JPS5831725Y2 - 単輪型歩行用トラクタにおけるスタンド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 車輪型歩行用トラクタに塔上板、水田溝切機、水田深層
施肥機などの１条式の作業機を連結して農作物の作条間
で作業を行う場合、停止時には手を放すと機体が横方向
に倒れるからスタンドを取付ける必要があるが、作条間
でスタンドを使用するとき作物が邪魔をしてスタンドを
具合よく使用することが困難で゛あった。

本考案はスタンドを中間で屈伸できるようにするととも
に、スタンドの脚杆を上下移動して所定の位置に固定さ
れるようなし、スタンドの脚杆を持ち上げたときはその
下部か内側に寄り、脚杆を下げた場合はその下部か外側
へ出るように傾斜して固定され、農作物特に稲の作条間
でスタンドを使用するとき稲が邪魔をしないようにした
単輪型歩行用トラクタにおけるスタンドに係るものであ
る。

以下図面について本考案の構成を説明する。

ａは単輪型歩行用トラクタの機枠で、斜め後上方へ向わ
せた左右対向の側壁１，１の上端間に台板２を設けて形
威し、左右の側壁１，１の下部後面には左右の側杆３，
３の前端を固着するとともに、側杆３゜３の後端間に横
杆４を設け、側杆３，３の後端部外側面には取付板５の
前端部を回動自在に軸支してその後端部に軸支部を中心
とする弧状孔を穿ち、その弧状孔に横杆４を貫通した軸
杆の両端ねし部を挿通してナツトを螺着し、両側の取付
板５，５の中間部には操縦ハンドル６．６の基端を固着
して操縦ハンドル６．６を上下調節できるようなし、横
杆４の後面には農作業機を連結するヒツチ７が設けであ
る。

８は外周面に数多のラグを設けた駆動車輪で、機枠ａの
両側壁１，１間に挿入して車軸９を両側壁１．１の下端
部に設けた軸受に支承し、駆動車輪８の上部を被覆する
カバー１０を両側壁１，１および両側杆３，３に取付け
である。

機枠ａの台板２上にはエンジン１１およびこれに連結し
た減速機１２を設置し、機枠ａのｌ側には減速機１２の
回転軸と車軸９とを連結する伝動機構を収蔵したケース
１３が取付けである。

１４は機枠ａの１側壁１の中間部外面に側方へ向けて固
着した支持板で、その先端部に支軸を前後方向に設けて
その支軸に腕杆１５の上端部を回動自在に連結しである
。

１６はスタンドの脚杆で上部を断面Ｕ字状に形成しその
Ｕ字状部を腕杆１５の他端部に外側から嵌合するととも
に、Ｕ字状部の両側片中間部および腕杆１５の他端部に
穿った孔に軸杆を挿通して脚杆１６を腕杆１５に屈伸自
在に連結し、腕杆１５と脚杆１６とがほぼ１直線状にな
ったとき脚杆１６の上端Ｕ字状部の彎曲面が腕杆１５の
他端部外側面に接触して脚杆１６の行き過ぎを阻止する
ストッパーの作用をなすよう構成されている。

１７は支持板１４の下方において機枠ａの１側壁１の外
面に設けた突起に回動自在に連結して側方に出し先端を
脚杆１６の中間部に枢着した補助杆で、機枠ａの１側壁
１．腕杆１５５脚杆１６およびこれらの支持部と補助杆
１７とにより不等辺４角形をなし、腕杆１５を支持板１
４に枢着した点Ａ、腕杆１５に脚杆１６を屈伸自在に連
結した点Ｂ、補助杆１７を脚杆１６に枢着した点Ｃ５補
助杆１６を機枠ａの１側壁に回動自在に取付けた点り、
との関係はＡＤ＋ＤＣ＞ＡＢ＋ＢＣと定められている。

１８は引きばねで１端を支持板１４の基部後面に設けた
掛金１９に取付け、他端を脚杆１６の上端部外側に後方
へ向けて設けた握手２０に取付けである。

２１は単輪型歩行用トラクタのヒツチ７に連結する農作
業機の１側の培土板を示し、その取付杆２２を縦筒型の
ヒツチ７に挿入し止螺子２３で固定しである。

次にその作用を説明する。

握手２０を把持してスタンドの脚杆１６を持上げると、
その途中において引きばね１８が腕杆１５と脚杆１６と
を折り曲げ方向にはたらいて脚杆１６の下部が内側に移
動し脚杆１６の内側面が支持板１４の外側面に接触して
脚杆１６が上昇位置に固定され、握手２０を把持して脚
杆１６を下降すると引きばね１８が伸張して腕杆１５と
脚杆１６とがほぼ１直線状になるとともに、脚杆１６の
上端彎曲部内面が腕杆１５の外側面に接触し脚杆１６の
下部が外側へ出るように傾斜して固定される。

単輪型歩行用トラクタにスタンドを従来のように前後方
向または側方に回動するよう取付けたものは、スタンド
を作動するとき農作物が邪魔になってスタンドの上げ下
げが困難であった。

本考案は上記のように構成し、スタンドの脚杆１６を下
方に下げた場合脚杆１６が外側に出て傾斜した状態で１
定されるから、単輪型歩行用トラクタをスタンド側へ傾
ければスタンドで支えて定置させることができ、その場
合農作物特に稲の場合、稲が邪魔になるおそれなく稲に
支障を与へないでスタンドの上げ下げを確実安全に行う
ことができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のスタンドを取付けた単輪型歩行用トラ
クタの斜面図、第２図はスタンドを上げた状態の後面図
、第３図はスタンドを下げた状態の後面図、第４図は壇
上板取付部の平面図、第５図は作用説明図、第６図は腕
杆にスタンドの脚杆を連結した部分の構成を示した図面
で、Ａは斜面図、Ｂは断面図である。 ａ・・・・・・機枠、１・・・・・・側壁、７・・・・
・・ヒツチ、８・・・・・・駆動車輪、１４・・・・・
・支持板、１５・・・・・・腕杆、１６・・・・・・脚
杆、１７・・・・・・補助杆、１８・・・・・・引きば
ね、１９・・・・・・掛金、２０・・・・・・握手、２
１・・・・・・培土板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 駆動車輪８を支持した機枠ａの一側壁１の中間部に支持
   板１４を側方へ突設してその先端部に腕杆１５を回動自
   在に連結し、腕杆１５の先端にはスタンドの脚杆１６を
   屈伸自在に連結するとともに、脚杆１６の上端には腕杆
   １５と脚杆１６とがほぼ一直線状になったとき腕杆１５
   の外側面に接触するストッパーを設け、機枠ａの一側壁
   １の下部には、腕杆１５よりも長く形威した補助杆１７
   を回動自在に取付けてその先端部を脚杆１６の中間部に
   枢着し、支持板１４の基部後面に設けた掛金１９と脚杆
   １６の上端部外側に後方へ向けて固着した握手２０とに
   引きばね１８の一端および他端をそれぞれ取付けてなる
   単輪型歩行用トラクタにおけるスタンド。