JP2528680B2 - アルミナセメントモルタルの収縮防止方法 - Google Patents

アルミナセメントモルタルの収縮防止方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はアルミナセメントモルタルの収縮防止方法
に関し、詳しくは内面ライニング管等の内面ライニング
に特に有用なアルミナセメントモルタルの収縮防止方法
に関する。
〔従来の技術〕
従来、緊急工事用等として、きわめて早い硬化及び早
期に強度を発現するセメントとしてアルミナセメントが
知られている。
このアルミナセメントは、硬化が早いと同時に硬化時
の収縮率も大きく、このためアルミナセメントを用いて
賦形体を成形すると上記した収縮に起因するクラックの
発生が生じることが有り、きわめて不都合な事態が生じ
る。
そこで、アルミナセメントを用いて賦形体を成形する
場合、一般に収縮防止方法が採られ事が多く、例えば、
初期の水/セメント比を少なくし収縮反応を生じ難くし
たり、あるいは砂の配合比率を高めることによって収縮
を防止することが行なわれている。
さらに、収縮防止のため、アウイン(3CaO・3Al2O3
CaSO4)、無水セッコウ、軽焼マグネシア等を添加する
ことなども提案されている(コンクリート工学セメント
化学概論(その8)VoI22.No.8.Aug 1984 第69頁)。
〔従来技術の問題点〕
ところで、アルミナセメントの収縮は普通ポルトラン
ドセメントと異なり、硬化収縮と乾燥収縮が同時に起
る。
これは強度発現が早い為であるが、そのために収縮量
も普通ポルトランドセメントに比し約1.5倍と非常に大
きい。
また、強度発現が早いことや、硬化プロセスが普通セ
メントと異なることより通常用いられる膨張材を配合し
ても収縮防止の効果が少なく、かなりの多配合とする必
要が有る。
一方、例えば鋳鉄管の内面ライニング材としてセメン
トモルタルを用いる場合には、その性質上収縮率を2〜
3×10-4%以内に抑える必要が有り、アルミナセメント
を用いた場合施工可能な最大の砂比、最小の水/セメン
ト比にしてもこのレベルに抑えることは不可能である。
また、前述のように膨張材を多量に配合すると内面ラ
イニング層が硬化後も膨張を続けるため、フープストレ
ス等に起因してついには組織が自己崩壊する恐れが有る
問題が有った。
〔発明が解決する問題点〕
この発明は上記問題点に鑑み、アルミナセメントモル
タルの硬化時の収縮を材齢の初期も含めて2〜3×10-4
%以内に抑え、しかも膨張材の配合量をきわめて少なく
抑えることによって上記収縮率を実現し得る方法を得る
ことを目的としてなされたものである。
〔問題点を解決する技術〕
即ち、この発明のアルミナセメントモルタルの収縮防
止方法はアルミナセメントと砂との比がアルミナセメン
ト/砂=1/0〜1/3とされた配合材料に前記アルミナセメ
ントの3〜10重量%の膨張材と、同0.1〜0.4重量%の凝
結遅延剤を添加し、水と共に混合して賦形体を成形する
ことを特徴とするものである。
〔作用〕
アルミナセメントの硬化反応は、セメント粒子と水
とが反応してカルシウムやアルミナ成分が液相中に溶出
する過程とそれらが析出して水和核が形成され結晶化
反応が進んでいく過程、の2つの過程に分けられる。
そして、既述したようにアルミナセメントの硬化過程
に生じる収縮はの過程時に生じる。
一方、この収縮は、膨張材の添加によって防止するの
であるが、上記の過程が短いと、膨張材添加の意味が
無くなる。
そこで、上記の反応を遅延させ、この間に膨張材の
作用を充分に発揮させるため、遅延剤を同時に添加する
のである。
上記において、膨張材の添加量はアルミナセメントの
3〜10重量%とすることが好適であり、この理由は3重
量%より少ないと充分な収縮防止効果が得られず、ま
た、10重量%より多いと硬化後における膨張材の膨張効
果が無視出来ず、自己破壊の危険が伴うことになるから
である。
そして、上記膨張材としてはカルシウムサルホアルミ
ネート系と遊離石灰系があるが、前者は膨張作用が緩除
では有るが、長期間作用が持続し、後者は短期間で膨張
作用が発揮される傾向に有る。従って後述の凝結遅延剤
との組合わせを航路しつつ適当量が添加される。
凝結遅延剤としては主としてポリオール複合体系のも
のが使用され、前述のようにアルミナセメントの結晶化
反応を遅延させるために使用されるのであるが、この添
加量は膨張剤の膨張作用との相関により決定される。
即ち、その添加量は、膨張剤の作用が緩除に持続する
場合は、その分凝結を遅延させ、急速に終了するものに
あっては、それに応じて遅延効果が少ない量とされ、概
ねセメント添加量に対し0.1〜0.4重量%とされる。
0.1重量%より少ない場合は、いかに膨張材の効果が
急速にあらわれると言っても結果としてセメントマトリ
ックスの収縮が防止し得ず、0.4重量%より多くすると
膨張のための時間が充分に付与されず、不経済となるば
かりでなく、速硬性を利点とするアルミナセメントを用
いた意味が無くなるからである。
また、この発明において、アルミナセメントスラリよ
り成形体を成形後の養生として、例えば50℃×4時間等
の蒸気養生またはこれと同等な高温養生とすることが望
ましい。
硬化反応性を高めより強度な組織となし得るからであ
る。
〔実施例〕
次に、この発明の実施例を説明する。
(実施例1) アルミナセメントとして電気化学工業(株)社製デン
カアルミナ2号、膨張材としてカルシウムサルホアルミ
ネート系の同上社製デンカCSA#20、遅延剤として日曹
マスタービルダーズ(株)社製ポゾリス100XRを用い、
セメント/砂=1/2、水/セメント=45%、膨張材/セ
メント=10%、遅延剤/セメント=0,0.1,0.2,0.3%の
配合として試験片を成形し、自然養生及びオートクレー
ブによる蒸気養生により養生硬化させ、材令1〜9日の
ものにつきJIS A 6202に準じてモルタルの寸法変化を測
定した。
その結果は第1図に示す通りであり、膨張材/セメン
ト=10%、遅延剤/セメント=0.1〜0.3%のものが、ま
たオートクレーブによるものがより良好な収縮防止効果
の有ることが判明した。
(実施例2) 膨張材として遊離石灰系である小野田セメント(株)
社製小野田エクスパンを用いた他は実施例1と同様にし
て試験片を成形し、同様に試験を行なった。
その結果は第2図に示す通りであり、実施例1と同
様、膨張材/セメント=10%、遅延剤/セメント=0.1
〜0.3%のものが収縮防止効果の有ることが判明した。
〔効果〕 この発明は以上説明したように、きわめて速硬性を有
するアルミナセメントを用いるにもかかわらず、その速
硬性を阻害することなく、硬化収縮を有効に防止するこ
とが可能となり、成形品の早期成形、とり分け硬化速度
が要求されるモルタルライニング管のライニング層に用
いて有効であるなど種々の効果を有するのである。
【図面の簡単な説明】
第1図、及び第2図はこの発明の実施例の膨張収縮状態
の試験結果を示すグラフである。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミナセメントと砂との比がアルミナセ
    メント/砂=1/0〜1/3とされた配合材料に前記アルミナ
    セメントの3〜10重量%の膨張材と、同0.1〜0.4重量%
    の凝結遅延剤を添加し、水と共に混合して賦形体を成形
    することを特徴とするアルミナセメントモルタルの収縮
    防止方法。
  2. 【請求項2】膨張材がカルシウムサルホアルミニウム
    系、又は遊離石灰系である特許請求の範囲第1項記載の
    アルミナセメントモルタルの収縮防止方法。
  3. 【請求項3】凝結遅延剤がポリオール複合体系である特
    許請求の範囲第1項記載のアルミナセメントモルタルの
    収縮防止方法。
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