JPS583259B2 - 綴針検出制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は例えば製本機械により綴じられた製本の綴針が
所定の数だけ打たれているかどうかを検出する製本機械
等の綴針検出装置に関するものである。

一般に製本機械等においては、綴針が機械に供給されて
いるか否かの検出はしても、実際に製本されたものに所
定数だけ針が打それているかどうかを自動的には検査し
ていないのが現状である。

このため、正しく綴針が打たれているかどうかは製本さ
れたものを目視で検査しなければならず、検査もれの製
本が市場に出廻る危険性が高く、この不良本が出荷され
た場合はその回収作業に多大な費用がかかるばかりでな
く、著しく商品イメージを損なう場合も発生してくる。

本発明は上記従来の欠点に鑑み提案されたものであり、
製本機械等により綴られ、移送装置より移送されてくる
物品の綴針数を検出する検出器と該検出器の検出信号を
計数する計数手段と、前記計数手段の計数信号と綴針検
出数を設定する設定器の設定値および前記移送装置の動
作に同期した一定周期のタイミング信号を発生する検出
器の信号とがあらかじめ定めた条件となったとき出力信
号を発生する判別回路と該判別回路の出力信号に応動し
所望の制御装置を制御する出力信号を発生する出力回路
とにより綴針検出制御装置を構成することにより、例え
ば不良本を自動的に排除したり、製本機械等を停止させ
、所定の対策を行うことにより、不良品等の物品が市場
へ流出することを防止するようにしたものである。

以下本発明の一実施例を図面とともに詳細に説明する。

第１図において、１は製本機械で、この製本機械より送
り出された製本ｍ１、ｍ２・・・・・・には所定数（本
実施例では２本）の綴針ａ１、ａ２が打たれている。

２はコンベアで、図示しないコンベア駆動装置により間
歇的に一定ピッチ（製本の幅Ｗ）で、移動、停止を繰返
すように動作するものである。

そしてこのコンベア２はプーリーｐ１、ｐ２間に巻回さ
れている。

ｐ３は前記プーリーｐ１に応動（同期）して一定周期で
回転するカムｐ３′を有するカム部である。

ｓ１はコンベア２により移送されてくる製本の綴針ａ１
、ａ２を検出する近接スイッチ、光電スイッチ等の検出
器で綴針を検出する毎に信号を計数回路３に送出する。

ｓ２は前記カム部ｐ３のカムｐ３′を検出したとき、出
力信号を判別回路５に送出するとともに、計数回路３に
リセット信号としての信号を送出する近接スイッチ、光
電スイッチ等の検出器である。

５は前述の判別回路で、前記計数回路の計数値と設定器
４の設定値とが不一致であることの信号と前記検出器ｓ
２の信号を比較して両信号の存在によって異常信号ｅを
送出するものである。

６は前記信号ｅにより、制御装置としての製本機械の駆
動装置や不良本の排除装置を駆動するための出力信号を
発生する出力回路で、記憶回路または（および）増幅回
路等により構成されている。

かくて、製本機械１により製本され、綴針で綴じられた
製本ｍ１、ｍ２・・・・・・はコンベア２により一定の
ピッチで間歇移送され検出器ｓ１を通過する。

従って正確に２本の綴針ａ１、ａ２で綴じられた製本ｍ
１が前記検出器ｓ１を通過した場合は、該検出器ｓ１は
２本の綴針を検出した信号を計数回路３へ送出する。

計数回路３はこの信号を計数し、設定器（綴針数は２本
と設定されている）の設定値と比較さる、一致信号を判
別回路５にもたらす。

一方カム部ｐ３もコンベア２の一定ピッチ移送毎に一回
転するので、カム部ｐ３のカムｐ３′が検出器ｓ２と対
向するので、該検出器ｓ２はタイミング信号ｔを前記判
別回路５に送出する。

ところが判別回路５の入力条件は計数一致信号の存在と
タイマング信号とを比較し正常であることが判別される
ので、該判便回路５は異常信号ｅを出力回路６に送出し
ない。

尚計数回路３はタイミング信号によりリセットされ次の
計数状態に備えるべく待機するものである。

次にコンベア２が一ピツチ送られ製本ｍ２が検出器ｓ２
を通過すると、この製本ｍ２には針綴ミスにより綴針ａ
１のみが綴じられている。

従って検出器ｓ１はこれを検出し、この信号を計数回路
３に送出する。

従って計数回路３は綴針１本のみの信号を計数し、この
出力が設定器４の設定値と比較される。

従って計数値と設定値は不一致であり、この信号が判別
回路５にもたらされる。

一方前回と同様にタイミング信号ｔが検出器ｓ２より判
別回路５に送出され、前記不一致信号と比較され、綴針
不足の異常信号ｅを出力回路６に送出し、該出力回路６
より製本機械１の停止装置又は不良本の排除装置等に出
力信号を送出し、所望の制御を行うものである。

尚この場合も計数回路２は前記タイミング信号ｔにより
リセットされ、次の計数状態に備えるものである。

以上が本発明装置の動作概要であるが、綴唱の不足数の
設定は設定器によりいかようにも設定できることは勿論
である。

尚、上記実施例においては、製本は間歇駆動されるコン
ベアにより移送されてくる場合について説明したが、こ
の様な装置に限定されるものでなく、例えば製本機械よ
り排出された製本がシュートを伝って検出器に送られて
くるようにしても良いし、製本を製本移送用のレール上
におき、１冊づつ移送用バインダではさみ、順次検出器
に移送するようにしても良いもので、要は製本機械を排
出された製本が綴針検出器を通過できるような移送装置
であれば良い。

またこの検出制御装置は製本に限定されるものでなく、
例えば綴針で２つのものを綴じて一体化するような物品
には広く適用できるものである。

第２図は本発明の綴針検出用の検出器に使用して最適な
検出器の一例を示すものであり、図示の如く、永久磁石
７にコイル８を巻回して綴針が磁石の先端に来たとき発
電して、出力信号を発するようにした磁気発電式の近接
スイッチの回路を示したものである。

この場合は移送装置が金属の場合、これの影響を受けに
くく、かつ、検出距離を大きく取ることができる効果が
ある。

尚９は増幅回路１０はシュミット回路である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の綴針検出制御装置の一実施例を示すブ
ロック図である。 第２図は磁気発電式の近接スイッチのブロック回路図で
ある。 １・・・・・・製本機械、ｍ１、ｍ２・・・・・・製本
、２・・・・・・コンベア、３・・・・・・計数回路、
５・・・・・・判別回路、６・・・・・・出力回路、ｓ
１、ｓ２・・・・・・検出器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 製本機械等により綴じられ、移送装置より移送され
   てくる物品の綴針数を検出する検出器と該検出器の検出
   信号を計数する計数手段と、前記記数手段の計数信号と
   綴針検出数を設定する設定器の設定値および前記移送装
   置の動作に同期した一定周期のタイミング信号を発生す
   る検出器の信号とがあらかじめ定めた条件となったとき
   出力信号を発生する判別回路と該判別回路の出力信号に
   応動し所望の制御装置を制御する出力信号を発生する出
   力回路とからなる綴針検出制御装置。