JPS6234122Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （考案の技術分野） 本考案は各々を能力可変式及び能力固定式にし
た両燃焼器を単一の給排気フアンにより給気する
複合燃焼器の給気量制御装置に関するものであ
る。

（考案の目的） 本考案は給排気フアンの送風量を変えることな
く能力可変式の燃焼器の燃焼量変化によつて能力
固定式の燃焼器の給気量が影響を受けず常に一定
となる複合燃焼器の給気量制御装置の提供を目的
とする。

（考案の実施例） 以下本考案の複合燃焼器の給気量制御装置（以
下本考案の制御装置という）を図面に示す実施例
に従い説明する。

第１図は本考案の制御装置を複合燃焼器と共に
示し、該複合燃焼器は給湯器等の能力可変式の燃
焼器１及び風呂釜等の能力固定式の燃焼器５を有
する。

能力可変式の燃焼器１は熱交換器４及び燃料供
給源９に弁１２を介して接続されたバーナー２を
有する。

一方能力固定式の燃焼器５は熱交換器８及び燃
料供給源９に接続されたバーナー６を有する。

次に両燃焼器１，５に給気する送風量一定の給
排気フアン１５（図示の実施例では給気フアン）
が設けられる。

又両燃焼器１，５は第２図に詳細を示す様に
各々給気口３，７を有する。

両給気口３，７に渡つて弁体１９（図示の実施
例では板体）が設けられる。

該弁体１９は１対の開口２０，２１を有し、一
方の開口２０は燃焼器１の給気口３を及び他方の
開口２１は燃焼器５の給気口７を連動して開閉可
能に位置決めされる。

次に能力固定式の燃焼器５にはパージ口１０が
設けられ、該パージ口１０は前記弁体１９により
連動して開閉可能にされる。

第１図に戻つてパージ口１０はエヤーパージ路
１７を介して排気路１１（図示の実施例では集合
排気路）に接続される。

一方コントローラー１３が設けられ、該コント
ローラー１３は弁１２の開度等燃焼器１の燃焼量
を入力とし前記弁体１９の駆動手段１８（サーボ
モーター等）を出力とする。

以上の実施例に示した本考案の制御装置の作用
を複合燃焼器の作用と共に次に説明する。

ここで燃焼器１の燃焼量が小の場合と大の場合
の各々について分説する。

まず燃焼器１の燃焼量が小の場合については第
２図に示す様に弁体１９（コントローラー１３の
指示により駆動手段１８によつて駆動される）に
よつて給気口３，７及びパージ口１０の各々は次
の通り開閉される。

すなわち給気口３は開口２０において絞つて開
かれ、給気口７は開口２１において大きく開かれ
及びパージ口１０も開かれる。

この状態で給排気フアン１５が駆動されて燃焼
器１，５は共に燃焼される（一方のみの燃焼の場
合も当然あるが両者が共に燃焼される場合のみ説
明する）。

すなわち給気口３は絞つて開かれているため燃
焼器１に供給される給気量はその燃焼量に応じた
小量となる。

一方給気口７は大きく開かれているがパージ口
１０も開かれているため燃焼器５のバーナー６に
供給される給気量はエヤーパージ路１７から排気
路１１へバイパス排出される量を除いた量とな
る。

次に燃焼器１の燃焼量が大の場合については第
３図に示す様に弁体１９によつて給気口３，７及
びパージ口１０の各々は次の通り開閉される。

すなわち給気口３は開口２０において大きく開
かれ、給気口７は開口２１において絞つて開かれ
及びパージ口１０は閉じられる。

この状態で給排気フアン１５が駆動されて燃焼
器１，５は共に燃焼される。

すなわち給気口３は大きく開かれているため燃
焼器１に供給される給気量はその燃焼量に応じた
大量となる。

一方給気口７は絞つて開かれているがパージ口
１０は閉じられているため燃焼器５のバーナー６
には給気口７からの給気の全量が供給されること
になる。

すなわち第２図の場合と第３図の場合のいずれ
も燃焼器５のバーナー６に供給される給気量はほ
ぼ同一となる。

（考案の効果） 本考案の複合燃焼器の給気量制御装置の実施例
は以上の通りでありその効果を次に列記する。

(1) 本考案の制御装置は実用新案登録請求の範囲
に記載した構成であり、特に能力可変式の燃焼
器の燃焼量が小の場合能力固定式の燃焼器の給
気口を大きく開くと共に該燃焼器に設けられた
パージ口を開き、逆に前記燃焼量が大の場合能
力固定式の燃焼器の給気口を絞つて開くと共に
前記パージ口を閉じる弁体を有するため能力固
定式の燃焼器の給気量はパージ口からの給気の
排出の有無により調整されて常に一定となる。

(2) 本考案の制御装置は同上の構成であり、特に
パージ口はエヤーパージ路を介して排気路に接
続されるため排気路からの排出量は常に一定と
なり燃焼量が小の場合でも耐風特性は極めてよ
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の制御装置を複合燃焼器と共に
示す概念図、第２図及び第３図は同上制御装置の
使用状態を示す断面図。 １……燃焼器、２……バーナー、３……給気
口、４……熱交換器、５……燃焼器、６……バー
ナー、７……給気口、８……熱交換器、９……燃
料供給源、１０……パージ口、１１……排気路、
１２……弁、１３……コントローラ、１５……給
排気フアン、１６……給気口、１７……エヤーパ
ージ路、１８……駆動手段、１９……弁体、２
０，２１……開口。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 能力可変式の燃焼器と、能力固定式の燃焼器
   と、両燃焼器に給気する送風量一定の給排気フア
   ンと、能力固定式の燃焼器に設けられエヤーパー
   ジ路を介して排気路に接続されたパージ口と、両
   燃焼器の各々の給気口及び前記パージ口を連動し
   て次の通り開閉する： ａ 能力可変式の燃焼器の燃焼量が小の場合該燃
   焼器の給気口を絞つて開き他の燃焼器の給気口
   を大きく開くと共に前記パージ口を開く。 ｂ 能力可変式の燃焼器の燃焼量が大の場合該燃
   焼器の給気口を大きく開き他の燃焼器の給気口
   を絞つて開くと共に前記パージ口を閉じる。 以上の通り開閉する弁体とからなる複合燃焼器
   の給気量制御装置。