JP3416101B2 - 二重金属管シース - Google Patents
二重金属管シースInfo
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Description
る温度の測定や制御に使用する熱電対または測温抵抗体
またはこれらと接続する導線を収容する二重の耐熱合金
製金属管シースに関するものであり、詳しくはケーブル
の高温度の雰囲気での耐高温酸化性を向上させる技術に
係るものである。 【0002】 【従来の技術】従来のシース型熱電対等ではシース材と
して、SUS310、SUS316またはSUS347
等のオーステナイト系ステンレス鋼およびインコネル等
の耐熱合金が用いられてきており、あるいはCr成分1
5〜20%を含むフエライト系ステンレス材にAl成分
を4〜6%添加した材料なども特開平8−75563号
公報に紹介されている。 【0003】上記のように、本発明は、耐熱合金を選ん
で組合わせて二層となした二重管として耐久度の向上を
図ったものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】より過酷な高温雰囲気
でのより長寿命の耐久度の要求に応じるために、前記の
ようにAl成分を添加して固溶した合金鋼または拡散浸
透被覆を施したものでは、高温度での耐酸化性は加熱炉
中での試験または実際使用においても優れていることが
認められる。 【0005】しかしながら、Al成分を添加したものま
たは拡散層の厚いものでは硬度を増し、シース型熱電対
等のシースのように挟搾、減径して延伸する加工を必要
とし、または使用の際に撓屈性を要求されることから不
適当である。 【0006】二重管としたものでは耐久性の向上が認め
られ、撓屈する場合にも損傷することが少なく実際使用
上優れているが、二重管とした内層にごく微小であって
も間隙を残しており、これがシース型熱電対等の温度セ
ンサに本来要求される迅速な応答性が損なわれる。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明においては、特許
請求の範囲に記載のように、熱電対または測温抵抗体を
絶縁材を介して収容した金属シースを二重の耐熱合金製
金属管をもって構成し、内側の耐熱合金製金属管の外表
面に溶融アルミ・メッキを施した後に該耐熱合金製金属
管を外層となる耐熱合金製金属管に挿通して耐熱合金製
二重管となしたものを挟搾、減径して二重の耐熱合金製
金属管を密着させている。 【0008】溶融アルミ・メッキの外表面は軟らかく、
しかも低融点であるので挟搾・減径の施工とその後の熱
処理の間に二層の耐熱合金製金属管を接着する。 【0009】 【発明の実施の態様】上記の耐熱合金製二重管の製作
は、先ず最初に、内側の耐熱合金製金属管4をアルミニ
ウムを溶融したメッキ槽中に浸漬して、該耐熱合金製金
属管4の外表面にアルミニウム5を付着させる。 【0010】付着したアルミニウム5は、溶融槽から耐
熱合金製金属管4が引き上げられ冷却すると固化する。 【0011】アルミニウム5で被覆された耐熱合金製金
属管4の外径より1〜2mm大きい内径の耐熱合金製金
属管6に、アルミニウム5を被覆した内層の耐熱合金製
金属管4を挿通して耐熱合金製二重管とする。 【0012】前述のように、耐熱合金製二重管とした管
中にあらかじめ成形したセラミック製の碍子に挿通した
熱電対素線2または導線を収容する。 【0013】このように、耐熱合金製二重管中にセラミ
ック製の碍子と共に熱電対素線2または導線を収容して
概形を作り、耐熱合金製二重管の外径を約20%縮径す
るダイスを通過させながら延伸する。 【0014】この減径、延伸の過程で耐熱合金製二重管
内に収容されているセラミック製の碍子は圧潰され絶縁
粉材3となる。符号1は熱電対の熱接点である。 【0015】さらに、減径、延伸の工程を繰り返すこと
でセラミック絶縁材の充填密度を増し、耐熱合金製二重
管の所定の外径寸法を得る。 【0016】減径、延伸の加工後のステンレス鋼管の溶
体化処理のために、1050〜1150℃に加熱する。
この過程で耐熱合金製二重管の中間層のアルミニウムが
溶融して耐熱合金製二重管の空隙を埋め、内層、外層の
金属中に拡散浸透する。 【0017】 【実施例】本発明の耐熱合金製金属二重管内に、絶縁粉
材を介して収容した熱電対または測温抵抗体を封入して
実際使用に模して、800〜1100℃の酸化雰囲気の
加熱炉または水素還元雰囲気中での耐久実験を行い、従
来の一重管または中間層にアルミニウムを持たない二重
管に熱電対または測温抵抗体を封入したものと比較した
結果では、明らかに前者が熱電対では起電力を、測温抵
抗体では比抵抗値の変化から評価して優れた結果を得
た。 【0018】 【発明の効果】上述のようにして製作した耐熱合金製二
重管のシースでは、耐久性、撓屈性に優れ、しかも耐熱
合金製二重管の層間に空隙がないので、熱伝導が良好で
あって温度の応答性が良い結果を得る。
の横断面図を示す。 【符号の説明】 1…熱電対の熱接点 2…熱電対の素線 3…絶縁粉材 4…内層の耐熱合金製金属管 5…中間のアルミニウム層 6…外層の耐熱合金製金属管
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 高温雰囲気で使用する熱電対または測温
抵抗体を絶縁材を介して収容した耐熱合金製金属シース
にあって、二重の耐熱合金製金属管から構成されてお
り、内側の耐熱合金製金属管の外表面に溶融アルミニウ
ム・メッキを施し、該耐熱合金製金属管を外層となる耐
熱合金製金属管に挿通して二重の耐熱合金製金属管とな
し、その後に耐熱合金製金属シースの長手方向の全長に
わたって外径を挟搾、減径して二重の耐熱合金製金属管
を密着させると同時に所望の外径の太さとしたことを特
徴とする二重金属管シース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000192101A JP3416101B2 (ja) | 2000-06-27 | 2000-06-27 | 二重金属管シース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000192101A JP3416101B2 (ja) | 2000-06-27 | 2000-06-27 | 二重金属管シース |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002005749A JP2002005749A (ja) | 2002-01-09 |
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Family Applications (1)
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JP2000192101A Expired - Fee Related JP3416101B2 (ja) | 2000-06-27 | 2000-06-27 | 二重金属管シース |
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JP5724371B2 (ja) * | 2010-12-24 | 2015-05-27 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | シールド導電体 |
JP5900888B2 (ja) * | 2012-06-21 | 2016-04-06 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | Ni基合金の使用温度推定方法及び寿命評価方法 |
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- 2000-06-27 JP JP2000192101A patent/JP3416101B2/ja not_active Expired - Fee Related
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