JPS583695Y2 - 自動車用フロアカ−ペツトの固定構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車用フロアに敷設す・るカーペットの特に
フロアのロッカ部に懸架する固定構造の改良に関するも
のである。

従来の自動車用フロアカーペットの固定構造にあっては
第１図に示す様に、フロアカーペット１の外表皮にポリ
エチレン等の熱可塑性樹脂材料で以って一体に形成し且
つ塑性変形して摺曲部２を適当な剛性を有する所定の形
状に保持させている。

そして、この摺曲部２を有するフロアカーペット１はロ
ッカ部５，６の上部のフランジ部５ａ。

６ａに係合される。

次に、前記フランジ部５ａ。６ａに係合されたフロアカ
ーペット１の摺曲部２は、ロッカ部５，６の上部のフラ
ンジ部５ａ。

６ａをまたぐ、ロッカ部６の上部にビス止めされたスカ
ッフプレート３で被蓋保持される。

しかし、この方法によれば大型のフロアカーペット１自
体を型成形等の手段で行なわねばならず、前記摺曲部の
ほかに周知の通り自動車用フロアカーペットにおいては
フロアの形状に応じて自在に成形しなければならず特に
フロアの中心部においてはその形状が複雑きわまりない
。

この結果、成形作業が繁雑であるばかりでなく、ボディ
構造に応じてその都区形状をかえねばならない。

従来のこうした複雑な形状を有するフロアカーペットの
上に更に前゛記摺曲部２をもたせることはコーナ部分が
透けたり破れたりすることが多く生産効率上不良が発生
しやすく省資源化の上で好ましくない。

本考案の目的は従来の欠点を有効に解消し且つ固定構造
としてその成形方法が簡便且つ固定部分の形態がシンプ
ルで見栄えの良い自動車用フロアカーペットの固定構造
を提供せんとするものである。

以下、図面に基づき本考案による一実施例を詳細に説明
する。

自動車内のフロア（図示せず）上からロッカ部５に沿っ
て敷設されたフロアカーペット８の縁部８ａは、第４図
に示す通り、例えばポリプロピレン等の熱可塑性樹脂材
料より成るスカッフプレート７の可撓性ヒンジ部７ｄの
一端７ｅに取りつけられている。

取りつけ手段としては第３図ではタッカ−９等によるホ
ッチキス止めの方法を示しているが、他の方法としては
熱融着の方法等の各種の方法が考えられる。

そしてこの取りつけ手段を被隠し且つ前記フロアカーペ
ット８の縁部８ａを挾持する様に鍔部７ｃをスカッフプ
レートＩと一体に設けている。

つまり、自動車内に敷設されるフロアカ一ペツト８は第
４図に示す如く、熱可塑性樹脂材料等より成るスカッフ
プレートの可撓性ヒンジ部の一端に取りつけられ且つそ
の取りつけ手段を完全に被隠する様に鍔部が設けられ固
定部分の形態がシンプルで見栄えが良く構成されている
。

この様に構成された本考案による自動車用フロアカーペ
ットとスカッフプレートは、ロッカ部５，６を敷設し且
つ前記ロッカ部の上面フランジ部５ａ 、６ａを被蓋保
持したのち、スカッフプレート７のビス孔７ａを通じて
ロッカ部６に対してビス４をねじ込み締結する。

この様に本考案による固定構造にあっては、フロアカー
ペットの縁部は平板状の切り放しの極めて簡単な形状で
いいのでその成形方法は簡便であり、亦その固定部分の
形態がシンプルで取りつけ手段が直接目に触れることも
ないので見栄えが良い。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の自動車用フロアカーペットの固定構造を
示す斜視図、第２図はその断面図を示す。 第３図は本考案による一実施例の自動車用フロアカーペ
ットの固定構造の斜視図、第４図はその断面図を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 熱可塑性樹脂材料より成るスカッフプレートの先端に可
   撓性ヒンジ部及び該ヒンジ部の若干上方に位置させて鍔
   部を形成し、かかるスカッフプレートのヒンジ部にまず
   フロアカーペットの縁部を取りつけ、次いでこのヒンジ
   部を折曲してフロアカーペットの縁部を前記鍔部との間
   に挾持被隠させてフロアカーペットとスカッフプレート
   を連結したのち、フロアカーペットの基部はロッカ部の
   一側に敷設する一方スカツフプレートの基部は前記ロッ
   カ部の他側に固定したことを特徴とする自動車用フロア
   カーペットの固定構造。