JPS5839125Y2 - 加熱調理器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気ヒータの支持構造を改良した加熱調理器に
関する。

最近、シーズヒータを内ケースの内底部に配設して、そ
のシーズヒータからの輻射熱によって鍋を加熱して米を
炊飯する炊飯器が考えられている。

この場合、シーズヒータの両端部は下方に指向するよう
に曲成されて絶縁碍子を介して内ケースの挿通孔を貫通
させる構造となるから、鍋の外周に水が付着した状態で
内ケース内にセットした時や、誤まって内ケース内に水
をこぼした時にその水が前記挿通孔から絶縁碍子の表面
を介して下方に流れ、シーズヒータの両端の絶縁封印部
を濡らすこととなる。

このためシーズヒータの絶縁が劣化して保護管等に漏電
し易い欠点を生ずる。

本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、絶縁碍
子の下端部に電気ヒータを所定の間隔を存して囲繞する
ように形成された水切部を設ける構成とすることにより
、電気ヒータの両端が水濡れによって絶縁劣化すること
のない加熱調理器を提供するにある。

以下本考案を炊飯器に適用した一実施例について図面を
参照して説明する。

１は上下面が開口する略有底円筒状の外ケースで、これ
の内部に断熱材２を介して基体としての略有底円筒状の
内ケース３が配設されており、この内ケース３の上端部
は外ケース１の上端部内周囲に嵌着された例えば耐熱プ
ラスチック製の環状の化粧枠４にねし止め等によって固
着されている。

５は支持脚６を有する底板で、これは外ケース１の下端
部に嵌着固定されている。

７は下面に円形の凸部８，８を所定の間隔を存して突設
した絶縁碍子で、これは凸部８゜８が内ケース３に形成
された略円弧状の挿通孔９に上方から挿通するように配
設され、この絶縁碍子７の下面にねじ１０によって装着
された略コ字形の支持金具１１により内ケース３に固着
されている。

１２．１２は絶縁碍子７を上下に貫通するように凸部８
，８の中心部に形成された貫通孔で、これの下部に下方
に向って径大となるテーパ一部１３゜１３が形成されて
凸部８，８の下端部に巾狭な環状の水切部１４，１４が
形成されている。

１５はヒータ線をステンレス管からなる保護管によって
被覆した略環状のシーズヒータで、これは両端部が下方
に指向するように曲成されて貫通孔１２．１２に挿通さ
れており、以って内ケース３の内底部に配設されている
。

１６は絶縁碍子７と対向するように内ケース３の内底部
に配設された絶縁碍子で、これは内ケース３に設けられ
た係合孔１７に下面側がら係合された取付板１８にねじ
１９によって固着されている。

２０はねじ２１及びナツト２２によって一端部が絶縁碍
子１６の上面に固着されたヒータ支えで、これの他端部
に形成された略Ｕ字形の嵌合部２０ａにシーズヒータ１
５の中央部が嵌合支持されている。

２３は上端開口縁部に外方に指向するフランジ２３ ａ
を形成した鍋で、これはフランジ２３ ａを化粧枠４の
上面に載置することにより内ケース３内に配設されてい
る。

そして、鍋２３は高さ及び外径が夫々内ケース３の高さ
及び外径より小に設定されており、従って鍋２３の外周
囲には内ケース３によって密閉された空間部２４が形成
され、この空間部２４は鍋２３の外底面及び外側面に連
続的に対向している。

そして、シーズヒータ１５は鍋２３の底部から若干の隙
間を存して空間部２４内に配設されている。

２５は内ケース３の内底部に立設された案内筒で、ここ
に磁気式のサーモスイッチ２６が設けられている。

即ち、２７は内面に整磁材料からなる磁性体２８が貼着
された保護ケースで、これは圧縮ばね２９によって上方
に付勢されて鍋２３の底面部に圧接されている。

３０は中間部が内ケース３の下面に突設された腕３１に
回動可能に支持されたレバーでミ一端部に磁性体２８に
吸着する永久磁石３２が固着され、他端部に取着された
摘み３３が外ケース１から外方に突出されている。

３４はレバー３０を常に矢印ａ方向に付勢するねじりば
ね、３５はレバー３０を反矢印ａ方向に回動して永久磁
石３２を磁性体２８に吸着させた時閉成されてシーズヒ
ータ１５に通電するマイクロスイッチである。

３６は外ケース１に回動可能に支持された把手部３６ａ
を有する外蓋で、内部に断熱材３７を介して内カバー３
８が取着されてお０、その内カバー３８に鍋２３を閉蓋
する内蓋３９が取付けられている。

尚、４０はシーズヒータ１５の端子ピン１６にねし止め
された電源供給用の接続端子である。

次に以上のように構成した本実施例の作用について説明
する。

米を炊飯する場合、まず内ケース３から鍋２３を外して
、その鍋２３内に米を入れて流し台等で米の洗浄を行い
、その後鍋２３を内ケース３内にセットするものである
が、米の洗浄時に鍋２３の外周部に付着した水が次第に
内ケース３内に嫡子することとなり、また、内ケース３
から鍋２３を外した時に誤まって内ケース３内に水をこ
は゛すこともあるが、このようにして内ケース３内に入
った水は矢印ｂ（第２図）で示すように挿通孔９から絶
縁碍子７の凸部８に沿って下方に流れ水切部１４から外
ケース１の内部に落下する。

そして、外ケース１内に落下した水は底板５に形成され
た図示しない水抜孔から外部に排水される。

さて、摘み３３の押下げ操作によってレバー３０を矢印
ａ方向に回動して永久磁石３２を磁性体２８に吸着させ
ると、マイクロスイッチ３５が閉放されてシーズヒータ
１５が通電されて発熱し、鍋２３内の米が炊飯される。

そして、鍋２３内の水が全て米に吸収されてドライアッ
プすると磁性体２８の吸着力が減少してレバー３０が反
矢印ａ方向に復帰回動され、シーズヒータ１５が断電さ
れて炊飯が終了する。

このように本実施例よれば、絶縁碍子７の貫通孔１２の
下部にテーパ一部１３を設けることによって凸部８の下
端に水切部１４を形成したから、絶縁碍子７の外周部に
沿って流れ落ちる水がシーズヒータ１５の両端の絶縁封
印部等を濡らすことはなく、水濡れによる絶縁劣化を確
実に防止できる。

尚、上記実施例では炊飯器に適用した場合について説明
したが、オープン装置の下部ヒータ等にも同様に適用で
きる。

本考案は以上説明したように電気ヒータの両端が水濡れ
によって絶縁劣化を起すことのない加熱調理器を提供で
きる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案を炊飯器に適用した一実施例を示すもので
あり、第１図は縦断面図、第２図は主要部の拡大縦断面
図、第３図は第１図のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿う下面図、
第４図は第１図のＡ部の拡大断面図である。 図面中、１は外ケース、３は内ケース（基体）、７は絶
縁碍子、８は凸部、９は挿通孔、１２は貫通孔、１４は
水切部、１５はシーズヒータ、２３は鍋、２６はサーモ
スイッチである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基体の上面に電気ヒータを支持し、その電気ヒータの端
   部を前記基体を貫通して下方に導出するようにしたもの
   において、前記基体を貫通する如く配設され前記電気ヒ
   ータの端部が貫通される貫通孔を有する絶縁碍子と、こ
   の絶縁碍子の下端部に前記電気ヒータを所定の間隔を存
   して囲繞するように形成された水切部とを具備してなる
   加熱調理器。