JPS5834771B2 - 測温抵抗体の口出線 - Google Patents
測温抵抗体の口出線Info
- Publication number
- JPS5834771B2 JPS5834771B2 JP10735878A JP10735878A JPS5834771B2 JP S5834771 B2 JPS5834771 B2 JP S5834771B2 JP 10735878 A JP10735878 A JP 10735878A JP 10735878 A JP10735878 A JP 10735878A JP S5834771 B2 JPS5834771 B2 JP S5834771B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- lead wire
- wire
- resistance
- platinum
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- Expired
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- Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、作業性にすぐれた測温抵抗体の日出線に関
するものである。
するものである。
近年、従来の白金線よりなる測温抵抗体の他に、極低温
領域(2〜300K)に有効な白金−コバルト合金より
なる測温抵抗体も開発されてきた。
領域(2〜300K)に有効な白金−コバルト合金より
なる測温抵抗体も開発されてきた。
そして、従来の白金、および白金−コバルト合金よりな
る感温素線は50Ωよりも100Ωの方が望まれるよう
になり、素線径も30μmから20μm、15μmと極
めて細くなり、又測定上、小型化が望まれており、製造
作業が困難なものとなってきた。
る感温素線は50Ωよりも100Ωの方が望まれるよう
になり、素線径も30μmから20μm、15μmと極
めて細くなり、又測定上、小型化が望まれており、製造
作業が困難なものとなってきた。
従って感温素線とリード線とを接続する出口線もただ単
に感温素線と同材質であればよいものではなく、感温素
線と溶着しやすい材質のものが望まれている。
に感温素線と同材質であればよいものではなく、感温素
線と溶着しやすい材質のものが望まれている。
この発明の目的は、以上の点に鑑みてなされたもので、
目出線として白金にロジウムをO〜20饅加えた合金を
用いて作業性の改善を図った測温抵抗体の口出線を提供
することである。
目出線として白金にロジウムをO〜20饅加えた合金を
用いて作業性の改善を図った測温抵抗体の口出線を提供
することである。
以下、この発明を図面に従って説明する。
第1図は、この発明に関する測温抵抗体の製造方法を示
す説明図である。
す説明図である。
まず第1図イで示されるようにガラス材からなる円筒状
の巻枠1の周囲に二重の平行溝1aを形成し、その一端
に白金−ロジウム合金からなる日出線2を2水溶着する
。
の巻枠1の周囲に二重の平行溝1aを形成し、その一端
に白金−ロジウム合金からなる日出線2を2水溶着する
。
次に、あらかじめ白金−コバルト合金等よりなる感温素
線3を例えば約100Ω程度となるよう所定の長さ分だ
け用意し、その両端のそれぞれを第1図口で示されるよ
うに2本の日出線2の巻枠側のそれぞれの一端2aに溶
接する。
線3を例えば約100Ω程度となるよう所定の長さ分だ
け用意し、その両端のそれぞれを第1図口で示されるよ
うに2本の日出線2の巻枠側のそれぞれの一端2aに溶
接する。
そして、この2本となった感温素線3の一端をガラスの
巻枠1にそれぞれ溶着して止めた後、巻線機等で巻枠の
溝1aに巻回し、その終端3aをやはりガラスの巻枠1
に溶着して止める。
巻枠1にそれぞれ溶着して止めた後、巻線機等で巻枠の
溝1aに巻回し、その終端3aをやはりガラスの巻枠1
に溶着して止める。
第2図イ、口に白金にルテニウム、イリジウム、ロジウ
ムの添加量と硬さ、比抵抗の関係のグラフを示す。
ムの添加量と硬さ、比抵抗の関係のグラフを示す。
ロジウムの硬度、比抵抗は0〜20%にわたって、最も
変化が少なく、硬度が低く加工性にすぐれ安定であり、
又、ロジウムの融点は1960℃でこの中では最も低く
、シかも白金の融点1769℃に最も近く感温素線との
溶接が極めて容易である。
変化が少なく、硬度が低く加工性にすぐれ安定であり、
又、ロジウムの融点は1960℃でこの中では最も低く
、シかも白金の融点1769℃に最も近く感温素線との
溶接が極めて容易である。
又、揮発、酸化に強く高温使用にも耐える。
従って目出線としては白金−ロジウム合金が最適なもの
である。
である。
次に、このようにして巻枠1に感温素線3を巻回してな
る測温抵抗体は、0℃で100Ωとなるように調整しな
ければならない。
る測温抵抗体は、0℃で100Ωとなるように調整しな
ければならない。
感温素線3の終端3aを切断して抵抗調整してもよいが
、これは素線が非常に細いため極めて困難である。
、これは素線が非常に細いため極めて困難である。
従って、加工歪を除去するためのアニーリングによる熱
処理時間と抵抗値変化とは所定の関係にあることを利用
して、熱処理時間により、抵抗調整を行う。
処理時間と抵抗値変化とは所定の関係にあることを利用
して、熱処理時間により、抵抗調整を行う。
第3図に、白金−コバルト合金で約100Ωの感温素線
を500℃で熱処理した時の熱処理時間と抵抗値減少と
の関係の実測値のグラフを示す。
を500℃で熱処理した時の熱処理時間と抵抗値減少と
の関係の実測値のグラフを示す。
1時間で1.5Ω、3時間で2Ω、5時間で2.5Ω抵
抗値が減少し、20時間で3Ωの抵抗値減少となり、そ
れ以後減少率はほぼ一定となる。
抗値が減少し、20時間で3Ωの抵抗値減少となり、そ
れ以後減少率はほぼ一定となる。
即ち、あらかじめ感温素線3の抵抗値を規定の値よりも
0〜2.5%程度多くしておき、第1図口のような巻枠
1に感温素線3を巻き終った時点での抵抗値を測定し、
この抵抗値により、あらかじめ得られた実測値より熱処
理時間を決定し、所定の時間だけ熱処理を行い、±0.
5%以内の誤差の正確な抵抗値となる。
0〜2.5%程度多くしておき、第1図口のような巻枠
1に感温素線3を巻き終った時点での抵抗値を測定し、
この抵抗値により、あらかじめ得られた実測値より熱処
理時間を決定し、所定の時間だけ熱処理を行い、±0.
5%以内の誤差の正確な抵抗値となる。
次に、巻枠1には感温素線3の巻回されていない部分が
あるのでこれを切断し、第1図へのようにシリコン等よ
りなる熱収縮性チューブ4を用意し、これに巻枠1を挿
入し、そしてドライヤ等で熱を加えるだけでチューブは
収縮し、巻枠1を完全に被覆し、感温素線どうし、およ
び巻枠1自体の絶縁を行うことができる。
あるのでこれを切断し、第1図へのようにシリコン等よ
りなる熱収縮性チューブ4を用意し、これに巻枠1を挿
入し、そしてドライヤ等で熱を加えるだけでチューブは
収縮し、巻枠1を完全に被覆し、感温素線どうし、およ
び巻枠1自体の絶縁を行うことができる。
ガラス管による場合よりはるかに作業が容易なものとな
る。
る。
次にエナメル線等の被覆のほどこされたリード線5を適
当な長さ分だけ2本用意する。
当な長さ分だけ2本用意する。
そして、第1図二のようにこの被覆リード線5を半分に
折は曲げ2線とし、この折り曲げ点5aの被覆を紙やす
り、剥離剤等で除去する。
折は曲げ2線とし、この折り曲げ点5aの被覆を紙やす
り、剥離剤等で除去する。
そして、この折り曲げ点5aと日出線2の一端とをハン
ダ付、又は溶接して接続する。
ダ付、又は溶接して接続する。
このようにすれば、バラバラなリード線5を2本用意し
て口出線と接続するよりも作業がはるかに簡単である。
て口出線と接続するよりも作業がはるかに簡単である。
これら日出線2とリード線5とを熱収縮性チューブ4a
でそれぞれ被覆し、さらにこれら全体を第1図ホのよう
に束にして熱収縮性チューブ4bで被覆して絶縁をとる
。
でそれぞれ被覆し、さらにこれら全体を第1図ホのよう
に束にして熱収縮性チューブ4bで被覆して絶縁をとる
。
次に、こうしてできあがった巻枠1を第1図へのように
一端を閉じたステンレス等よりなる金属カプセル6に挿
入する。
一端を閉じたステンレス等よりなる金属カプセル6に挿
入する。
そして、この金属カプセル6の開口端を接着剤等のシー
ル材で封入するか、あるいは、第1図トのように金属カ
プセル6に金属のキャップ7を嵌装させ、金属カプセル
6とキャップ間の空間にシール材8を封入するようにし
てもよい。
ル材で封入するか、あるいは、第1図トのように金属カ
プセル6に金属のキャップ7を嵌装させ、金属カプセル
6とキャップ間の空間にシール材8を封入するようにし
てもよい。
あるいは、第1図チのようにキャップ7を金属カプセル
8内に収納するようにしてもよく、更に第1図すのよう
にキャップ7を外径を金属カプセル6と同一寸法とし、
金属カプセル6の挿入部分7aの径を小径とし、中心部
にリード線用の穴部7bを形成したキャップとしてもよ
い。
8内に収納するようにしてもよく、更に第1図すのよう
にキャップ7を外径を金属カプセル6と同一寸法とし、
金属カプセル6の挿入部分7aの径を小径とし、中心部
にリード線用の穴部7bを形成したキャップとしてもよ
い。
このようにキャップを設けると、シール材と外部との遮
断がよりいっそう完全に行なわれ、又、キャップ7を金
属カプセル6内に収納させるようにすると密閉効果は増
大し、外部凹凸がなくなるので測定設置が便利である。
断がよりいっそう完全に行なわれ、又、キャップ7を金
属カプセル6内に収納させるようにすると密閉効果は増
大し、外部凹凸がなくなるので測定設置が便利である。
又、巻枠1は熱収縮性チューブで被覆され金属カプセル
内に密着して挿入されており、空気層が無いので応答性
にすぐれる。
内に密着して挿入されており、空気層が無いので応答性
にすぐれる。
このように完成した測温抵抗体の外径は例えば略37f
tm以下、長さは3011LTt以下で特に極低温領域
の温度測定に適する。
tm以下、長さは3011LTt以下で特に極低温領域
の温度測定に適する。
以上、詳述したように、この発明は、日出線として白金
にロジウムを0〜20%加えた合金を用いた測温抵抗体
の日出線である。
にロジウムを0〜20%加えた合金を用いた測温抵抗体
の日出線である。
従って、硬度はやわらかく折り曲げ等の作業性にすぐれ
、又硬度、比抵抗とも含有量O〜20%にわたってほぼ
一定であるので製造上、それほどきびしい含有条件を必
要とせず製造が容易であり、特に白金の融点(1769
℃)と近い低い融点をもつので、感温素線との溶接作業
が容易であり、又、揮発、酸化にも強いので低温、高温
あらゆる悪環境条件にも耐久性をもつ等の極めてすぐれ
た実用的効果をもつ。
、又硬度、比抵抗とも含有量O〜20%にわたってほぼ
一定であるので製造上、それほどきびしい含有条件を必
要とせず製造が容易であり、特に白金の融点(1769
℃)と近い低い融点をもつので、感温素線との溶接作業
が容易であり、又、揮発、酸化にも強いので低温、高温
あらゆる悪環境条件にも耐久性をもつ等の極めてすぐれ
た実用的効果をもつ。
第1図は、この発明に係る測温抵抗体の製造方法を示す
説明図、第2図は白金合金の特性図、第3図は熱処理−
抵抗値変化実測図である。 1・・・・・・巻枠、2・・・・・・口出線、3・・・
・・・感温素線、4・・・・・・熱収縮性チューブ、5
・・・・・・リード線、6・・・・・・金属カプセル、
7・・・・・・キャップ、8・・・・・・シール材。
説明図、第2図は白金合金の特性図、第3図は熱処理−
抵抗値変化実測図である。 1・・・・・・巻枠、2・・・・・・口出線、3・・・
・・・感温素線、4・・・・・・熱収縮性チューブ、5
・・・・・・リード線、6・・・・・・金属カプセル、
7・・・・・・キャップ、8・・・・・・シール材。
Claims (1)
- 1 感温素線とリード線とを接続するための口出線とし
て白金にロジウムを0〜20%加えた合金を用いたこと
を特徴とする測温抵抗体の目出線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10735878A JPS5834771B2 (ja) | 1978-09-01 | 1978-09-01 | 測温抵抗体の口出線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10735878A JPS5834771B2 (ja) | 1978-09-01 | 1978-09-01 | 測温抵抗体の口出線 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5533671A JPS5533671A (en) | 1980-03-08 |
JPS5834771B2 true JPS5834771B2 (ja) | 1983-07-28 |
Family
ID=14457040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10735878A Expired JPS5834771B2 (ja) | 1978-09-01 | 1978-09-01 | 測温抵抗体の口出線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5834771B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6245375A (ja) * | 1985-08-21 | 1987-02-27 | Rohm Co Ltd | 液体塗布装置 |
JPS6267666U (ja) * | 1985-10-14 | 1987-04-27 | ||
JPS63278666A (ja) * | 1987-03-31 | 1988-11-16 | Rohm Co Ltd | 半田メツキ装置 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57211028A (en) * | 1981-06-22 | 1982-12-24 | Netsushin:Kk | Production of thermoresistor |
JP2002153916A (ja) * | 2000-11-20 | 2002-05-28 | Koshin Giken:Kk | 連続逆再絞り加工方法及び装置 |
-
1978
- 1978-09-01 JP JP10735878A patent/JPS5834771B2/ja not_active Expired
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6245375A (ja) * | 1985-08-21 | 1987-02-27 | Rohm Co Ltd | 液体塗布装置 |
JPS6267666U (ja) * | 1985-10-14 | 1987-04-27 | ||
JPS63278666A (ja) * | 1987-03-31 | 1988-11-16 | Rohm Co Ltd | 半田メツキ装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5533671A (en) | 1980-03-08 |
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