JPS5838262Y2 - 液体燃料燃焼装置

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【考案の詳細な説明】本考案は超音波振動子を用いて液体燃料を霧化する液体
燃料燃焼装置に関するもので、その目的とするところは
霧化時の騒音を防止するとともに、この霧化を効率良く
行わせることにある。

そして、本考案はこの目的を達成するために案内筒の一
端開口部を超音波振動子に対向する液面上に設けるとと
もに、この一端開口部を傾斜させ、この傾斜部内に液柱
を侵入させるものであり、以下本考案の一実施例を添付
図面にもとづいて説明する。

図面において、１は霧化タンクで、この霧化タンク１内
にはパイプ２を介して定量の液体燃料が流入させられる
ようになっている。

また、この霧化タンク１の底部には超音波振動子３が液
面に対して略水平に設けられるとともに、この状態でバ
ッキング４と取付具５により取付けられている。

一方、超音波振動子３に対向して液面状には案内筒６の
一端開口部が設けられ、さらにこの案内筒６の他端開口
部には複数の孔７を有するバーナ８が設けられている。

さらに、霧化タンク１内には送風機９から空気が供給さ
れ、また超音波振動子３には発振器１０がら振動信号が
加えられるようになっている。

上記構成において、発振器１０から超音波振動子３に振
動信号が加えられると液面状には液柱Ａが形成され、こ
こから霧化粒子が発生せる。

そして、この霧化粒子は送風機９から送られる空気とと
もにバーナ８に案内され、ここで燃焼することとなる。

この場合、本実施例では次のような構成をとったので騒
音がなく、シかも霧化効率がきわめて高くなった。

すなわち、本実施例では案内筒６の略中央より下方部を
液面に対して傾斜させ、この傾斜部内に液柱が侵入する
ようにした。

そして、こうしたことにより液柱の液頭部は図面に示す
ように上側壁面に衝突し、この衝突後は下側壁面を伝っ
て液面に落下するようになったので液面に落下する時の
音がきわめて小さくなり、きわめて静かな運転が行える
ようになった。

これを今少し具体的に説明すると、液柱Ａの高さは通常
約１０ｃｍにも達し、従来はこの柱頭部がら直接液面に
落下していたのでその落下エネルギーが大きくその分落
下音も大きくって騒音となっていたのである。

また、従来これを考慮して液柱自体を傾斜させるものが
あったが、このように傾斜させた場合にはどうしても液
柱形状が不安定になりやすく、この結果としてその霧化
効率が低下してしまうのであった。

しかしながら、本実施例では液柱Ａはあくまで垂直方向
に形成するものであり、その霧化効率はきわめて高いも
のとなる。

以上のように本考案によれば霧化時の騒音を防止でき、
しかもその霧化特性はきわめて高くなるという実用的効
果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例にかかる液体燃料燃焼装置の要
部断面図である。１・・・・・・霧化タンク、３・・・・・・超音波振動
子、６・・・・・・案内筒。

【実用新案登録請求の範囲】