JPS6210585Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、給湯暖房装置に関し、その主な目的
とするところは、給湯器および暖房器に単一の送
風機から燃焼用空気をそれぞれ強制通風して小形
化した新規な給湯暖房装置を提供することであ
る。

以下、図面によつて本考案の実施例を説明す
る。図面は本考案の一実施例の系統図である。こ
の給湯暖房装置は、給湯器１、暖房器２および送
風量を自在に変化し得る送風機３を含む。給湯器
１および暖房器２は、送風機３に共通に接続され
ており、送風機３から強制的に送風される空気に
よつて第１および第２バーナ４，５による燃焼が
行なわれる。給湯器１においては、給湯温度に応
じて燃焼量が制御され、暖房器２においては給湯
器１の燃焼負荷に応じて燃料ガスの燃焼量が定め
られるとともに加熱後の熱媒体の温度に応じてオ
ンオフ制御される。

給湯器１内には、第１熱交換器６が設けられ、
この第１熱交換器６の下方に第１バーナ４が設け
られる。第１熱交換器６の一端部には、水を供給
するための管路７が接続され、他端部には、温水
を導出するための管路８が接続される。管路８の
途中には、温度検出器たとえばサーミスタ９が設
けられる。

暖房器２内には第２熱交換器１０が設けられ、
この第２熱交換器１０の下に第２バーナ５が設け
られる。第２熱交換器１０の一端部は、外気と熱
交換するためのフアンコイルユニツト１１、貯留
槽１２およびポンプ１３を順に備える管路１６を
介して、第２熱交換器１０の他端部に連結され、
それによつて熱媒体たとえば水の循環閉回路が構
成される。なお、貯留槽１２とフアンコイルユニ
ツト１１の上流側との間には、バイパス管路１４
が設けられる。第２熱交換器１０とフアンコイル
ユニツト１１との間には、温度検出器たとえばサ
ーミスタ１５が設けられる。

各バーナ４，５に燃料ガスをそれぞれ供給する
ための管路１７，１８は、管路１９に共通に接続
される。管路１９には電磁弁２０が備えられる。
第１バーナ４に燃料ガスを供給する管路１７には
上流側から順に電磁弁２１および制御弁２２が備
えられる。第２バーナ５に燃料ガスを供給する管
路１８には上流側から順に電磁弁２３および制御
弁２４が備えられる。

送風機３からの空気を導くダクト２５は、ダク
ト２６，２７に分岐されており、各ダクト２６，
２７は給湯器１および暖房器２の下部にそれぞれ
接続される。各ダクト２６，２７は、それらの流
通抵抗が給湯器１における燃焼負荷と暖房器２に
おける燃焼負荷とにほぼ逆比例するように、各寸
法を定めてられている。一般的に暖房器２の燃焼
負荷は給湯器１に比べて小さいので、ダクト２７
に流れる空気量はダクト２６に流れる空気量より
も小である。

制御弁２２，２４は、調節器２８に接続されて
おり、この調節器２８にはダクト２５の途中に設
けられた流量検出器２９からの信号が入力され
る。それによつて、送風機３から吐出される風量
に応じて制御弁２２，２４の開度すなわち燃料ガ
ス供給量が空燃比がほぼ一定となるように制御さ
れる。なお、前述のごとくダクト２６，２７には
給湯器１および暖房器２の燃焼負荷にほぼ比例し
た量の空気が流れるので、給湯器１および暖房器
２における空燃比はほぼ一定に保たれる。給湯温
度を検出するサーミスタ９は調節器３０に接続さ
れており、この調節器３０によつて送風機３の吐
出風量が制御される。たとえば給湯温度が予め設
定した温度よりも低いときには、送風機３の出力
が大とされ、また、給湯温度が予め設定した温度
よりも高いときには送風機３の出力が小とされ
る。暖房器２からの熱媒体の温度を検出するサー
ミスタ１５は調節器３１に接続されており、この
調節器３１によつて電磁弁２３が開閉制御され
る。たとえば熱媒体の温度が予め設定した温度よ
りも低いときには電磁弁２３は開弁したままであ
り、設定温度よりも高くなつたときには電磁弁２
３が閉弁される。

給湯器１および暖房器２をともに使用する場合
には、電磁弁２０，２１，２３を開弁するととも
に送風機３を駆動する。それによつて、燃料ガス
が各バーナ４，５にそれぞれ供給されるととも
に、燃焼用空気が給湯器１および暖房器２に強制
通風され、各バーナ４，５の燃焼が開始される。
この状態でサーミスタ９によつて検出される給湯
温度が予め設定した値よりも低いときには送風機
３の吐出風量が大とされ、応じて制御弁２２，２
４の開度が大とされて各バーナ４，５における燃
焼負荷が大とされる。また給湯温度が設定値より
も高くなつたときには送風機３の吐出風量が大と
され、応じて制御弁２２，２４の開度が小とされ
て各バーナ４，５における燃焼負荷が小とされ
る。このようにして給湯器１における給湯温度が
制御される。また、暖房器２においては、サーミ
スタ１５によつて検出された熱媒体の温度が設定
値よりも低いときには電磁弁２３は開弁されたま
まであり、バーナ５に燃料ガスが供給され続ける
が、前記熱媒体の温度が設定値よりも高くなつた
ときには電磁弁２３が開弁される。このようなオ
ンオフ制御によつて暖房器２における熱媒体の温
度が制御される。

給湯器１のみを使用し暖房器２を使用しないと
きを想定する。この場合には、給湯器１において
は前述のごとく給湯温度に応じて燃焼量が制御さ
れ、暖房器２においては第２バーナ５による燃焼
が停止される。暖房器２内には給湯器１における
燃焼負荷に応じて空気が送入されるが、ポンプ１
３を停止しておくことにより第２熱交換器１０に
おける放熱は最小限に抑えられる。

暖房器２のみを使用し給湯器１を使用しない場
合には、暖房器２において熱媒体の温度に応じて
第２バーナ５の燃焼がオンオフ制御される。

本考案の他の実施例として、ダクト２６，２７
を流れる空気量をそれぞれ検出し、それによつて
制御弁２２，２４の開度を制御するようにしても
よい。

上述のごとく本考案によれば、給湯器および暖
房器に単一の送風機から燃焼用空気が強制通風さ
れるので、第１および第２バーナを比較的高負荷
で燃焼させることができ、給湯器および暖房器だ
けでなく各バーナをも小形化することができる。
しかも燃焼量が大である給湯器の給湯温度に応じ
て送風量および燃焼量を制御し、暖房器における
バーナの燃焼を熱媒体の温度に応じてオンオフ制
御するので、円滑な運転が可能となる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例の系統図である。 １…給湯器、２…暖房器、３…送風機、４…第
１バーナ、５…第２バーナ、６…第１熱交換器、
９，１５…サーミスタ、１０…第２熱交換器、１
９，２１，２３…電磁弁、２２，２４…制御弁、
２８，３０，３１…調節器、２９…流量検出器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 第１バーナによつて加熱される第１熱交換器に
   よつて温水を得る給湯器と、第２バーナによつて
   加熱される第２熱交換器で暖房用熱媒体を得る暖
   房器とが、送風量を自在に変化し得る単一の送風
   機に共通に連結され、第１および第２バーナに供
   給される燃料ガス量は、空燃比がほぼ一定となる
   ように給湯器および暖房器への空気送入量に応じ
   てそれぞれ制御され、送風機の吐出風量は給湯器
   における給湯温度に応じて制御され、暖房器にお
   いては熱媒体の温度が予め定めた温度となるよう
   に第２バーナによる燃焼がオンオフ制御されるこ
   とを特徴とする給湯暖房装置。