JPS5840765B2 - 自動車の定速走行装置における緊急解除装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動車の定速走行装置における緊急解除装置に
関するものである。

例えば高速道路走行時等、運転者がアクセルペダルを操
作しなくても一定車速に自動的に制御される定速走行装
置は既に開発され実用化されており、アクセルペダル操
作によりあるスピードで走行している状態において定速
走行装置のセットを行うと、以後はアクセルペダルより
足を離したままでその時の車速に自動制御され、ブレー
キ操作。

クラッチ操作成はアクセルペダルの踏み込み等の操作を
行うことによって上記定速走行装置の作動が解除される
ようになっているのが普通である。

ところが定速走行装置により走行しているとき、緊急時
急制動を行う場合、従来装置ではブレーキペダルの踏み
込みにより定速走行装置の解除が行われるので、どうし
ても空走距離が長くなってしまい、自動車の安全走行上
好ましくない。

本発明は上記のような問題に対処するもので、以下附図
実施例につき説明する。

第１図において１及び１′は第−及び第二のセンサで、
該センサ１，１′は第３図に示すように定速走行装置作
動時において運転者の足がペダル類より離れた位置にあ
る２点鎖線の状態から例えばブレーキペダル或はクラッ
チペダル等Ｐを踏み込むべき実線示の位置に矢印の如く
移動する場合その移動を順次検知するよう例えば車室内
の足元側壁部等に移動力向に向って所定間隔をおいて設
けられるもので、例えば光電管等が用いられる。

２は第一のセンサ１の信号をホールドするホールド回路
で、第二のセンサ１′の信号によるホールド消去回路２
′メ作動によって上記ホールド回路２による第一センサ
１の信号のホールドは消去される。

３はクロックで第２図のＤのように所定のパルス信号を
出し続ける。

定速走行装置の作動により定速走行を行っている状態（
運転者の足が２点鎖線示にある状態）より例えばブレー
キ操作を行うために足をブレーキペダル上に移動させる
と、その途中において先ず第一センサ１が作動し第２図
Ａに示すような信号が発せられ、次に第二センサ１′が
作動し第２図Ｂのような信号が発せられる。

第一センサ１の信号はホールド回路２によりホールドさ
れ、それは第２図Ｃに示すように第二センサ１′の信号
によるボールド消去回路２′が消去信号を発するまで続
く。

この第一センサ１の信号のホールド時間だけクロック３
のパルス信号は比較判定回路４に入り、ここで基準パル
ス信号５と比較される。

比較判定回路４に入ったクロック３のパルス信号（即ち
第２図Ｅに示すパルス信号）のパルスの数が基準パルス
信号と比較して所定値より少いときは第一センサ１の作
動から第二センサ１′が作動するまでの時間が小であり
運転者の足の移動が非常に、速く緊急制動の必要がある
場合であると判断し、スイッチング回路６に信号を発し
て定速走行装置１の作動を解除する。

もし比較判定回路４に入ったパルスの数が基準パルス信
号５と比較して所定値以上であるときは、足の移動が比
較的ゆるやかであり緊急時ではないのでスイッチング回
路６には信号が発せられず定速走行装置７は作動を続け
る。

尚第一センサ１と第二センサ１′には作動の順序性を持
たせてあり、足をペダル部より離れる方向に移動すると
きは上記定速走行解除装置は働らかないようにしである
。

第４図は本発明の他の実施例を示すもので、比較判定回
路４に入るべきパルスをり、−Ａ変換器８にてアナログ
変換させ、これを比較判定回路４にて基準電圧信号５′
と比較するよう権威したもので、その他の構成及び機能
は第１図のものと全く同じである。

以上のように本発明によれば運転者の足のペダル方向へ
の動きの速さを検出し、その速さが所定値より速い緊急
制動を必要とする場合にはブレーキペダル或はクラッチ
ペダルの踏込み以前に定速走行装置の作動を解除するの
で、上記ペダル踏込み以前にすでにエンジンブレーキが
かかり、空走距離を著しく短縮することができるもので
、定速走行時の安全性向上をはかり得る点極めて効果的
なるものである。

尚定速走行装置作動時における運転者の足の置き場所は
運転者それぞれによって異るものであるから、該定速走
行時ｊこおいて運転者が足を置く可能性のある場所を幾
つか選び、その幾つかの場所からペダル部に足を移動さ
せるべき途上に第一センサ１及び第二センサ１′を一組
として複数個所設けておけば、緊急時急制動をしようと
する足の動きを的確に検知することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の一実施例を示すブロック図、第２
図Ａ、Ｂ、Ｃ，Ｄ、Ｅは第１図における対応符号部の波
形を示す図、第３図は第１図における第−及び第二のセ
ンサの設置位置の一例を説明する図、第４図は本発明装
置の他の実施例を示すブロック図である。 １・・・・・・第一センサ、１′・・・・・・第二セン
サ、２・・・・・・ホールド回路、２′・・・・・・ホ
ールド消去回路、３・・・・・・クロック、４・・・・
・・比較判定回路、５・・・・・・基準パルス信号、５
′・・・・・・基準電圧信号、６・・・・・・スイッチ
ング回路、７・・・・・・定速走行装置、８・・・・・
・Ｄ−Ａ変換器。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 運転者の足がアクセルペダルより離れている定速走
   行装置作動による定速走行状態より、制動操作を行おう
   とする運転者の足の動きの速さを検知するセンサを設け
   、該足の動きの速さが所定値より速い場合定速走行装置
   の作動を自動的に解除するようにしたことを特徴とする
   自動車の定速走行装置における緊急解除装置。 ２ 定速走行時より制動操作を行おうとして運転者の足
   が移動する途上において、その足の移動力向に所定間隔
   をもたせて第一と第二のセンサを２個１組として設け、
   第一と第二のセンサの各作動の時間差で足の速さを検知
   するようにした特許請求の範囲第１項記載の自動車の定
   速走行装置における緊急解除装置。 ３ 第一のセンサが作動してから第二のセンサが作動す
   るまでの間所定の信号が比較判定回路に入り、該比較判
   定回路にて該信号を基準信号と比較して運転者の足の速
   さが所定値より速いか遅いかを判断し、所定値より速い
   ときは定速走行装置の作動を自動的に解除する信号を発
   するようにした特許請求の範囲第１項又は第２項記載の
   自動車の定速走行装置における緊急解除装置。