JPH0468048A - 低光沢性ポリアセタール樹脂組成物及び成形品 - Google Patents

低光沢性ポリアセタール樹脂組成物及び成形品

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JPH0468048A
JPH0468048A JP2181117A JP18111790A JPH0468048A JP H0468048 A JPH0468048 A JP H0468048A JP 2181117 A JP2181117 A JP 2181117A JP 18111790 A JP18111790 A JP 18111790A JP H0468048 A JPH0468048 A JP H0468048A
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    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、表面光沢が抑えられ、かつ優れた耐候(光)
性を有するポリアセタール樹脂組成物に関する。さらに
詳しくは、ポリアセタール樹脂に、特定のシリコーン系
グラフト共重合体、場合により耐候(光)安定剤を添加
配合してなる、ポリアセタールの本来有するバランスの
とれた機械的物性を保持しながら表面光沢が低く、かつ
極めて耐候性に優れたポリアセタール樹脂組成物及びそ
の成形品を提供するものである。
〔従来の技術とその課題〕
周知の如く、ポリアセタール樹脂は、機械的性質、電気
的性質などの物理的特性、或いは耐薬品性、耐熱性など
の化学的特性が優れたエンジニアリング樹脂として近年
きわめて広汎な分野において利用されている。しかし、
ポリアセタール樹脂が利用される分野の拡大にともない
、その材料としての性質にもさらに特殊性が要求される
場合がある。
このような性質の一つとして、自動車の内装部品、光学
機械等の分野においては、光の反射による目に対する刺
激の抑制、機器の誤動作の防止、更には高級感を出すこ
と等を目的として、光沢の少ない、即ち光の反射の少な
いものが要求される場合がある。又、一般の電気機器、
建材等の分野においても、その目的に応じ各種材料を組
み合わせて使用する機会が増加しているが、ポリアセタ
ール樹脂は他の一般的樹脂材料に比べて表面光沢が良好
であるが故に、各種材料が組み込まれた製品においては
、ポリアセタール樹脂は他種材料との調和感に乏しく、
表面外観上、使用分野が少なからず制限されていた。
この要求に応え、表面光沢を低減するため、従来よりポ
リアセタール樹脂に対して炭酸カルシウム、タルク等の
無機フィラーを添加する方法が知られている。
しかし、これらの従来から提案されている方法では望ま
しい光沢低減の効果を得るためにはタルク等を多量に配
合する必要があり、その結果、他の機械的特性、特に伸
度、靭性が低下し、成形品の後加工や組立時の応力或い
は成形品の取り扱い時に落下させる等の衝撃が加わると
容易に破損するという欠点を有している。さらに、これ
らの方法により得られたポリアセクール樹脂組成物は耐
候性が悪く、長期間、屋外において太陽光(紫外線)、
雨等に暴露された場合、成形品の表面状態(クラック、
変色等)において劣化が生じる等の間頚点を有している
。そこで、表面光沢が抑えられ、かつ耐候(光)性に優
れたポリアセタール樹脂の開発が望まれていた。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は、ポリアセタール樹脂本来の特性を犠牲にす
ることなく、成形品表面の光沢を抑え、かつ屋外使用等
におけるポリアセタール樹脂の耐候(光)安定性を向上
すべく、鋭意研究を重ね、本発明を完成するに至ったも
のである。
即ち、本発明は (A)ポリアセクール樹脂100重量部に(B)アクリ
ル変性シリコーン(a)とラジカル重合性単量体(b)
をラジカル重合させてなるシリコーン系グラフト共重合
体0.1〜40重量部を添加配合してなる低光沢性を有
するポリアセタール樹脂組成物、さらに、上記の基本構
成成分の他に所望により(C)耐候(光)安定剤0.0
1〜5重量部を配合してなる、表面光沢が抑えられ、か
つ優れた耐候性を示すポリアセクール樹脂組成物並びに
これら組成物よりなる低光沢性を有するポリアセタール
樹脂成形品を提供するものである。
以下本発明の構成について詳しく説明する。
まず、本発明に用いられる(A)ポリアセタール樹脂は
オキシメチレン基(−[:H,[1−)を主たる構成単
位とする高分子化合物で、ポリオキシメチレンホモポリ
マー、オキシメチレン基以外に他の構成単位を少量含有
するコポリマー、ターポリマー、ブロックコポリマーの
何れにてもよく、又、分子が線状のみならず分岐、架橋
構造を有するものであってもよい。又、その重合度等に
関しても特に制限はない。
次に本発明で(B)成分として用いるシリコーン系グラ
フト共重合体とは、アクリル変性シリコーン(a)とラ
ジカル重合性単量体(b)をラジカル重合させてなる高
分子化合物である。ここでシリコーン系グラフト共重合
体(B)を構成する(a)アクリル変性シリコーンは、
下記一般式(1)で示されるシリコーンと一般式(2)
で示されるアクリル化合物との縮合反応生成物である。
(但し、R’、 R’は、炭素数1〜10の一価の脂肪
族炭化水素基、フェニル基又は−価のハロゲン化炭化水
素基。nは2以上の整数。) (2)  CH2=CCOCH2CL(:f12S+(
R’)2X]1 及び/又は CH2=C−C−0−(’H2CH2CH2−six。
(但し、R3は、水素原子又はメチル基。R4はメチル
基、エチル基又はフェニル基。Xは炭素数1〜10のア
ルコキシ基、アセトキシ基又は塩素原子。) 前記一般式(1)で示されるシリコーンのケイ素原子上
に存在する置換基R1およびR2は、炭素数1〜10の
一価の脂肪族炭化水素基、フェニル基または一価のハロ
ゲン化炭化水素基であり、好ましくは、メチル基である
また前記一般式(2)で示されるアクリル化合物として
は、例えばT−メタクリルオキシプロピルジメチルクロ
ロシラン、γ−メタクリルオキシプロピルジェトキシシ
ラン、T−メタクリルオキシプロピルジエチルクロロシ
ラン、r−7クリルオキシブロピルジメチルクロロシラ
ン、T−メタクリルオキシプロピルトリクロロシラン、
T−メタクリルオキシプロピルトリエトキシシランなど
があげられる。
その中で、好ましく用いられるアクリル変性シリコーン
(a)は、α、ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサ
ンとT−メタクリルオキシプロピルジメチルクロロシラ
ンの縮合物またはTメタクリルオキシプロピルトリクロ
ロシランとの縮合物である。
次に、シリコーン系グラフト共重合体(B)を構成する
(b)ラジカル重合性単量体としては、メタクリル酸、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル
酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリ
ル酸シクロヘキシル、アクリル酸、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、スチレン、酢酸
ビニル等の有機酸のビニルエステル、または、エチレン
、プロピレンの如き低分子量直鎮炭化水素などが挙げら
れる。
その中で好ましくは、アクリル酸、メタクリル酸並びに
それらのエステル、さらに好ましくはアクリル酸、アク
リル酸メチル、メタクリル酸、メタクリル酸メチルが用
いられる。
上記の如き成分よりなる(B)シリコーン系グラフト共
重合体のうち、(a)α、ω−ジヒドロキシポリジメチ
ルシロキサンとT−メタクリルオキシプロピルジメチル
クロロシランとの重縮合反応物に(b)アクリル酸メチ
ルまたは、メタクリル酸メチルを、ラジカル共重合させ
たものが特に好ましい。
本発明で用いられるシリコーン系グラフト共重合体(B
)は主鎖部分を構成する前記(a)のアクリル変性シリ
コーン重合体と(b)のラジカル重合性単量体あるいは
その重合体が、それぞれ単独で用いられるのではなく、
グラフト共重合体である点にその特徴を有し、後述の如
く、かかるグラフト構造を有することによって、単に(
a)または(b)の単独配合にては得られない顕著な効
果を得るのである。
かかるグラフト共重合体の調製法は特に限定されるもの
ではないが、例えばシリコーン系グラフト共重合体(B
)を構成する前記(a)のアクリル変性シリコーンは、
通常の縮合反応操作に従い、極めて容易に進行する。つ
まり、一般式(2)で示されるアクリル化合物のXが、
塩素原子の場合、酸受容体存在下、脱塩酸縮合反応し、
Xがメトキシ基又はエトキシ基の一場合は、脱アルコー
ル縮合反応すればよい。この反応において、一般式(1
)で示されるシリコーンの5i−DH1当量当たり、(
2)の5i−Xを0.25〜1当量の比で縮合反応させ
る。(2)の量が多すぎると、ラジカル共重合して得ら
れたシリコーン系グラフト共重合体(B)がゲル化しや
すく、また0、25当量未満だと未反応シリコーンが多
量に残り、好ましくない。
上記の方法により、得られた(a)アクリル変性シリコ
ーンは、通常のラジカル重合性千ツマ−であれば、きわ
めて円滑に共重合が進行し、シリコーン系グラフト共重
合体(B)を容易に得ることができる。ここで(B)成
分のシリコーン系グラフト共重合体を構成するための(
a)と(b)の割合は、得られるシリコーン系グラフト
共重合体中のシリコーン含有量が5〜80重量%、好ま
しくは10〜70重量%となるように決定することが望
ましい。
又、ここで得られたグラフト共重合体の分子量は、特に
限定されるものではないが、通常、1000〜2000
00、好ましくは5000〜150000程度である。
また、(B)成分の(A)成分100重量部に対する量
は、0.1〜40重量部、好ましくは5〜20重量部で
ある。(B)成分が少なすぎると、表面低光沢効果が十
分に発揮されず、またいたずらに過大に、添加しても、
機械的性質や熱安定性にも好ましくない影響が生じ、さ
らに経済的にも不利を招く。
かかるシリコーン系グラフト共重合体(B)は、ポリア
セタール樹脂(A)中に、添加配合することにより、得
られた成形品表面の光沢が、均一に低下し、落ち着きの
ある高級感をもたせると同時に、耐候(光)性にも十分
な効果を発揮する。かかる作用効果は、シリコーン系グ
ラフト共重合体(B)をポリアセタール樹脂(A)中に
添加配合して得られる成形品では、シリコーン系グラフ
ト共重合体(B)が、0.5〜2−程度の粒子状で分散
し、表面部まで達している。そのため、成形品表面は粒
子の存在により荒れて光沢が低下している。更にシリコ
ーン部が、表面に、ある程度均一に分散しており、ポリ
アセクール樹脂を覆うことにより、成形品表面の光沢を
より低下させると考えられる。表面光沢の度合いは、成
形条件、成形金型表面の仕上がり度等にも左右されるが
、実用上好ましくは後記測定法による光沢度が40%以
下のもの、更に好ましくは15%以下のものである。
本発明の組成物はこのままで用いても低光沢性でかつ耐
候性にも優れるが、更に耐候(光)安定剤(C)と併用
することにより、耐候(光)性の向上、特に成形品表面
のクラックの発生防止及び成形品表面の変色防止に更に
優れた効果を発揮する。
本発明に用いられる(C)耐候(光)安定剤のうち好ま
しく用いられるものとしては、■ベンゾ) IJアゾー
ル系物質、■ベンゾフェノン系物質、■蓚酸アニリド系
物質、■芳香族ベンゾエート系物質、■シアノアクリレ
ート系物質及び■ヒンダードアミン系物質よりなる群か
ら選ばれた1種又は2種以上である。
これらの物質の例を示すと次のものが挙げられる。
即ち、■ベンゾ) IJアゾール系物質としては、2−
(2°−ヒドロキシ−5°−メチル−フェニル)ベンゾ
トリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ3′、5°−ジ
−t−ブチル−フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(
3,5−ジ−t−アミル2−ヒドロキシフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3°、5°
 −ジ−イソアミル−フェニル)ベンゾトリアゾール、
2−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス−(α、α−ジメ
チルベンジル)フェニル〕ベンゾトリアゾール、2−(
2’−ヒドロキシ−4°−オクトキシフェニル)ベンゾ
トリアゾール等、 ■ベンゾフェノンー系物質としては、2,4−ジヒドロ
キシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ4−メトキシベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ4−オクトキシベンゾフェ
ノン、2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェ
ノン、2゜2゛−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフ
ェノン、2.2”−ジヒドロキシ−4,4“−ジメトキ
シベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ5−
スルホベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オキジベ
ンジルベンゾフェノン等、■蓚酸アニリド系物質として
は、N−(2エチル−フェニル)−N’−(2−エトキ
シ−5t−ブチルフェニル)蓚酸ジアミド、N−(2−
エチル−フェニル)−N“−(2−エトキシフェニル)
蓚酸ジアミド等である。
■芳香族ベンゾエート系物質としては、pt−プチルフ
ェニルサリシレート、p−オクチルフェニルサリシレー
ト等、 ■シアノアクリレート系物質としては、2−エチルへキ
シル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、
エチル−2−シアノ−3,3ジフエニルアクリレート等
が挙げられる。
■ヒンダードアミン系物質とは、立体障害性基を有する
ピペリジン誘導体で、その例を示せば、4−アセトキシ
−2,2,6,6−チトラメチルビペリジン、4−ステ
アロイルオキシ−2,2,6゜6−チトラメチルピペリ
ジン、4−アクリロイルオキシ〜2.2.8.6−チト
ラメチルピベリジン、4−メ)+シー2.2.6.6−
チトラメチルピベリジン、4〜ベンゾイルオキシ−2,
2,6,6−チトラメチルピペリジン、4−シクロへキ
シルオキシ−2,2,6,6−チトラメチルピペリジン
、4フェノキシ−2,2,6,6−チトラメチルピペリ
ジン、4−ベンジルオキシ−2,2,6,6−チトラメ
チルピペリジン、4−(フェニルカルバモイルオキシ)
−2,2,6,6−チトラメチルピペリジン、ビス(2
,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)オキザ
レート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジル)マロネート、ビス(2゜2、6.6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)アジペート、ビス(2,2,
6,6−テトラメチル−4ピペリジル)セバケート、ビ
ス(1,2,2,6,6ペンタメチルー4−ピペリジル
)セバケート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル)テレフタレート、1,2−ビス(22
,66テトラメチルー4−ピペリジルオキシ)エタン、
ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル
)へキサメチレン−1,6−ジカルバメート、ビス(1
−メチル−2,2,6,6−テトラメチル4−ピペリジ
ル)アジペート、トリス(2,2,6゜6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル)ベンゼン1.3.5−)リカルボ
キシレート等である。又、高分子量のピペリジン誘導体
重縮合物、例えば、コハク酸ジメチル−1−(2−ヒド
ロキシェチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−チ
トラメチルピペリジン重縮合物等も有効である。
これらの耐候(光)安定剤は少なくとも1種もしくは2
種以上配合するのが好ましく、特に前記■〜■の耐候安
定剤と■ヒンダードアミン系物質との併用が好ましく、
さらに■ベンゾトリアゾール系物質と■ヒンダードアミ
ン系物質の併用が最も好ましい。
ここで用いられる耐候(光)安定剤(C)は(A)成分
100重量部に対して0.01〜5重量部が適当であり
、特に0.02〜3重量部が好ましい。これらの成分は
過少の場合には効果が期待できず、又いたずらに過大に
添加しても経済的不利のみならず、機械的性質の低下、
金型の汚染等の問題点をもたらす結果となる。
かかる耐候(光)安定剤(C)は、ポリアセタール樹脂
に単独に添加してもある程度の耐候性を示すが、長期間
、特に屋外において、太陽光(紫外線)、雨等に暴露さ
れた場合、十分満足できるものではないが、これとシリ
コーン系グラフト共重合体(、B)を併用することによ
り、表面光沢が低く、かつ優れた耐候性の向上が見られ
る成形品が得られるのである。また本発明の組成物は公
知の各種安定剤を添加し、熱安定性等を補強することが
望ましく、この目的のため公知の酸化防止剤や窒素含有
化合物、アルカリ又はアルカリ土類金属化合物等を1種
又は2種以上組合わせて使用することが望ましい。
又、本発明の組成物は各種カーボンブラック、その他各
種の染顔料や適宜添加し、任意の色に着色することも出
来る。
特にカーボンブラックの併用は耐候(光)安定性を更に
一層向上せしめる効果がある。
本発明組成物には更にその目的に応じ所望の特性を付与
するため、従来公知の添加物、例え°ば滑剤、核剤、離
型剤、帯電防止剤その他の界面活性剤、或いは(B)成
分以外の有機高分子材料、無機又は有機の繊維状、粉粒
状、板状の充填剤等を1種又は2種以上添加含有させる
ことも可能である。
公知の低光沢化作用を有する添加剤(例えばタルク、炭
酸カルシウム、ケイ酸アルミニウムなど)と併用して用
いることによりある程度の効果は認められる。
本発明の組成物は、一般に合成樹脂組成物の調製法とし
て公知の設備と方法により調製することができる。即ち
、必要な成分を混合し、1軸又は2軸の押出機を使用し
て混練し、押出して成形用ペレットとした後成形するこ
とができ、又組成物の調製を成形機にて成形と同時に行
うことも可能である。また各成分の分散混合をよくする
た約樹脂成分の一部又は全部を粉砕し、混合して溶融押
出したベレットを成形する方法等、いずれも可能である
又、前記安定剤、添加剤等の配合物は任意のいかなる段
階で加えてもよく、最終成形品を得る直前で添加、混合
することも勿論可能である。
また、本発明に係る樹脂組成物は、押出成形、射出成形
、圧縮成形、真空成形、吹込成形、発泡成形のいずれに
よっても成形可能である。
〔実施例〕
以下本発明を実施例によって説明するが、本発明はこれ
らに限定されるものではない。
尚、実施例において表面状態及び耐候(光)性等の特性
値の評価に用いた方法は以下の通りである。
(1)表面状態 表面状態は、1〜4のランクに分け、艶消し状態及び表
面の均一性を評価した。数字が小さい程、艶消し状態が
良く且つ均一性が良い状態を示す。
1・・・蛍光灯を試料上に反射させ、蛍光灯の輪郭が認
められずかつ、均一に表面が荒れている。
2・・・蛍光灯の輪郭は認められないが、表面の凸凹が
不均一で荒れている。
3・・・蛍光灯の輪郭は認められるが、不明瞭である。
4・・・蛍光灯の輪郭が明瞭に認められ、表面の凹凸が
ほとんど認められない。
(2)表面光沢度 下記条件にて成形した試験片(70mm X 40++
on x3mm厚さ)を用いて、JIS K7105の
光沢度測定に準拠してデジタル変角光沢針(スガ試験機
■製tlGV−40) 1:テ45°−45°反射にお
ケル光沢度を測定した。
○成形機 東芝■製l580 0成形条件 ノズル C,C2C。
シリンダー温度  200 190 180 160 
(t)射出圧力      650   (kg/cm
’)射出速度     1.0   (m /m1n)
金型温度      80   (t)(3)耐候性試
験 ウエサーメータ〔スカ試験機([uBL−3[JN−H
[:It型]によりブラックパネル温度63℃、ウェザ
−(降雨スプレーあり)の条件下で紫外線を照射し、ク
ラック発生時間及び表面状態の変化を評価した。
■クラック発生時間 試験片に紫外線を所定の条件で照射し、試験片表面のク
ラック発生の有無を10倍のルーバで観察し、初めてク
ラックが認められた時間をもってクラックの発生時間と
した。
値が大きいほど良好であることを示す。
■表面状態の変化 試験片に紫外線を所定の条件で一定時間(600時間、
1000時間、2000時間)照射し、照射前後におけ
る試験片の色相の変化、及びクラックの状況を観察し、
それらの変化の程度を5段階に区分して表示する。数字
の小なるほど変化小、即ち変色、クラックの発生が少な
いことを意味する。
(4)引張試験 ASTM 063gに準拠して引張強伸度を測定した。
実施例1〜19、比較例1〜17 表−1に示す如く、(A)ポリアセタール樹脂〔ポリプ
ラスチックス■製、商品名「ジュラコン(M2O) J
 )に(B)シリコーン系グラフト共重合体を単独で、
あるいは、(C)耐候(光)安定剤、場合によりカーボ
ンブラックと併用添加し、混合後、30m+n2軸押出
機を用いて溶融混練し、ペレット状の組成物を調製した
。次いで、このペレットから、射出成形機を用いて試験
片を成形し、光沢、耐候性、その他の特性を測定し、評
価した。又比較のため、表−2に示す如く、(B)成分
の代わりに、グラフトしていない状態のシリコーンオイ
ル、またはアクリル樹脂を単独、もしくは、耐候(光)
安定剤と併用したもの、さらに公知の低光沢化作用を有
する添加剤等について、同様に調製し、評価した。結果
を表−1、表2に示す。
注−1) B−1:α、ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン
とγ−メタクリルオキシプロ ピルジメチルクロロシランより得られ たアクリル変性シリコーンとメチルメ タクリレートの共重合体 B−2二α、ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン
とT−メタクリルオキシプロ ピルトリクロロシランより得られたア クリル変性シリコーンとメチルメタク リレートの共重合体 注−2) C−C2−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α、α−
ジメチルベンジル)フェニ ル〕ベンゾトリアゾール C−2:2−ヒドロキシ−4−オキジベンジルベンゾフ
ェノン C−3:ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4ピペ
リジル)セバケート C−4:コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチ
ル)−4−ヒドロキシ−2,2゜6.6−チトラメチル
ピペリジン重縮合物 〔発明の効果〕 以上の説明及び実施例により明らかなように、ポリアセ
タール樹脂に、特定のシリコーン系グラフト共重合体を
添加配合させてなる本発明の組成物は、ポリアセクール
のバランスのとれた機械的物性を保持しながら成形表面
の光沢を著しく低下させるという顕著な効果を示した。
しかも、耐候(光)安定剤を同時に添加することにより
、無機フィラー系(タルク、炭酸カルシウム等)を用い
た時の欠点であった、耐候性、特にクラックの発生時間
が極めて遅くなり、また変色が少な(なる効果を示した
従って、本発明の低光沢性を有するポリアセタール樹脂
組成物は、高級感をだし、しかも耐候(光)性を要求さ
れるあらゆる分野の成形部品、即ち自動車の内装部品(
例えばインナーハンドル、レギュレーターハンドル、内
装クリップ等)、及び外装部品(例えばアウターハンド
ル、フューエルリッド等)、電機機器、建材、カメラ、
家庭用品等の火陥光、雨等の大気に長時間曝されながら
も、外観が落着きある表面をもたせる用途等に好適に使
用し得る。
舌苔 馨 溝部孝彦 舌苔 聡 持田信二

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A)ポリアセタール樹脂100重量部に(B)ア
    クリル変性シリコーン(a)とラジカル重合性単量体(
    b)をラジカル重合させてなるシリコーン系グラフト共
    重合体0.1〜40重量部 を添加配合してなる低光沢性を有するポリアセタール樹
    脂組成物。 2 (B)成分を構成するアクリル変性シリコーン(a
    )が、下記一般式(1)で示されるシリコーンと一般式
    (2)で示されるアクリル化合物との縮合反応生成物で
    ある請求項1記載の低光沢性を有するポリアセタール樹
    脂組成物。 (1)▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、R^1、R^2は、炭素数1〜10の一価の脂
    肪族炭化水素基、フェニル基又は一価のハロゲン化炭化
    水素基。nは2以上の整数。) (2)▲数式、化学式、表等があります▼ 及び/又は ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、R^3は、水素原子又はメチル基。R^4はメ
    チル基、エチル基又はフェニル基。Xは炭素数1〜10
    のアルコキシ基、アセトキシ基又は塩素原子。) 3 (B)成分を構成するアクリル変性シリコーン(a
    )が、α,ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサンと
    、γ−メタクリルオキシプロピルジメチルクロロシラン
    またはγ−メタクリルオキシプロピルトリクロロシラン
    との縮合反応生成物である請求項1又は2記載の低光沢
    性を有するポリアセタール樹脂組成物。 4 (B)成分を構成するラジカル重合性単量体(b)
    がアクリル酸、メタクリル酸またはそれらのエステルで
    ある請求項1〜3の何れか1項記載の低光沢性を有する
    ポリアセタール樹脂組成物。 5 請求項1〜4の何れか1項記載の組成物に、更に(
    C)耐候(光)安定剤0.01〜5重量部(対ポリアセ
    タール100重量部)を配合してなる低光沢性を有する
    ポリアセタール樹脂組成物。 6 (C)耐候(光)安定剤がベンゾトリアゾール系物
    質、ベンゾフェノン系物質、蓚酸アニリド系物質、芳香
    族ベンゾエート系物質、シアノアクリレート系物質及び
    ヒンダードアミン系物質よりなる群から選ばれた1種ま
    たは2種以上である請求項5記載の低光沢性を有するポ
    リアセタール樹脂組成物。 7 (C)耐候(光)安定剤がベンゾトリアゾール系物
    質、ベンゾフェノン系物質、蓚酸アニリド系物質、芳香
    族ベンゾエート系物質、シアノアクリレート系物質の1
    種又は2種以上と、ヒンダードアミン系物質との併用よ
    りなる請求項5又は6記載の低光沢性を有するポリアセ
    タール樹脂組成物。 8 請求項1〜7の何れか1項記載の組成物を成形して
    なる低光沢性を有するポリアセタール樹脂成形品。
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