JPS5840479B2 - アミラゼ活性阻害物質を用いるプルランの製造方法 - Google Patents
アミラゼ活性阻害物質を用いるプルランの製造方法Info
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- JPS5840479B2 JPS5840479B2 JP4696876A JP4696876A JPS5840479B2 JP S5840479 B2 JPS5840479 B2 JP S5840479B2 JP 4696876 A JP4696876 A JP 4696876A JP 4696876 A JP4696876 A JP 4696876A JP S5840479 B2 JPS5840479 B2 JP S5840479B2
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- Japan
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- amylase activity
- medium
- activity inhibitor
- pullulan
- inhibitor
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明はアミラーゼ活性阻害物質を用いるプルランの製
造方法に関する。
造方法に関する。
近年、プルランは可食性包装材、無公害プラスチック材
等として注目を集めている。
等として注目を集めている。
通常、プルランは砂糖、澱粉糖等の各種糖類を含む液体
培地にオーレオバシデイウム・プルランス(Aureo
basidium pullulans )を、29〜
30℃で好気的に培養すると培地中に生成され、これを
分離、精製して製造されている。
培地にオーレオバシデイウム・プルランス(Aureo
basidium pullulans )を、29〜
30℃で好気的に培養すると培地中に生成され、これを
分離、精製して製造されている。
ところが、従来の方法では、培養末期および培養終了後
の貯蔵期間中にプルランを含む培地の粘度低下が起り、
結果としてプルランの収率向上がさまたげられていた。
の貯蔵期間中にプルランを含む培地の粘度低下が起り、
結果としてプルランの収率向上がさまたげられていた。
本発明者等はこの培地の粘度低下を防ぐことを目的に鋭
意研究した結果、培地にアミラーゼ活性阻害物質を含ま
せることにより本目的が達成でき、同時にプルランの収
率が向上できることを見いだした。
意研究した結果、培地にアミラーゼ活性阻害物質を含ま
せることにより本目的が達成でき、同時にプルランの収
率が向上できることを見いだした。
さらにこの際、アミラーゼ活性阻害物質を培養前期の培
地に含ませて培養を行なうと、オーレオバシデイウム・
プルランスの黒色色素の生成が抑制できる利点も見いだ
した。
地に含ませて培養を行なうと、オーレオバシデイウム・
プルランスの黒色色素の生成が抑制できる利点も見いだ
した。
本発明に用いるアミラーゼ活性阻害物質としては、スト
レプトマイセス属に属する微生物の生産するものが適し
ており、その培養生産物そのままの粗製品でも、それか
ら精製したものでも自由に利用できる。
レプトマイセス属に属する微生物の生産するものが適し
ており、その培養生産物そのままの粗製品でも、それか
ら精製したものでも自由に利用できる。
例えば特開昭48−4687号公報(発明の名称:アミ
ラーゼ活性阻害物質の製法)、特開昭50−12389
1号公報などに示されるストレプトマイセス属に属する
微生物の生産するアミラーゼ活性阻害物質が使用できる
。
ラーゼ活性阻害物質の製法)、特開昭50−12389
1号公報などに示されるストレプトマイセス属に属する
微生物の生産するアミラーゼ活性阻害物質が使用できる
。
また、本発明においてアミラーゼ活性阻害物質を培地に
含ませる時期と方法は問わない。
含ませる時期と方法は問わない。
すなわち、アミラーゼ活性阻害物質を培地成分とともに
滅菌して調製した培地にオーレオバシデイウム・プルラ
ンスを植菌し培養を開始してもよい。
滅菌して調製した培地にオーレオバシデイウム・プルラ
ンスを植菌し培養を開始してもよい。
また、培地を常法通りに調製した後、オーレオバシディ
ウム・プルランスの植菌と同時にアミラーゼ活性阻害物
質を培地に含ませてもよく、さらに培養を開始した後に
培地に含ませて培養してもよい。
ウム・プルランスの植菌と同時にアミラーゼ活性阻害物
質を培地に含ませてもよく、さらに培養を開始した後に
培地に含ませて培養してもよい。
さらにまた、培養を終了した培地を貯蔵する際にアミラ
ーゼ活性阻害物質を含ませてもよい。
ーゼ活性阻害物質を含ませてもよい。
アミラーゼ活性阻害物質のアミラーゼ活性の阻害活性は
次のように測定した。
次のように測定した。
o、 1mlの1%グルコアミラーゼ(天野製薬製)、
0.2rnlの試験液、0.7 mlの水を混合して4
0℃で10分間保った後の残存アミラーゼ活性を測定し
た。
0.2rnlの試験液、0.7 mlの水を混合して4
0℃で10分間保った後の残存アミラーゼ活性を測定し
た。
アミラーゼの活性測定は、2.5 rrLlの1%可溶
性澱粉液、0.5 rulの0.2M酢酸緩衝液(pH
5,5)および0.5 ml!の前述の処理アミラーゼ
液を混合して40℃15分間反応させ、この1 mlを
とりミクロベルトラン法でグルコースを定量して行なっ
た。
性澱粉液、0.5 rulの0.2M酢酸緩衝液(pH
5,5)および0.5 ml!の前述の処理アミラーゼ
液を混合して40℃15分間反応させ、この1 mlを
とりミクロベルトラン法でグルコースを定量して行なっ
た。
アミラーゼ活性の阻害率は次の式で求めた。
A:阻害物を含まない場合の分解率(%)B:阻害物を
含む場合の分解率(%) 但しAは80%以下でなげればならない。
含む場合の分解率(%) 但しAは80%以下でなげればならない。
アミラーゼ活性1単位は40℃1分間にグルコース0.
1■を生じる活性とし、このアミラーゼ活性1単位を阻
害する活性をアミラーゼ活性の阻害活性1単位とする。
1■を生じる活性とし、このアミラーゼ活性1単位を阻
害する活性をアミラーゼ活性の阻害活性1単位とする。
本発明に用いるアミラーゼ活性阻害物質の使用量は培地
1rrLl当り通常1単位以上が望ましい。
1rrLl当り通常1単位以上が望ましい。
次に本発明の実施例を述べる。
実施例 1
アミラーゼ活性阻害物質の製造
ストレプトマイセス・フラボクロモゲネス(S tre
ptomyces flavochromogenes
述280 **(工業技術院微生物工業技術研究所寄
託番号第934号)を、可溶性でんぷん2.5%、ペプ
トン0.8%、酵母エキ、z、 0.5%、NaC10
,5%の組成を有するpH7,2の培地51に植菌し、
40℃で4日間通気培養した。
ptomyces flavochromogenes
述280 **(工業技術院微生物工業技術研究所寄
託番号第934号)を、可溶性でんぷん2.5%、ペプ
トン0.8%、酵母エキ、z、 0.5%、NaC10
,5%の組成を有するpH7,2の培地51に植菌し、
40℃で4日間通気培養した。
得た培養液を遠心分離し、上清をセロファンチューブで
透析し、この透析外液を40℃以下で濃縮した。
透析し、この透析外液を40℃以下で濃縮した。
この濃縮液にエタノールを70 v / v%になるよ
うに加え、生ずる沈澱を採取した。
うに加え、生ずる沈澱を採取した。
この沈澱には阻害活性で約14000単位のアミラーゼ
活性阻害物質を含んでいた。
活性阻害物質を含んでいた。
実施例 2
プルランの製造
シュクロース10%、K2 HPO40,5%、NaC
1001%、(NH4) 25o4o、 06%、Mg
SO4・7H200,02%、酵母エキス0.25%お
よび実施例1で得たアミラーゼ活性阻害物質1100単
位の組成を有するpH6,0の培地100rIllにオ
ーレオバシテイウム・プルランスATCC9348を植
菌し24℃で6日間通気培養した。
1001%、(NH4) 25o4o、 06%、Mg
SO4・7H200,02%、酵母エキス0.25%お
よび実施例1で得たアミラーゼ活性阻害物質1100単
位の組成を有するpH6,0の培地100rIllにオ
ーレオバシテイウム・プルランスATCC9348を植
菌し24℃で6日間通気培養した。
同時にアミラーゼ活性阻害物質を含まない同様の培地を
調製し、同様に培養して、培地の粘度、培地1液の粘度
、プルラン収量、培地のpH1培地の色相の比較を行な
った。
調製し、同様に培養して、培地の粘度、培地1液の粘度
、プルラン収量、培地のpH1培地の色相の比較を行な
った。
結果は次の通りである。
第1表に示されるようにアミラーゼ活性阻害物質を含ま
せたものでは、含ませないものと比較して高い粘度の培
地およびその1液、さらには高いプルラン収量が得られ
る。
せたものでは、含ませないものと比較して高い粘度の培
地およびその1液、さらには高いプルラン収量が得られ
る。
特に、アミラーゼ活性阻害物質を含ませないものの培養
5日目と6日目とを比較すると、培地およびその1液の
粘度はともに6日目の方が低いにもかかわらず、プルラ
ン収量は逆に6日目の方が高いことから、培養5日目か
ら6日目にかげてプルラン るしく低下していることがわかる。
5日目と6日目とを比較すると、培地およびその1液の
粘度はともに6日目の方が低いにもかかわらず、プルラ
ン収量は逆に6日目の方が高いことから、培養5日目か
ら6日目にかげてプルラン るしく低下していることがわかる。
換言すれば、アミラーゼ活性阻害物質を培地に含ませる
ことによって培地の粘度低下が抑制できることは、培地
中のプルランの分子量の低下を抑制しているものと理解
される。
ことによって培地の粘度低下が抑制できることは、培地
中のプルランの分子量の低下を抑制しているものと理解
される。
第2表に示すように、培地にアミラーゼ活性阻害物質を
含ませても、含ませなくても、培地のpHにはほとんど
変わりはないけれども、黒色色素の生成を抑制させる点
において、アミラーゼ活性阻害物質を含ませた方が明ら
かに優れている。
含ませても、含ませなくても、培地のpHにはほとんど
変わりはないけれども、黒色色素の生成を抑制させる点
において、アミラーゼ活性阻害物質を含ませた方が明ら
かに優れている。
従来は、この黒色色素を含む培地から、複雑な脱色工程
を経て精製プルランが調製されていた。
を経て精製プルランが調製されていた。
しかし、本発明のアミラーゼ活性阻害物質を培地に含ま
せる方法によって、黒色色素の生成を抑制できるので、
従来の脱色工程を大幅に簡略化することが可能となった
。
せる方法によって、黒色色素の生成を抑制できるので、
従来の脱色工程を大幅に簡略化することが可能となった
。
Claims (1)
- 1 オーレオバシデイウム・プルランスを培養してプル
ランを製造するに当り、その培地にアミラーゼ活性阻害
物質を含ませることを特徴とするアミラーゼ活性阻害物
質を用いるフ〉レランの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4696876A JPS5840479B2 (ja) | 1976-04-24 | 1976-04-24 | アミラゼ活性阻害物質を用いるプルランの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4696876A JPS5840479B2 (ja) | 1976-04-24 | 1976-04-24 | アミラゼ活性阻害物質を用いるプルランの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS52130993A JPS52130993A (en) | 1977-11-02 |
JPS5840479B2 true JPS5840479B2 (ja) | 1983-09-06 |
Family
ID=12762055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4696876A Expired JPS5840479B2 (ja) | 1976-04-24 | 1976-04-24 | アミラゼ活性阻害物質を用いるプルランの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5840479B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10811391B2 (en) | 2018-03-13 | 2020-10-20 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Semiconductor device and method for manufacturing semiconductor device |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3232488B2 (ja) * | 1992-08-20 | 2001-11-26 | 株式会社林原生物化学研究所 | プルラン高含有物とその製造方法並びに用途 |
KR970062032A (ko) * | 1996-02-02 | 1997-09-12 | 백운화 | 오우레오바시디움속 미생물에서 분리된 알파 아밀라아제 |
JP5860480B2 (ja) | 2011-01-11 | 2016-02-16 | キャプシュゲル・ベルジウム・エヌ・ヴィ | プルランを含む新しい硬カプセル |
EP3610028A1 (en) | 2017-04-14 | 2020-02-19 | Capsugel Belgium NV | Process for making pullulan |
US11576870B2 (en) | 2017-04-14 | 2023-02-14 | Capsugel Belgium Nv | Pullulan capsules |
-
1976
- 1976-04-24 JP JP4696876A patent/JPS5840479B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10811391B2 (en) | 2018-03-13 | 2020-10-20 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Semiconductor device and method for manufacturing semiconductor device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS52130993A (en) | 1977-11-02 |
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