JPS5838175B2 - 連続卵焼製造方法及びその装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はロール巻卵焼特に駅弁用給食用そう菜？などの
業務用卵焼を省力で大量生産する連続卵焼装置に関する
。

従来の自動卵焼装置はいずれも大型であるため大きな設
置空間を要するうえに高価である。

しかも，この装置だけを用いて一般家庭の手料理で得ら
れるような所望の形状・大きさの卵焼に仕上げることは
不可能である。

本発明の目的は，業務用の卵焼を省力で大量生産し得る
連続卵焼装置を提供することにある。

本発明の他の目的は、家庭で作るロール巻卵焼手法をそ
のまま機械化しこれを自動化した連続卵焼装置を提供す
ることにある。

本発明のさらに他の目的は，立体構造にすることにより
設置空間が小さくしかも高能率であるため安価な連続卵
焼装置を提供することにある。

本発明のさらに他の目的は焼皿の形状・大きさと卵液量
に応じた所望の形状・大きさの卵焼を製造する連続卵焼
装置を提供することにある。

以下に本発明を実施例にもとづき図面を参照しつつ詳述
する。

本発明装置は、第１図、第２図および第３図に示すよう
に、複数の焼皿１を有する。

焼皿１は無端鎖６，６′に着脱可能様に固定されている
。

この無端鎖は前歯車４，４′と後歯車５，５′とに並列
に架設され駆動手段により間欠移動する。

これら歯車は、それぞれ、所定距離をおいて平行に同一
平面上に配置した前軸２および後軸３に取りつけられて
いる。

焼皿１の下方にはガスバーナー８１，・・・８９などで
なる加熱千段７が設けられている，焼皿１はこの加熱千
段７により加熱される。

焼皿１を清掃する清掃千段９が後方の焼皿に配置されて
いる。

清掃千段９は、焼皿１１へ食用油を滴下する油タンク１
０と、焼皿内を摺動するローラー１１と、このローラー
を駆動する作動千段１２とを有する。

上記清掃千段９の前方には焼皿１，１３へ卵液を注入す
る卵液供給千段１３が設けられている。

この卵液供給千段１３は、調製された卵液を収容する卵
液タンク１４と、このタンクからの卵液を定量する定量
分割器１５と、この分割器からの所定量の卵液を樋１６
を経て一旦収容したのちその重力で回動し傾斜して下方
の焼皿１２，１３へこの卵液を注入する卵液供給容器１
７とを有する。

上記卵焼供給千段１３のさらに前方には巻上げローラー
１９でなる巻上移動手段１８が設けられている。

このローラー１９は、焼皿１６内に半熟状に焼き上がっ
た平板状卵焼を焼皿進行方向に対し横方向にロール巻き
する。

このローラー１９は，ロール巻きした卵焼を巻き方向へ
さらに押しやってこの焼皿１．６から外へ転出させる。

上記焼皿１６のロール巻き終り位置１００の近傍には、
戒形手段２０が設けられている。

この成形手段２０は一次成形手段と二次戒形手段とを有
する。

一次成形手段は、焼皿１６からの転出卵焼を受け入れる
第一或皿２゛１を有する。

この一次成形手段は、さらに、この成形皿２１の上方に
位置する第−加圧シリンダー２１１を有する。

このシリンダーの下端には押え板２１０が取付けられて
いる。

二次戊形手段は、上記第一或形皿２１に並設された第二
成形皿２２とその上方の第二加圧シリンダー２１２とを
有する。

第２加圧シリンダー２１２の下端には押え板２２０が設
けられている、上記第一および第二成形皿２１ ．２２
にはそれぞれシリンダーでなる第一および第二反転手段
２３．２３’６３連結されている。

一方のシリンダーの動作により、第一成形皿２１は初期
の水平位置から１８０度回動し隣接の第二戒形皿２２上
へ転倒する。

他方のシリンダーの動作により、第二成形皿２２も同様
に初期の水平位置から同方向へ１８０度回動し、これに
隣接して配置されたベルトコンベア２４上へ転倒する。

他方、厚焼卵焼を製造するために、上記或形千段２０は
、第４図に示すように、厚焼用に構成され得る。

この場合には、成形手段４０は、上記一次，二次成形手
段および第一、第二反転手段と同様な構造と機能を有す
る一次、二次厚焼成形手段および第一、第二厚焼反転手
段を有する。

これら一次および二次厚焼成形手段は、第一および第二
厚焼戒形皿４１ ，４２と第−および第二厚焼加圧シリ
ンダー４１１，４１２とをそれぞれ有する。

各シリンダーの下端には，押え板４１０，４２０が設け
られている。

各成形皿４１ ．４２には対応する反転手段が設けられ
ている。

各成形皿４１，４２は厚焼用卵液供給手段４００に連ら
なる。

ここから厚焼用卵液が注出管４０１ ，４０２をへて各
成形皿へ供給される。

各戒形皿の下方には成形皿加熱手段４７．４８が配置さ
れ，戒形皿の厚焼用卵液をその熱により平板状卵焼に焼
き上げる。

第一厚焼戒形皿４１の平板状卵焼の上には前記焼皿１６
からのロール巻卵焼が転載される。

ここで一次成形された厚焼卵焼は第二厚焼戒形皿４２の
平板状卵焼の上へ転載され二次或形される。

本発明装置により卵焼が次のようにして製造される。

まず、だし汁や調味液を加えた卵液が調整され卵液供給
手段１３の卵液タンク１４へ充てんされる。

食用油は油タンク１０へ充てんされる。駆動手段の駆動
により無端鎖６，６′を介して焼皿１が間欠移動する。

焼皿１は加熱千段７により加熱される。

焼皿は、例えば、巾６０〜２５０１ｒＬＮ、長さ２ ０
Ｃ）〜５ ０ ０ｍｒｎ、深さ１０〜２０ｍ７ｆｔの
範囲で設計され、装置一台当り１０〜３０枚設置し得る
よう１〜４連に配置される。

他方、清掃千段９も始動し焼皿１の各々に食用油を注入
し塗布清掃する。

卵液タンク１４からの所定量の半分の卵液が定量分割器
１５を経てその直下の焼皿１２の前半部へまず注入され
る。

この焼皿１２ｂ３進行して焼皿１３の位置へ来て停止し
たとき、残り半分の卵液がその後半部へ注入される。

卵液は焼皿中で通常３〜５ｍｍ深さになるよう注入され
る。

注入卵液が焼皿内で加熱される速度は、卵液が通常１５
０〜１８０℃に加熱された焼皿中で４〜３０秒経過する
と巻上げローラー１９により巻き始められるよう設定さ
れる。

この加熱時間は、注入卵液量や卵液に混合される調味液
量などに依存して変動する。

巻上げローラー１９の直下に位置する焼皿１６では平板
状の卵焼ができあがっている。

この卵焼は焼皿との接触面が焦げ始める前で上面が多少
の流動性を有する状態にあることが望ましい。

この平板状卵焼は、次いで、巻上げローラー１９でロー
ル状に巻きとられる。

巻上げローラー１９は，例えば、外径が３０〜８０朋で
長さが巻きとられる卵焼の巾に略等しい円筒状のテフロ
ン製ローラーでなる。

その表面には、すべり摩擦抵抗を大きくするための溝が
多数本設けられている。

このローラーは、焼皿進行方向に対して横方向に移動し
つつ焼皿内の平板状卵焼をそのローラー外面でこすって
巻きとってゆく。

上記平板状卵焼は、その上面が半熟状態で巻きとられて
ゆくため．得られるロール巻卵焼はその半熟部の接着作
用により隙間のないロール状に仕上がるはずである。

しかし、実際には、平板状卵焼の巻きとられ方は主とし
て卵液温度と巻きとり速度に依存するため、巻き上がり
が必ずしも良好かつ均一ではない。

良好かつ均一な巻き上がりにするためには，それゆえ、
焼皿においてロール巻きされた卵焼を押圧手段により押
圧し未だ完全には固化していない半熟部分を巻き卵焼内
に強制拡散させてわずかな空間に浸入させ全体が密着し
た卵焼とすることが必要である。

巻上げローラー１９により巻きとられた巻き卵焼は、こ
のローラー１９によりさらに押しやられ焼皿１６の巻き
終り端１００から転出し第一成形皿２１へ転がり込む。

第一加圧シリンダー２１１がその押え板２１０を介して
この巻き卵焼を上面から押圧する。

押圧された卵焼は、その内部の未だ固化していない半熟
部がわずかな空間をうずめて全体が密着した状態に成形
される。

次いで、この第一戒形皿２１は反転千段２３により反転
して第二戒形皿２２上へ転倒する。

第一成形皿２１の一次成形卵焼も反転して第二成形皿２
２へ移る。

この卵焼は同様にして第二加圧シリンダー２１２により
押圧成形される。

巻き卵焼は成形千段２０により結局その上下両面を押圧
され全体として形よく整えられたのち、反転手段２３′
によりベルトコンベア２４上へ放出される。

ベルトコンベア２４上の巻き卵焼は適当な手段により回
収される。

以下同一動作が反復される。

厚焼のロール巻卵焼は次のようにして製造される。

焼皿１６からのロール巻卵焼が第一厚焼或形皿へ転入す
る前に厚焼用卵液供給手段から所定量の厚焼用卵液が第
一厚焼成形皿へ供給される。

この厚焼用卵液は、戒形皿加熱手段による加熱により平
板状焼卵に焼き上げられる。

この平板状卵焼の上へ上記ロール巻卵焼が転載され第一
厚焼加圧シリンダーにより通常の前記卵焼の場合と同様
に押圧戒形される。

この第一厚焼戊形皿が反転される前に、第二厚焼戒形皿
においても同様に平板状卵焼が焼き上げられる。

一次成形厚焼卵焼がこの第二厚焼戒形皿の平板状卵焼上
へ転載されこれが二次成形されたのち、第二厚焼反転手
段によりベルトコンベア上へ放出される。

以下同一動作が反復される。

本発明装置は、このような構造と機能を有するため、前
記目的に対応する優れた効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の一実施例の要部概略側面図、第２
図はその平面図、および第３図は巻きローラー１９，焼
皿１６，戒形手段２０およびベルトコンベア２４の関係
を示す部分正面断面図、第４図は厚焼卵焼用の戒形千段
４０の一部の部分正？断面図である。 １，１＋１２，１３・・・・・・１６・・・・・一焼皿
、６，６′・・・・・・無端鎖、７・・・・・・加熱手
段、９・・・・・・清掃手段、１１・・・・・・ローラ
ー １３・・・・・・卵液供給手段、１８・・・・・・
巻上移動手段，１９・・・・・・巻きローラー、２０・
・・・・・戒形手段、２１．２２・・・・・・成形皿、
２１１，２１２・・・・・・加圧シリンダー ２１０，
２２０・・・・・・押え板。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １（１）駆動手段により間欠移動する無端鎖に着脱可能
   様に固定された複数の焼皿と、 （２）該焼皿を下方から加熱する加熱手段と、（３）該
   焼皿内を摺動しつつ清掃するローラーを有する清掃手段
   と、 （４）該清掃手段の前方に位置し該焼皿に卵液を注入す
   る卵液供給手段と、 （５）該卵液供給手段の前方に位置し焼皿内の平板状卵
   焼を焼皿進行方向に対し横方向にロール巻きし該ロール
   巻卵焼を巻き方向へ該焼皿から転出させる奏上移動手段
   と、 （６）該転出卵焼を第一成形皿に受け入れこれを押圧成
   形する一次成形手段と、 （７）該第一成形皿を反転させ該一次成形卵焼をこの第
   一戒形皿に並設された第二成形皿へ移す第一反転手段と
   、 （８）該第二或形皿に移った卵焼を押圧或形する二次成
   形手段と、 （９）該第二成形皿を反転させ二次戒形卵焼を系外へ放
   出する第二反転手段と、 を有する連続卵焼装置。 ２ 前記清掃手段が焼皿へ食用油を滴下する油タンクと
   、該焼皿内を摺動ずる前記ローラーと、該ローラーを駆
   動する作動手段とを有する前記特許請求の範囲第１項に
   記載の装置。 ３ 前記卵液供給手段が調整された卵液を収容する卵液
   タンクと，該卵液タンクからの卵液を定量する定量分割
   器と、該定量分割器からの定量卵液を一旦収容したのち
   回動し傾斜して下方の焼皿へ該卵液を注入する卵液供給
   容器とを有する前記特許請求の範囲第１項に記載の装置
   。 ４ 前記巻上移動手段が巻上げローラーでなる前記特許
   請求の範囲第１項に記載の装置。 ５ 前記一次戒形手段が前記巻上移動手段の動作する焼
   皿のロール巻き終り位置近傍に配置された前記第一戒形
   皿と、該戒形皿の上方に位置する第一加圧シリンダーと
   、該シリンダーの下端に取付けた押え板とを有し，該成
   形皿に転入するロール巻卵焼をその上方から該シリンダ
   ーにより該押え板を介して押圧成形する前記特許請求の
   範囲第１項に記載の装置。 ６ 前記第一反転手段は前記第一成形皿に連結したシリ
   ンダーでなり、該シリンダーの動作によりこの第一成形
   皿を初期の水平位置から１８０度回動させ該第一成形皿
   を隣接の前記第二或形皿上へ転倒させる前記特許請求の
   範囲第１項に記載の装置。 ７ 前記二次成形手段が前記第一成形皿に並設された第
   二或形皿と、該戒形皿の上方に位置する第二加圧シリン
   ダーと、該シリンダーの下端に取付けた押え板とを有し
   、該戒形皿に転入する一次戒形卵焼をその上方から該シ
   リンダーにより該押え板を介して押圧成形する前記特許
   請求の範囲第１項に記載の装置。 ８ 前記第二反転手段は前記第二成形皿に連結したシリ
   ンダーでなり、該シリンダーの動作によりこの第二成形
   皿を初期の水平位置から１８０度回動させ該第二成形皿
   を転倒させる前記特許請求の範囲第１項に記載の装置。