JPS5833460B2 - 加熱装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は熱交換器の結露による腐蝕を防止した加熱装置
に関するものである。

バーナよりの燃焼ガスを熱交換器内に流動させ、上記熱
交換器の外側の気体、或いは液体を加熱する従来の加熱
装置にあっては、バーナの燃焼量を小さくしたとき燃焼
ガス温度が著しく低下して熱交換器の内面で結露し、こ
れを腐蝕する問題があった。

本発明はバーナ燃焼量が小に設定された際燃焼ガスを一
部熱交換器部に流した後他の熱交換器部をバイパスさせ
ることにより上記従来の問題解消を図ったもので、以下
その実施例を添付図面とともに説明する。

。第１図において、ファンモータ１から送出された燃焼
用空気は送風路２を介して混合器３に送給され、ガス路
４から供給されるガスと混合するように構成しである。

混合器３でつくられた混合燃料は次いで燃料路５からバ
ーナ６に至り、ここで燃焼する。

そして燃焼ガスは燃焼ガス通路７を通って熱交換器８，
９を加熱し、最後に排気筒１０から排出されるものであ
る。

渣た上記ガス路４の途中にはゼロガバーナ１１が設けて
あり、したがってファンモータ１の送風量変化でガス量
も比例的に変化する。

すなわち、ファンモータ１０回転数制御でバーナ６の燃
焼量が調整できるものである。

さて、１２は下流側の熱交換器９を迂回するバイパス燃
焼ガス通路であって、その上流側端は熱交換器８，９間
の燃焼ガス通路７に切換手段１３を介して接続しである
。

上記切換手段１３はバーナ６の燃焼量、すなわちファン
モータ１の送風量と自動的、或いは手動的に連係させた
ものであり、ファンモータ１の送風量が大のときには熱
交換器９側を開口し、また送風置市のときはバイパス燃
焼ガス通路１２側を開口するものである。

上記構成において、ファンモータ１の送風量が多く、バ
ーナ６の燃焼量が大である場合には、燃焼ガスは両方の
熱交換器８，９を流通し、例えば流動空気を温風に熱交
換する。

このときバーナ６の燃焼量が大で燃焼ガスの保留する熱
が多いところから、熱交換によるその温度低下は結露発
生点１でに達しないものである。

ｌたファンモータ１の送風量を少くしてバーナ６を小燃
焼出力とした場合には、切換手段１３がバイパス燃焼ガ
ス通路１２側を開く。

したがって熱保有量の少ない燃焼ガスは一方の熱交換器
８を通過した後バイパス燃焼ガス通路１２を流動して他
方の熱交換器９を迂回するため、その燃焼ガス温度の過
低下がなく、結露しないものである。

次に第２図は切換手段１３として第３図に示すような純
流体素子１４を用いたものである。

すなわち純流体素子１４は供給口１５．干渉領域１６を
介して上記供給口１５の下流側から２方向に分岐した出
力口１７．１８、および制御口１９からなる。

そして出力口１７における流体附着用壁１７′の供給口
１５に対する段差Ｓ１は他方の出力口１８における壁１
８′の段差Ｓ２ より小さく、かつ壁１７′側に制御
口１９が開口している。

すなわち壁１７′が安定側で、壁１８′が非安定側とな
っている。

そして上記純流体素子１４の供給口１５は熱交換器８，
９を連絡する燃焼ガス通路７の上流側に、一方の出力口
１８は同下流側に、他方の出力口１７はバイパス燃焼ガ
ス通路１２に、さらに制御口１９は途中に弁２０をもつ
制御路２１を介して送風路２、或いは大気に、それぞれ
接続しである。

今、バーナ６の燃焼量を大に設定し、制御路２１０弁２
０を開くと、純流体素子１４の安定側壁１７′では制御
口１９が開口しているため耐着作用が生じず、よって供
給口１５からの燃焼ガスは壁１８′に附着して出力口１
８に流動し、熱交換器９に至るものである。

またバーナ６の燃焼量を小に設定した場合には制御路２
１の弁２０を閉じる。

すると制御口１９が閉塞されるところから、燃焼ガスは
非安定側壁１８′から離れて安定側壁１７′に附着し、
出力口１７に流れが切換えられるもので、よってバイパ
ス燃焼ガス通路１２へ流動する。

切換手段１３として純流体素子１４を用いれば、１ず切
換部に弁などの可動部がないため燃焼ガスとの接触によ
る腐蝕、或いは熱的損傷がなく、動作的信頼度を著しく
高めることができる特長があり、また制御用の弁２０は
何んら燃焼ガスの影響を受けず、上記と同様に腐蝕、熱
損傷がないものである。

以上説明したように本発明は、バーナ燃焼出力が小のと
きの熱交換器部での結露を防止したもので、その寿命特
性を著しく向上できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す加熱装置のブロック図、
第２図は他実施例におけるブロック図で、第３図は切換
手段として用いた純流体素子の断面図である。 ６・・・・・・バーナ、７・・・・・・燃焼ガス通路、
８，９・・・・・・熱交換器、１２・・・・・・バイパ
ス燃焼ガス通路、１３・・・・・・切換手段、１４・・
・・・・純流体素子。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ バーナと、このバーナの燃焼ガス通路に接続した複
   数の熱交換器と、上記複数の熱交換器のうち下流側熱交
   換器をバイパスするように設けられたバイパス燃焼ガス
   通路と、上記バーナの燃焼量に応じて燃焼ガスを熱交換
   側またはバイパス燃焼ガス通路側に切換える切換手段と
   から構成してなる加熱装置。 ２ バーナの燃焼量に応じて燃焼ガスを熱交換器９側た
   はバイパス燃焼ガス通路側に切換える切換手段を純流体
   素子で構成し、この純流体素子の出力口の一方はバイパ
   ス燃焼ガス通路に接続した特許請求の範囲第１項記載の
   加熱装置。