JP3099343B2

JP3099343B2 - 媒体処理装置

Info

Publication number: JP3099343B2
Application number: JP12942790A
Authority: JP
Inventors: 謹一木寺
Original assignee: Omron Corp
Current assignee: Omron Corp
Priority date: 1990-05-18
Filing date: 1990-05-18
Publication date: 2000-10-16
Anticipated expiration: 2015-10-16
Also published as: JPH0424895A

Description

【発明の詳細な説明】（イ）発明の属する技術分野この発明は、例えば銀行業務で取扱われる現金自動預
金支払機に内部構成されるような自動取引装置に関し、
さらに詳しくは、例えば、媒体取引時に新媒体を発行で
きるようにしたような媒体処理装置に関する。

（ロ）従来の技術一般に、主としてカード利用される自動引取装置は、
カード挿入口に挿入されたカードを内部のカードデータ
処理部に導いて、カード内容をデータ処理してカード取
引している。

しかし、挿入されたカードの読み取りレベルが低下し
てきている状態、あるいはカード形状に欠けや変形など
の不具合がある場合は、新カードと交換する必要性が生
じるが、現状ではそのまま使用され、この結果、カード
取引に支障を生じたり、内部での搬送障害を誘起させる
原因となり、また新カードはカード発行専用機で作成す
るため、新カードを入手するまでに手間がかかる問題を
有していた。

（ハ）発明が解決しようとする課題この発明は、挿入されたカードのような媒体の記録デ
ータの読み取りレベルの低下あるいは媒体形状をチェッ
クして損傷や異常を検知した場合は、この媒体取引時に
併せて、新媒体を発行できるようにした媒体処理装置の
提供を目的とする。

（ニ）課題を解決するための手段この発明は、媒体挿入口に挿入された媒体を内部の媒
体データ処理部に導いてデータ処理する媒体処理装置で
あって、前記媒体データ処理部で、媒体に記録されたデ
ータを読み取る読み取り手段および、エンボス符号等の
形状データを読み取る読み取り手段を有し、媒体に記録
されたデータが読み取れてもその出力に低下が認められ
たとき、またはエンボス符号等の形状データの読み取り
データに損傷または異常があったとき、現媒体を回収
し、エンボス符号等を有する新媒体を発行する媒体発行
手段を備えた媒体処理装置である。

（ホ）発明の作用この発明によれば、媒体取引時に挿入された媒体は媒
体データ処理部の読み取り手段で記録データおよび形状
データが読みみ取られ、このとき記録データの読みみ取
りに出力の定家が認められたとき、あるいは形状データ
の読みみ取りに損傷または異常が認められたときは、媒
体発行手段が現媒体を回収し、エンボス符号等を有する
新媒体を発行する。

（ヘ）発明の効果このため、媒体取引毎に、挿入された媒体の記録デー
タおよび媒体形状をチェックして、媒体の使用可能な段
階で媒体の記録データおよび形状データを自動的に判定
して、該媒体の爾後の使用で不都合が生じると判定され
た場合は、事前に新媒体を得るので、例えば、読み取り
レベルの低下したカード、あるいは形状に欠けや割れが
あるカードなど、損傷や異常なカードを受入れて処理を
継続することに起因する、装置自体の障害の誘発する可
能性、処理能力のダウンに基づく装置の信頼性の低下の
招来などの問題点が解消できて、爾後の円滑な取引き処
理ができ、常に適正媒体での取引を促進する信頼性の高
い媒体取引を実行することができ、また、新媒体の自動
発行であるため、係員および顧客にとっても新媒体発行
の手間が省ける。

ことに、新媒体の発行に際しては、媒体に記録された
記録データと、エンボス符号等の形状データとの２つの
組合せで新媒体を発行するかどうかを判断し、媒体に記
録されている内部の記録データの有効度合い、媒体自体
の外部の形状データの損傷度合いを鑑みて新媒体の発行
に適した新媒体発行時期を正確に判断することができ
る。

（ト）実施例この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。

第２図は、媒体処理装置の例としてカード発行機能付
き現金自動預金支払機を示し、これは装置本体11の前面
パネルに、取引き案内および操作手順を表示するタッチ
パネル兼用のCRT表示器12と、通帳を挿入または返却す
る通帳挿入口13と、紙幣を出入れ許容する紙幣出入口14
と、硬貨を出入れ許容する硬貨出入口15と、カードを挿
入または返却するカード挿入口16と、取扱い表示器17
と、係員呼出しボタン18とを備えている。

上述の装置本体11の内部には、第１図に示すように、
伝票処理機構21と併設したカード処理装置22を備えてお
り、このカード処理装置22は、前面にカード挿入口（お
よびカード放出口）16とレシート放出口23とを上下に並
んで配置し、カード挿入口16に、装置本体11内部の水平
なカード搬送経路24を接続している。

このカード搬送経路24は、上下に対応する複数対の搬
送ローラ対R1,R1〜R5,R5を連設して構成され、取引き時
に利用客がカード挿入口16に挿入したカードＣを内方に
取込み搬送し、取引き完了後に逆方向に放出搬送する。

このため、カード搬送経路24には、カード情報を読み
取り・書き込み処理するカードリーダ25と、カード面に
刻印されているエンボス符号を写真的に写し取るイメー
ジセンサ26とがこの順序でカード挿入口16から内奥側に
向けて配置され、さらにその奥側にドットプリンタ27が
装備されている。

また、カードリーダ25の直後位置に、用済みの旧カー
ドあるいは取忘れカードを回収するカード回収部28と、
該カード回収部28にカード搬送経路24からカードＣを落
し込むシュート29とが備えられている。

装置本体11の内奥部には、カード搬送経路24中間部の
搬送ローラ対R3,R3を境として上方部にレシート発行部3
0が設けられ、その下方部にカード発行装置31が形成さ
れる。

レシート発行部30は、前述のレシート放出口23にレシ
ート発行経路32で結ばれており、このレシート発行経路
32は前記ドットプリンタ27の印字位置を通るように構成
され、このレシート発行部30より繰出されたレシートＡ
は、各搬送ローラ対R6,R6、R7,R7、R3,R3を通ってドッ
トプリンタ27に導かれ、このドットプリンタ27通過後
に、搬送ローラ対R8,R8を通ってカッタ装置33に導か
れ、ここで所定のレシート長さに切断された後、下方の
搬送ベルトコンベヤ34上に送込まれる。

レシート発行経路32の後段を構成する搬送ベルトコン
ベヤ34は、搬送ローラ対R8,R8の直下位置と、レシート
放出口23の直前に設けられた放出ローラ対R9,R9の近傍
との間に渡って配設されている。

また、搬送ベルトコンベヤ34の前端部直下に、レシー
ト放出口23のレシートＡを利用客が取り忘れた場合を考
慮して、取り忘れられたレシートＡを搬送ベルトコンベ
ヤ34の逆動によって回収するレシート回収部35が設けら
れている。さらに、カードリーダ25の直上部には、ジャ
ーナル処理部36が設けられ、これは装填されているロー
ル状のジャーナル用紙Ｂに対して、取引きデータを印字
するサーマルプリンタ等のプリンタ37を有し、印字後に
ジャーナル用紙Ｂを、印字量分、ジャーナル搬送モータ
M1によって、巻取り軸38に巻取るように設けている。

また、レシート発行部30は、レシートＡを集積収納し
たボックス39を有し、このボックス39から繰出しローラ
対R10,R10により、既述したレシート発行経路32にレシ
ートＡを繰出すように構成している。

上述のカード発行装置31は、カード搬送経路24中間部
の搬送ローラ対R3,R3のさらに内奥部に、搬送ローラ対R
4,R4を介したエンボス形成部40と、同じく搬送ローラ対
R5,R5を介したカード収納部41を配設している。

カード収納部41は、新カードＣ…の複数枚を積層状態
に収納し、下方より付勢して上方より一枚ずつ繰出し可
能に設け、カード発行時に繰出した新カードＣをエンボ
ス形成部40側に導き、ここで所定のエンボス符号を形成
した後、これより前段側のカード搬送経路24上のカード
リーダ25に導いてカード情報を書込み処理した後、カー
ド挿入口16より新カードＣを放出するようにしている。
図中、42は回収ソレノイド、M2はカード搬送モータ、M3
はカード繰出しモータ、M4はレシート繰出しモータであ
る。

ところで、カード搬送経路24の前段に相当するカード
挿入口16とカードリーダ25との間には、カード形状を検
知するための各カード検知センサＳ…を配備しており、
これらカード検知センサＳ…は、カード挿入幅に対応さ
せて分散配設し、ここを通過するカードＣの欠けや割れ
を検知する。

第３図はカード処理装置22の制御回路ブロック図を示
し、CPU51はROM52に格納されたプログラムに沿って各回
路装置を制御し、その必要なデータをRAM53で入出力可
能に記憶する。

カード搬送モータM2は、カード挿入口16にカードＣが
挿入されることに基づいてカード搬送経路24を駆動し、
挿入されたカードを内方の所定位置に取込み、データ処
理後に逆送してカード挿入口16より放出する。

カード繰出しモータM3は、CPU51からの新カード発行
信号に基づいて、カード収納部41から新カードＣを一枚
出し操作する。

回収ソレノイド42は、カード搬送経路24上のシュート
29を開閉駆動して、このカード搬送経路24上から新カー
ド発行要素を有する期限切れ近いカードや損傷している
不適カードをカード回収部28に回収するよう設けてい
る。

この場合、CPU51は現カードの回収操作に伴って、新
カードを発行するカード発行機能を合せ持ち、入金、出
金、振込み、残高照会等のカード取引時に現カードを新
カードに変換するカード交換処理機能を備えた兼用機と
して利用することができる。

また、CPU51は新カードの発行に際して、カードＣに
記録された磁気データと、エンボス符号等の形状データ
との２つの組合せで新カードを発行するかどうかを判断
し、カードに記録されている磁気データの有効度合い
と、カード自体の形状データの損傷度合いとの双方のデ
ータをチェックするため、新カードの発行に適した時期
を正確に判断することができる。

このように構成されたカード処理装置22の処理動作
を、第４図のフローチャートを参照して説明する。

今、カード挿入口16にカードＣが挿入されると（第１
ステップn1）、この挿入されたカードＣは、カード検知センサＳによ
ってカード形状が検知されると共に、カードリーダ25の
位置で磁気データが読み取られ、また後段のイメージセ
ンサ26の位置でエンボス符号が読み取られ（第２〜第３
ステップn2〜n3）、これら読み取ったデータを記憶すると共に、カード搬
送経路24上のシュート29の位置で待機させ（第４〜第５
ステップn4〜n5）、このカードデータと対応して顧客により入力設定され
た例えば入金、出金、振込み等の所定のカード取引を実
行する（第６ステップn6）。

このとき、カードデータの有効期限が十分にあり、ま
たデータエラーやカードに不具合形状もなければ、現カ
ードを適正なカードとして十分利用できるため、今回の
取引内容を記録更新した後、現カードをカード挿入口16
より返却する（第７〜第10ステップn7〜n10）。

ところで、上述の第７ステップn7で、磁気データの読
み取り結果から、例えば発行後５年経過した旧カードと
判定した場合は、カードの有効期限が残り少なく、また
カードに対する読み取りレベルが低下する他、カード自
体の損傷度合いも比較的多いことから、また第８ステッ
プn8で、直接的にデータエラーやカードに不具合形状が
あると判定した場合は、現カードではカード取引に不都
合が生じ、新カードの必要性が生じる。このような場合
は、シュート29上に待機された現カードをカード回収部
28に回収し（第11〜第12ステップn11〜n12）、次いで、カード収納部41より新カードを繰出し、エン
ボス形成部40で所定のエンボス符号を形成し、かつカー
ドリーダ25で現カードデータと対応する磁気カード処理
を施した後、この新カードをカード挿入口16より放出す
る（第13〜第14ステップn13〜n14）。

上述のように、カード取引毎に、挿入利用されたカー
ドの交換時期およびデータの損傷、並びに、カード形状
をチェックして、必要であれば新カードを発行するカー
ド取引機能とカード発行機能とを合せ持つ兼用機として
活用することができ、新カードの発行要請に応じて、そ
の都度、カード発行専用機を用いるのではなく、カード
の使用段階でカードの有効性を自動的に判定して、適宜
新カードを得ることができ、係員および顧客にとっても
新カード発行の手間が省け、常に適正カードでの取引を
促進する信頼性の高いカード取引を実行することができ
る。

この発明と、上述の実施例の構成との対応において、この発明の媒体は、カードに対応し、以下同様に、媒体処理装置は、現金自動預金支払機に対応し、媒体データ処理部およびその読み取り手段は、カード
リーダ25とイメージセンサ26とに対応し、媒体発行手段は、CPU51に対応するも、この発明は、上述の一実施例の構成のみに限定される
ものではない。

【図面の簡単な説明】図面はこの発明の一実施例を示し、第１図はカード処理装置の概略構成図、第２図はカード発行機能付き現金自動預金支払機の外観
斜視図、第３図はカード処理装置の制御回路ブロック図、第４図はカード処理装置の処理動作を示すフローチャー
トである。 11……装置本体、16……カード挿入口 22……カード処理装置、25……カードリーダ 26……イメージセンサ、28……カード回収部 31……カード発行装置、41……カード収納部Ｃ……カード、51……CPU

フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G07F 7/08 G06F 19/00 G07D 13/00 G07F 19/00

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】媒体挿入口に挿入された媒体を内部の媒体
データ処理部に導いてデータ処理する媒体処理装置であ
って、前記媒体データ処理部で、媒体に記録されたデータを読
み取る読み取り手段および、エンボス符号等の形状デー
タを読み取る読み取り手段を有し、媒体に記録されたデ
ータが読取れてもその出力に低下が認められたとき、ま
たはエンボス符号等の形状データの読み取りデータに損
傷または異常があったとき、現媒体を回収し、エンボス
符号等を有する新媒体を発行する媒体発行手段を備えた媒体処理装置。