JPS5838900B2 - リ−ドリレ−の製造方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はリードリレーの製造方法に関する。

従来リードリレーを製造するには、合成樹脂のフレーム
に設けた端子挿通孔に端子板をそれぞれ貫通させてポツ
テング工程をして組立てていたが、上記のような従来例
にあっては、端子板の固着位置が端子挿通孔内にふ・い
てずれたり、かたむいたりし、この結果端子板の先端に
設けた固定接点間隔が不安定となり且つ固定接点とアク
チュエータとの間に傾きが生じやすく、そのために耐久
性、耐圧性、接点バウンス、接触抵抗等が不安定となっ
て動作安定性、性能が低い欠点があり、渣た従来例にあ
っては、組立てにあたってシール工程並びにポツテング
工程を要し煩雑となるという問題があった。

本発明は上記の点に鑑みて発明したものであって、その
目的とするところはフレームを合成樹脂で成形する際同
時に各端子をフレームの所定位置に一体化できて製造が
容易となり、渣た各端子を位置ずれをきたすことなく正
確にフレームに配設し、固定接点間の間隔を正確に設定
すると共に固定接点とアクチュエータとの位置関係を正
確にできて動作安定性、性能が高く小型で安価なリード
リレーを得ることができ、しかも不要部分を打抜き除去
した後各端子板の突出先端部を折曲することで各突出部
の折曲精度を向上させ、寸法精度のすぐれたデアルイン
ライン端子構成とすることができるリードリレーの製造
方法を提供するにある。

本発明のり一ドリレーの製造方法は、第１固定接点１、
第２固定接点接合部２、コイル端子部３、アクチュエー
タ支持部４及びその他の端子板５が打抜かれかつ第１固
定接点１及びアクチュエータ支持部４が曲成された金属
板６を合成樹脂のフレーム７にインサート成形し、その
後第２固定接点８を第１固定接点１と一定の間隔を隔て
て第２固定接点接合部２に連結固着せしめると共に第１
、第２固定接点１，８間に永久磁石９を配置せしめ、コ
イルブロック１０をフレーム７内に網袋固定してリード
端子１１を上記コイル端子部３に接合し、アクチュエー
タ１２を先端が第１、第２固定接点１．８間で接点交換
自在となる如くその末端をアクチュエータ支持部４に固
着し、シールド板１３を介してカバー１４にてフレーム
７を覆い金属板６の不要部を打抜き除去し第１固定接点
１、第２固定接点接合部２、コイル端子部３、アクチュ
エータ支持部４゛及びその他の端子板５の突出先端部を
折曲せしめることを特徴とするものであり、このような
方法とすることで上記した本発明の目的を遠戚したもの
である。

以下本発明の実施例を添付図に基づいて詳細に説明する
。

第１図のように長尺の金属板６には第１固定接点１、第
２固定接点接合部２、コイル端子部３、アクチュエータ
支持部４及びその他の端子板５を一組とするフロックＡ
が複数組連続して一定間隔で打抜きにより形成され、第
１固定接点１及びアクチュエータ支持部４を上端面が互
いにほぼ同一平面内に位置する如く曲成する。

この場合、一枚の金属板６に単一のフロックＡを形成し
てもよい。

次いで金属板６のブロックＡを単位インサート部材とし
て合成樹脂にて第２図のようにフレーム７をインサート
底形したのち、必要に応じて機械的研削又は電研研削等
によって第１固定接点１及びアクチュエータ支持部４の
上端面を同時仕上げして両者の上面を同一平面内に位置
するようにする。

次いで永久磁石９を第１固定接点１近辺に固着し、第１
、第２固定接点１，８間に正確な寸法の間隔材を挿入し
つつ第２固定接点８を第２固定接点接合部２に溶接固着
して第１、第２固定接点１，８間に正確な間隔を設定す
る。

次いでコイルブロック１０をフレーム７内に挿入してリ
ード端子１１．１１をコイル端子部３，３に接合連結し
、コイルブロック１０内に挿通せるアクチュエータ１２
末端をアクチュエータ支持部４゜４の上面に亘って載置
し溶接固着する。

このアクチュエータ１２の先端は上記第１固定接点１の
上面にはね弾性に抗して脱離自在に弾接する。

しかるのちにシールド板１３及びカバー１４をフレーム
７の上側に第３図のように重ねて被せ、固定後、金属板
６のブロックＡの不要部を第１図又は第２図にて破線で
示した線に沿って打抜き除去すると共に第１固定接点１
、第２固定接点接合部２、コイル端子部３、アクチュエ
ータ支持部４及びその他の端子板５のフレーム７の外方
へ突出する部分を下方へ折曲してデアルインライン端子
構成とする。

このようにして得られたリードリレーはアクチュエータ
１２が共通接点板となり、通常はアクチュエータ１２の
先端が第１固定接点１に接触導通して釦り、コイルブロ
ック１０の励磁によりアクチュエータ１２の先端が第２
固定接点８に吸引接触されて導通し、接点交換が行なわ
れる。

本発明にあっては上述のように第１固定接点、第２固定
接点接合部、コイル端子部、アクチュエータ支持部及び
その他の端子板が打抜かれかつ第１固定接点及びアクチ
ュエータ支持部カー曲成された金属板を合成樹脂のフレ
ームにインサート底形しであるから、上記各部材が一枚
の金属板としてフレームの底形と同時にフレームに一体
化されるものであって、各部材にフレームを取付ける工
程がフレームの底形と同時にできて製造が簡単となり、
しかも各部材が微細なものであっても、各部材間に位置
ずれを来たすことなく正確な位置決め、寸法精度にて各
部材をフレームに配設することができるものであり、し
かもこのように第１固定接点と第２固定接点接合部との
位置精度を正確に設定できる故に、その後に第２固定接
点接合部に第２固定接点を固着する工程に釦いて、第２
固定接点と第１固定接点との間隔を正確に設定でき、ま
た前記のように第１固定接点とアクチュエータ支持部と
の位置精度も正確に設定できると共にアクチュエータ支
持部が第１固定接点に対して傾いたりしないが故に、そ
の後アクチュエータをアクチュエータ支持部に固着する
に当り、アクチュエータと固定接点との位置関係が正確
でアクチュエータが固定接点に対して傾いたりしないも
のであり、これらの結果電気寿命、耐圧、接点バウンス
、接触抵抗等の緒特性が安定しかつ向上した小型のり一
ドリレーを提供できる利点がある。

また各所要部材をフレーム内に収納固定しシールド板を
介してカバーにてフレームを覆い金属板の不要部を打抜
き除去しているので、上述のように上記各部材を一枚の
金属板の状態でインサート底形したこととあい１って、
少ない部材、工程にて安価に精度のよいリードリレーを
提供できる利点がある。

更に上述のように金属板の不要部打抜き後各部材のフレ
ームの外方突出部を折曲しているので、各突出部の折曲
精度が向上し寸法精度のよいデアルインライン端子構成
を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に用いる一実施例の金属板の斜視図、第
２図は同上の組立工程前の分解斜視図、第３図は同上の
組立後の一部切欠斜視図であって、１は第１固定接点、
２は第２固定接点接合部、３はコイル端子部、４はアク
チュエータ支持部、５は端子板、６は金属板、７はフレ
ーム、８は第２固定接点、９は永久磁石、１０はコイル
フロック、１１はリード端子、１２はアクチュエータ、
１３はシールド板、１４はカバーを示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 第１固定接点、第２固定接点接合部、コイル端子部
   、アクチュエータ支持部及びその他の端子板が打抜かれ
   かつ第１固定接点及びアクチュエータ支持部が曲成され
   た金属板を合成樹脂のフレームにインサート成形し、そ
   の後第２固定接点を第１固定接点と一定の間隔を隔てて
   第２固定接点接合部に連結固着せしめると共に第１、第
   ２固定接点間に永久磁石を配置せしめ、コイルブロック
   をフレーム内に網袋固定してリード端子を上記コイル端
   子部に接合し、アクチュエータを先端が第１、第２固定
   接点間で接点交換自在となる如くその末端をアクチュエ
   ータ支持部に固着し、シールド板を介してカバーにてフ
   レームを覆い金属板の不要部を打抜き除去し第１固定接
   点、第２固定接点接合部、コイル端子部、アクチュエー
   タ支持部及びその他の端子板の突出先端部を折曲せしめ
   てることを特徴とするリードリレーの製造方法。