JPS5840231B2 - 投票券発売システムの減算制御方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は無人投票券発売装置において印刷機故障等の原
因により発券不能となったときそれを検知して中央処理
装置に対し減算処理を確実に行なう減算制御方式に関す
る。

従来競馬場等における無人投票券発売機（以下無人発売
機と称する）のように現金を投入した者が釦操作により
券を発行させる装置においては、故障発生時における金
銭的処理が困難であった。

即ち第１図に示すように無人発売機ＶＤＭにおける釦操
作により現金Ａ円を投入し、投票券の条件を指定したと
きその内容が中央処理装置ＣＰＵに伝送される。

ＣＰＵは釦操作情報をチェックして発券可能であれば自
己の投票対象毎の集計表の集計値及び全対象の累計集計
値にＡ円を加算すると同時に無人発売機ＶＤＭに発券指
令ＤＩＳを送出する。

無人発売機ＶＤＭは発券指令ＤＩＳを受けて、投票券を
印刷し発券を行なうことになる。

発券が完了すれば無人発売機ＶＤＭ側の現金Ａ円は金庫
に納入され（Ｎ＋Ａ）円に、中央処理装置側の集計表の
各集計値も同じ値（Ｎ＋Ａ）円となる。

しかし無人発売機ＶＤＭにおいて故障が発生し、発券指
令ＤＩＳは受取っても発券できないとき、中央処理装置
ＣＰＵの集計表は（Ｎ＋Ａ）円、無人発券機ＶＤＭの金
庫はＮ円のままであって、Ａ円は客に返却する必要があ
り、しかも中央処理装置ＣＰＵの内容は補正しなければ
ならない。

そこで例えば減算機ＤＦＭのような中央処理装置ＣＰＵ
への信号伝送装置を準備しておいて、必要の都度操作す
る必要がある。

減算機ＤＦＭはＡ円の投票と同じ内容のベット情報を入
力し、中央処理装置ＣＰＵに減算せよという命令を付し
て伝送する。

中央処理装置ＣＰＵは各集計値から（Ｎ＋Ａ）７Ａとい
う演算を行ないＮ円に補正していた。

そのため減算機ＤＦＭと、減算機から中央処理装置０）
Ｕへの接続線を必要とし、オペレータが故障発生の都度
操作を行なう必要があったので時間と手間を要した。

本発明の目的は前述の欠点を改善し短時間に且つ自動的
に減算処理を行なうことのできる減算制御方式を提供す
ることにある。

以下図面に示す本発明の実施例について説明する。

第２図は本発明の実施例として無人発売機ＤＶＭのブロ
ック構成図を示し、１はメモリ及び主制御部、２−１は
硬貨投入部、２−２は紙幣投入部を示し、客が所定額を
投入すると貨幣制御部３が確認し、主制御部１に通知す
る。

次に希望レース 組番号などをキーボード部４の各釦を
操作することにより指定すると、メモリの投票情報の格
納エリアに蓄積された表示部５に表示させる。

客がキーボード部４の金額釦を押したとき主制御部１が
前述のメモリの投票情報格納エリアに金額情報を付加記
憶せしめ、インタフェース部６を介して釦操作内容が中
央処理装置に伝送される。

釦操作の内容が発売可能であるかどうかについて中央処
理装置が判断し、発売可能であれば発券指令を主制御部
１へ送り返す。

主制御部１は投票券印刷制御部７に指示して印刷動作を
開始させ、投票券は発券口８に送られる。

客は発券口８において所望の投票券を取出せば良い。

投票券を取出すことを後述する発券口検出部１０が検出
すると、投票情報格納エリアの格納情報をクリアするか
又は無効な情報にする。

このとき印刷動作中におけるジャミング（紙づまり）、
投票券搬送路における滑落などの原因で発券指令は正常
に発せられていても発券されない場合が起る。

本発明実施例では発券指令を更にタイマ９にも与え、ま
た発券口８の近傍において光電検出装置等による発券検
出部１０を設けておく。

タイマ９は発券指令より投票券印刷機発券口８に到達す
るまでの通常の時間経過後発券検出部１０に信号を与え
、発券検出部１０がその時間内に発券検出をしていると
きは、例えば信号ＩＩ ＬＩ＋を、検出していないとき
は信号“ｎ′を発するように構成しておけば発券しない
という故障は信号゛Ｈ”により検出できるので、故障検
出信号ＣＩ Ｈ９９信号）を減算制御部１１に与える。

減算制御部１１は故障検出信号を受けたとき主制御部１
に対し、客が指定した投票内容と同じ内容のデータ即ち
、投票情報格納エリアに格納された投票情報を取出させ
る。

同時に発売機ＶＤＭに一時停止表示１２を表示させる。

減算制御部１１は減算すべきデータであることの頭初タ
イトルを付して前述の減算データをメモリから読出し中
央処理装置へ送る。

中央処理装置が減算処理を行なったとき、減算制御部１
１に対し、「減算処理終了信号」を送る。

該終了信号により減算制御部１１と主制御部１は控印刷
指令制御部１３に対し故障データについて控シートを印
刷するように指令するから、印刷がなされ控シート１４
が得られる。

保守操作員は前述の故障検出信号で呼出されているから
、状態を調べ、故障した券を取出し、貨幣制御部３には
従前の貨幣が収納されずに残存していることの確認等の
処理を行なう。

処理終了後減算制御部１１に対し復旧釦１５を操作して
復旧信号を与えるが、この信号は減算制御部１１におい
て発券仕掛りのデータを再利用する動作開始の信号とし
て主制御部１に再試行を指令する。

主制御部１は減算データの場合と同様に再発行データを
上記投票情報格納エリアから読出し、中央処理装置に通
知し、発券指令を得て発券動作をさせる。

発券検出部１０における正常な発券の場合の信号は貨幣
制御部３に与えられ貨幣を金庫に収納させ、収納完了信
号によりメモリ主制御部１に蓄積されたデータをクリア
させることが良い。

向上記実施例においては利用者が操作するものを示した
が、オペレータが操作する装置であっても良い。

このようにして本発明によると無人の投票券発売装置に
おいて何等かの原因により発券されない故障が発生した
ときそれを検知し、中央処理装置に対する減算指令を与
えるようにメモリ内におけるデータを利用して行なって
いるため、減算機のように太祖りな装置を必要とせず、
自動的に処理されるので、動作回復までの時間が極めて
短くなる。

また減算データを作成するとき操作員の操作することが
ないため、使用データは正確であり且つ再試行して新た
に発券するときも従前のデータに基づくから、保守操作
員と客との間にトラブル発生がない等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の無人発売機における減算処理を説明する
ための図、第２図は本発明の実施例のブロック構成図で
ある。 ＶＤＭ・・・無人発売機、ＣＰＵ・・・中央処理装置、
ＤＦＭｏｏ、減算機、ＤＩＳ・・・発券指令、１・・・
メモリ及び主制御部、３・・・貨幣制御部、４・・・キ
ーボード部、５０６０表示部、７・・・投票券印刷制御
部、８・・・発券口、９・・、タイマ、１０・・・発券
検出部、１１・・・減算制御部、１５・・・復旧釦。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 投票券発券機と、集計装置とを有し、該投票券発券
   機に入力された投票情報を、集計装置に送出し、集計装
   置が該投票情報を集計して発券指令を送出し、該発券指
   令に基づき投票券を発行する投票券発売システムにおい
   て、少なくとも集計後から発券時点迄の期間発券される
   投票情報を記憶する手段と、当該投票情報に対する投票
   券の発券状況を検出する発券検出部とを有し、該発券検
   出部からの発券不能であることを示す信号に応じ該記憶
   された投票情報を減算情報として該集計装置に送出して
   減算せしめることを特徴とする投票券発売システムの減
   算制御方式。