JPS5835221B2 - 耐候性のすぐれた耐衝撃性樹脂組成物 - Google Patents

耐候性のすぐれた耐衝撃性樹脂組成物

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JPS5835221B2
JPS5835221B2 JP50025375A JP2537575A JPS5835221B2 JP S5835221 B2 JPS5835221 B2 JP S5835221B2 JP 50025375 A JP50025375 A JP 50025375A JP 2537575 A JP2537575 A JP 2537575A JP S5835221 B2 JPS5835221 B2 JP S5835221B2
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JP
Japan
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impact
weather resistance
resistant resin
resin composition
deterioration
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JP50025375A
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JPS51100144A (en
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充雄 阿部
正樹 永田
勇 坂田
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は耐候性のすぐれた耐衝撃性樹脂組成物に関する
更に詳しくは、ゴム質重合体に芳香族ビニル化合物とこ
れと共重合可能な少なくとも1種の単量体からなるビニ
ル単量体混合物をグラフト重合させて得られる耐衝撃性
樹脂について、その耐候劣化を安定化し、かつ実用過程
における耐衝撃性の低下および成形品の着色に対して改
善を施した組成物に関する。
一般にジエン系ゴム状重合体の存在下において芳香族ビ
ニル化合物と、これと共重合可能な少なくとも1種の単
量体よりなるビニル単量体混合物をグラフト重合して得
られた耐衝撃性樹脂(以下ABS樹脂と称す)は、プラ
スチック成形品として多くの用途があるが、光、酸素お
よび熱の影響を受は易く、特に光の影響により劣化し易
い欠点がある。
このうち、光に対する抵抗性を耐光性、天然曝露した場
合の抵抗性を耐候性と称すが、両者の共通点は光線によ
り酸化反応が促進され、劣化が進行することにあり、そ
の他に熱、酸素、水分などの影響も加味される。
高分子物質が劣化すると強度の低下、亀裂の発生、亀裂
の発生に伴なう衝撃強度の低下、着色、伸びの低下など
の劣化現象を起こし、製品の使用価値を著しく低下させ
る。
このような劣化現象の主要因である光線のうち、最も影
響を及ぼすのが波長300〜400mμgの紫外線であ
り、その劣化防止剤としてベンゾフェノン系またはベン
ゾトリアリール系紫外線吸収剤が従来から市販されてい
る。
また、熱安定剤としてはナオービス〔アルキルフェノー
ル)、メナレンービス(アルキルフェノール)等が知ら
れている。
しかしながら、これらの紫外線吸収剤や熱安定剤をAB
S樹脂に添加しても、耐候性劣化、特に亀裂の発生に伴
なう衝撃強度の低下を改良することは困難であった。
一方、ABS樹脂の耐候性を改良するためにジエン系ゴ
ム質重合体の代りに非ジエン系ゴム質重合体の存在下に
おいて芳香族ビニルと、これと共重合可能な少なくとも
1種の単量体よりなるビニル単量体混合物をグラフト重
合して耐衝撃性樹脂が製造されている。
具体的には、塩素化ポリエナレンヲヘースとしたAC8
樹脂、エチレン−プロピレン二元共重合体あるいは三元
共重合体をベースとしたABS樹脂、アクリルゴムをベ
ースとしたAAS樹脂等があげられるが、これらは、A
BS樹脂よりも耐候性にすぐれているが、耐光性につい
ては充分満足のいく性質を有するものではない。
本発明者らは、上記欠点を克服し、更に安定性のすぐれ
たグラフト重合体組成物を得べく種々研究を重ねた結果
、これらの耐衝撃性樹脂Oこベンゾフェノン系またはベ
ンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、2.2.6.6−チ
トラメナルピペリジン誘導体およびホスホリルトリアミ
ドの三成分を併用して配合することにより、優れた耐候
性および熱安定性を示し、かつ実用過程における有害な
着色を生じない組成物が得られることを見出し、本発明
に到達した。
即ち、本発明は、ゴム状重合体に芳香族ビニル化合物と
、これと共重合可能な少なくとも1種の単量体からなる
ビニル単量体混合物をクラフト重合させて得られる耐衝
撃性樹脂に (4)ベンゾフェノン系またはベンゾトリアゾール系紫
外線吸収剤 (ここで、nは1または2、R1はn=1のときアリー
ル基を、またn−2のときアルキレン基を示す。
)で表わされる2、2.6.6−チトラメナルビペリジ
ン誘導体および (C)一般式 〔(R2)2N〕3P=O(ここでR2
ホアルキル基を示す。
)で表わされるホスホリルトリアミドを配合することを
特徴とする耐候性のすぐれた耐衝撃性樹脂組成物を提供
する。
本発明において用いられる耐衝撃性樹脂は、コム質重合
体に芳香族ビニル化合物と、これと共重合可能な少なく
とも1種の単量体からなるビニル単量体混合物をグラフ
ト重合して得られる樹脂で、ゴム質重合体としては、ポ
リブタジェン、エチレン−ブタジェン共重合体、アクリ
ロニトリル−ブタジェン共重合体等のジエン系ゴム状重
合体および、塩素化ポリエチレン、エチレン−プロピレ
ン二元共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン三元共
重合体、アクリルゴム等の非ジエン系ゴム状重合体があ
げられる。
芳香族ビニル化合物としてはエチレン、α−メナルスチ
レン、O−メナルスナレン、02P−ジメナルスナレン
、α−プロムスナレン等があげられ、これらを2種以上
混合して使用してもよい。
また、芳香族ビニル化合物と共重合可能な単量体として
はアクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−エナル
アクリロニ) IJル等のビニルシアン化合物、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸オクチル等
のアクリル酸エステル、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸ブナル等のメタクリル酸エステルがあげられ、これ
らも2種以上混合して使用できる。
本発明において用いられる囚ベンゾフェノン系またはベ
ンゾ) IJアゾール系系外外線吸収剤しては、2.4
−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−
ベンゾイルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4
−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オク
トキシベンゾフェノン、2−(2’−ヒドロキシ−4′
−オクトキシフェニル)ペンツトリアゾール、2−(2
’−ヒドロキシ−3′、5′−クロロベンゾトリアゾー
ル、2−(2’−ヒドロキノン−5′−メチルフェニル
ベンゾトリアゾール等があげられる。
(ここで、nは1または2、′R1はn=1のときアリ
ール基を、またn=2のときアルキレン基を示す。
)で表わされる2、2.6.6−チトラメナルヒフリジ
ン誘導体としては、4−フェニルアセトキシ−2,2,
6,6−チトラメナルピペリジン、4−シクロヘキサノ
イル−2,2,6,6−チトラメナルピペリジン、4−
ベンゾイルオキシ=2.2.6.6−チトラメナルピペ
リジン、4−(フェノキシアセトキシ)−2,2,6,
6−チトラメナルビペリジン、4−(フェノキシアセト
キシ)−2,2,6,6−チトラメナルビペリジン、ビ
ス(2,2,6,6−ナトラメナル−4−ピペリジル)
マロネート、ビス(2,2,6,6−ナトラメナル−4
−ピペリジル)アジペート、ビス(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(2,
2,6,6−ナトラメナル−4−ピペリジル)ファレー
ト等があげられる。
本発明において用いられる(C)一般式 %式% (ここで R2はアルキル基を示す。
)で表わされるホスホリルトリアミドとしては、ヘキサ
エチルホスホリルトリアミド、ヘキサエチルホスホリル
トリアミド、ヘキサミープロピルホスホリルトリアミド
、ヘキサハーブナルホスホリルトリアミド、ヘキサラウ
リルホスホリルトリアミド等があげられる。
これらの劣化防止剤の添加量は、耐衝撃性樹脂の性状や
使用目的(こより、任意に選択されるものであるが、各
々0.05〜2.00重量%、特に0.1〜1.0重量
%添加するのが好ましい。
また、その添加方法は従来の劣化防止剤の添加方法と同
様である。
本発明において、従来公知の劣化防止剤および滑剤等の
通常の樹脂用配合剤を併用することは、もちろん可能で
ある。
本発明において上記(4)、(B)、(C)の劣化防止
剤のうち、一種のみ、あるいは二種のみを組合せて耐衝
撃性樹脂に使用した場合には、耐候性および熱安定性更
には実用過程における着色に対する改良効果は低いが、
王者を併用することによって初めて著しい改良効果を得
ることができる。
実施例1、比較例1〜5 エナレンープロピレンーエナリデンノルボルネン三元共
重合体(日本合成ゴム■製JSREP33)15重量部
にステレフ25重量部、α−メチルスナレン35重量部
、アクリロニトリル25重量部よりなる単量体混合物を
特公昭49−14549号に開示された乳化重合法によ
ってグラフト重合したAES樹脂(ごついて、表1に示
した添加剤を融解混合し、射出成形により試験片を得た
この試験片をJIS−A1415に基づいてサンシャイ
ンウェザ−テスターを使用して促進耐候性テストを実施
し、物性を評価した。
結果を表1に示す。なお、アイゾツト衝撃強度は一30
℃にてに打MD256に基づき、ノツテなしで1/8″
バーについて測定した。
又、引張強度は25℃にてASTMD 638に基づき
測定した。
これらの結果より本発明の劣化防止剤を(4)、(B)
、(C)の三種組合せて使用すること番こより耐候性が
著しく改良されることが明らかである。
特に、衝撃強度の低下が極めて少なくなることが明らか
である。
実施例2比較例6〜10 ”*
AAS樹脂(日立化成■製ハイタックス6100A)を
メタノールで再沈したものについて表3に示した添加剤
を混合しロールにて混練したものをプレス成形し試験片
を作成実施例1と同様のテストを行なった。
結果を表2に示す。実施例3〜7比較例11〜17 ABS樹脂(日本合成ゴム■製JSRABS4P15)
100重量部に、劣化防止剤を表3のとおり配合して融
解混合し、射出成形により試験片を作成し、実施例1と
同様のテストを行なった。
結果を表3に示す。
実施例3〜8および比較例11〜15,18゜19の結
果より、劣化防止剤を(4)、出、(C)の三種組合せ
て使用すること番こより耐候性が著しく改良されること
がわかる。
また比較例16.17より、本発明の劣化防止剤に代え
て、公知の類似の構造を有する劣化防止剤()8、*9
)を用いたのでは、優れた効果を得ることができないこ
とが明らかである。
実施例9比較例20〜22 ABS樹脂(日本合成ゴム■製 JSRABS+35.
)100重量部に表−4に示した添加剤を融解混合し射
出成形により試験片を作成、この試験片をJIS−A1
415に基づいてサンシャインウェザ−メーターを使用
し200時間の促進耐候性テストを実施し、部性を評価
した結果を表−4に不向アイゾツト衝撃強度は30℃に
てASTMD256に基づきノツテなしで1/8′/バ
ーについて測定した。
又黄色度についてはJIS−に7103の方法により測
色色差計を用いて反射法Oこより求めた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ゴム質重合体に芳香族ビニル化合物と、これと共重
    合可能な少なくとも1種の単量体からなるビニル単量体
    混合物をグラフト重合させて得られる耐衝撃性樹脂に 囚 ベンゾフェノン系またはベンゾトリアゾール系紫外
    線吸収剤 (ここで、nは1または2、R1はn=1のときアリー
    ル基を、またn=2のときアルキレン基を示す。 )で表わされる2、2.6.6−チトラメナルピペリジ
    ン誘導体および (C) 一般式 C(R2)2N ’13P=0(こ
    こでR2はアルキル基を示す。 )で表わされるホスホリルトリアミドを配合することを
    特徴とする耐候性のすぐれた耐衝撃性樹脂組成物。
JP50025375A 1975-03-01 1975-03-01 耐候性のすぐれた耐衝撃性樹脂組成物 Expired JPS5835221B2 (ja)

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JPS51100144A JPS51100144A (en) 1976-09-03
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2417535A1 (de) * 1973-04-19 1974-11-07 Ciba Geigy Ag Neues stabilisatorsystem und dessen verwendung zum stabilisieren von styrolpolymeren

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2417535A1 (de) * 1973-04-19 1974-11-07 Ciba Geigy Ag Neues stabilisatorsystem und dessen verwendung zum stabilisieren von styrolpolymeren

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