JPS5839602Y2 - コンパクト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はコンパクトに関し、さらに詳しくは皿部材と
蓋部材とを具え、蓋部材を皿部材に対しワンタッチで組
立て、かつ分解可能としたコンパクトに関するものであ
る。

この考案の実施例を添付図面を参照しながら説明すれは
次のとおりである。

第１図はこの実施例の構成部材の要部形状を分解して示
す斜視図で、１は上蓋部材、２はフック部材、３は中皿
部材、４はフック係止部材および５は皿部材である。

上蓋部材１は方形状をなし、下部に鏡の取付用凹部６が
形成されており、後縁にピン孔７を具えた旋回部８が、
また前縁に係合突部９を具えた係合部１０が垂設されて
いる。

フック部材２は左右対称に形成された両側杆１１を有し
、全体形状がほぼＨ型に形成されている。

また、フック部材２のＨ型を形成する連結杆１２の両端
部前面には弾性片１３が対称位置に形成されている。

そして各側杆１１の前縁には外向きのフック部１４が、
また後縁には１対の枢支突部が形成され、この枢支突部
の対向面にはピン孔１５がそれぞれ形成されている。

また弾性片１３および側杆１１のフック部１４側はいず
れも弾性変形できるように形成されており、しかも弾性
片１３およびフック部１４は後述する皿部材内に形成さ
れた起立片および溝にそれぞれ係止するような形状およ
び大きさに形成されている。

中皿部材３は化粧材料を入れる円形状のくぼみ１６が形
成され、このくぼみ１６の両側には後述する皿部材内に
載置状に嵌合するように形成された方形状の突縁部１７
が設けられている。

フック係止部材４は縦および横板１８．１９で十字型に
形成されており、後述する皿部材の側壁内に装着される
形状および大きさに形成されている。

皿部材５は後壁が開口したＵ字型の箱として形成されて
おり、この精を形成する左右の側壁２０にはフック係止
部材４を遊嵌状に格納するための十字型溝２１が、また
底板にはフック部材２の弾性片１３を衝止するための起
立片２２が１その上前壁には上蓋部材１の係合突部９と
係合するための係合四部２３がそれぞれ形成されている
。

またこの皿部材５の箱形状は中皿部材３を固着できるよ
うに形成されている。

第２図は上蓋部材１を取除いた場合のこの実施例の結合
構造および作用時の結合構造を示す要部断面図で、同図
および同図に上蓋部材１を結合した場合の第２図Ｉ−Ｉ
線、同図■Ｉ−■■線およびＩＩＩＩＩＩ線断面図を表
わす第３図、第４図および゛第５図によってこの実施例
を説明すれば次のとおりである。

第２図の切断線Ｉ−■線側は常態における各部材の結合
構造を示したもので第２図、第５図特に第３図から明ら
かなように、上蓋部材１とフック部材２とは旋回部８と
枢支突部のそれぞれのピン孔７および１５に挿通された
ピン２４によって揺動自在に枢着されておす、シかも上
蓋部材１と皿部材５とは皿部材５の箱内に後部開口部か
ら摺動自在に嵌入されるフック部材２により第３図示の
ように一体的に結合して組立てられている。

この状態においては上蓋部材１の係合突部９と皿部材５
の係合凹部２３とが係合しているので上蓋部材１が皿部
材５から開放することはない。

また、特に第２図から明らかなように、側壁２０の溝２
１内に装着されたフック係止部材４の縦板１８は溝２１
内で左右動を多少許容された状態に装着されているため
、フック部材２のフック部１４の弾性作用によって最大
限溝２１の外側に押圧されており、このためフック部１
４の段部１４′と溝２１の側端２１′との保合関係を維
持するように形成されている。

また側端２１′と段部１４′とが前記状態の保合関係に
ある時起立片２２と弾性片１３とは共に保合関係にある
ように形成されている。

また中皿部材３は上蓋部材１が皿部材５に嵌入される前
に皿部材５の箱内に固着されている。

第２図の切断線ＩＩ −ＩＩ側は上蓋部材１と皿部材５
の係合関係（係合突部９と係合凹部２３）を解離した場
合の各部材の結合構造を示したもので、第２図、第５図
特に第４図から明らかなように、両部材の結合関係を解
除する場合には、上蓋部材１に対して皿部材５を矢印方
向に押圧すれば、皿部材５の起立片２２は最大限フック
係止部材２の弾性片１３を押圧して、後壁間の間隙Ｃだ
け移動し、このため係合突部９と係合凹部２３とは解離
し、この結果上蓋部材１は皿部材５に対して自由な開閉
を行うことができるので皿部材５内に固着されている中
皿部材３中の化粧材料を露呈させることができる。

第６図は上蓋部材１を皿部材５から引抜く場合の使用説
明図で、この場合は、上蓋部材１と枢着係合しているフ
ック部材２のフック部１４を、このフック部１４と係止
しているフック係止部材４の横板１９を矢印方向に押圧
することによって溝２１の側端２１′とフック部１４の
段部１４′の保合を解除し前記両部材を解離することが
できる。

この結果皿部材５を他の新しい皿部材に交換する場合に
はこの交換を自由に行なえるものである。

なお、前記実施例で゛は上蓋部材１を皿部材５から引抜
くとき、上蓋部材１と枢着したフック部材２のフック部
１４をフック係止部材４を介して内方に押圧し、溝から
外して行なうようにしたものを示したが、これに限定す
るものでなく、フック係止部材４に代え溝２１の外方か
ら指で押えてフック部１４を溝２１から外すようにして
行なってもよいことは言う迄もない。

この考案は上記のように構成したので、蓋部材の旋回部
にその枢支突部が枢支されて連結されたフック部材を、
中皿をその上面に具えた皿部材の後部開口部から嵌入し
、該フック部材の弾性片を皿部材の起立片に当接すると
ともに、弾性フック部を切欠部に係合して連結し、かつ
前記のようにフック部材を介して連結された皿部材と蓋
部材の両係合部を相互に係合するだけの作業でもってワ
ンタッチで組立てができ、作業能率を著しく短縮するこ
とができる。

また、開蓋は皿部材をその前壁の押圧によって蓋部材の
後壁側に移動し、前記両保合部を解離することにより簡
単に行なうことができるのに加え、皿部材を交換するに
際しては、前記のように両保合部を解離した後、皿部材
の切欠部からフック部材の両弾性フック部を互いに内方
に押圧して該フック部と切欠部との保合を解除し、皿部
材とフック部材を解離したうえで該フック部材を皿部材
の後部開口部から引抜くことにより分解して行なうこと
ができ、したがって皿部材に収納した中味がなくなった
ときなどにおいて中皿ごと他の新しい皿部材と迅速かつ
容易に交換することができるなどの優れた効果を有する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの実施例の要部構成部材の基本形を示す分解
斜視図、第２図は上蓋部材を取除いた場合の要部断面図
、第３図、第４図および第５図は第２図Ｉ−Ｉ線、同Ｉ
Ｉ −ＩＩ線および同ｌｌｌ−■ＩＩ線断面図を表わし
く第３図および第４図は上蓋部材と皿部材との保合を結
合および解離した場合を示す）、第６図は皿部材からフ
ック部材を引抜く場合の作用説明図。 １：上蓋部材、２：フック部材、３：中皿部材、４：フ
ック係止部材、５：皿部材、８：旋回部、１０：係合部
、１３：弾性片、１４：フック部、１６：＜ぼみ、２１
：溝、２２：起立片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前壁に保合部を、両側壁に切欠部を有し、後壁が開口し
   た方形の部材であって、この部材の後端近くに１対の起
   立片を設けるとともに、上面に中央部に中味を収納する
   収納部を有する中皿を固着した皿部材と、前縁に係合部
   を、後縁に旋回部を垂設した方形の部材に、ははＨ型の
   部材からなり、両側杆の前縁に外向きの弾性フック部を
   、後縁に１対の枢支突部を、さらに両側杆を連結する連
   結杆の両端部前面に１対の弾性片をそれぞれ設けたフッ
   ク部材を、前記旋回部が枢支突部に枢着して揺動可能に
   連結した蓋部材とを具え、前記皿部材の後部開口部に蓋
   部材の前記フック部材を嵌入し、このフック部材の弾性
   片を起立片に当接するとともに、弾性フック部を切欠部
   に係合して組立ててなるコンパクト。