JPS5840828Y2 - コンバインにおける操作装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、走行部クラッチに前処理クラッチを連動せし
め、走行うラッチ操作によって前処理クラッチを同作用
方向に作動せしめるようにしたコンバインに釦ける操作
装置に係るものである。

従来、コンバインにおいて、走行部クラッチに、刈取部
等の前処理部への動力を断続する前処理クラッチを連動
させたものでは、走行うラッチのクラッチペダルに、走
行部クラッチの操作荷重と前処理クラッチの操作荷重が
加わるため、走行うラッチペダルの操作荷重が著しく大
きくなり、その踏込み操作が容易でない欠点があった。

本考案は上記の如き欠点を一掃すべく創案されたもので
あって、刈取部等の前処理部への動力を断続する前処理
クラッチを、前端部を機体に枢着した回動アームを介し
て連結弾機を有する前処理クラッチレバ−と連結すると
共に、走行部クラッチに連動する走行うラッチペダルと
上記前処理クラッチとを、上記走行うラッチペダルと一
体状のペダルアーム［設けたビンが少くとも上記回動ア
ーム上の前処理クラッチとの連結点より後端側に当接し
て、上記ペダルアームと回動アームとを同作用方向に連
動せしめたことにより、走行うラッチペダルに前処理ク
ラッチを連動せしめる回動アームのテコ作用を利用して
、走行うラッチペダルに加わる前処理クラッチの操作荷
重を大幅に軽減し、もって、走行うラッチペダルの操作
を容易ならしめることができるコンバインにおける操作
装置を提供しようとするものである。

本考案の構成を図面に示された一実施例について説明す
れば、１は前処理部駆動ベルトであって、該駆動ベルト
１は駆動プーリ２からクラッチタイトプーリ３、タイト
プーリ４を介して前処理部人カブーリ５に懸架されてい
る。

６は前処理クラッチを構成するタイトアームであって、
そのタイトアーム６の一端には上記タイトプーリ３が枢
着され、支点Ｉをはさんで他端は戻し弾機８によってタ
イトプーリ３が駆動ベルト１から離れる方向に引張られ
ている。

９は前処理クラッチレバ−であって、該前処理クラッチ
レバ−９は、前端部１０ａを機体に枢着した回動アーム
１０に連結ワイヤ１１、連結弾機１２を介して連動され
ており、さらに上記回動アーム１０には連結ワイヤ１３
を介して前記前処理クラッチのタイトアーム６が連動さ
れている。

また、１４は走行うラッチペダルであって、該クラッチ
ペダル１４は、支点１５を有するペダルアーム１６と一
体となっている。

上記ペダルアーム１６にはビン１７が突設されており、
該ビン１７は少なくとも上記回動アーム１０上の前処理
クラッチとの連結点より後端側に当接するようになって
いる。

１８はクラッチペダル１４の戻し弾機である。

１９は走行部クラッチであって、該走行部クラッチ１９
のクラッチタイトアーム２０と前記ペダルアーム１６は
連結ワイヤ２１によって連動されている。

なか、２２はコンバインの操作盤、２３はステップであ
る。

叙上の如き構成において、前処理クラッチレバ−９を「
入」の方向に傾倒操作すれば、連結ワイヤ１１、連結弾
機１２を介して回動アーム１０が上方へ回動され、かつ
連結ワイヤ１３を介して前処理クラッチのタイトアーム
６がクラッチ「入」の方向に傾動される。

そして、このレバー９によれば、前処理クラッチを走行
部クラッチ１９と関係なく断続操作することができる（
第１図の状態）１一方、上記の状態で走行うラッチペダ
ル１４を踏込めば、ペダルアーム１６に突設されたピン
１７が回動アーム１０の後端側に当接するため、回動ア
ーム１０が連結弾機１２に抗して下方へ回動せられ、連
結ワイヤ１３が緩められるので、前処理クラッチのタイ
トアーム６は戻し弾機８によって駆動ベルト１より離れ
る方向に回動せられ、前処理クラッチが切られる（第２
図の状態）。

そして、この状態では、走行部クラッチ１９のクラッチ
タイトアーム２０がクラッチを切る方向に引付けられ、
走行部への動力の伝達が断たれる。

このとき、クラッチペダル１４には、走行部クラッチ１
９および前処理クラッチの両操作荷重が加わるが、クラ
ッチアーム１６に突設されたピン１７は、前端部１０ａ
を機体に枢着した回動アーム１０の後端側に当接するた
め前処理クラッチの操作荷重は、回動アーム１０のテコ
作用によって軽減されるので、クラッチペダル１４は軽
快に踏込み操作することができる。

これを要するに、本考案は、刈取部等の前処理部への動
力を断続する前処理クラッチを、前端部を機体に枢着し
た回動アームを介して連結弾機を有する前処理クラッチ
レバ−と連結すると共に、走行部クラッチに連動する走
行うラッチペダルと上記前処理クラッチとを、上記走行
うラッチペダルと一体状のペダルアームに設けたピンが
少くとも上記回動アーム上の前処理クラッチとの連結点
より後端側に当接して、上記ペダルアームと回動アーム
とを同作用方向に連動せしめたから、走行うラッチペダ
ルに前処理クラッチを連動せしめる回動アームのテコ作
用を利用して、走行うラッチペダルに加わる前処理クラ
ッチの操作荷重を大幅に軽減し、その操作を容易ならし
めることができる等、きわめて有用な実用的効果を奏す
るものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るコンバインに釦ける操作装置の一実
施例を示すものであって、第１図は側面図、第２図は同
上他の動作態様を示した要部の側面図である。 図中、１は前処理部駆動ベルト、２は駆動プーリ、３は
クラッチタイトプーリ、５は前処理部入力プーリ、６は
前処理クラッチを構成するタイトアーム、９は前処理ク
ラッチレバ−１１０は回動アーム、１１は連結ワイヤ、
１２は連結弾機、１３は連結ワイヤ、１４は走行うラッ
チペダル、１６はペダルアーム、１７はピン、１９は走
行部クラッチ、２０はクラッチタイトアーム、２１は連
結ワイヤである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 刈取部等の前処理部への動力を断続する前処理クラッチ
   を、前端部を機体に枢着した回動アームを介して連結弾
   機を有する前処理クラッチレバ−と連結すると共に、走
   行部クラッチに連動する走行うラッチペダルと上記前処
   理クラッチとを、上記走行うラッチペダルと一体状のペ
   ダルアームに設けたビンが少くとも上記回動アーム上の
   前処理クラッチとの連結点より後端側に当接して、上記
   ペダルアームと回動アームとを同作用方向に連動せしめ
   たことを特徴とするコンバインに釦ける操作装置。