JPH0625009B2 - セメント混和材及びセメント組成物 - Google Patents

セメント混和材及びセメント組成物

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JPH0625009B2
JPH0625009B2 JP62090884A JP9088487A JPH0625009B2 JP H0625009 B2 JPH0625009 B2 JP H0625009B2 JP 62090884 A JP62090884 A JP 62090884A JP 9088487 A JP9088487 A JP 9088487A JP H0625009 B2 JPH0625009 B2 JP H0625009B2
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芳春 渡辺
久行 清水
等 森山
峯雄 伊藤
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Denka Co Ltd
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Denki Kagaku Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、セメント混和材及びセメト組成物に関し、詳
しくは、土木・建築構造物用や常圧蒸気養生などの加熱
養生によつて生産されるコンクリート製品用モルタル・
コンクリート(以下、単にコンクリートという)に使用
されるセメント混和材及びセメント組成物に関する。
〔従来の技術とその問題点〕
従来、硬セッコウ、2水セッコウ、半水セッコウ、及び
可溶性無水セッコウ(以下セッコウ類という)の中でも硬
セッコウを、セメントに対しSO換算で1〜4重量%
(CaSOで1.7〜6.8重量%)添加することによ
り、ポルトランドセメントや高炉セメントの強度等特性
を常温で改善することはすでに公知であり、セツコウ類
をセメントに対し比較的多量(CaSO換算で3〜30重
量%)に添加し蒸気養生を行うことによつて、短期間で
極めて大きな強度を得ることも公知である(例えば、特
公昭56−40104号公報。) しかしながら、セツコウ類を多量にセメントに添加する
ことは、凝結硬化を過度に遅延することになる。この凝
結硬化の遅延作用は減水剤の併用によつて、さらには、
コンクリート温度や外気温が低くなるほど増幅され、大
きくなるもので、例えば、(1)冬場の工事では、初期の
強度発現が著しく遅れ、その間、凍結等生ずると低水・
セメント比のコンクリートほど強度低下は大きく、凍結
しなかつたコンクリート強度の20〜30%程度の低い
強度しか得られない場合もある。又、(2)コンクリート
製品工場においても、凝結時間が長くなることは、前置
き養生も長くしなければならないことである。即ち、コ
ンクリート製品を蒸気養生する場合、少くとも2時間以
上、凝結終了まで前置き養生をするなどの規定が製品に
よつては定められている。又、コンクリート製品によつ
てはコンクリート成型後すぐ蒸気を掛け100〜200
Kgf/cm2の脱型に要する強度をより早く得て型枠の回転
率を上げようとする場合もあるが、凝結時間が長いと、
蒸気を掛けてからの強度の立ち上がりも遅れるので生産
効率は悪くなるという問題点があり、セツコウ類の高強
度の発現作用が、凝結硬化の遅延作用が大きいというこ
とで必ずしも充分に生かされない場合があつた。
これらの問題点を解決するのに、セメントの凝結硬化促
進剤を併用することは、当業者であれば容易に類推され
るし、常圧蒸気養生を行い生産されたコンクリート製品
ではあるが、亜硝酸塩の併用が知られている(特公昭6
1−56176号公報)。しかしながら、亜硝酸塩に限
らず従来より促進剤として知られているものも併用する
ことでは、コンクリート条件などによつては、初期の凝
結硬化を促進するあまり終局強度が低下し、折角のセツ
コウ類の高強度の発現効果を損う場合も少くないという
問題が新らたに生じている。
本発明者は、以上の問題点を解決すべく鋭意研究した結
果、硬セッコウと、特定量の炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、及び塩基性炭酸マグネシウムより選ばれる一
種又は二種以上の炭酸塩を配合し、セメントに添加する
ことによって、目的が達成されるという知見を得て、本
発明を完成するに至った。
〔問題点を解決するための手段〕
即ち、本発明は、硬セッコウ1〜15重量部と、炭酸カル
シウム0.5〜10重量部、炭酸マグネシウム0.5〜10重量
部、及び塩基性炭酸マグネシウム0.05〜5重量部より選
ばれる一種又は二種以上の炭酸塩とを混合してなるポル
トランドセメントの混和材であり、ポルトランドセメン
トと該混和材とを含有してなるセメント組成物である。
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明で使用される硬セッコウは、工業的に含まれる種
類や量の不純物を含有しても、セメントの凝結等に特に
悪影響を及ぼされなければ使用可能であり、その不純物
が硬セッコウに固溶していてもなんら問題はない。
硬セッコウの使用量は、セメントに対して、無水物換算
で1〜15重量%である。1重量%未満では、強度発現の
添加効果が小さく、15重量%を越えて使用しても、強度
は伸びないか、むしろ低下する傾向がある。
セッコウには、硬セッコウの他に、2水セッコウ、半水
セッコウ、及び可溶性無水セッコウ(以下各々2水、半
水、及び可溶性無水という)があるが、セッコウの種類
によって、強度等諸特性への添加効果が異なり、通常の
養生と、蒸気養生によっても異なるが、硬セッコウが最
も好ましく、他のセッコウでは、可溶性無水、半水、2
水の順に強度は小さくなる。
そして、半水や可溶性無水は偽凝結性が強いので、多量
に、例えば、SO3換算で2〜3重量%以上添加すること
は困難である。
炭酸カルシウム(以下炭カルという)は、重質である
か、軽質であるかは問わないし、その粉末度も、例えば
石灰石をブレーン値で3,500cm2/gとしたもの
も、10,000cm2/gとしたものも効果には全く差
は認められないものである。炭カルの添加量はセメント
に対し0.5〜10重量%、好ましくは1〜5重量%で
ある。
炭酸マグネシウム(以下炭マグという)の添加量はほゞ
炭カルと同じであるが、塩基性炭酸マグネシウム(以下
塩基性炭マグという)は、0.05〜5重量%が好まし
く、0.2〜3重量%がより好ましい。
又、凝結の促進及び初期強度、蒸気を掛けた場合の短時
間強度及び終局強度(工事用では材令28日、コンクリ
ート製品であれば出荷材令強度を示す)に対する効果は
炭酸塩等の種類により異なり塩基性炭マグ≫炭マグ>炭
カルの順に小さくなる。
本発明のセメント混和材は、任意の配合率のものを添加
量を加減することにより使用しても良く、さらに、使用
目的やそれに伴う経済性より、より適正な配合を求める
場合は、コンクリート混練時別々に添加しても良い。
又、本発明の対象となるポルトランドセメントは、普通
・早強・超早強等の各種ポルトランドセメント、これら
ポルトランドセメントに高炉スラグ又はフライアッシュ
などを混合した各種混合セメントである。
〔実施例〕
以下、実施例にて本発明の効果を説明する。
実施例1. 表−1のコンクリート配合を用いセツコウ類及び炭酸塩
等の種類と添加量をかえコンクリートの圧縮強度を測定
しその効果を確認した。
コンクリートは強制練りミキサーで30分のコンクリ
ートを3分間混練し、10×20cmのシリンダーで成
型した後、2時間20℃室内で前置き養生し、3時間で
75℃まで上げ、そのまま4時間保持し、その後養生槽
で翌日(24時間後)まで自然放令し、翌日脱型後20
℃室内で28日まで養生した。
その間、蒸気を通気してからの時間毎の強度発現性状と
翌日脱型強度、28日強度を測定した。その結果を表−
2に示す。
尚、セツコウ類、炭酸塩等などは、砂と置き換えてセメ
ントに対し外割重量%添加とし、半水、及び可溶性無水
は、凝結遅延に大きく影響せず、偽凝結を殺せるために
クエン酸をセメントに対し0.03重量%併用添加し
た。
セツコウ類 A−1:弗酸セツコウ(ブレーン値4,000cm2/g) A−2:2水(工業用) A−3:半水(2水を150℃で3時間加熱) A−4:可溶性無水(2水を200℃で 〃 ) 炭酸塩等 B−1:塩基性炭マグ(工業用) B−2:炭マグ(工業用) B−3:軽質炭カル(工業用) B−4:石灰石(CaCO3純度98%)をブレーン値4,
000cm2/gに粉砕した重質炭カル B−5:石灰石(CaCO3純度98%)をブレーン値1
0,000cm2/gに粉砕した重質炭カル 表−2において、実験No.1〜14と36〜38は比較
例である。
表−2に示されるように、セツコウ類単独では、凝結硬
化を遅延するため、添加量が多くなるほど通気後、短時
間の強度は小さくなり、塩基性炭マグの単独添加の場合
は、短時間強度は大きくなるが、強度の伸びは小さく、
脱型以後の強度は無添加の場合より小さくなる傾向にあ
る。
これに対し本発明のセメント混和材を使用した場合は、
セツコウ類の凝結硬化の遅延作用を軟らげ、短時間強度
を発現し易くすると同時に、脱型以後の強度もセツコウ
類の強度発現効果を助長し、高強度を与えるもので、特
に強度的には、硬セツコウと塩基性炭マグの組合せが良
いことが示される。
実施例2 実験No.1、No.4及びNo.15〜31の配合を用い、0
±2℃に調節した室内でコンクリートを混練し、10
×20cmのシリンダーで成型してそのまま養生した。
圧縮強度は、材令1,3,7,28日で測定し、材令7
日までは型枠に入れたまま、それ以後は脱型して0±2
℃室内気乾養生とした。
結果を表−3に示す。
表−3実験No.39,40は比較例である。
〔発明の効果〕
セツコウ類の単独添加は高強度が得られるが、セツコウ
類は凝結硬化を遅延する為 蒸気養生においては、通気後短時間の強度が得られな
い。
低温でコンクリートを打強した場合強度の発現が遅れ
る。
という問題があつたが、本発明の効果は、セツコウ類の
高強度の発現効果を向上させ、上記の改善を行うも
のであることが、実施例により示される。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 22:10) 2102−4G (56)参考文献 特開 昭58−223653(JP,A) 特開 昭57−38354(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬セッコウ1〜15重量部と、炭酸カルシウ
    ム0.5〜10重量部、炭酸マグネシウム0.5〜10重量部、及
    び塩基性炭酸マグネシウム0.05〜5重量部より選ばれる
    一種又は二種以上の炭酸塩とを混合してなるポルトラン
    ドセメントの混和材。
  2. 【請求項2】ポルトランドセメントと、特許請求の範囲
    1記載の混和材とを含有してなるセメント組成物。
JP62090884A 1987-04-15 1987-04-15 セメント混和材及びセメント組成物 Expired - Lifetime JPH0625009B2 (ja)

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WO2024101285A1 (ja) * 2022-11-11 2024-05-16 株式会社日本触媒 炭酸カルシウム配合セメント組成物用分散剤及び炭酸カルシウム配合セメント組成物

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