JPH07165036A - 坂道発進補助装置 - Google Patents

坂道発進補助装置

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JPH07165036A
JPH07165036A JP31216593A JP31216593A JPH07165036A JP H07165036 A JPH07165036 A JP H07165036A JP 31216593 A JP31216593 A JP 31216593A JP 31216593 A JP31216593 A JP 31216593A JP H07165036 A JPH07165036 A JP H07165036A
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brake pressure
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brake
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Takeshi Iwasaki
健 岩崎
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T2201/00Particular use of vehicle brake systems; Special systems using also the brakes; Special software modules within the brake system controller
    • B60T2201/06Hill holder; Start aid systems on inclined road

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  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一時的に小さいブレーキ圧力による制動がか
けられたときにはブレーキ圧力保持動作が行われないよ
うにする。 【構成】 ストップランプ用スイッチの検出圧力より高
いブレーキ圧力閾値が設定されたブレーキ圧力センサを
別に設ける。このブレーキ圧力センサからの出力を受け
たときに制御弁を動作させブレーキ圧力を保持する。 【効果】 雪道や雨でぬれた道、あるいは細かい砂利道
などの滑り易い路上で、一時的に小さいブレーキ圧力に
より制動がかけられてスリップ状態になったときに、ブ
レーキ圧力保持が行われるようなことがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車に装備して利用す
る。本発明は運転補助装置に関する。本発明は自動車が
坂道に停車した状態から発進するときに、ブレーキ圧力
の解除動作を補助するコンピュータ制御による運転補助
装置に関する。
【0002】本発明は、クラッチおよび変速ギヤを運転
者がクラッチ・ペダルおよびセレクト・レバーにより操
作する自動車に適用されるものであって、運転席にクラ
ッチ・ペダルがなく、クラッチおよび変速ギヤが自動的
に操作されるいわゆるオートマチック車に適用するもの
ではない。
【0003】
【従来の技術】坂道路上に停止した自動車を発進させる
ときには、運転者はいったんパーキング・ブレーキを引
いて車両に制動力を与え、変速ギヤを発進ギヤに選択
し、クラッチを緩やかにつなぎながらアクセル・ペダル
を踏み込みエンジンの出力を大きくするとともに、パー
キング・ブレーキを緩めるという複雑な操作を行うこと
が必要である。このような操作は自動車の運転操作では
基本事項であるが、トラックやバスなどでは積載荷重に
よってその操作が大きく異なるなど、エンストあるいは
車両後進を起こしやすい。
【0004】このような運転操作を補助するための装置
として、特開昭60−11719号公報、あるいは特開
平4−244462号公報などに開示された坂道発進補
助装置が知られている。またこのような装置は実用化さ
れて自動車に装備され販売されHSA(Hill Start Ai
d) などの名称で広く利用されるようになった。
【0005】従来の坂道発進補助装置は、ブレーキ圧力
が一定値を越えて車速が零になったとき、すなわち車両
が走行状態を経て停車したときに、(車両の走行方向に
勾配があることが検出されると、)運転者がブレーキ・
ペダルから足を離しても自動的にブレーキ圧力を保持す
るように構成されている。この状態で、運転者がセレク
ト・レバーを発進位置に選択し、クラッチを繋ぎ、アク
セル・ペダルを踏み込んだときに、装置がそれを自動的
に検出して、最も適切なタイミングで自動的にそのブレ
ーキ圧力を解放するように構成されている。このような
坂道発進補助装置を装備した車両では、運転者はパーキ
ング・ブレーキの操作を伴うことなく坂道発進操作を行
うことができる。
【0006】車両の走行方向に勾配がない場合でも、走
行状態から停車したときにブレーキ圧力を保持するよう
に構成しておくと、信号待ちなどの停車時にもブレーキ
圧力が自動的に保持されて便利な場合があり、そのよう
にも利用されている。
【0007】実用に供されている坂道発進補助装置は、
ブレーキ圧力が自動的に保持された後に、パーキング・
ブレーキが引かれると自動的にそのブレーキ圧力を解除
する。つまり、運転操作を終了して車両が停車した状態
ではブレーキ圧力の一時保持状態を解除して、ブレーキ
圧力の一時保持状態がパーキング・ブレーキの代わりに
使用されることのないようにしている。また、ブレーキ
圧力が自動的に保持された状態で運転者が離席しようと
すると、大きい警報を送出するなどの安全装置が付加さ
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような坂道発進補
助装置では、車両が停止したか否かを車輪の回転センサ
の出力から検出するように構成されている。そうする
と、例えば雪道のように滑りやすい路面状態では、小さ
いブレーキ圧力で車輪の回転がロックされてしまい、車
輪のスリップ状態で車両が走行中であるにもかかわら
ず、坂道発進補助装置は車両が停止したものとしてブレ
ーキ圧力保持動作を行うことになる。すなわち、滑りや
すい路面を運転中にブレーキペダルを踏み、一時的に小
さいブレーキ圧力で車輪回転がロックされ車輪がスリッ
プ状態になったときにブレーキ圧力を解放すると、坂道
発進補助装置が作動してブレーキ圧力を保持してしま
い、車両はスリップ状態を継続して停車することにな
る。
【0009】これは坂道発進補助装置の動作としては望
ましいものではない。これは、雪道のほか雨でぬれた
道、細かい砂利道などで起こりえる。
【0010】本発明はこのような望ましくない動作を排
除することができる坂道発進補助装置を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ブレーキ圧力
センサと、クラッチ・センサと、回転センサと、変速レ
バーのニュートラルを示すニュートラル・スイッチとを
備え、ブレーキ・ペダルが解放されても制御信号にした
がってブレーキ圧力を保持する制御弁と、前記各センサ
の出力を入力とし前記制御信号を送出するプログラム制
御回路とを備えた坂道発進補助装置において、前記ブレ
ーキ圧力センサは、ストップランプ用スイッチの検出圧
力より高いブレーキ圧力閾値が設定されたことを特徴と
する。
【0012】前記ブレーキ圧力センサと前記ストップラ
ンプ用スイッチとを切替えて前記制御回路の入力とする
切替回路と、気温を検知する温度センサとを備え、前記
切替回路はその温度センサ出力にしたがって気温が基準
値より低いときに高いブレーキ圧力閾値に自動的に切替
えることができ、また、前記プログラム制御回路に、車
両の停止状態を前記回転センサの回転速度減衰勾配から
判定する手段を備え、前記切替回路が高いブレーキ圧力
閾値に切替えられたときにこの回転速度減衰勾配の判定
基準を勾配が急になるように変更する手段を含むことが
できる。
【0013】
【作用】ブレーキ・ペダルが踏まれたときのブレーキ圧
力がストップランプ用スイッチの検出圧力よりも高く設
定された閾値を超えたときに、ブレーキ圧力センサがプ
ログラム制御回路に検出出力を送出する。プログラム制
御回路はこの検出出力を入力し、車輪回転速度が零であ
るとき、制御弁に制御信号を送出して坂道発進補助装置
を動作させる。すなわち、ブレーキ・ペダルが解放され
てもブレーキ圧力を保持し車輪の制動状態を続ける。
【0014】本発明ではブレーキ圧力センサの閾値が高
く設定されているから、一時的に小さいブレーキ圧力に
よる制動操作が行われ車輪がロックするようなことがあ
っても、直ちに坂道発進補助装置が動作してブレーキ圧
力が保持されて車輪がひきつづき制動状態になることを
回避することができる。すなわち雪道などの滑り易い路
上で、車両がひきつづき走行状態であるにもかかわら
ず、坂道発進補助装置によるブレーキ保持動作が行われ
るような不都合を防止することができる。
【0015】
【実施例】次に、本発明実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0016】(第一実施例)図1は本発明第一実施例の
構成を示すブロック図である。
【0017】本発明第一実施例は、ブレーキ・ペダル1
が解放されても制御信号にしたがってブレーキ圧力を保
持する制御弁2と、ブレーキ圧力が制御弁2に供給され
たときに閉成しストップランプを点灯させるストップラ
ンプ用スイッチ3と、このストップランプ用スイッチ3
と制御弁2との間に配置され、ストップランプ用スイッ
チ3の検出圧力(約0.3kg/cm2 )より高いブレ
ーキ圧力閾値(5〜6kg/cm2 )が設定されたブレ
ーキ圧力センサ4と、このブレーキ圧力センサ4、クラ
ッチ・センサ5、回転センサ6、変速レバーのニュート
ラルを示すニュートラル・スイッチ7、ブレーキ・ペダ
ルの踏み込み量を検出するブレーキペダル・センサ8、
および勾配センサ9からの出力を入力とし前記制御信号
を送出するプログラム制御回路10とを備える。
【0018】次に、このように構成された本発明第一実
施例の動作について説明する。図2は本発明第一実施例
におけるプログラム制御回路のブレーキ保持動作の流れ
を示す流れ図、図3は本発明第一実施例におけるプログ
ラム制御回路のブレーキ解除動作の流れを示す流れ図で
ある。
【0019】ブレーキ保持動作は、図2に示すように、
プログラム制御回路10がブレーキペダル・センサ8か
らの出力を取り込み、あらかじめ設定された踏み込み量
の値を越えているか否かを判定する。踏み込み量がその
設定値を越えていなければ制動により停車した状態では
ないので、制御弁2への制御信号の送出を禁止して坂道
発進補助動作を行わないようにする。設定値を越えてい
る場合は回転センサ6からの出力を取り込み車輪回転速
度が零であるか否かを判定する。車輪回転速度が零でな
ければ車両は走行しているので、制御弁2への制御信号
の送出を禁止し坂道発進補助動作を行わない。車輪回転
速度が零である場合は、ブレーキ圧力センサ4からの出
力を取り込み、設定された閾値を越えているか否かを判
定し、越えていなければ坂道発進補助を要する状態には
ないので、坂道発進補助動作を禁止する。
【0020】閾値を越えている場合は勾配センサ9から
の出力を取り込み、現在の勾配が設定された所定値Sを
越えているか否かを判定する。勾配が所定値Sを越えて
いる場合は、坂道発進補助能力の及ばない路上にあるも
のとして、制御弁2への制御信号の送出を禁止し補助動
作を行わないようにする。所定値Sを越えていなければ
坂道発進補助を要する路上にあるものとして制御弁2に
制御信号を送出し坂道発進補助動作を実行する。
【0021】また、ブレーキ解除動作は、図3に示すよ
うに、車両が坂道でブレーキ保持状態にあるときにクラ
ッチ・センサ5およびニュートラル・スイッチ7からの
出力を取り込み、クラッチが踏み込まれてギヤが前進発
進位置(ローまたはセカンド)あるいは後退の位置に設
定されたか否かを判定する。クラッチが踏み込まれギヤ
が発進状態に設定された場合には、クラッチ・センサ5
の出力からあらかじめ設定された所定ストローク以下に
なったか否かを判定する。所定ストローク以下になった
ときには発進が行われるものとして、制御弁2への制御
信号の送出を禁止しブレーキを解除する。ギヤが発進状
態に設定されていなく、もしくはクラッチの踏み込み量
が所定ストローク以上である場合は、制御弁2への制御
信号の送出を継続しブレーキ保持状態を維持する。
【0022】このように、ブレーキ・ペダル1が踏まれ
たときに、そのブレーキ圧力が小さければ坂道発進補助
動作は禁止されるので、頻繁にブレーキ・ペダル1が踏
まれても、その圧力がストップランプ用スイッチ3に設
定された検出圧力よりも低い程度の制動であれば、その
都度ブレーキ圧力の保持は行われない。雪道などの滑り
易い路面上で車輪のスリップが発生している場合に、車
両停止状態ではないにもかかわらず、ブレーキ保持動作
が行われることはない。
【0023】また、ブレーキ・ペダル1がある程度強く
踏み込まれたときにブレーキ圧力が保持され坂道発進補
助動作が行われるので、運転者はその装置に慣れてくる
とその踏み込み量の程度によって坂道発進補助動作が行
われるか否かを意識してブレーキ操作を行うことができ
るようになる。
【0024】(第二実施例)図4は本発明第二実施例の
構成を示すブロック図である。
【0025】本発明第二実施例は、ストップランプ用ス
イッチ3とブレーキ圧力センサ4との検出圧力を切替え
てプログラム制御回路10に取り込む切替回路11と、
この切替回路11を動作させる切替スイッチ12とが設
けられ、その他は第一実施例同様に構成される。
【0026】本発明第二実施例の場合は、正常な路面を
走行するときと滑り易い路面を走行するときとで、プロ
グラム制御回路10へのブレーキ圧力の検出出力の送出
を切替えることができる。この切替えは運転者が切替ス
イッチ12を操作し切替回路11を動作させることによ
って行われる。したがって、切替スイッチ12の開閉に
よりストップランプ用スイッチ3またはブレーキ圧力セ
ンサ4のいずれから検出出力を取り込むかは運転者の意
志により任意に行うことができる。
【0027】ブレーキ圧力センサ4からの検出出力を入
力し坂道発進補助制御を行う場合の動作は図2に示す第
一実施例同様に行われ、そのブレーキ解除動作も図3に
示すように第一実施例同様に行われる。
【0028】ストップランプ用スイッチ3からの検出出
力を入力し坂道発進補助を行う場合のブレーキ保持動作
は、図5に示すように、プログラム制御回路10が、ブ
レーキペダル・センサ8からの出力を取り込み、あらか
じめ設定された踏み込み量の値を越えているか否かを判
定する。その設定値を越えていなければ制動により停車
した状態ではないので、制御弁2への制御信号の送出を
禁止して坂道発進補助動作が行われないようにする。設
定値を越えている場合は回転センサ6からの出力を取り
込み車輪回転速度が零であるか否かを判定する。零でな
ければ車両は走行しているので、制御弁2への制御信号
の送出を禁止し坂道発進補助動作が行われないようにす
る。車輪回転速度が零であれば、ストップランプ用スイ
ッチ3からの出力を取り込み、所定値を越えているか否
かを判定し、越えていなければ坂道発進補助を要しない
ものとしてその動作を禁止する閾値を越えている場合
は、勾配センサ9からの出力を取り込み、現在の勾配が
設定された所定値Sを越えているか否かを判定する。勾
配が所定値Sを越えている場合は、坂道発進補助能力の
及ばない路上にあるものとして、制御弁2への制御信号
の送出を禁止し補助動作を停止する。所定値Sを越えて
いなければ坂道発進補助が可能な路上にあるものとして
制御弁2に制御信号を送出し制御弁2を駆動して坂道発
進補助動作を実行する。
【0029】本第二実施例の場合は、路面の状況に応じ
て運転者が坂道発進補助動作をストップランプ用スイッ
チ3からの検出出力を取り込んで行うか、ブレーキ圧力
センサ4からの検出出力を取り込んで行うかを任意に選
択することができる。
【0030】(第三実施例)図6は本発明第三実施例の
構成を示すブロック図である。
【0031】本発明第三実施例は、第二実施例における
切替回路11に検出出力を送出する温度センサ13が設
けられる。この温度センサ13と切替スイッチ12とは
OR回路の入力側に接続され、OR回路の出力側が切替
回路11に接続される。その他は第一実施例同様に構成
される。
【0032】本第三実施例の場合、通常時はブレーキ圧
力の検出出力をストップランプ用スイッチ3から取り込
むものとすると、切替スイッチ12が開状態にあって気
温があらかじめ定められた基準値(例えば0℃)以上で
あるときには、切替回路11のスイッチはストップラン
プ用スイッチ3側に接続される。
【0033】この状態で切替スイッチ12が操作され閉
成されると、切替回路11のスイッチがブレーキ圧力セ
ンサ4側に切替わり、プログラム制御回路10は、ブレ
ーキ圧力センサ4からの検出出力を入力して制御弁2の
制御動作を行う。また、温度センサ13が備えられてい
るので、切替スイッチ12が操作されずに開状態にあっ
ても、気温が下がり基準値よりも低くなったときには、
温度センサ13から切替回路11に検出出力が送出さ
れ、切替回路11が動作してプログラム制御回路10と
の接続をストップランプ用スイッチ3側からブレーキ圧
力センサ4側に切替える。
【0034】プログラム制御回路10は、この切替えに
より図2および図3に示す第一実施例同様のブレーキ保
持動作およびブレーキ解除動作を行う。また、切替えが
行われなかったときには図5に示す第二実施例同様のブ
レーキ保持動作を行う。
【0035】この第三実施例の場合は、温度センサ13
を備えているので、外気が路面凍結温度以下になったと
きに、自動的にブレーキ圧力の検出出力をストップラン
プ用スイッチ3側からブレーキ圧力センサ4側に切替え
ることができるので、外気の温度低下を意識することな
く運転操作を行うことができる。
【0036】(第四実施例)図7は本発明第四実施例の
構成を示すブロック図である。
【0037】本発明第四実施例は、第三実施例に備えら
れた切替回路11のスイッチを切替える励磁コイルとプ
ログラム制御回路10とが接続され、プログラム制御回
路10に、車両の停止状態を回転センサ6の回転速度減
衰勾配から判定する手段と、切替回路が高いブレーキ圧
力の第二閾値に切替えられたときにこの回転速度減衰勾
配の判定基準を勾配が急になるように変更する手段とを
含む。
【0038】切替回路11の励磁コイルからプログラム
制御回路10へは、ストップランプ用スイッチ3側に接
続されているか、ブレーキ圧力センサ4側に接続されて
いるかを示す切替位置信号が送出される。
【0039】図8は本発明実施例における車輪回転速度
減衰勾配を示す図である。これは、制動時における時間
経過に伴う車輪回転速度の変化を示したもので、図中、
実線Aは通常の路面における制動状態、一点鎖線Bはス
トップランプ用スイッチ3の検出出力に対応する基準値
として設定された低いブレーキ圧力の第一閾値、二点鎖
線Cはブレーキ圧力センサ4に対応する基準値として設
定された高いブレーキ圧力の第二閾値、また、破線D1
は制動による滑りが発生しないときの回転速度減衰状
態、破線D2 は制動による滑りが発生したときの回転速
度減衰状態を示す。
【0040】この図8に示すように、切替回路11が高
いブレーキ圧力の第二閾値Cに設定されているときに制
動がかけられて、そのときの回転速度がv1 からv2
減衰し曲線D1 のようになったとする。この場合は第二
閾値の範囲内にあるので滑りを生じない正常な制動が行
われる。すなわち、曲線D1 のような速度をたどって車
輪回転が停止したときに、坂道発進補助装置としてのブ
レーキ圧力保持の動作が行われる。
【0041】ところが、車輪の回転速度の減衰が曲線D
2 に示すようになったとすると、第二閾値上では車輪の
回転速度v1 からv2 になる時間が(t4 −t3 )を要
するのに対し、滑りの発生によりその時間が(t2 −t
1 )と短い時間で回転速度が減衰する。
【0042】すなわち、その減衰勾配は、
【0043】
【数1】 となり、第二閾値の減衰勾配よりも大きくなっているか
ら、このときには滑りが生じているものとして坂道発進
補助動作を禁止する。
【0044】すなわち本発明第四実施例では、車両の停
止状態を車輪の回転速度減衰状態から判定し、設定され
た閾値をその減衰勾配が急になるように変更し、それを
基準に判定を行い、この基準値を越えたときにブレーキ
圧力の保持を禁止して滑りを生じた状態でブレーキ圧力
の保持動作が行われないようにするものである。
【0045】図9は本発明第四実施例におけるプログラ
ム制御回路の動作の流れを示す流れ図である。
【0046】プログラム制御回路10は、切替回路11
から切替位置信号を取り込み、切替回路11が低いブレ
ーキ圧力(第一閾値)のストップランプ用スイッチ3側
に接続されているか、高いブレーキ圧力(第二閾値)の
ブレーキ圧力センサ4側に接続されているかを判定し、
ストップランプ用スイッチ3側に接続されている場合に
は、その第一閾値を高いブレーキ圧力の第二閾値に変更
する。
【0047】次いで、回転センサ6から取り込んだ車輪
の回転速度減衰勾配とその第二閾値とを比較し、その車
輪速度の減衰が第二閾値以下であれば、滑りを生じてい
るものとして坂道発進補助装置を禁止し、車輪速度の減
衰が第二閾値より小さければ通常動作を実行する。
【0048】このように、本発明第四実施例の場合は、
路面の滑り易さの程度に応じて判定基準を自動的に変更
することができるので、運転者が滑り易い路面がどの程
度の状態にあるのかを常に意識することなく運転操作を
行うことができ、より安全な走行を行うことができる利
点がある。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、一
時的に小さいブレーキ圧力による制動がかけられたとき
にブレーキ圧力保持動作が行われないようにすることが
できる。したがって雪道や雨でぬれた道、あるいは細か
い砂利道などの滑り易い路上でスリップ状態にあったと
きに、車両走行中であるにもかかわらずブレーキ保持動
作が行われる不都合を回避することができる効果があ
る。
【0050】また、ブレーキ・ペダルをある程度踏み込
んだときに坂道発進補助動作が行われることになるの
で、運転者がその踏み込み量を加減することにより補助
動作の実行または回避を意識的に行うことができ、運転
操作をやり易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例の構成を示すブロック図。
【図2】本発明第一実施例におけるプログラム制御回路
のブレーキ保持動作の流れを示す流れ図。
【図3】本発明第一実施例におけるプログラム制御回路
のブレーキ保持動作の流れを示す流れ図。
【図4】本発明第二実施例の構成を示すブロック図。
【図5】本発明第二実施例におけるプログラム制御回路
のストップランプ用スイッチからの検出出力によるブレ
ーキ保持動作の流れを示す流れ図。
【図6】本発明第三実施例の構成を示す図。
【図7】本発明第四実施例の構成を示すブロック図。
【図8】本発明第四実施例における回転速度減衰勾配を
示す図。
【図9】本発明第四実施例におけるプログラム制御回路
の動作の流れを示す流れ図。
【符号の説明】
1 ブレーキ・ペダル 2 制御弁 3 ストップランプ用スイッチ 4 ブレーキ圧力センサ 5 クラッチ・センサ 6 回転センサ 7 ニュートラル・スイッチ 8 ブレーキペダル・センサ 9 勾配センサ 10 プログラム制御回路 11 切替回路 12 切替スイッチ 13 温度センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ圧力センサと、クラッチ・セン
    サと、回転センサと、変速レバーのニュートラルを示す
    ニュートラル・スイッチとを備え、ブレーキ・ペダルが
    解放されても制御信号にしたがってブレーキ圧力を保持
    する制御弁と、前記各センサの出力を入力とし前記制御
    信号を送出するプログラム制御回路とを備えた坂道発進
    補助装置において、 前記ブレーキ圧力センサは、ストップランプ用スイッチ
    の検出圧力より高いブレーキ圧力閾値が設定されたこと
    を特徴とする坂道発進補助装置。
  2. 【請求項2】 前記ブレーキ圧力センサと、前記ストッ
    プランプ用スイッチとを切替えて前記制御回路の入力と
    する切替回路を備えた請求項1記載の坂道発進補助装
    置。
  3. 【請求項3】 気温を検知する温度センサを備え、前記
    切替回路はその温度センサ出力にしたがって気温が基準
    値より低いときに高いブレーキ圧力閾値に自動的に切替
    られる請求項2記載の坂道発進補助装置。
  4. 【請求項4】 車両の停止状態を前記回転センサの回転
    速度減衰勾配から判定する手段を備え、前記切替回路が
    高いブレーキ圧力閾値に切替えられたときにこの回転速
    度減衰勾配の判定基準を勾配が急になるように変更する
    手段を含む請求項2または3記載の坂道発進補助装置。
JP5312165A 1993-12-13 1993-12-13 坂道発進補助装置 Expired - Lifetime JP3029959B2 (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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