JPS5836645B2 - センジヨウテンカザイノテンカホウ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は溶鋼等に線状の添加材を添加する方法に関す
るものである。

一般に溶鋼中に添加するアルミニウムまたはアルミニウ
ム合金等の添加材の添加量は、できるだけ所定量にする
ことが望ましく、このため従来は、線状の添加材を、連
続添加が可能なワイヤフイーダを使用して添加している
。

しかしながら、このワイヤフイーダは、線状添加材を溶
鋼中６こ供給するにあたって、線状添加材の乱巻、制御
系の不備により所定量の供給ができないなどの問題があ
り、また連続鋳造におけるようなシビャな操業条件等に
合致して使用する場合には、人力６こよる添加量のバラ
ツキや、ワイヤフイーダにおける線状添加材のたるみ等
による添加量の誤差等の問題がある。

したがってこの発明は、上記問題を解決する方法を提供
するもので、線状添加材用ガイドパイプの先方彎曲回転
部を前記線状添加材の添加位置６こ回転させ、線状添加
材の張力と走行速度とが所定設定張力および走行速度と
なるよう６こ制御しながら、線状添加材を、その所定添
加量に前記先方彎曲回転部６こ関して定めた一定量を加
えた量たけ前記ガイドパイプを通して送り出し、添加終
了後、前記一定量だけ前記線状添加材を引き戻し、線状
添加材用ガイドパイプの先方彎曲回転部を添加位置から
回避位置に回転させることによって、線状添加材の適正
な添加量を確保し、製鋼作業の能率を向上させるように
したことに特徴を有する。

以下この発明を図面の実施例によって説明する。

第１図に概略図で示されるように、アルミニウムまたは
アルミニウム合金等の線状添加材１は、リール２に巻取
られていて、ピンチロール３およびこのピンチロール３
と取鍋５との間のタッチロール４を介して所定位置に置
かれた取鍋５に添加されるようになっている。

リール２は、リールモータ６によって回転駆動され、リ
ールモータ６は比較回路７によってその回転速度を制御
され、比較回路７は、速度設定回路８と、ピンチロール
３の回転速度を検出するタコジェネレータ９とからの入
力信号を比較して、線状添加材１の走行速度が前記速度
設定回路８によって設定した速度になるように前記リー
ルモーク６の回転速度を制御する。

ピンチロール３は、ピンチロールモータ１０によって回
転駆動され、ピンチロ−ルモータ１０は、その一次電流
を一次電流検出回路１１によって検出される。

電磁カップリング１２は、前記ピンチロール３とピンチ
ロールモータ１０との間に設けられ、界磁電流制御回路
１３（こよって電流制御されピンチロールモータ１０の
回転のブレーキとして作用する。

界磁電流制御回路１３は、前記一次電流検出回路１１と
、張力設定回路１４とからの信号によって、ピンチロー
ル３が前記張力設定回路１４によって設定した張力にな
るように、前記電磁カップリング１２を電流制御する。

前記クツチロール４は、線状添加材１と接触し、前記線
状添加材１の進行によって回転し、その取鍋５内への添
加量をカウントする。

線状添加材１の取鍋５への添加部分ａは、第２図６こ側
面図で、第３図に底面図で示されるよう（こなっている
。

すなわち、ピンチロール３及びタッチロール４を介して
きた線状添加材１は、線状添加材用ガイドパイプ（以下
ガイドパイプという）１５内を通り、かつガイドパイプ
１５の先端の先方彎曲回転部１６内を通って、溶鋼を入
れた取鍋５に添加されるようになっている。

先方彎曲回転部１６は、その基端の軸１７を中心に回転
自在になっていて、軸１７Ｇこ設けたピニオン１８が、
油圧シリンダ１９のロツド１９ａの先端部のラツク２０
と噛み合って、ロツド１９ａの移動によって回転するよ
うになっている。

つぎにこの発明を以上の構成によって説明する。

まず、油圧シリンダ１９を作動させて、先方彎曲回転部
１６を、その回避位置（第３図（こ鎖線で示す位置）か
ら所定位置に置かれた取鍋５への添加位置（第３図に実
線で示す位置）まで回転させる。

ついで線状添加材１の張力を、張力設定回路１４によっ
て設定した張力になるよう６こ界磁電流制御回路１３に
よって制御し、かつ前記線状添加材１の走行速度を、速
度設定回路８によって設定した速度になるようにリール
モータ６の回転速度を制御し、前記線状添加材１を、取
鍋５内の溶鋼に必要な所定添加量｛こ、一定量α（第２
図Ｃこ取鍋５の渇面から回転ガイドパイプ１６の基端ま
での長さで例示されている）を加えた量だけ前記先方彎
曲回転部１６内を通して送り出す。

そして添加を終了した線状添加材１を、前記一定量αだ
け、リールモータ６を逆転させて引き戻し、ついで前記
先方彎曲回転部１６を、油圧シリンダ１９を作動させて
線状添加材添加位置から回避位置まで回転させる。

このよう（こして所定添加量の線状添加１５ｔ１を添加
し終えた取鍋５を、添加材添加のための所定位置から移
動させ、添加材末添加の溶鋼を入れた取鍋５を、所定位
置に置き、以上の方法を繰り返すことによって、線状添
加材１の添加を行なうものである。

なお、前記一定量αは、添加を終って先方彎曲回転部１
６を回転させる際に、線状添加材１が前記先方彎曲回転
部１６の回転に支障をきたさないようにするために少な
くとも取鍋５中の溶鋼面から先方彎曲回転部１６の基端
まで必要である。

以上説明したようにこの発明においては、線状添加材を
、その張力と走行速度とを設定値になるようＯこ制御し
て所定量添加するので、添加量の誤差をなくすことがで
き、先方彎曲回転部を、添加材添加時のみ取鍋への添加
位置にまで回転させるので、取鍋の添加所定位置への般
出入に支障をきたすことがなく、また線状添加材は、先
方彎曲回転部の回転の際（こ一定量引き戻すので、その
回転Ｃこ子障がない。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の実施例を示すもので、第１図は概略図
、第２図及び第３図は線状添加材の添加部分を示す概略
側面図及び概略底面図である。 １・・・・・・線状添加材、２・・・・・・リール、３
・・・・・・ピンチロール、４・・・・・・タッチロー
ル、５・・・・・・取鍋、６・・・・・・リールモータ
、７・・・・・・比較回転、８・・・・・・速度設定回
路、９・・・・・・タコジェネレータ、１０・・・・・
・ピンチロールモータ、１１・・・・・・一次電流検出
回路、１２・・・・・・電磁カップリング、１３・・・
・・・界磁電流制御回路、１４・・・・・・張力設定回
路、１５・・・・・・ガイドパイプ、１６・・・・・・
先方彎曲回転部、１７・・・・・・軸、１８・・・・・
・ピニオン、１９・・・・・・油圧シリンダ、１９ａ・
・・・・・ロンド、２０・・・・・・ラック。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ０ 線状添加材用ガイドパイプの先方彎曲回転部を
   前記線状添加材の添加位置に回転させ、■ 上記線状添
   加材の張力と走行速度とが所定設定張力および走行速度
   となるように制御しながら、前記線状添加材をその所定
   添加量に前記先方彎曲回転部に関して定めた一定量を加
   え現量だけ前記ガイドパイプを通して送り出し、■ 添
   加終了後、上記一定量だけ上記線状添加材を引き戻し、 ■ 上記線状添加材用ガイドパイプの先方彎曲回転部を
   添加位置から回避位置に回転させる、以上■〜■からな
   ることを特徴とする線状添加材の添加方法。