JPS5834929Y2 - 点検蓋の取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、点検蓋の取付装置の改良に関する。

従来、此種の点検蓋の取付装置は、点検口周端縁に嵌合
する廻り縁に内側方向へ点検蓋の受片を突出させただけ
のもので゛あった。

その為、ドア開閉時に、点検蓋がガタ付いたり或は興味
不意に持ち上げた時等に誤まって点検蓋が落下し、使用
者がケガをする危険性を有していた。

本考案は、上記従来事情に艦みてなされたもので、その
目的とする処は、点検蓋が容易に離脱して使用者にケガ
をさせる事なく極めて安全であり、而かも構造簡単な点
検蓋の取付装置の提供にある。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

図中、Ａは設備ユニット、例えばユニットバスルーム、
サニタリーユニット等であり、このユニットＡの天井壁
Ａ′点検口１０周端縁に樹脂成形品或いはアルミ製押出
材の廻り縁２を嵌合せしめる。

廻り縁２は、断面コ字状を呈し、その上受片２′と下受
片２“とで点検口１０周端縁を挾持する。

また廻り縁２下受片２″より開口方向に点検蓋３を載置
する載置片４を突出せしめる。

点検蓋３は、点検口１と相似形の方形を呈し上記載置片
４上面上に載置する。

そして点検蓋３の相背する両辺の底面縁部に調節螺子６
を介して水平回動片５を取付ける。

水平回動片５は樹脂或いは防蝕性に優れたステンレス等
の金属等により形成されたＩ状を呈し、その段部９裏面
を上記載置片４突出端面８に接合して回動防止部７とな
すと共にその段部９を境にした上片１０に、螺子挿入孔
１２を開孔しその挿入孔１２に調節螺子６を挿入締着し
て上片１０を点検蓋３に取付ける。

その時、下片１１は、載置片４及び廻り縁２の下受片２
″下面に接合する。

而して、上述の如く水平回動片５を、上片１０を点検蓋
３に調節螺子６でもって緊締し、下片１１を載置片４及
び廻り縁２の下受片２″の下面に接合すると回動防止部
７である段部９の裏面が載置片４の突出端面８に接合し
ているので、手をもって押動しても水平回動片５は回動
しない。

また、点検口１より点検蓋３を取り外ずす場合は、第２
図に示す如く調節螺子６をドライバー等の工具で弛締時
まで弛めて回動防止部７と載置片４の突出端面８との接
合を解き、そして水平回動片５を調節螺子６を中心とし
て点検蓋３上まで回動せしめ、点検蓋３を押し上げて斜
め状となして点検口１内を通過せしめて取り外す。

次に第３図に示す第２実施例の点検蓋の取付装置を説明
すると、この第２実施例は、前記第１実施例の水平回動
片５を形状変更したもので他は全て第１実施例と同一と
する。

水平回動片５は、平板状を呈し、その一端に回動防止部
７となる突片１３を、他端にスペーサー１４を樹脂でも
って一体成形し、その突片１３を廻り縁２下受片２″端
面１５に係止せしめると共に、他端近傍に螺子挿入口１
２を開孔し、その挿入口１２に調節螺子６を挿入し、そ
の調節螺子６でもって点検蓋３、点検蓋３と水平回動片
５との間に位置するスペーサー１４、ならびに水平回動
片５を三者を一緒に緊締して取付ける。

この時、突片１３が廻り縁２下受片２″の端面１５に係
止しているので手をもって押動しても水平回動片５は回
動しない。

そして、調節螺子６を弛締時まで弛めて突片１３の廻り
縁２下受片２″端面１５との係止を解き、水平回動片５
を調節螺子６を中心として、点検蓋３上まで回動せしぬ
、蓋３を一旦持ち上げ斜め状にしてその蓋３を点検口１
内を通過せしめて取り外す。

又、第４図に示す如く、水平回動片５の下受片２″及び
載置片４に接合する面部を粗面、例えば、山形等の凸状
突起１６その他の形状に突出して回動防止部７となし調
節螺子６緊締時に下受片〜２″及び載置片４下面に喰い
込む構造となしても任意である。

本考案は以上のように設備ユニット等の天井の点検口周
端縁に嵌合する廻り縁より一体に開口内方へ突出形成し
た点検蓋の載置片と、その載置片上の点検蓋下面に調節
螺子を介して上下動自在に取付けた水平回動片と、から
なり、上記水平回動片には、その上動位置において載置
片の突出端面或は廻り縁の下受片端面又は双方の底面に
係止する段部或は突片又は凸状突起等の回動防止部を突
出形成してなるので水平回動片は調節螺子を緩めない限
り載置片の突出端面或は廻り縁の下受片端面、又は双方
の底面に係止し続ける為、永年の使用により微妙に回動
し続けて係止が解除される虞れもなく載置片上に確実に
点検蓋を固定保持でき、ドア開閉時にガタ付いたり、興
味本意で持ち上げた時に誤まって落下して使用者に思い
もよらぬケガをさせてしまう危険性を防止できる。

しかも、水平回動片と、調節螺子とで構成している為、
構造簡単で、コスト的にも安価である。

依って所期の目的を達成し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案点検蓋の取付装置の底面図、第２図はＸ
−Ｘ線に沿える断面図、第３図は第２実施例の点検蓋の
取付装置のＸ−Ｘ線に沿える断面図である。 第４図は第３実施例の点検蓋の取付装置のＸ−Ｘ線に沿
える断面図である。 尚図中、Ａ：設備ユニット、Ａ′：天井壁、１：点検口
、２：廻り縁、３：点検蓋、４：載置片、５：水平回動
片、６：調節螺子、７：回動防止部、８：突出端面、１
５：下受片端面、９：段部、１３：突片、１６：凸状突
起、２″：下受片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 設備ユニット等の天井の点検口周端縁に嵌合する廻り縁
   より一体に開口内方へ突出形成した点検蓋の載置片と、
   その載置片上の点検蓋下面に調節螺子を介して上下動自
   在に取付けた水平回動片と、からなり、上記水平回動片
   には、その上動位置において載置片の突出端面或は廻り
   縁の下受片端面又は双方の底面に係止する段部或は突片
   又凸状突起等の回動防止部を突出形成してなる点検蓋の
   取付装置。