JPS5835877B2 - 感温素子および記録温度計再生および記録系における使用条件の改良 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 記録温度計の記録および再生装置において使用のための
温度応答性記録物質において、その物質は温度感受性組
成物としてバインダー中の基礎的な色原体化合物および
４・４′−インプロピリデンジフェノールの分散体およ
び９０’〜１１０℃間にまで限界温度（５ｈｒｅｓｈｏ
ｌｄ ｔｅｍｏｅｒａｔｕｒｅ ）を下げるためのアミ
ド系ワックスの混合物を含む単一被覆層を有する支持シ
ートからなる。

本発明は、記録温度計再生系において使用のための熱感
受性記録物質に関し、そしてより詳しくは、加熱した金
属ピン、熱ヘッドまたは熱エネルギーを伝導することの
できる他の部材が使用されているデータ記録系において
使用のための熱感受記録物質に関する。

本発明は、支持体シート及びバインダー中における色原
体化合物の分散体をもった限界温度以上で色を発現でき
る温度応答性組成物、４・４１−インプロピリデンジフ
ェノールおよびアミド系ワックスの混合物からなり、前
記混合物が前記支持体シート上に単一層として被覆され
ている温度応答性記録物質において、９Ｏ−ｉｉｏ℃に
まで限界温度を下げるために前記結合剤がラテックスと
メトキシル置換メチルセルロースを含み、前記アミド系
ワックスが脂肪族又は芳香族アミド誘導体又は脂肪酸の
アニリドからなる群から選ばれ、前記アミド系ワックス
が前記混合物に関し、２．５〜５重量％の比率で加えら
れることを特徴とする温度応答性記録物質に関する。

基礎的な（又は塩基性）無色の色原体化合物、一般的に
トリフェニルメタンのロイコ化合物およびラクトンまた
はラクタム構造を示すフルオラン染料は、酸性またはイ
オン化媒体と接触した時反応し、それによって色マーク
を生ずることは文献から知られている。

さらに、記録温度再生生糸において、その酸性化合物と
して４・４′−イソプロピリチンジフェノール（ビスフ
ェノールＡ）を含む層の使用は知られている。

このタイプの記録温度計紙は、約１５０°〜１６０℃の
温度、すなわちそのビスフェノールＡの溶融温度で加熱
するこトニよって着色される。

にもかかわらず、上記に記載したような温度感受性要素
は、上述したオエンよりも低い操作温度で発色する傾向
を示すが、しかしその色は光および湿気によって急速に
衰弱する。

事実、ビスフェノールＡの全部が反応する時、すなわち
色がビスフェノールＡの融点温度で現われて始めて良好
な抵抗性を持つ色が得られる。

記録温度計紙上へのデータ記録そして熱ヘッドおよび紙
間の熱交換に関して比較的固等の条件で操作することに
よってその系の実行は使用した記録温度計紙タイプによ
って顕著に行なわれ、そして正確には （ａ） 記録温度用の紙がデータを記録する場合の温
度が低いほど、記録操作用の熱ヘッドによって必要とさ
れる力も低くなる； （ｂ） その記録操作用の熱ヘッドによって必要とさ
れる力の減少によって、そのヘッドの寿命は、そのヘッ
ドの加熱および冷却サイクルから生じる熱的ストレスの
゛減少のため増加する；（ｃ） そのデータがその記
録温度計用の紙上に記録される場合の温度が低いほど、
加熱された熱スポットの接触時間（同じ熱交換条件の場
合）は短かくなり、そして記録速度は早くなる。

それがため、色の発色はビスフェノールＡの融点より低
い温度、そしてより詳しくは９０°〜１１０℃の温度で
得られ、そしてその得られた色は光および高い湿度に対
し良好な抵抗性を示す所の無色の基礎的な色原体化合物
およびビスフェノールＡの使用に基づいた温度応答性要
素の製造が本発明の主要な目的である。

本発明の他の目的は、高い記録速度を有しそして低い記
録用の力で十分である熱ヘッドが使用されているデータ
記録系において使用のための前記の基礎的な化合物に基
づいた記録温度計用の紙の製造である。

本発明に従えば、光および湿度に対して発色した色およ
び背景の消失に関する欠点を持つことなしに、色原体組
成物の融点を下げることができるある種の化合物を使用
することによって前記に述べた目的を完全に充たされる
ことが発見された。

より詳しくは、その目的に適する化合物は、エイ・エッ
チ・ワースの分類（ザ・ケミストリ・アンド・テクノロ
ジ オブ ワックスニューヨークレインホウルド １９
５６）に従えばアミド系ワックス、 言い換えると脂肪族酸のワックス状アミド、すなわち、
−ＮＨ２基によって置換されている脂肪酸の一〇Ｈ基を
持つ長鎖状脂肪酸アミド： 脂肪族および芳香族の誘導体、すなわちメチレン−ビス
−ステアリン酸アミド、エチレン−ビスステアリン酸ア
ミド等のようなアミドの脂肪族誘導体およびステアリン
酸アニリドのようなアニリドである。

本発明に従って製造した温度感受性分散体は、無色の基
礎的な（塩基性の）色原体の化合物、ビスフェノールＡ
およびそのアミド系ワックスの他に、非イオン系セルロ
ールエーテルの存在または不存在において、好ましくは
非イオン系セルロース・エーテルまたはそれと澱粉との
混合物のような結合剤；ポリビニル アルコール、ラテ
ックス、すなわち重合体および／または合成共重合体の
水性コロイド分散体からなる。

一般に補助物質として、ステアリン酸金属、好ましくは
ステアリン酸カルシウム、マグネシウム銀、リチウムお
よびアルミニウムのような潤滑剤：クレイ、カオリン、
シリカ等の吸収顔料；およびスチルベン誘導体およびク
マロン誘導体のような任意な白色化剤を上記に述べた分
散体に加える。

本発明に従えば、記録温度計用の記録および再生装置に
おいて使用のため改良された温度感受性記録物質が提供
され、その物質は温度感受性組成物として非イオン系セ
ルロース・エーテルまたはラテックスのようなバインダ
ーにおいて基礎的な色原体化合物および４・４′−イン
プロピリデン・ジフェノールを分散させることによって
生ずる混合物を含む単一層を保持する支持シートからな
り、その場合に、その温度応答性物質は本質的な成分と
してその中にアミド系ワックスの存在のため９０℃およ
び１１０℃のような操作温度で応答することのできるこ
とを特徴としている。

その温度応答性化合物の成分の粉砕および分散技術は、
特願昭４７−１１９７３６に記載されており、そしてそ
れがため、本発明の実施例において、使用した成分の重
量割合に関する本質的なデータのみを示す。

下記の実施例は、本発明の範囲を限定することなしに本
発明の具体例を開示する。

実施例 １ 分散体（４）および（Ｂ）は、磁器粉砕器内で分散およ
び粉砕されることによって製造される。

（４）結晶バイオレットラクトン（ＣＶＬ） １アー
ミツドＨＴ（イタルコロイド社に ３よって製造された
ステアロ−パルミチ ン酸アミドの商品名） メトセルＭＣ１５ＣＰＳ（ザ・ダウ・ ０．４ケミ力ル
社によって製造され、メトキ シル置換度２７．５−３１．５を持つメチルセルロース
の商品名 （Ｂ） ４・４′−イソプロピリデンジフェノ−フル
（ビスフェノールＡ） メトセルＭＣ１５ＣＰＳ ０．２分散体
（８）および（Ｂ）は−緒に混合されメトセルＭＣ１５
ＣＰＳと共に加えられ、その場合メトセルＭＣ１５ＣＰ
Ｓの重量割合が他の成分に対して２．２である。

そのように得られた分散体は、乾燥重量４２／ｍ２にな
るように５５ｆ／ｍ重量のカレンダーされた紙に塗布さ
れる。

その得られた記録温度計用の紙は、完全に９０１００℃
でコバルトブルー色を生ずる。

実施例 ２ 実施例１のように、下記の重量割合の分散体（４）およ
び（Ｂ）を使用した。

（Ａ） ＣＶＬ ＥＤＳワックス（イタルコロイド社に ５よって製造さ
れ、エチレンビス−ステ アリン酸アミド用の商品名） ステアリン酸リチウム １（Ｂ） メトセルＭＣ１５ＣＰＳ Ｏ，５ビス
フエノールＡ８ クレイ ８メトセルＭ
Ｃ１５ＣＰＳ Ｏ，３分散体（４）およ
び（Ｂ）を−諸に混合し、そしてメトセルＭＣ１５ＣＰ
Ｓおよび酸化澱粉と共に加え、その場合メトセルＭＣ１
５ＣＰＳおよび酸化澱粉の重量割合は、他の成分に関し
てそれぞれ２．２４および３．３６である。

前記組成物から製造した記録温度計用の紙は１１０℃で
明確なコバルト−ブルー色を現わす。

実施例 ３ 実施例１において、下記の重量割合の分散体（４）およ
び（Ｂ）を使用した。

（Ａ） ＰＳＤ−ベルミロンにスコカコ社ニ１よって
製造され、基礎的な無色の色原 体化合物の商品名） アーミツドＣ（イタルコロイドによっ ３て製造され、
ココナツツアミドの商品 名） ステアリン酸リチウム １メトセルＭ
Ｃ１５ＣＰＳ ０．４（Ｂ） ビス
フェノールＡ８ エアロジル２００（デグサＡ、Ｇ、にょ ４つて製造さ
れ、コロイドシリカの商品 名） メトセルＭＣ１５ＣＰＳ ０．１分散体
（４）および（Ｂ）は−諸に混合し、そしてメトセルＭ
Ｃ１５ＣＰＳおよび酸化澱粉と共に加え、その場合メト
セルＭＣ１５ＣＰＳおよび酸化澱粉の重量割合は他の成
分に関してそれぞれ２および３７である。

実施例 ４ 実施例１のように、下記の重量割合に従って分散体（４
）および（Ｂ）を使用した。

ｃＡ）Ｔ１２１にスコカコ社ニヨッテ製 ０．９４造
され、無色の基礎的色原体の商 品名） ＰＳＤ−ベルミａン０．０６ （Ｂ） アーミツドＨＴ ステアリン酸リチウム メトセルＭＣ１５ＣＰＳ ビスフェノールＡ 二酸化チタン メトセルＭＣ１５ＣＰＳ 酸化澱粉を分散体図および（Ｂ）の混合物に加え、その
場合固体対バインダーの割合は３対１である。

前記混合物を使用することによって製造した記録温度計
用の紙は９０℃で白色地上に黒色を現わし、それは光に
対し抵抗性がある。

実施例 ５ この実施例は、下記のように割合を変える分散体を示す
。

基礎的な色原体 ビスフェノールＡ アミド系ワックス ステアリン酸リチウム 顔 料 ５〜１５ １〜 ２．６ １〜 ３ ５〜２５ は２０＝８０の割合の非イオン系セルロースエーテルお
よび酸化澱粉のようなバインダーであり、そしてさらに
１対２〜１対８のバインダ一対固体の割合である。

上記に述べた性質に従って分散体から製造したすべての
記録温度計用の紙において、良好な色の発色用に必要な
温度は９０℃−１１０℃である。

グラフは下記の３種類のタイプの記録温度計用の紙の温
度に対する関数として光密度のカーブを示す。

（ａ） 点線１は、本発明に従って記録温度を下げる
ためのアミド系ワックスの添加なしに特願昭４７−１１
９７３６に従って製造された記録温度計用の光密度であ
る。

（ｂ） 一点鎖線２は、ＥＤＳワックスの添加して実
施例２に従って製造した記録温度用の紙に関する。

（ｅ） 直線３は、アーミツドＨＴワックスを添加し
て実施例１に従って記録温度計用の紙に関する。

その光密度の示された値は、マクベス社によって製造さ
れ、黄色フィルターを設けた「クオンタログＥＤ１００
ｊタイプの濃度計を使用して読まれた。

第１図は異った温度で現われた記録温度計用の紙の１，
２および３の光密度値を表わす。

第２図は、別の温度で発色し、２４時間１００％の湿度
で保持されている記録温度計用紙の光密度値を表わす。

第３図は、別の温度で発色しそしてそれから日光スペク
トルランプ（オスラムーウルトラバイタラツクス）に室
内光で１力月に相当する４４時間６２ｃｒｒＬの距離で
露光したその記録温度計用の紙の光密度を表わす。

第１図の斜線部分は、光に露光されそして高湿度にさら
された後、熱的に記録マークがより容易に読取ることが
できる光密度値の分野を示す。

第２図および第３図における斜線部分は、それぞれ高湿
度および光のため第１図の斜線部分において示されたそ
の密度の減少を示す。

第２および３図の斜線部分以下では、熱的な記録マーク
およびその紙地との間の不十分なコントラストしが存在
せず、そしてそれがためそれの良好な読取りはもはや不
可能である。

各種の変化が、本発明の範囲から離れることなしに本発
明の目的用に可能であることが明らかである。

【図面の簡単な説明】

第１−３図は、本発明に従って３種類のタイプの記録温
度計用の紙の光密度対温度（’Ｃ）のカーブである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 支持体シート及びバインダー中における色原体化合
   物の分散体をもった限界温度以上で色を発現できる温度
   応答性組成物、４・４′−イソプロピリチンジフェノー
   ルおよびアミド系ワックスの混合物からなり、前記混合
   物が前記支持体シート上に単一層として被覆されている
   温度応答性記録物質において９０−１１０℃にまで限界
   温度を下げるために前記結合剤がラテックスとメトキシ
   ル置換メチルセルロースを含み、前記アミド系ワックス
   が脂肪族又は芳香族アミド誘導体又は脂肪酸のアニリド
   からなる群から選ばれ前記アミド系ワックスが前記混合
   物に関し、２．５〜５重量％の比率で加えられることを
   特徴とする温度応答性記録物質。 ２ 前記層はざらに湿滑剤、吸収剤または白色剤を含む
   特許請求の範囲第１項記載の物質。