JPS6036804Y2 - 引戸係止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は、引戸係止装置に係り、特に窓取付用空気調和
機等の機器据付用枠体に装着して用いるのに好適な引戸
係止装置に関するものである。

〔考案の背景〕

従来、窓取付用空気調和機を窓へ取付ける場合、窓の引
戸は、空気調和機の位置する山分は半開となっていた。

しかし近年、空気調和機を据付用枠体と共に室内に収納
し、空気調和機運転中は引戸を半開とし、停止中は引戸
を全閉できる据付装置が開発されて来た。

そのような据付装置には引戸を半開した状態で係止させ
る引戸係止装置が必要であるが、従来の窓引戸係止装置
は、窓ガラスに固着して係止させたり、据付用枠体にね
じ等で螺着していた。

しかし、窓ガラスに固着した場合は強度的に不安定であ
ったり、型ガラスのようにガラス面が平面でない場合は
、固着強度が弱いなどの欠点がある。

また据付用枠体にねじ等で螺着する場合は、引戸を全閉
する毎にドライバー等の工具を必要とし、また、ねじを
紛失してしまうなど多くの欠点があった。

〔考案の目的〕

本考案は、従来技術の問題点を解決するためになされた
もので、引戸部に近接して機器を配置するものにおいて
、ねじ等の別部品や、ドライバー等の工具が不要の簡単
な装置を機器据付用枠体に取付け、取外しするだけで、
引戸の半開、全閉を可能にする引戸係止装置を提供する
ことを、その目的としている。

〔考案の概要〕

本考案に係る引戸係止装置の構成は、引戸部に近接して
配置され、左右の垂直柱と上下の横桟とからなる機器据
付用枠体の、前記垂直柱１に穴または切欠３を設け、そ
の穴または切欠３に挿入して係止しうるフック８と、前
記垂直柱１をコ字状に覆うように装着しうる取付部９と
、その取付部９の一端から突出する引戸係止部１０とを
有する係止具７を備え、当該係止具７を上記機器据付用
枠体の垂直柱１に装着することにより引戸を係止するよ
うにしたものである。

〔考案の実施例〕

以下、本考案の一実施例を第１図〜第６図の各図を参照
して説明する。

第１図は、機器据付用枠体を窓に取付けた斜視図、第２
図は、本考案の一実施例に適用される係止具の斜視図、
第３図は、係止具を据付用枠体に取付ける斜視図、第４
図は、第３図の上面図、第５図は、第３図の取付終了後
の状態を示すＡ−Ａ断面図、第６図は係止具の保管状態
の斜視図である。

図において、１は空気調和機の据付用枠体の垂直柱で左
右にあり、２は横桟で上下に通り、垂直柱１同志を固定
している。

３は垂直柱１に設けた切欠で穴でも良い。

４は切欠３と同一面に設けた係止穴に係る角穴である。

５は窓引戸で、レール６の上を動き窓の開閉をする。

７は引戸係止装置の係止具である。

８はフックで切欠３に挿入して落し込み垂直柱１に係止
するためのものである。

９は、コ字状に垂直柱１を覆うように装着するための取
付部であり、１０は、その取付部９の一端から突出し、
窓引戸５を係止する引戸係止部である。

また１１は、フック８と同一面に設けた突起であり、先
端１２は鉤形に曲げており、フック８を垂直柱１の切欠
３に挿入すると合せて角穴４に挿入する。

１３は係止部１０にフック８の方向と直角に設けた保管
用フックである。

係止具７を垂直柱１に取付けるには、第３図、第４図の
ように突起１１の先端１２を角穴４に斜めに挿入してか
ら、太い白矢印の方向に動かして取付部９で垂直柱１を
コ字状に覆うようにしてからフック８を切欠３に挿入し
て落し込み係止させる。

このとき、突起１１は角穴４に挿入されており、先端１
２が鉤形に曲がっているため、角穴４の端面に掛ること
になる。

その後、窓引戸５を係止部１０に当接するまで閉じて鍵
等で固定すれば、半開した状態で係止できる。

係止具７を取外すには、窓引戸５の鍵固定を外して窓引
戸５を開き、前述した係止方法の逆の動作で簡単に外す
ことが出来る。

しかし、窓引戸５を引戸係止部１０に当接したまま、外
部から係止具７を取外すことは突起１１の先端１２が角
穴４の端面に掛っているため、不可能である。

すなわち、引戸係止部１０を窓引戸５側へ動かしてのち
突起１０を角穴４から抜く動作が出来ない。

したがって、防犯効果は極めて大きい。

また、空気調和機不使用時で窓引戸５を全閉した場合は
、係止具７は不要であるが、他の場所に保管すると忘れ
たり紛失しやすいので、その場合は第６図のように引戸
係止部１０に設けた保管用フック１３を垂直柱１の切欠
３に挿入して保管すれば紛失することはない。

保管用フック１３は、フック８に対し直角方向に設けて
いるため、取付部９が下部になる状態で保管され、垂直
柱１からはみ出さず、じゃまになることがない。

本実施例では、垂直柱１に切欠３を設け、係止具７に設
けたフック８を挿入して固定し、一体に形成した引戸係
止部１０に窓引戸５を当接させて係止するように構成し
たので、従来のように引戸係止装置を窓ガラスに固着す
る必要がなく、したがって安定した強度があり、また確
実に係止できる効果がある。

また、前述したように、取付はフック８を切欠３に挿入
して固定するのみで良く、ねじ等の別部品は不要であり
、したがってドライバー等の工具も不要で簡単に取付け
、取外しができる効果がある。

なお、本実施例によれば、突起１１の先端１２を鉤形に
しているため、角穴４に掛り、窓引戸５を引戸係止部１
０に当接したまま、外部から係止具７を取外すことが出
来ないため、防犯上多大な効果がある。

また、引戸係止部１０に設けた保管用フック１３を垂直
柱１の切欠３に挿入することにより、垂直柱１からはみ
出さないよう保管できるため、じゃまにならずかつ紛失
の心配もないなどの効果がある。

なお、前記の実施例では、窓取付用空気調和機の据付に
用いる据付用枠体に装着して使用する窓引戸係止装置の
例を説明したが、本考案は、窓取付用空気調和機のみに
限らず、同等の効果が期待できる製品に適用する引戸係
止装置の範囲で汎用的なものである。

〔考案の効果〕

以上述べたように、本考案によれば、引戸部に近接して
機器を配置するものにおいて、ねじ等の別部品や、ドラ
イバー等の工具が不用の簡単な装置を機器据付用枠体に
取付け、取外しするだけで、引戸の半開、全閉を可能に
する引戸係止装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】 第１図は、機器据付用枠体を窓に取付けた斜視図、第２
図は、本考案の一実施例に適用される係止具の斜視図、
第３図は、係止具を据付用枠体に取付ける斜視図、第４
図は、第３図の上面図、第５図は、第３図の取付終了後
の状態を示すＡ−Ａ断面図、第６図は、係止具の保管状
態の斜視図である。 １・・・・・・垂直柱、２・・・・・・横桟、３・・・
・・・切欠、４・・・・・・角穴、５・・・・・・窓引
戸、７・・・・・・係止具、８・・・・・・フック、９
・・・・・・取付部、１０・・・・・・引戸係止部、１
１・・・・・・突起、１３・・・・・・保管用フック。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 引戸部に近接して配置され、左右の垂直柱と上下の
   横桟とからなる機器据付用枠体の、前記垂直柱１に穴ま
   たは切欠３を設け、その穴または切欠３に挿入して係止
   しうるフック８と、前記垂直柱１をコ字状に覆うように
   装着しうる取付部９と、その取付部９と、その取付部９
   の一端から突出する引戸係止部１０とを有する係止具７
   を備え、当該係止具７を上記機器据付用枠体の垂直柱１
   に装着することにより引戸を係止するように構成したこ
   とを特徴とする引戸係止装置。 ２ 引戸係止部１０に、垂直柱１の穴または切欠３に係
   止可能な保管用フック１３を設けた実用新案登録請求の
   範囲第１項記載の引戸係止装置。 ３ 引戸係止部１０の保管用フック１３を、取付部９の
   フック８の方向と直角方向に設けた実用新案登録請求の
   範囲第２項記載の引戸係止装置。 ４ 取付部９のフック８を有する面と同一面に、先端を
   鉤形に曲げた突起１１を設け、垂直柱１に設けた係止穴
   ４に挿入しうるように構成した実用新案登録請求の範囲
   第１項または第３項記載の引戸係止装置。