JPS5831311B2 - タイプライタ、印字装置等のプラテンに対して紙送り軸を圧着しかつ離脱させるための装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は特許請求の範囲第１項の前提概念による装置に
関する。

西独国特許明細書第６８７９７１号により公知のこの種
の装置においては数個の紙送りロールを備えた紙送り軸
はその両端部の範囲を軸受されている、軸受は旋回可能
のアームに取り付けられており、アームは予圧されたば
ねに抗してレバーバーによって旋回可能であることによ
って、紙送りロルはあるいはプラテンと係合するように
なるか、または紙送り軸の平行移動によって自らプラテ
ンからはずされるようになる。

この種の装置は、タイプライタ−１印字装置等で、相違
する方法で送られるべき種々の紙種が利用される場合に
特に必要なものである。

全紙型の紙またはロールに巻き付けられた普通の紙は紙
送りロールによってプラテンに圧着された状態で搬送さ
れ、一方、側縦縁に取り付けられた孔を有する連続用紙
はこの孔の中に係入する送り爪によって搬送され、送り
爪はプラテンの両端部の範囲においてプラテンに固定さ
れている。

この種の公知かつ一般に普通の装置は構造上およびそれ
と共に価格上類る消費的である。

したがって本発明は同種の装置を頗る構造簡易化される
ように形成することを課題とする。

この課題は本発明に基づき特許請求の範囲第１項の特徴
部分の特性によって解決される。

以下図面の実施例により本発明のその他の長所および特
性を詳述する。

第１図に表われている如く、本発明の実施例として選択
された印刷装置のハウジングは１種の底槽のハウジング
下方部分１と１種のカバーのハウジング上方部分２とか
ら戒っている。

ハウジング下方部分１は底板３と底板を囲んで底板から
突き立っている縁４とから成っている。

ハウジング上方部分２はハウジング下方部分１の縁４に
適合されて取り囲んでいる枠５とこの枠に保持された、
全紙または紙ウェブの案内板６とから成っている。

ハウジング上方部分２はハウジング下方部分１と、一部
分だけが表わされている、弾力性の制止留め金７によっ
て連結可能である。

第２図に詳述されている架台８はハウジング下方部分１
と着脱可能に、ただし稼動確実に連結可能である。

架台は相互対称的に配置された２個の同じ側壁９′９“
から成り、側壁は例へは平らな薄板から押し抜かれてい
る。

側壁９′、９“には数個の相互同列の空所が形成されて
おり、これらの空所の中には軸、ローラ、レールなどを
取り付けることができるが、これについてはなお以下で
詳述される。

側壁には一通常は同じ大きさの一案内垂片１０が形成さ
れており、案内垂片はほぼ矩形横断面を有しかつ夫々の
側壁９′または９“の面内に位置している。

案内垂片は同じく押し抜きによって製造されている。

夫々２個の案内垂片１０が各側壁９′と９“の下方の範
囲つまり下方の外側の隅の範囲に、かつ夫々２個の案内
垂片１０が同じく相互距離をおいて側壁９′、９“の中
央の高さの範囲に形成されている。

案内垂片１０上には弾力的に可撓性の緩衝的材料、例え
ばゴムから成る、はぼ直方体型に形成され、適応して１
個を開放された空所を備えた短管１１が弾力的に取り付
けられている。

短管１１を有するこれらの案内垂片１０には固くかつハ
ウジング下方部分１１と一体に結合された締付軸受１２
．１３が付設されており、締付軸受は一体の軸受台１４
として形成されることができる。

これらの締付軸受は夫々１個の直方体型の基礎体を有し
、基礎体は上方へ開放されている空所を備えている。

その外この種の各空所は関係する側壁９′または９“の
方に開放されており、それによって各側壁９′または９
“は上方から矢印１５に相当して、関係の締付軸受１２
．１３の空所の中に押し入れられることができる。

発明の名称が゛器具と架台側壁との連結″である本出願
人の同日付の特願昭５５−１６５９５２号明細書に詳し
く記載されている、この種の固定によって架台８とハウ
ジング下方部分１との間に、簡単に製造可能で、稼動確
実かつ良い消音性の連結が達成される。

側壁９′、９“の、相互同列の相応する空所の中に印字
ヘッドを保持するキャリッジのレール１６が通されかつ
保持されている。

さらに側壁９′、９“の、これに平行に同じく相互同列
の軸受孔の中にはプラテン１７を保持する軸１８が装着
されている。

最後にレール１６および軸１８に平行になお１個の紙送
り軸１９が備えられており、紙送り軸は１側壁９′の中
でそこに形成された１個に軸受孔２０の中に装着されて
いる。

紙送り軸はその他端部を軸受２１の中に回転可能に装着
させ、該軸受２１は、対向する側壁９″に装着されてい
る、制止レバー２２に形成されている。

紙送り軸１９を直接軸受孔２０の中に支持している側壁
９′に隣接する、プラテン１７の端部には歯車リム２３
が形成され、歯車リムの中には紙送り軸１９と回転不能
に連結されたピニオン２４が係合している。

隣接する側壁９とピニオン２４との間に取り付けられた
歯車２５は同じく紙送り軸１９と回転不能に連結されて
おり、該歯車２５には図示されていない原動機の駆動ピ
ニオンが係合し、該原動機は一第２図の観察者の方から
見て一側壁９′の外側に取り付けられておりかつその駆
動軸はこの側壁９′の相応する空所２６を貫通している
。

ピニオン２４および歯車２５は一第２図と第３図に表わ
れている如く１構造部分２７として形成されていること
ができ、この構造部分は紙送り軸１９に回転不能かつ軸
線方向に移動不能に固定されている。

紙送り軸１９の中心のほぼ軸線方向にしてこの軸に１個
の紙送りロール２８が回転不能に取り付けられ、このロ
ールはその周囲に軽い弾力性の材料から戒る１個のリン
グ２９を備えており、このリングはその外周を球形に研
削されている。

紙送りロール２８、すなわちそのリング２９の外側は第
２図に表わされた、軸１８と紙送り軸１９との平行の状
態において、軽い押えによってプラテン１７に接合して
いる。

この位置において全紙またはロール型で存在する定常の
紙も駆動されるプラテンを経て案内され、その場合送り
はこの場合プラテン１７に押えつけられる、紙送り軸１
９の紙送りロール２８によって行われる。

プラテン１７と紙送りロール２８とが相互すべりなしに
運動するため紙送りロール２８の直径ｄはピニオン２４
のピッチ円直径ｄと同一である。

さらにプラテン１７の直径りは歯車リム２３のピッチ円
直径Ｄ′と同一である。

プラテン１７はその端部の範囲に放射状に外方へ立って
いるピラミッド型または円錐型の送り爪３０を備えてお
り、これらの送り爪はレポレロー折り込みのいわゆる連
続用紙を使用する場合該用紙の側縁に付設された相応す
る孔の中に係入しかつそれによってプラテン１７の回転
の間紙送りを実現する。

この場合紙送り軸１９の紙送りロール２８は紙ウェブと
は係合をはずされ、すなわち紙送りロール２８はプラテ
ン１７の表面から若干離隔されていなければならない。

これを可能にするため制止レバー２２はジャーナル３１
により側壁９“の適合した軸受孔の中に装着され、ジャ
ーナルは軸受２１に偏心的に制止レバー２２に配置され
ている。

第２図に表われている如くプラテン１１の軸１８および
紙送り軸１９は共通の、はぼ垂直の面内に配置され、す
なわち紙送り軸１９はプラテン１７の下方にある。

第４図に表われている如く、ジャーナル３１および紙送
り軸１９の軸受２１は共通のほぼ水平の面内に配置され
ている。

軸１８と紙送り軸１９との共通の面およびジャーナル３
１と軸受２１との供述の面はすなわちほぼ垂直に重なり
合っている。

それによって、旋回方向矢印３２に相応して制止レバー
が旋回する場合−制止レバー２２の上方のグリップ３３
が第２図に実線で表わされた位置から破線で表わされた
位置へ旋回する場合−紙送り軸１９はその軸受２１と共
に旋回方向矢印３４に相応して下方へ離隔旋回させられ
、一方歯車２５とピニオン２４に隣接する反対側の端部
は軸受孔２０の中に不変に留っている。

軸受孔２０と紙送りロール２８の中心との間の距離ａは
軸受孔２０と軸受２１との間の距離すのほぼ半分の大き
さに過ぎない故に軸受２１が例えば２ｍｍだけ下方へ旋
回する場合紙送りロール２８はプラテン１７から約１闘
だけ下方へ離隔される。

さらに前記の距離ａは軸受孔２０とピニオン２４との間
の距離Ｃよりも著しく犬である故にピニオン２４は相応
する僅かな量だけ下方へ旋回させられることによってピ
ニオンは歯車リム２３との係合をはずされない。

この距離の比はａ：ｃ５ないし１０である。

これによって前記の例に対しては、ピニオン２４は僅か
０．１ないし０．２ｍｍだけ下方へ旋回させられること
になる。

この催少な旋回運動は軸受孔２０自体の中で構造上の遊
びによって問題なく可能である。

制止レバー２２は一方はジャーナル３１および軸受２１
と他方は上側に刻み目を備えたグリップ３３との間に閉
鎖された枠３６の形に形成されており、この枠をプラテ
ン１７の軸１８が貫通している。

この枠の下側から１種の板ばねの形に形成されたばね３
７が上方へ突き出ており、このばねはその上方の遊端部
にほぼ半球形に形成された滑り片３８を備えている。

この滑り片はばね３７の弾力的変形によって隣接する側
壁９“の内側に接合しかつそれによって制止レバー２２
を、および制止レバーによってその中に装着された紙送
り軸１９（第３図と第５図参照）を、反対側の側壁９′
に向って押圧する。

さらに枠３６には、同じく１種の板ばねに形成された制
止ばね３９が一体に形成されており、制止ばねは枠３６
の内部に位置するその道端部に制止片４０を備えている
。

この制止片はその遊端部に２個の接合面４１．４２を有
する。

１個の接合面４１は第２図と第４図に表わされた、紙送
り軸１９の位置において、側壁９“の内側に形成された
、軸１８を軸受けしている固定ストッパ４３に、制止ば
ね３９に軽い予圧を持たせて接合している。

第２図に破線によって示唆された、制止レバー２２の位
置、すなわち紙送りロール２８がプラテン１７から下方
へ旋回させられる位置においては、制止片４０の他の接
合面４２は固定ストッパー４３の、約９０°偏位した対
向する側にある。

方向３２への、または反対の制止レバー２２の旋回運動
の間開止片４０およびそれと共に制止はね３９は下方へ
ジャーナル３１および軸受２１の方へ旋回させられる。

制止ばね３９は軸１８および紙送り軸１９により形成さ
れた面に対しほぼ垂直に延ひかつジャーナル３１および
軸受２１により形成される面から明らかに距離を有して
いる故に制止片４０のこの弾力性の回避運動は問題なく
可能である。

制止レバー２２の下端部、すなわち軸受２１の、ジャー
ナル３１とは反対の側において、フック４４には予圧さ
れたコイル引張ばね４５が固定され、その他の端部は側
壁９“に固定されている。

これによって、第２図に表わされた位置におけるプラテ
ン１７に対する紙送りロール２８の十分な圧着が保証さ
れている。

コイル引張ばね４５と制止ばね３９とは相互同調されて
いてプラテン１７から紙送りロール２８がはずされた位
置、すなわち第４図に破線で示唆された位置に相当する
位置において制止片４０の接合面４２は固定ストッパ台
４３に接合するようになり、コイル引張はね４５の力は
、制止はね３９の適当な旋回によって制止レバー２２の
復帰を誘発するには不十分である。

第５図に表われている如く制止レバー２２は枠３６の上
方の範囲にガイドレール４６を備えており、ガイドレー
ルは側壁９“の上方の関係する縁４７を被っておりかつ
それによってこの側壁９“の外側に接合する。

この側壁９“の内側には制止レバーがその枠３６の制止
レバーの側を接合させている。

明瞭を期するため第４図にはプラテン１７は一点鎖線で
記入されている。

その外紙送りロール２８はプラテン１７に接合する位置
を同じ一点鎖線で記入されている。

紙送りロールはプラテン１７からはずされた位置を点線
で表わされている。

全体の制止レバー２２はインジェクション可能の熱可塑
性のプラスチックから成っており、すなわち一体に形成
されており、その場合はね３７および制止ばね３９は夫
々適尚の寸法に生成される。

【図面の簡単な説明】

第１図は印刷装置のハウジング下方部分とハウジング上
方部分の展開斜視図、第２図は本発明による装置を有す
る、プラテンの架台、すなわちハウジング下方部分に取
り付けられた架台の斜視図、第３図は紙送り軸、第４図
は本発明による装置の制止レバーの平面図、第５図は第
４図による制止レバーの側面図を示す。 １７・・・・・・プラテン、１９・・・・・・紙送り軸
、２１・・・・・・軸受、２２・・・・・・制止レバー
２８・・・・・・紙送りロール、３０・・・・・・送
り爪、３１・・・・・・ジャーナル、３９・・・・・・
制止ばね、４０・・・・・・制止片、４３・・・・・・
固定ストッパ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ タイプライタ、印字装置等のプラテンに少なくとも
   一つの紙送りロールを備えた、紙送り軸の圧着及び離脱
   のための装置であって、 その両端の範囲において軸受中に回転可能に支承された
   紙送り軸が旋回可能に支承されたレバによって少なくと
   も一つの紙送りロールがプラテンに当接している位置か
   ら、少なくとも一つの紙送りロールがプラテンから離脱
   している位置に運動可能であり、その除紙送り軸はその
   一端を位置固定の軸受内でラジアル方向に移動不能にか
   つ他端をラジアル方向に移動可能に支承されており、そ
   して紙送り軸はそのラジアル方向に移動不能な端をプラ
   テンの軸上の歯車と噛合っているピニオンによって駆動
   可能であるものにおいて、紙送り軸１９の運動可能の端
   は旋回軸３１のまわりに旋回可能な制止レバ２２の軸受
   ２１内に回動可能に支承され、かつ制止レバ２２は二つ
   の位置に持来されることができ、その二つの位置で制止
   レバは、制止ばね３９に取付けられかつ一つの固定スト
   ッパー４３に支持された、制止片４０によって固持可能
   でありそしてプラテン１７にはプラテン１７から旋回さ
   れる少なくとも一つの紙送りロール２８の傍でパーフォ
   レーション付の紙を搬送スるための送り爪３０が取付け
   られていることを特徴とする装置。 ２ プラテン１７の軸１８の軸線と紙送り軸１９の軸線
   とによって形成された平面と制止レバ２２の旋回軸３１
   の軸線と制止レバ２２における紙送り軸１９の軸受２１
   の軸線とによって形成された平面とは相互に略垂直に経
   過している、特許請求の範囲第１項記載の装置。 ３ 制止レバ２２に取付けられた軸受２１は紙送り軸１
   ９のスラスト軸受であり、そして制止レバ２２はプラテ
   ン１７に対して弾性的に予圧されている、特許請求の範
   囲第１項又は第２項記載の装置。