5842141B2
JPS5842141B2 JP12025575A JP12025575A JPS5842141B2 JP S5842141 B2 JPS5842141 B2 JP S5842141B2 JP 12025575 A JP12025575 A JP 12025575A JP 12025575 A JP12025575 A JP 12025575A JP S5842141 B2 JPS5842141 B2 JP S5842141B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cement
concrete
cao
strength
3cao
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP12025575A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5244851A (en
Inventor
二三雄 松井
茂雄 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Misawa Homes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK, Misawa Homes Co Ltd filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP12025575A priority Critical patent/JPS5842141B2/ja
Publication of JPS5244851A publication Critical patent/JPS5244851A/ja
Publication of JPS5842141B2 publication Critical patent/JPS5842141B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は膨張性混和剤を含んでなる無収縮性セメント組
成物に関する。
セメントコンクリート硬化体にしばしば見られる亀裂は
、コンクリートの外観上の美感を害するばかりでなく、
その物理的性質、たとえば強度や耐久性を著るしく劣化
させる。
したがって、亀裂の発生をいかにして防止するかという
ことが、セメントコンクリートにとって重要な問題とさ
れている。
コンクリートはセメントの水利、セメント水和物の脱水
乾燥その他の理由によって、通常、10×10−2〜1
5X10−2%程度の収縮率を有している。
この数置はコンクリートの種類によって変化するが、気
泡セメントコンクリートではその2〜3倍にも及ぶ収縮
率を示すことがある。
セメントコンクリートにおける亀裂は主としてこのコン
クリートの収縮に起因する。
コンクリートの収縮による亀裂発生の防止は、従来、た
とえばセメントコンクリート二次製品では多量の配筋に
よる拘束空間の狭隘化によって行なっていたが、必ずし
も十分な効果が得られていない。
特に大寸法の軽量気泡セメントコンクリート製品におい
ては、亀裂の防止は技術的に相当困難であった。
このような背景に基づいて、近時、膨張性混和剤が開発
され、実用に供されている。
膨張性混和剤には種々のものが知られているが、最も代
表的なものとして、セメントと共に水和させたときエト
リンガイト3CaO−A1203・3CaSO431H
20を生成して膨張するカルシウムサルホアルミネート
系の混和剤と、水酸化カルシウムを生成して膨張する生
石灰系の混和剤とがある。
これらの膨張性混和剤を用いてコンクリートの亀裂の発
生を防止するには、コンクリートの収縮を膨張力によっ
て補償するのに十分な量の膨張性混和剤がセメント中に
添加されなければならない。
一般に、この添加量はセメント重量に対して10%又は
それ以上と可成り多い。
膨張性混和剤それ自体はコンクリートの強度に対する寄
与が小さく、かつ自由膨張させるとコンクリート組織を
ルーズにするため、その添加量が多ければ多い程一般に
コンクリートの強度を低下させる。
したがって、本発明の目的は、セメントに対する少ない
膨張性混和剤の混合量で大きな膨張が得られかつ強度を
損わない無収縮性セメント組成物を提供することにある
このような目的にしたがって、本発明に係る無収縮性セ
メント組成物は、3CaO−8iO2を主成分とするセ
メントに対して、CaO−Al2O3を主成分とするセ
メントを5〜35重量パーセント及び膨張性混和剤を0
.5〜5重量パーセント及びCa (OH) 2 換算
値で0.5〜10重量パーセントのCaO及び/又はC
a(OH)2 を含有させた点にある。
ここで、3CaO−8i02を主成分とするセメントと
は、たとえば普通ポルトランドセメント、中庸熱ポルト
ランドセメント、早強ポルトランドセメント、超早強性
ポルトランドセメント、白色ポルトランドセメント及び
それらのクリンカー粉砕物、シリカセメント、フライア
ッシュセメントを指称する。
またCaO−Al2O3を主成物とするセメントとは、
例えばアルミナセメントを指称する。
さらに、本発明で使用できる膨張性混和剤としては、上
記したカルシウムサルボアルミネート系膨張性混和剤(
たとえば電気化学工業社製rcsAJ)及び特殊高温処
理をして水和膨張時期をセメント硬化時期と一致せしめ
た、ケイ酸カルシウム及びガラス質相を含む特殊生石灰
系膨張性混和剤(たとえば小野田セメント社製「エクス
パン」)があるO 本発明の無収縮性セメント組成物において、CaO−A
l2O3を主成分とするセメントの混合割合は、3Ca
O−8iO2を主成分とするセメントに対して5〜35
重量%、好ましくは10〜20重量%である。
この混合割合が35重量%を越えるとコンクリートの長
期強度に悪影響を及ぼし、また5重量%未満では膨張力
に拮抗する強度を有するマトリックスを形成することが
困難である。
また、膨張性混和剤の混合割合は、3CaO・S i0
2を主成分とするセメントに対して0.5〜5重量%、
好ましくは1〜3重量%である。
膨張性混和剤の混合割合には、コンクリートマトリック
スの収縮力を凌駕する程の膨張力が得られず本発明の目
的とする無収縮性が実現されない。
しかしながら5重量%を越えると過大な膨張に基づく弊
害が生ずる。
ポルトランドセメントには少量のセラコラが添加されて
いる。
このセラコラはセメントの水利の初期段階に、液相中に
溶けた3CaO−A1203と反応して難溶性のエトリ
ンガイトを生成し、3 Ca O−kl120 a水和
物の析出を抑える。
この間に、3CaO−8iO2の水和が進行し、液相中
からセラコラが消失した後、3CaO−8iO2水和物
組織内で残余の3CaO−A1203や4CaO−A1
203・Fe2O3の水和が進行する。
ところがセラコラが添加されていないポルトランドセメ
ントクリンカ−粉砕物を水和すると、3 Ca 0−A
IJ 203の水和が急激に起こり、ポルトランドセメ
ントでは注水3〜4時間後に開始される3CaO−8i
O2の水和反応は15〜24時間と著るしく遅延すると
同時にその水利反応も緩慢となる。
ポルトランドセメントに3CaO−A1203その他の
カルシウムアルミネートを多量に添加したときも同様の
現象が起こる。
本発明の無収縮性セメント組成物は上記したセメントに
とって有害な水利反応を逆に積極的に応用するものであ
る。
即ち、CaO−Al2O3を主成分とするセメント、例
えばアルミナセメントはCaO−Al2O3のほかにC
a0・2A1203゜12CaO・7A120s等のカ
ルシウムアルミネートを含有するので、これをポルトラ
ンドセメントと一緒に水和すると、ポルトランドセメン
ト中の3CaO−8iO2の水和が抑制され、長時間に
亘って不活性な状態に置かれる。
この時間は20℃の温度で約24時間、50℃の温度で
約5時間である。
この間に進行する反応は主として膨張性混和剤とCaO
−Al2O3,3CaO−A1203等のカルシウムア
ルミネートの水和反応である。
したがって、膨張性混和剤による膨張を受けとめるマト
リックスはカルシウムアルミネート水和物だけであり、
僅かな膨張性混和剤の添加でも膨張量は大きくなる。
この際、マトリックスの強度が膨張に対してほとんど抵
抗性を示さないほど小さい場合には膨張効果は得られな
い。
本発明に係るセメント組成物中のCaO−Al2O3鉱
物はこの水和の初期の強度発現に大きく寄与する。
これに対して他のカルシウムアルミネートは強度に対す
る寄与が小さい。
即ち、3CaO−A1203,12Ca0・7 kl!
20aは水利速度が速いが、強度の発現はCaO−A
l2O3よりはるかに劣る。
またCaO・2A1203は強度面ではCaO−Al2
O3と比肩しうるが、水利速度が遅いため、本発明の目
的の遠戚に対する寄与は小さい。
本発明のセメント組成物においてCaO及び(又は)C
a(OH)2を然加することにより、CaO・Al2O
3の水和が促進され、セメント組成物の初期強度が一層
大きくなる。
この場合、CaO及びCa(OH)2 の混合割合は3
CaO−8iO□を主成分とするセメントに対して0.
5〜10重量%の範囲にすべきである。
0.5重量%未満の添加では目的とする十分な急結性が
得られず、また10重量%を越えるとケイ石粉などを添
加してもなおコンクリート製品中の遊離アルカリの濃度
が高くなり、この結果白華などの好ましくない現象が起
こるからである。
本発明に係る無収縮性セメント組成物を使用してコンク
リート製品を製造する場合には、高圧下で蒸気養生を行
うことが望ましい。
これは、本発明のセメント組成物では3CaO−8iO
2の水和か抑えられるので、これを促進するためである
高圧蒸気養生を行う場合、常温における前養生時間は少
くとも1時間は必要である。
これは1時間以内ではCaO−Al2O3の水和による
強度の発現が未だ不十分なため、膨張性混和剤の膨張効
果が十分得られないからである。
しかしながら、24時間以上前養生した後、高圧蒸気養
生するとコンクリート硬化体の強度が低下するので、避
けなければならない。
また、前養生温度は20〜50℃、高圧蒸気養生中の養
生温度は150〜200℃の範囲内にあることが望まし
い。
なお、高圧蒸気養生を行うことによって、未反応の膨張
性混和剤や3CaO−8iO2の水和反応が促進される
と同時に、カルシウムアルミネート水和物の3CaO−
A1203・6H20への転移が行われ、3CaO−8
iO2水和物組織中に包摂される。
この結果、通常考えられているような3CaO−8iO
2水和物組織に基づく強度が後から生成する膨張性混和
剤水和物のルーズな組織によって害されるという欠点は
解消され、かつカルシウムアルミネート水和物の転移に
起因する強度の低下も回避される。
本発明の無収縮性セメント組成物では膨張性混和剤の使
用量は、ポルトランドセメントにのみ、膨張性混和剤を
混合するという従来の使用方法における使用量のおよそ
10分の1ないし3分の1で足りる。
また本発明の無収縮性セメント組成物はCaO・Al2
O3を主成分とするセメントを上限値近くまで含有させ
ることによって或はCaOやCa(OH)2含有量を多
くすることによって、早期強度が高くなるので、コンク
リート二次製品を製造する場合型枠の脱型を早く行うこ
とができ、この結果型枠性養生を一段と向上することが
できる。
さらに本発明の無収縮性セメント組成物は、従来特に収
縮率が大きいため大型部材の製造が困難とされていた気
泡セメントコンクリート製品の製造に対して、特に有効
に適用することができる。
以上のように、本発明の無収縮性セメント組成物はコン
クリート部材の製造に極めて有用であり、土木・建築分
野に大きく寄与するであろう。
なお、本発明の無収縮性セメント組成物を用いてコンク
リート製品を製造する場合、製品の機械的強度を一層高
めるため、或は増量のために種々の補強材料や増量材料
、たとえば鉱物繊維、有機繊維、シラスバルーン、パー
ライト、スラグ、フライアツシ等を添加することができ
る。
以下、本発明の実施例について説明する。
この実施例では、本発明の効果を顕著に示すため、最も
大きな収縮率を示しかつ収縮による弊害の大きい気泡コ
ンクリートを製造して行なった試験結果について述べる
なお、比較のため、本発明の無収縮性セメント組成物の
組成範囲外の組成物からつくった気泡コンクリートにつ
いても同様の試験を行なった。
第1表に示した組成を有するセメント組成物及び骨材を
ブレンダーで十分に混合した。
この混合物に所定量の水及びこの水に対して4重量%の
界面活性剤(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム)
を加え、約2分間激しく撹拌した。
このようにして得られた気泡コンクリートスラリーを直
ちに型枠中に流し込み底形した。
なお、第1表のうち水酸化カルシウムを含有させたセメ
ント組成物から気泡コンクリートを製造する場合、混練
水に凝結遅延剤として水に対し0.3重量%のクエン酸
ナトリウムを溶解して用いた。
第1表のうち、水酸化カルシウムが添加されたセメント
組成物(実施例7を除く)は、全て10分以内に凝結硬
化を終了し、約30分後には脱型可能な強度を示した。
脱型後、ばちに供試体を40℃の水中に8時間保持した
なお、実施例6及び水酸化カルシウムが添加されないセ
メント組成物からつくった気泡コンクリートは、成形3
0分後では未だ十分な強度が得られなかったので、型枠
ごと同様の条件で養生を行なった後、脱型された。
次いで、全供試体をオートクレーブ中で180℃10気
圧の下で8時間養生した。
このようにして製造された気泡コンクリート供試体につ
いて長さ変化、強度及び気乾比重を測定した。
長さ変化試験はJIS A1125、強度試験はJI
S A1114の方法に準じて行なった。
なお、長さ変化、の糸長は、全て凝結終了時の長さとし
た。
得られた試験の結果を第2表に示した。
第2表の結果から、本発明の無収縮性セメント組成物は
、これを使って気泡コンクリートとした場合にも膨張を
示しており、したがってコンクリ1−トの収縮性が大き
く改善されることがわかる。
また、本発明の無収縮性セメント組成物は比較例の組成
物と比べていずれも高い強度を有している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 13CaO−8iO2を主成分とするセメント、CaO
    −Al2O3を主成分とするセメント、膨張性混和剤、
    及びCaO及び/又はCa (OH) 2 を含んで
    なるセメント組成物であって、前記組成物が3CaO−
    8IO2を主成分とするセメント成分に対して (イ)CaO−A1203を主成分とするセメント成分
    を5〜35重量パーセント、 (ロ)膨張性混和剤成分を0.5〜5重量パーセント、
    (ハ)CaO及び/又はCa(OH)2 の成分を0.
    5〜10重量パーセント(Ca(OH)2換算値)、含
    有することを特徴とする無収縮性セメント組成物。
JP12025575A 1975-10-07 1975-10-07 ムシユウシユクセイセメントソセイブツ Expired JPS5842141B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12025575A JPS5842141B2 (ja) 1975-10-07 1975-10-07 ムシユウシユクセイセメントソセイブツ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12025575A JPS5842141B2 (ja) 1975-10-07 1975-10-07 ムシユウシユクセイセメントソセイブツ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5244851A JPS5244851A (en) 1977-04-08
JPS5842141B2 true JPS5842141B2 (ja) 1983-09-17

Family

ID=14781660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12025575A Expired JPS5842141B2 (ja) 1975-10-07 1975-10-07 ムシユウシユクセイセメントソセイブツ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5842141B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS554810U (ja) * 1978-06-21 1980-01-12
JPH0763822B2 (ja) * 1985-12-06 1995-07-12 住友重機械工業株式会社 連続鋳造設備におけるガス切断機の排煙装置
JPH07232943A (ja) * 1993-12-22 1995-09-05 Chichibu Onoda Cement Corp セメント急結材およびそれを添加したセメント硬化体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5244851A (en) 1977-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN112939503B (zh) 一种基于普通硅酸盐水泥的超早强超高强无机灌浆料及其制备方法
US6197107B1 (en) Gypsum-rich Portland cement
JP4776426B2 (ja) セメント混和材および該セメント混和材を用いた低膨張セメント組成物
JPS6363505B2 (ja)
JP6897918B2 (ja) セメント系水硬組成物における高炉スラグの水和反応促進方法
JPS5842141B2 (ja) ムシユウシユクセイセメントソセイブツ
KR100464819B1 (ko) 알칼리 활성화 알루미노실리케이트계 초속경성 무기결합재조성물
JPH0375254A (ja) セメント組成物
JP2017031037A (ja) 水中不分離性コンクリート組成物およびその硬化体
CN113173728B (zh) 抗骨料碱活性反应的无碱速凝剂及其制备方法
JPH0769704A (ja) 速硬性セルフレベリング材
KR100702472B1 (ko) 초조강 포트랜드 시멘트
JPH0412043A (ja) 水硬性結合材
KR100508207B1 (ko) 시멘트 혼화재 및 이를 함유한 시멘트 조성물
KR101943039B1 (ko) 수축 저감형 고강도 콘크리트 패널용 조성물 및 이를 이용하여 제조한 수축 저감형 내외장용 고강도 콘크리트 패널
AU766242B2 (en) Gypsum-rich portland cement
JP2503772B2 (ja) 速硬性セルフレベリング性床材用組成物
JP2528680B2 (ja) アルミナセメントモルタルの収縮防止方法
JP4820253B2 (ja) セメント硬化体の製造方法、及びセメント硬化体
JPS59466B2 (ja) 耐水性高強度石コウ組成物
JP2556538B2 (ja) 水硬性組成物
KR20190059526A (ko) 자기치유형 유황 복합재
JP6456693B2 (ja) 水中不分離性コンクリート組成物およびその硬化体、ならびに水中不分離性コンクリート組成物の製造方法
JPH0235699B2 (ja)
KR102598393B1 (ko) 내구성 및 강도가 향상된 초속경 시멘트 조성물