JPS5833155Y2 - コンクリ−トブロツク複合体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、建築基礎の下部に敷設される割つぐり石と代
替し得る、コンクリートブロック複合体に関する。

建築基礎を形成する場合に用いられる割つぐり石は、適
当な大きさ、形状、質等が要求されるが、近年、斯る要
求に応え得る割りぐり石の獲得が困難になりつつある。

本考案は、叙上の点に鑑み、従来の割りぐり石と代替し
得る、人造割りぐり石ともいうべき建築材を提供するこ
とを目的としてなされたもので、斯る目的を、割つぐり
石様の形状に形成し、縦横にそれぞれ敷設方向に並べた
複数個のコンクリートブロックを、該コンクリートブロ
ックの上部が薄板状のコンクリート板を貫通した状態下
に該コンクリート板で一体的に結合してなる、コンクリ
ートブロック複合体により達成したものである。

以下、本考案のコンクリートブロック複合体を図面に示
す実施例について説明する。

１．１・・・・・・は、従来の割つぐり石様の形状に形
成したコンクリートブロック、２は、該コンクリートブ
ロック１，１・・・・・・を一体的に結合した薄板状の
コンクリート板で、コンクリートブロック１，１・・・
・・・は、従来の割りぐり石を根切り底に敷設する場合
と同様な方向に同様な間隔で縦横に並べてあり、コンク
リート板２は、コンクリートブロック１，１・・・・・
・の結合材としての機能を有している。

即ち、コンクノートブロック１，１・・・・・・は、長
辺又は短辺が、根切り底に敷設する割りぐり石の敷設幅
と略同じ幅となるように縦横に並べ、それらを斯る状態
を維持し乍ら取扱えるように、それらの上部３、通常上
半部分がコンク・リート板２を貫通した状態下に該コン
クリート板２で結合しである。

また、このコンクノート板２は、コンクリートブロック
１の上端部４を打撃することにより容易に破損し得る程
度の強度（厚さ）となしてあり、コンクリートブロック
１の上端部４は、その上方から打撃し易いように平面形
状となしである。

本考案のコンクリートブロック複合体は、上述の如く構
成しであるので、建築基礎の形成に際し、根切り底にこ
の複合体を所要数敷設し、各コンクリートブロック１の
上端部４を打撃すれば、コンクリート板２は破壊するた
め、各コンクリートブロック１の下端部５は根切り底に
追従して固定され、また、各コンクリートブロック１の
間隔は、コンクリート板２で一体的に結合された時と実
質上変化しない。

従って、本考案の複合体によれば、従来の割りぐり石と
同様な効果が奏され、しかも、その敷設に際しては、従
来の割つぐり石が１個づつ敷設したのに較べ、本考案の
複合体は、割りぐり５様の形状のコンクリートブロック
１を多数結合したものであり、且つそれらの間隔も敷設
時の間隔となしであるから、敷設作業の効率を著しく向
上させる。

尚、本考案の複合体は、その製法に何等制限されるもの
ではなく、例えば、予めコンクリートブロック１を成形
して置き、それらを所定間隔で配置、コンクリート板２
の部分を型枠を用いて成形する方法で成形しても良く、
また、始めから型枠を用いて本考案の複合体を一体的に
成形しても良い。

また、本考案の複合体の形状が実施例のものに制限され
ないことは当然であり、使用個処に応じ本考案の趣旨を
逸脱しない範囲で適宜変更可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案複合体の一実施例を示す斜視図、第２
図は、その平面図である。 １・・・・・・コンクリートブロック、２・・・・・・
コンクリート板。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）割りぐり石様の形状に形成し、縦横にそれぞれ敷
   設方向に並べた複数個のコンクリートブロックを、該コ
   ンクリートブロックの上部が薄板状のコンクリート板を
   貫通した状態下に該コンクリート板で一体的に結合して
   なる、コンクリートブロック複合体。
2. （２）コンクリート板がコンクリートブロックの上端部
   を打撃することにより破損し得る程度の強度となしであ
   る実用新案登録請求の範囲第（１）項記載のコンクリー
   トブロック複合体。