JPS5832529Y2 - 尾錠装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は回動操作方式の尾錠装置に関し、構成の簡素化
およびそれに伴うコストの低廉化を目的としたものであ
る。

この種、従来の尾錠装置にあって、尾錠主体における軸
部の取付けにビス、ワッシャなどを必要とし、また尾錠
主体の回動範囲を規制するストッパー機構も別部材とな
っていた。

したがって、複雑な組立、多くの部品数によってコスト
がどうしても高くなり、また軸部の緩みによる尾錠主体
のがたつきも発生するものであった。

本考案は、このような従来の欠点を解消したもので、以
下その実施例を添付図面とともに説明する。

図はアプライド形電気掃除機に採用した例を示し、すな
わち、１は吸込具、２は収塵袋および電動送風機を内蔵
するとともに、ハンドル３を上方に突設した収塵部で、
上記収塵袋の着脱などは、その前面に設けた蓋板４を開
閉することで行えるようにしである。

そして、この蓋板４に尾錠主体５が回動自在に取付けで
ある。

上記尾錠主体５は、各先端に外方へ突出する爪６を有す
る分割軸７と、操作部８と、一方へ突出した錠片９と、
裏面長形方向にのびる突起１０とを合成樹脂により一体
戊型して構成したものである。

一方、蓋板４には軸孔１１と、この軸孔１１のまわりに
間隔をおいて位置するストッパー用リブ１２とが形威し
である。

１３は蓋板４の立上がり周壁に穿設した錠片９の案内用
長孔で、その一方は巾が大きく、他の部分は錠片９の厚
みとほぼ等しく、錠片９のがたつきを防止でき得るよう
にしである。

１４は収塵部２の一部に形成した錠片９の係止孔である
。

上記の構成において、今、第５図のように、尾錠主体５
の錠片９を案内用長孔１３の巾広部に挿通し、次いで、
軸孔１１に分割軸７をその弾性利用で挿入する。

ここで、蓋板４に形成したストッパー用リブ１２の上面
と尾錠主体５の突起１０とが当接しているため、先の分
割軸７は軸孔１１の途中で止まっている。

これより、尾錠主体５を押廻すと、やがてストッパー用
リブ１２と突起１０との当接関係が解消して、上記スト
ッパー用リブ１２の高さ分尾錠主体５が前進し、これよ
り分割軸７も軸孔１１を貫通して爪６が上記軸孔１１の
裏面孔縁に弾性復元で係合し、抜止め機能を発揮するよ
うになる。

同時に錠片９は案内用長孔１３の巾の狭い部分に移行す
るものである（第６図参照）。

蓋板４は尾錠主体５を反時計方向に回動し、その錠片９
の先端を収塵部２の係止孔１４に係止することで閉状態
が保たれるものである。

また、尾錠主体５の回動範囲はその突起１０がストッパ
ー用リブ１２の端部に当たる間で設定されるものである
。

このように本考案は、尾錠主体の軸取付は面およびスト
ッパー機構面で特別な部材を必要とせず、したがって、
組立、構成の簡略化が図れ、コストダウンを促進できる
ものである。

また軸部の緩みなどを起らず、常時確実な尾錠動作を期
待し得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案尾錠装置を採用したアプライド形電気掃
除機の斜視図、第２図は尾錠装置部の断面図、第３図は
尾錠主体の裏面図、第４図は尾錠取付部の上面図、第５
，６図は取付説明図である。 ４・・・・・・取付部（蓋板）、５・・・・・・尾錠主
体、６・・・・・・爪、７・・・・・・分割軸、８・・
・・・・操作部、９・・・・・・錠片、１０・・・・・
・突起、１１・・・・・・軸孔、１２・・・・・・スト
ッパー用リブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 軸孔のまわりの表面に間隔をおいてストッパー用リブを
   形成した取付部と、上記軸孔に回動自在に嵌合し、かつ
   この軸孔の裏側孔縁に係合する爪をもつ分割軸、操作部
   、錠片を一体形成した尾錠主体とからなり、上記尾錠の
   取付部と対向する側からは前記ストッパー用リブ間に臨
   む突起を一体に設けてなる尾錠装置。