JPS5841219Y2 - 越流形ラジアルゲ−ト - Google Patents
越流形ラジアルゲ−トInfo
- Publication number
- JPS5841219Y2 JPS5841219Y2 JP6008780U JP6008780U JPS5841219Y2 JP S5841219 Y2 JPS5841219 Y2 JP S5841219Y2 JP 6008780 U JP6008780 U JP 6008780U JP 6008780 U JP6008780 U JP 6008780U JP S5841219 Y2 JPS5841219 Y2 JP S5841219Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- spillway
- overflow
- radial gate
- door body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、常時満水位または制限水位のレベルに設けた
余水吐用放水路の中間に設けられる越流形ラジアルゲー
トに関するものである。
余水吐用放水路の中間に設けられる越流形ラジアルゲー
トに関するものである。
第1図に示される洪水調節ダムでは、設計洪水時満水位
Aに対しては、ダム本体1の上端フレスト1Aに対応し
て設けられた洪水吐ゲート2の操作で対処している。
Aに対しては、ダム本体1の上端フレスト1Aに対応し
て設けられた洪水吐ゲート2の操作で対処している。
このような洪水調節を目的の1つとしているダムでは、
季節的(梅雨期、台風期または融雪期など)な洪水時期
には、予め水位を常時満水位B(計画水位、制限水位な
ど)に下げて洪水期の出水に対処している。
季節的(梅雨期、台風期または融雪期など)な洪水時期
には、予め水位を常時満水位B(計画水位、制限水位な
ど)に下げて洪水期の出水に対処している。
すなわち常時満水位Bに対しては、ダム本体1の下部に
設けた放水管3の主ゲート4を操作することで対処して
いる。
設けた放水管3の主ゲート4を操作することで対処して
いる。
5は放水管3の予備ゲートを示す。
この場合、洪水吐機能を行なう放水管3や主ゲート4な
どは常時満水位B以下の位置に設けられており、したが
って該常時満水位Bのレベルに流木などの流罪物が貯留
し、その処理に困っているのが現状である。
どは常時満水位B以下の位置に設けられており、したが
って該常時満水位Bのレベルに流木などの流罪物が貯留
し、その処理に困っているのが現状である。
他方、下流側に放流する水はダム貯水表面水を流下する
ことが強く要望されている。
ことが強く要望されている。
近年、このような要望を満すために常時満水位Bのレベ
ルに余水吐出用放水路6を設けてダム貯水池の表面水を
放流し、同時にダム上流側に貯留している流罪物をも流
下させることが考えられてきた。
ルに余水吐出用放水路6を設けてダム貯水池の表面水を
放流し、同時にダム上流側に貯留している流罪物をも流
下させることが考えられてきた。
すなわち余水吐出用放水路6の中間部にラジアルゲート
7を設け、このラジアルゲート7を上動させて余水吐出
用放水路6を開放し流下させるものである。
7を設け、このラジアルゲート7を上動させて余水吐出
用放水路6を開放し流下させるものである。
8は余水吐用放水路の予備ゲートを示す。
ところで余水吐用放水路6を流出される流罪物は該余水
吐用放水路6の上部を流れるため、ラジアルゲート7を
少し開動させた状態での放水時には該ラジアルゲート7
のスキンプレート下部に塵芥が引掛って流下できない状
態となる。
吐用放水路6の上部を流れるため、ラジアルゲート7を
少し開動させた状態での放水時には該ラジアルゲート7
のスキンプレート下部に塵芥が引掛って流下できない状
態となる。
そのために重量大なラジアルゲート7を完全に、すなわ
ち必要量以上引上げなければならぬことから消費動力は
大となり、さらにこのことは常時満水位Bを確保できな
いことになる。
ち必要量以上引上げなければならぬことから消費動力は
大となり、さらにこのことは常時満水位Bを確保できな
いことになる。
またラジアルゲート7の内面に引掛っている流罪物が、
該ラジアルゲート7を引上げる際に例えばスキンプレー
トと止水ゴムとの間などにかみ込まれることになり、ラ
ジアルゲート7の昇降動に支障をきたすことになる。
該ラジアルゲート7を引上げる際に例えばスキンプレー
トと止水ゴムとの間などにかみ込まれることになり、ラ
ジアルゲート7の昇降動に支障をきたすことになる。
このことから、常時満水位Bを制御しながらも塵芥の円
滑な流出を可能とする形成として、ラジアルゲート7を
引下げ(ドロップ)で゛オーバーフローによって余水吐
を行なう形式が考えられる。
滑な流出を可能とする形成として、ラジアルゲート7を
引下げ(ドロップ)で゛オーバーフローによって余水吐
を行なう形式が考えられる。
すなわち第2図〜第4図にその一例が示されている。
ここで第2図において1はダム本体、6は余水吐用放水
路を示す。
路を示す。
前記余水吐用放水路6の中間は拡幅部6Aに形成され、
ここに扉体9が設けられる。
ここに扉体9が設けられる。
すなわち10はスキンプレートで、その両側には上方に
充分長い扇形の側部整流板11が取付けられる。
充分長い扇形の側部整流板11が取付けられる。
そしてスキンプレート10の背面には主桁12や補助桁
13を介して越流整流板14を取付けると共に、前記側
部整流板11の外側に夫々複数本の脚15を設け、以っ
て扉体9を構威している。
13を介して越流整流板14を取付けると共に、前記側
部整流板11の外側に夫々複数本の脚15を設け、以っ
て扉体9を構威している。
この扉体9は、扉の要部である脚15の集合部が横ピン
16を介してダム本体1側のブラケット17に取付けで
ある。
16を介してダム本体1側のブラケット17に取付けで
ある。
そして余水吐用放水路6の底面には前記スキンプレート
10が嵌入可能な凹部18が形成され、以って扉体9の
下降によりスキンプレート10を凹部18に嵌入させる
ことにより開動し、上昇により閉動し得るように構威し
である。
10が嵌入可能な凹部18が形成され、以って扉体9の
下降によりスキンプレート10を凹部18に嵌入させる
ことにより開動し、上昇により閉動し得るように構威し
である。
なおスキンプレー)10が凹部18に完全に嵌入したと
き、余水吐放水路6の底面と越流整流板14とが面一に
なるように構成しである。
き、余水吐放水路6の底面と越流整流板14とが面一に
なるように構成しである。
これによりスキンプレー) 10の上方における側部整
流板11A。
流板11A。
11 Bの内面間に余水仕口19が形成される。
20は開閉装置、21は止水ゴムを示す。
第2図は洪水吐を行なっていない状態を示している。
すなわち開閉装置20(シリンダ装置)は収縮され、余
水吐用放水路6はスキンプレート10によって完全に閉
塞されている。
水吐用放水路6はスキンプレート10によって完全に閉
塞されている。
この状態から洪水吐を行なうとき、開閉装置20を伸展
して扉体9を横ピン16の周りに下方揺動させ、スキン
プレート10を下降させる。
して扉体9を横ピン16の周りに下方揺動させ、スキン
プレート10を下降させる。
すると第3図に示すように余水吐用放水路6の上部側か
ら余水仕口19を連通することから、全開しなくとも流
罪物を円滑に流出させ得る。
ら余水仕口19を連通することから、全開しなくとも流
罪物を円滑に流出させ得る。
また側部整流板11によって、流出(オーバーフロー)
する水や流罪物が脚15などに衝突するのを防ぐ。
する水や流罪物が脚15などに衝突するのを防ぐ。
そしてスキンプレート10を凹部18に完全に嵌入させ
ることにより、第4図に示すように全開状態になる。
ることにより、第4図に示すように全開状態になる。
このように余水吐用放水路6の中間に越流形ラジアルゲ
ートを設けることによって種々な効果が得られる。
ートを設けることによって種々な効果が得られる。
すなわち余水吐は、扉体9を下降(ドロップ)して余水
吐用放水路6の上部側から余水仕口19を連通させなが
ら行なうことから、流罪物は該扉体9に引かれることな
く円滑に流出でき、しかもこの状態は扉体9を全開しな
くても期待できることから消費動力を減少できることに
なる。
吐用放水路6の上部側から余水仕口19を連通させなが
ら行なうことから、流罪物は該扉体9に引かれることな
く円滑に流出でき、しかもこの状態は扉体9を全開しな
くても期待できることから消費動力を減少できることに
なる。
また余水仕口19を形成する側部整流板11を設けたか
ら、流出(オーバーフロー)する水や流罪物が脚15な
どに衝突することを皆無にできる。
ら、流出(オーバーフロー)する水や流罪物が脚15な
どに衝突することを皆無にできる。
さらに越流用整流板14によって、流出(オーバーフロ
ー)する水や流罪物は円滑に流下できることなどである
。
ー)する水や流罪物は円滑に流下できることなどである
。
しかし次のような問題点もある。
すなわち開動時に円滑な流出を得るためにスキンプレー
ト10ならびに越流用整流板14を充分な長さの形状に
なくてはならないが、ダム本体1の寸法、余水吐用放水
路6の傾斜角によっては、第2図に示されるように下位
の止水ゴム21より下方に位置するところの、扉体9の
一部に不必要な部分が生じる。
ト10ならびに越流用整流板14を充分な長さの形状に
なくてはならないが、ダム本体1の寸法、余水吐用放水
路6の傾斜角によっては、第2図に示されるように下位
の止水ゴム21より下方に位置するところの、扉体9の
一部に不必要な部分が生じる。
これが扉体9の使用資材の増加、ならびに重量増加の原
因となる。
因となる。
本考案は、越流形ラジアルゲートを採用することによる
効果は維持でき、しかも上述した問題点を解決し得るも
のを提案するもので、以下その一実施例を第5図〜第7
図に基づいて説明する。
効果は維持でき、しかも上述した問題点を解決し得るも
のを提案するもので、以下その一実施例を第5図〜第7
図に基づいて説明する。
第5図において前第2図と同一符号のものは同一または
略同−構成物を示す。
略同−構成物を示す。
すなわち1はダム本体、6は余水吐用放水路、6Aは拡
幅部、9は扉体、10はスキンプレート、11は側部整
流板、12は主桁、13は補助桁、14は越流整流板、
15は脚、16は横ピン、17はブラケット、18は凹
部、19は余水仕口、20は開閉装置、21は止水ゴム
を示す。
幅部、9は扉体、10はスキンプレート、11は側部整
流板、12は主桁、13は補助桁、14は越流整流板、
15は脚、16は横ピン、17はブラケット、18は凹
部、19は余水仕口、20は開閉装置、21は止水ゴム
を示す。
本考案では前記スキンプレート10と越流整流板14と
の下流側を、該スキンプレート10が余水吐用放水路6
を完全閉塞し得るに足りる最小長さ近くまでカットシ、
そしてこのカットした端部間を縦板22で連結して該縦
板22と主桁12との間に空気箱23を形成すると共に
、この縦板22に空気孔24を形成している。
の下流側を、該スキンプレート10が余水吐用放水路6
を完全閉塞し得るに足りる最小長さ近くまでカットシ、
そしてこのカットした端部間を縦板22で連結して該縦
板22と主桁12との間に空気箱23を形成すると共に
、この縦板22に空気孔24を形成している。
したがって第5図に示す全開状態や第6図に示す半開状
態においては、越流水脈の背面に空気孔24を通して空
気を補給でき、当該部分の負圧化を防止し得る。
態においては、越流水脈の背面に空気孔24を通して空
気を補給でき、当該部分の負圧化を防止し得る。
以上述べたように本考案によれば、スキンプレートと越
流用整流板の下流側をカットして縦板で連結したから、
扉体の使用資材の減少、ならびに重量減少を可能にでき
る。
流用整流板の下流側をカットして縦板で連結したから、
扉体の使用資材の減少、ならびに重量減少を可能にでき
る。
さらに越流時に縦板の下流が負圧化されるが、本考案で
は縦板の内側に空気箱を形成すると共に該縦板に空気孔
を形成したから、越流水脈の背面に空気孔を通して空気
を補給できて負圧化を防止でき、常に円滑な流出を期待
できる。
は縦板の内側に空気箱を形成すると共に該縦板に空気孔
を形成したから、越流水脈の背面に空気孔を通して空気
を補給できて負圧化を防止でき、常に円滑な流出を期待
できる。
第1図はアーチダムの一例を示す縦断側面図、第2図〜
第4図は基本例を示し、第2図は全閉状態での縦断側面
図、第3図は半開状態での概略縦断側面図、第4図は全
開状態での概略縦断側面図、第5図〜第7図は本考案の
一実施例を示し、第5図は全開状態での縦断側面図、第
6図は半開状態での概略縦断側面図、第7図は全閉状態
での概略縦断側面図であるλ 1・・・・・・ダム本体、6・・・・・・余水吐用放水
路、9・・・・・・扉体、10・・・・・・スキンプレ
ート、11・・・・・・側部整流板、14・・・・・・
越流整流板、18・・・・・・凹部、19・・・・・・
余水仕口、22・・・・・・縦板、23・・・・・・空
気箱、24・・・・・・空気孔、B・・・・・・常時満
水位。
第4図は基本例を示し、第2図は全閉状態での縦断側面
図、第3図は半開状態での概略縦断側面図、第4図は全
開状態での概略縦断側面図、第5図〜第7図は本考案の
一実施例を示し、第5図は全開状態での縦断側面図、第
6図は半開状態での概略縦断側面図、第7図は全閉状態
での概略縦断側面図であるλ 1・・・・・・ダム本体、6・・・・・・余水吐用放水
路、9・・・・・・扉体、10・・・・・・スキンプレ
ート、11・・・・・・側部整流板、14・・・・・・
越流整流板、18・・・・・・凹部、19・・・・・・
余水仕口、22・・・・・・縦板、23・・・・・・空
気箱、24・・・・・・空気孔、B・・・・・・常時満
水位。
Claims (1)
- 常時満水位のレベルに設けた余水吐用放水路の中間に配
設される越流形ラジアルゲートであって、スキンプレー
トの両側に上方に充分長い側部整流板を設けると共に該
スキンプレートの背面に越流用整流板を設けて扉体を構
成し、この扉体を、ダム本体に開閉可能に取付けて、そ
の下方揺動により扉体を開動可能に構成し、前記スキン
プレート越流用整流板の下流側をカットして縦板で連結
し、この縦板の内側に空気箱を形成すると共に該縦板に
空気孔を形成したこを特徴とする越流形ラジアルゲート
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6008780U JPS5841219Y2 (ja) | 1980-04-30 | 1980-04-30 | 越流形ラジアルゲ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6008780U JPS5841219Y2 (ja) | 1980-04-30 | 1980-04-30 | 越流形ラジアルゲ−ト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56163138U JPS56163138U (ja) | 1981-12-04 |
JPS5841219Y2 true JPS5841219Y2 (ja) | 1983-09-17 |
Family
ID=29654540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6008780U Expired JPS5841219Y2 (ja) | 1980-04-30 | 1980-04-30 | 越流形ラジアルゲ−ト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5841219Y2 (ja) |
-
1980
- 1980-04-30 JP JP6008780U patent/JPS5841219Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56163138U (ja) | 1981-12-04 |
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