JPS5838865Y2 - 窓パネル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は伸縮自在の窓パネルに関するものである。

最近のルームエアコンや給排気式温風暖房機の普及はめ
まぐるしいものであり、それに伴う据付工事に必ず附帝
するガス配管、電気配線や煙突を屋外に貫通する作業が
激増しているものである。

一方、公団住宅や民営アパート等においては壁に上述し
た貫通孔を設けることが不可能であることが多く、窓枠
と戸の間に別個のパネル材を用いて、このパネル材に適
当な大きさの貫通孔を設けているものが考案されている
が、この場合、標準的な窓の高さより少し長いパネルを
用意し、据付工事現場において窓枠の溝寸法に切って窓
に嵌め込まなければならず、移設等で別の窓に取付ける
際、新たに寸法合わせする必要があった。

又、予め長い目のパネルを用意しなければならず運搬、
保管上も不都合であった。

本考案は上述の点に鑑みてなされたもので任意の高さの
窓に容易に装着することができるものであり貫通孔設置
工事の施工を簡易化するものである。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本考案の窓パネルを窓枠へ取付けた斜視図、第
２図は本考案の実施例を示す窓パネルの一部断面を含む
斜視図、第３図は第２図のＡ ＝Ａ線断面図である。

図において、１は中央部長手方向に断面がｉｈ形の溝２
を形成した第１のパネルであってアルミニウムを基本材
料としており、両側部３，３′は断面か゛第３図に示す
ようにコ形に折曲されている。

４は下端部近傍に例えば石油温風暖房機の給排気筒等を
貫設する貫通孔９を設けるとともに上記第１のパネル１
の溝２の中心部に対設するように穿設される係止孔５を
設けた第２のパネルであって第１のパネル１と同じよう
にアルミニウムを基本材料としており、両側部６，６′
は断面が第３図に示すように２形に折曲されて、上記第
１のパネルの両側部３，３′に嵌合して矢印Ｂ、Ｂ’方
向に摺動自在となるように構成されている。

７は上記溝２の内側に形成される空間部に内蔵されるス
ライド板であって、上記第２のパネル４の係止孔５を介
してビス８でもって上記第１のパネル１と第２のパネル
４とを接着する螺孔（図示せず）を有する。

１２は上記スライド板７の先端部に突設した爪部であり
、上記スライド板７の螺孔と上記第２のパネル４の係止
孔５との位置合わせ用として作用するものである。

つまり、上記第２のパネル４の上端部４′に上記爪部１
２を当接すれば、スライド板の螺孔と係止孔４とが常に
一致するように設定され、ビス８によって容易に上記パ
ネル１及び４を締着することができる。

１０は、上記第１のパネル１の上端部に接着固定され樹
脂成形されてなる上部レール受部であり、第１図に示す
ように鴨居に形成されるアルミサツシの上部レールＣに
密着するように断面がＵ′字形となっている。

１１は上記第２のパネル４の下端部に接着固定され樹脂
成形されてなる下部レール受であって、第１図に示すよ
うに敷居に形成される下部レールＤに密着するように断
面がｎ字形となっている。

又、上記第１のパネル１の側部３と第２のパネル４の側
部６及び側部３′と側部６′は互いに段差がなく全く面
一状態に形成され、図示していないがこれらの側部３，
６及び３’、６’に防水加工を施こした硬質性スポンジ
等からなるパツキンを装着して戸あるいは窓枠との隙間
を生じることなく窓パネルを取り付けることができる。

次に上記構成からなる窓パネルの使用手順について説明
すると、まず、窓枠の敷居（下部）レールＤにレール受
け１１を載せて第１のパネル１を伸長して上部レール受
け１０を鴨居（上部）レールＣ嵌め込んだ後、スライド
板７の爪部１２を第２のパネル４の先端部４′に当接し
てビス８を締付けると第１のパネル１と第２のパネル４
とが固定されるとともに窓枠等との横方向の隙間も全く
除去することができる。

従ってネジ８でもって螺着するのみで高さが異なる窓枠
に対してきわめて容易に装着することができる。

以上に説明したように本考案によれば、次のような特長
がある。

すなわち、■ 伸縮自在であるからパネルの長さを調整
するために取付現場で切断したりする必要がない。

■ 窓の高さを測ったりする手間が省けるとともに測定
ミスによる施工失敗が除去される。

■ 窓の高さに合せながら装着することができるので取
付がきわめて容易であるとともに確実に固定することが
できる。

■ スライド板を予め溝に内設しておき、第１パネルの
上端に爪部をもって係止するだけでスライド板の螺孔が
係止孔に対応することになるので両孔の位置合せ及びビ
スの螺合作業が極めて簡単且つ容易である。

又、パネルの長さを調節する際、誤ってビスを緩めすぎ
てもスライド板は脱落することがなく使い勝手がよい。

■ スライド板が縦長である上、爪部が第２パネルの上
端に係止した状態でスライドが締着されるので、両パネ
ルの締着がより強固になる。

従って、給排気式温風暖房機やルームエアコン等の据付
工事が非常に簡略化される実用価値の高いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は窓枠へ取付けた場合の本考案の実施例を示す窓
パネルの斜視図、第２図は本考案の実施例を示す窓パネ
ルの一部断面を含む斜視図、第３図は第２図のＡ−Ａ線
断面図であって、１は第１のパネル、２は溝、３，３′
及び６，６′は側部、４は第２のパネル、５は係止孔、
７はスライド板、８はビスである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 両側部を折曲してそれぞれ段差のない側面となし、嵌合
   摺動する第１のパネルと第２のパネルとを有し、上記第
   １のパネルの長手方向中央部に断面Ｗ形状の溝を形成す
   ると共に上記第２のパネルの上部中央部に係止孔を穿設
   し、 上記溝に縦長のスライド板を摺動自在に内設し、このス
   ライド板の上端に上記溝外へ突出する爪部を形成すると
   共にこの爪部を上記第２のパネルの上端に係止した状態
   において上記係止孔に対応する螺孔を当該スライド板に
   設け、 上記係止孔を介してビスを上記螺孔に螺合することによ
   り上記第１．第２のパネルを締着することを特徴とする
   窓パネル。