JP2680825B2 - 水硬性セメント - Google Patents
水硬性セメントInfo
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- JP2680825B2 JP2680825B2 JP63022800A JP2280088A JP2680825B2 JP 2680825 B2 JP2680825 B2 JP 2680825B2 JP 63022800 A JP63022800 A JP 63022800A JP 2280088 A JP2280088 A JP 2280088A JP 2680825 B2 JP2680825 B2 JP 2680825B2
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- Japan
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- weight
- cement
- calcium aluminate
- hydraulic cement
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- Prior art date
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B28/00—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
- C04B28/02—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
- C04B28/06—Aluminous cements
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は土木、建築用に使われる水硬性セメントに関
するもので、作業性が良好であり、短期・長期材令で優
れた強度発現と耐ひびわれ性を有する水硬性セメントに
関する。
するもので、作業性が良好であり、短期・長期材令で優
れた強度発現と耐ひびわれ性を有する水硬性セメントに
関する。
カルシウムアルミネートを主成分とするセメントとし
ては、例えば、アルミナセメントが知られているが、長
期強度の低下、ひび割れ発生等の物性上の諸問題点によ
り土木、建築分野ではほとんど使用されていない。
ては、例えば、アルミナセメントが知られているが、長
期強度の低下、ひび割れ発生等の物性上の諸問題点によ
り土木、建築分野ではほとんど使用されていない。
最近カルシウムアルミネートとスラグを併用すること
が提案された(特開昭60−180945号公報)が充分なもの
ではなかつた。
が提案された(特開昭60−180945号公報)が充分なもの
ではなかつた。
カルシウムアルミネートを主成分とするセメントの欠
点は水和物の転移反応により体積変化が生じ機械的強度
の低下、寸法収縮が起きることである。例えばアルミナ
セメントの水和初期では、CaOをC、Al2O3をA、H2Oを
HとするとCAH10、C2AH8が生成し、材令とともにC3AH6
に転化する際、これら水和物の密度差により空隙が多く
なることに起因する。
点は水和物の転移反応により体積変化が生じ機械的強度
の低下、寸法収縮が起きることである。例えばアルミナ
セメントの水和初期では、CaOをC、Al2O3をA、H2Oを
HとするとCAH10、C2AH8が生成し、材令とともにC3AH6
に転化する際、これら水和物の密度差により空隙が多く
なることに起因する。
本発明はこのような問題点を解決したカルシウムアル
ミネートを主成分とする水硬性セメントに関するもので
ある。
ミネートを主成分とする水硬性セメントに関するもので
ある。
〔問題点を解決するための手段〕 即ち、本発明は、カルシウムアルミネート80〜99重量
%、エトリンガイト系及び/又はMgO系の水和膨張材1
〜20重量%からなり、オキシカルボン酸又はその塩を外
割で0.01〜5重量%添加してなる水硬性セメントであ
る。
%、エトリンガイト系及び/又はMgO系の水和膨張材1
〜20重量%からなり、オキシカルボン酸又はその塩を外
割で0.01〜5重量%添加してなる水硬性セメントであ
る。
以下、本発明を詳しく説明する。
カルシウムアルミネートを主成分とするセメントと
は、例えば、アルミナセメントであり、カルシウムアル
ミネート鉱物を主成分とするものである。
は、例えば、アルミナセメントであり、カルシウムアル
ミネート鉱物を主成分とするものである。
カルシウムアルミネート鉱物としてはC3A、C12A7、C
A、CA2及びCA6等が知られている。これらは結晶性鉱物
だけではなく無定形化されたカルシウムアルミネートで
も良く、CaOとAl2O3の組成比を連続的にとることができ
る。
A、CA2及びCA6等が知られている。これらは結晶性鉱物
だけではなく無定形化されたカルシウムアルミネートで
も良く、CaOとAl2O3の組成比を連続的にとることができ
る。
カルシウムアルミネートを主成分とするセメントの組
成はC12A7やCAを主成分とする領域が好ましく、CaO30〜
50%、Al2O770〜50%の範囲が好ましい。
成はC12A7やCAを主成分とする領域が好ましく、CaO30〜
50%、Al2O770〜50%の範囲が好ましい。
カルシウムアルミネートを主成分とするセメント中の
カルシウムアルミネートの量は、80〜99重量%であり、
好ましくは90〜95重量%である。
カルシウムアルミネートの量は、80〜99重量%であり、
好ましくは90〜95重量%である。
また粉末度としてはブレーン比表面積で2,000cm2/g以
上が好ましい。2,000cm2/g未満では充分な強度発現が期
待出来ない。
上が好ましい。2,000cm2/g未満では充分な強度発現が期
待出来ない。
水和膨張材には、アウイン、カルシウムアルミネー
ト、石膏から3CaO・Al2O3・3CaSO4・32H2Oを生成するエ
トリンガイト系、さらにMgOからMg(OH)2への水和反
応を利用したMgO系等がある。これらはいずれも水和物
を生成する時の体積膨張を利用したものである。
ト、石膏から3CaO・Al2O3・3CaSO4・32H2Oを生成するエ
トリンガイト系、さらにMgOからMg(OH)2への水和反
応を利用したMgO系等がある。これらはいずれも水和物
を生成する時の体積膨張を利用したものである。
エトリンガイト系水和膨張材には電気化学商品名「デ
ンカCSA」などが知られている。MgO系水和膨張材はわが
国では商品化されていない。
ンカCSA」などが知られている。MgO系水和膨張材はわが
国では商品化されていない。
カルシウムアルミネートを主成分とするセメント、例
えば、アルミナセメントにおいては、水和物の転移が長
期的に生ずることによる収縮及び強度低下があるから、
水和膨張材の効果も一般の普通ポルトランドセメントの
乾燥収縮低減に対する初期材令での膨張効果だけではな
く長期的に膨張することが望まれる。本発明において、
エトリンガイト系及び/又はMgO系の水和膨張材がカル
シウムアルミネートを主成分とするセメントに対し有効
であり、長期の寸法安定性及び強度安定性を与える。
えば、アルミナセメントにおいては、水和物の転移が長
期的に生ずることによる収縮及び強度低下があるから、
水和膨張材の効果も一般の普通ポルトランドセメントの
乾燥収縮低減に対する初期材令での膨張効果だけではな
く長期的に膨張することが望まれる。本発明において、
エトリンガイト系及び/又はMgO系の水和膨張材がカル
シウムアルミネートを主成分とするセメントに対し有効
であり、長期の寸法安定性及び強度安定性を与える。
水和膨張材の膨張量は粉末度の影響を強く受けるた
め、水和膨張材の粉末度はブレーン比表面積で2,000cm2
/g以上が好ましい。2,000cm2/g未満であると初期の膨張
量は低く、長期的に不安定である。
め、水和膨張材の粉末度はブレーン比表面積で2,000cm2
/g以上が好ましい。2,000cm2/g未満であると初期の膨張
量は低く、長期的に不安定である。
カルシウムアルミネートに対する水和膨張材の添加量
は内割で1〜20重量%で、1重量%未満では膨張効果は
少なく20重量%を越えると長期的に不安定である。
は内割で1〜20重量%で、1重量%未満では膨張効果は
少なく20重量%を越えると長期的に不安定である。
又、オキシカルボン酸又はその塩(以下オキシカルボ
ン酸類という)は、凝結時間の調節及び初期の偽凝結の
改良の面から必要である。
ン酸類という)は、凝結時間の調節及び初期の偽凝結の
改良の面から必要である。
オキシカルボン酸類としては、クエン酸、酒石酸、グ
ルコン酸又は、これらのカリウムやナトリウム塩等が挙
げられる。
ルコン酸又は、これらのカリウムやナトリウム塩等が挙
げられる。
オキシカルボン酸類の使用量は、水硬性セメントに対
し、外割で0.01〜5重量%である。0.01重量%未満であ
ると効果は充分でなく、5重量%を越えると硬化不良等
の問題が生じる。
し、外割で0.01〜5重量%である。0.01重量%未満であ
ると効果は充分でなく、5重量%を越えると硬化不良等
の問題が生じる。
更に、主に土木、建築分野で使用される水硬性セメン
トでは初期の作業性が重要である。そのため一般には減
水剤、流動化剤といつた作業性改良剤を使用することは
好ましい。例えば、リグニンスルホン酸塩系、ナフタレ
ンスルホン酸塩ホルマリン縮合物系、メラミンスルホン
酸塩ホルマリン縮合物系、ポリカルボン酸系及びアルカ
リ金属炭酸塩や重炭酸塩などがありいずれも適用でき
る。これら作業性改良剤の添加量は水硬性セメントに対
し0.01〜5重量%が好ましい。0.01重量%未満であると
効果は充分でなく、5重量%を越えると硬化不良等の問
題が生じる。
トでは初期の作業性が重要である。そのため一般には減
水剤、流動化剤といつた作業性改良剤を使用することは
好ましい。例えば、リグニンスルホン酸塩系、ナフタレ
ンスルホン酸塩ホルマリン縮合物系、メラミンスルホン
酸塩ホルマリン縮合物系、ポリカルボン酸系及びアルカ
リ金属炭酸塩や重炭酸塩などがありいずれも適用でき
る。これら作業性改良剤の添加量は水硬性セメントに対
し0.01〜5重量%が好ましい。0.01重量%未満であると
効果は充分でなく、5重量%を越えると硬化不良等の問
題が生じる。
水硬性セメントは主に土木、建築分野であり、普通ポ
ルトランドセメント、超速硬セメントの分野に適用され
るが、低アルカリセメントとして上、下水道管のライニ
ングガラス繊維強化用製品にも使用される。
ルトランドセメント、超速硬セメントの分野に適用され
るが、低アルカリセメントとして上、下水道管のライニ
ングガラス繊維強化用製品にも使用される。
以下実施例で本発明をさらに説明する。
実施例1 表−1に示す水硬性セメント100重量部に対し細骨材2
00重量部、クエン酸ナトリウム0.3重量部及び水50重量
部を加え、モルタルミキサーで3分混練後、4×4×16
cm型枠に流し込み成形した。この硬化体を所定材令で長
さ変化と圧縮強度測定を行つた。養生は20℃、80%R.H.
で行つた。
00重量部、クエン酸ナトリウム0.3重量部及び水50重量
部を加え、モルタルミキサーで3分混練後、4×4×16
cm型枠に流し込み成形した。この硬化体を所定材令で長
さ変化と圧縮強度測定を行つた。養生は20℃、80%R.H.
で行つた。
<使用材料> 水硬性セメント(AC):「デンカアルミナセメント2
号」、電気化学工業社製、CaO含有量35.0重量%、粉末
度3,100cm2/g 水和膨張材 X:CaO系、「エクスパン」、小野田セメン
ト社製 水和膨張材 Y:エトリンガイト系、“デンカCSA#20"、
電気化学工業社製 水和膨張材 Z:MgO系、和光純薬社製、試薬一級酸化マ
グネシウム オキシカルボン酸類:クエン酸ナトリウム工業用 実施例2 実施例1と同様の条件でモルタルを作製し養生を行つ
た。実施例1の実験No.8の配合組成の水硬セメント100
重量部に対しクエン酸ナトリウムの添加量を変化させ
た。
号」、電気化学工業社製、CaO含有量35.0重量%、粉末
度3,100cm2/g 水和膨張材 X:CaO系、「エクスパン」、小野田セメン
ト社製 水和膨張材 Y:エトリンガイト系、“デンカCSA#20"、
電気化学工業社製 水和膨張材 Z:MgO系、和光純薬社製、試薬一級酸化マ
グネシウム オキシカルボン酸類:クエン酸ナトリウム工業用 実施例2 実施例1と同様の条件でモルタルを作製し養生を行つ
た。実施例1の実験No.8の配合組成の水硬セメント100
重量部に対しクエン酸ナトリウムの添加量を変化させ
た。
クエン酸ナトリウムを添加することによりフロー値の
アツプ、作業性の改善が図れ、長期材令での強度発現の
伸びが充分にあることが示された。
アツプ、作業性の改善が図れ、長期材令での強度発現の
伸びが充分にあることが示された。
本発明の水硬性セメントは初期強度発現が高く長期材
令での強度低下が無く、収縮率の低いものであることが
示された。
令での強度低下が無く、収縮率の低いものであることが
示された。
Claims (1)
- 【請求項1】カルシウムアルミネート80〜90重量%、エ
トリンガイト系及び/又はMgO系の水和膨張材1〜20重
量%からなり、オキシカルボン酸又はその塩を外割で0.
01〜5重量%添加してなる水硬性セメント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63022800A JP2680825B2 (ja) | 1988-02-04 | 1988-02-04 | 水硬性セメント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63022800A JP2680825B2 (ja) | 1988-02-04 | 1988-02-04 | 水硬性セメント |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01201057A JPH01201057A (ja) | 1989-08-14 |
JP2680825B2 true JP2680825B2 (ja) | 1997-11-19 |
Family
ID=12092760
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63022800A Expired - Fee Related JP2680825B2 (ja) | 1988-02-04 | 1988-02-04 | 水硬性セメント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2680825B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5037818B2 (ja) * | 2005-12-21 | 2012-10-03 | 電気化学工業株式会社 | 耐火被覆材およびそれを用いたモルタル |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5516989B2 (ja) * | 1972-01-31 | 1980-05-08 | ||
JP2528680B2 (ja) * | 1987-12-04 | 1996-08-28 | 株式会社クボタ | アルミナセメントモルタルの収縮防止方法 |
-
1988
- 1988-02-04 JP JP63022800A patent/JP2680825B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01201057A (ja) | 1989-08-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |