JPS5836805Y2 - オイルパン構造体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、主として建設機械用等、傾斜地で使用される
エンジンのオイルパン構造体に関するものである。

従来のこの種のオイルパン構造体は第１図に示すように
、副ポンプａを使用して傾斜運転時に油を副成油管ｂ→
油送管Ｃ→オイルパンｄと戻し、常に主ポンプｅに接続
した主吸油管ｆの先端のこし器ｇが油中にあるように適
正な油量を確保して油圧を保持できるようになっている
。

なおこの第１図においてｈはバックルプレート、θ１は
最大許容傾斜角である。

ところが、原価低減、信頼性向上などの点からこの構造
を見直した場合、副ポンプａ、ｂよびその配管関係を取
外し、油圧保持の機能をオイルパン機造体だけで行なえ
ないかという希望がでてくるのはむしろ当然である。

これに答える手段として例えば実公昭４８−１３８２５
号がある。

この公知例は仕切板に開閉板を設けた簡単なものである
が、ブロックと仕切板との間をシールする構造のため、
ベアリングキャップ下端をオイルパン上面と均−面とし
なければならなかった。

本考案は上記公知例の構成をさらに改良し、油圧保持の
機能をオイルパン構造体だけで維持でき、この油圧保持
の機能を得るための構成としては極めて簡単で原価低減
を図ることができるようにしたオイルパン構造体を提供
しようとするものである。

以下その構成を第２図以下に示した実施例に基づいて説
明する。

オイルパン１の定格運転時油面２のやや上方に蓋３が縁
板４にねじ止めしである。

この取付は部両者間にはカスケラトを介在させてシール
性を高めてもよい。

オイルポンプ５の吸油管６はこの蓋３を液密状に貫通し
てその先端かオイルパン１の底部に設けたこし器γ内に
開口しである。

蓋３には開口部８があり、この開口部８の下側に、フロ
ート９むよび案内体１０よりなり、開口部８を通っての
下方への流れを許し、上方への流れを阻止する逆止弁１
１が設けである。

フロート９は球状でその比重を油より小さくしである。

なお上記蓋３は上記開口部８に向って若干低くなるよう
に傾斜しである。

またオイルパン１の底部には邪魔板１２．１３を設ける
。

上記構成に釦いて、エンジンの平坦時運転時には、エン
ジン各部を潤滑した油が蓋３上に落下し、ついで開口部
８よりオイルパン１の底部に戻される。

一方エンジンが傾斜すると油面と共にフロート９も上昇
して開口部８を閉じてオイルパン底部の油の流出が阻止
されて吸油管６が開口しているオイルパン１の底部の油
量が適正に維持される。

このときの最大許容傾斜角はθ２となり、この範囲内で
全方位傾斜運転が可能である。

本考案は以上のようになるから、油圧保持の機能をオイ
ルパン構造体だけで維持でき、しかもその構成を極めて
簡単で原価低減を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す断面図、第２図以下は本考案の実
施例を示すもので、第２図は断面図、第３図は第２図の
■−■線断面図である。 １はオイルパン、２は定格運転時油面、３は蓋、５はオ
イルパン、６は吸油管、８は開口部、１１は逆止弁。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）オイルパン１の定格運転時油面２等適正油面のや
   や上方に蓋３を設け、オイルポンプ５の吸油管６をこの
   蓋３を液密に貫通してオイルパン１の底部に開口し、捷
   たこの蓋３に少なくとも１個の開口部８を設け、この開
   口部８に、この開口部８を通っての下方への流れを許し
   、上方への流れを阻止する逆止弁１１を設けたことを特
   徴とするオイルパン構造体。
2. （２）蓋３を開口部８に向けて低くなるように傾斜して
   なる実用新案登録請求の範囲第１項記載のオイルパン構
   造体。