JPS62288150A - 低温硬化用セメント組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は、０℃以下の低温度においても、良好な強度発
現を示す水硬性セメント組成物に関する。

〔従来の技術とその問題点〕

従来、水硬性セメント組成物として種々のものがあるが
０℃以下の温度では硬化不良又は硬化しないという欠点
があるため、コンクリートが凍害に対する抵抗性を確保
できる圧縮強さく一般に３０〜５０　ｋｇｆ　／ｃｊ）
に達するまでの初期養生期間中に凍害を受けないように
現場で加温養生または保温養生を行う必要があった。

しかしながら、現場において加温養生や保温養生を実施
することは作業の手間や設備の関係で容易なことではな
（、実施した場合に消費するエネルギーも極めて大きい
ものであった。

また、塩化カルシウム系の塩類をセメントに添加して、
セメントの凍結温度を低下させ、低温における強度発現
を増進することにより、凍害を防たり、硬化体の性能を
低下させるため構造物材料として使用することには問題
があった。

そこで、ポルトランドセメントに対し、硝酸塩、亜硝酸
塩及び尿素から選ばれる１種ないし２種以上を添加して
寒中コンクリートの施工を行っている場合もあるが、温
度的には一１０℃が限度である（特公昭５８−２０８９
６号公報）。

本発明者らは、以上の問題点を解決するため、鋭意検討
を行った結果、特定の無機塩とセメント組成物との併用
によって、水の凝固点を降下させると共にセメント組成
物の水和による硬化を促進させて、０℃以下の低温にお
いても、凍害を受けろことなく良好な強度発現を示し、
且つ、−２０℃の温度領域においても加温養生又は保温
養生を必要としない低温硬化用セメント組成物となる知
見を得て本発明を完成した。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、ポルトランドセメント、ＣａＯ−へＩ２Ｏ３
系化合物及び無水石膏からなる水硬性セメント組成物と
アルカリ金属の炭酸塩、硫酸塩、アルミン酸塩及び塩化
物からなる群より選ばれた１種以上の無機塩とを含有す
ることを特徴とする低温硬化用セメント組成物である。

以下、さらに詳しく本発明を説明する。

本発明に使用されるポルトランドセメントは、ＪＩＳＲ
５２１０ｒポルトランドセメント」に規定されるものを
使用できる。そして、ポルトランドセメントに対し、ポ
ゾラン物質としては高炉水砕スラグ、フライアッシュ、
シリカ、火山灰、珪酸白土類又は珪藻土類、などを混入
することもできるが、高炉水砕スラグ、フライアッシュ
又はシリカが好ましい。その粒度は、ＪＩＳて規定され
ている混合セメント用として使用されるものが好ましい
。

ポゾラン’ｓｘの混合割合は、ポルトランドセメントに
対し、内削で高炉水砕スラグでは１０〜６０重量％、フ
ライアッシュ及びシリカでは１０〜３０重四％が好まし
い。

本発明に使用されるＣａＯ−Ａｌ□０３系の化合物とは
、ＡｌｚＯｔをＡ、ＣａＯをＣで表わすものとすると、
Ｃ３Ａ　、　Ｃ１ｚＡ７　、ＣＡ％　ＣＡ２　、ＣＡｂ
　、Ｃ３八３ＣａＦｚ、Ｃ３八３ＣａＦｚ、ＣｉＡ、Ｃ
’ａＳＯ，などの結晶質又は非晶質のカルシウムアルミ
ネートであって、Ｃ／Ａのモル比は０．１〜３．０のも
のである。結晶質のものより非晶質のものの方が反応性
が斉＜、好ましい。

ポルトランドセメントとＣａＱ−Ａ１．０３″系の化合
物と無水石膏の混合割合はポルトランドセメント６０〜
９８重量部に対してＣａＯ−Ａｌ２Ｏ３系の化合物（以
下ＣＡという）と無水石膏（以下Ｃａ５Ｏａという）の
混合比がＣａＳＯ４／ＣＡ＝０．５〜３．０（重量比）
である混合物２〜４０重量部が好ましい。温度が低い程
上記混合物の混入量が多い方が好ましい。

本発明に使用される無機塩とは、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、アルミン酸
ナトリウム、アルミン酸カリウム、塩化ナトリウム、塩
化カリウム等の水溶性塩のことをいう。

無機塩の添加量は、セメント組成物１００重量部に対し
て０．１〜１０重量％の範囲が好ましい。

無機塩の添加量は養生温度が低い程、その使用量を多く
することが好ましく、養生温度に対する使用量の目安は
、セメント組成物に対し、０℃以上では０．１〜０．５
重量％、θ〜−５℃では０．５〜１．５重量％、−５〜
−１０℃では１．５〜３．０重量％、−１０〜−１５℃
では３〜５重量％、−１５〜−２０℃では５〜１０重量
％である。

低温度において流動性が悪い場合には、高性能減水剤又
は高流動化剤を使用して流動性を上げる必要があり、例
えば、ナフタリンスルホン酸塩ホルマリン縮合物（花王
■　商品名「マイティ１００Ｊ）又はメラミンスルホン
酸塩のホルマリン縮合物（昭和電工側　商品名「メルメ
ンＩ−Ｆ−１０」）などが使用できる。

無機塩は、セメント組成物と粉状で混合又は水に溶解さ
すてから混合して使用するが、その反応性の面から、水
に溶解させてから混合することが好ましい。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれらに限定
されるものではない。

実施例 普通ポルトランドセメント８０重量部、ＣａＯ−ＡＩＺ
Ｏａ系の化合物として、Ｃ，□へ、の非晶質化合物（Ｃ
／Ａのモル比１．６）８重量部、無水石膏１２重量部の
セメント組成物に対して、無機塩は第１表に示す種類の
ものを用い、水セメント比６５％、セメント砂比５０％
を一定として、約５℃の室内でモルタルミキサーを用い
て練りまぜを行った。

尚、％はすべで重量基準で示した。

、、ｒｒｓＲｓ２ｏｔ　ｒセメントの物理試験方法ｊに
準じて、４Ｘ４Ｘ１６Ｇの供試体を成型し、２０°Ｃ１
−１０℃及び−２０℃の各温度で所定期間養生した。養
生が終了した供試体は２０℃の恒温室内で約２時間放置
して解凍を行った後、圧縮強さ試験を行った。

使用した材料は次の通りである。

セメント：普通ポルトランドセメント　（アンデスセメ
ント社製） 細骨材　：標準砂　（豊浦産） 無機塩　：炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、硫酸カリウ
ム、硫酸ナトリウム、アル ミン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、 （試薬一級品） 比較例として、本発明の無機塩を使用しなかった例、無
機塩として塩化カルシウムを使用した例、及びセメント
組成物として普通ポルトランドセメント単独を使用した
例を示す。

第１表に示すように、本発明の実施例では、−２０℃に
おいても凍害を受けることなく、３日、７日及び２８日
の各材令に応じて堡れた強度発現を示した。

第　　　ｌ　　　表　（そのｌ） 第　　　１　　　表（その２） ※　セメント組成物として普通ポルトランドセメント単
独を用いた場合、〔発明の効果〕 本発明の低温硬化用セメント組成物は、普通ポルトラン
ドセメントと比較して、０℃以下で優れた強度発現を示
す。

本発明によれば一２０℃の温度領域においても凍害の悪
影響もなく使用可能で、加温養生または保温養生するこ
となく強度発現の良好なセメント組成物を提供すること
ができた。

特許出願人　電気化学工業株式会社 炸廖郡下六丑スナーめ堵；告蜘廿鶴夫１．アイ市田すみ
、啼手　　続　　補　　正　　書 昭和６１年７月１０日 特許庁長官　　宇　賀　道　部　殿 １、事件の表示 昭和６１年特許願第１３００７９号 ２、発明の名称 低温硬化用セメント組成物 ３、補正をする者 事件との関係　　　特許出願人 住所　■１００　東京都千代田区有楽町１丁目４番１号
明細書の発明の詳細な説明の欄 ５、補正の内容 （１）第２頁第６行目〜第１２行目に「また、塩化カル
シウム系の塩類をセメントに添加して、セメントの凍結
温度を低下させ、低温における強度発現を増進すること
により、凍害を防止する試みがなさく２）第６頁第１４
行目にｒＡ／！２０３ＪとあるをｒＡｌｔｏｘＪと補正
する。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ポルトランドセメント、ＣａＯ−Ａｌ＿２Ｏ＿３系化合
   物及び無水石膏からなる水硬性セメント組成物とアルカ
   リ金属の炭酸塩、硫酸塩、アルミン酸塩及び塩化物から
   なる群より選ばれた１種以上の無機塩とを含有すること
   を特徴とする低温硬化用セメント組成物。