JPS5830920Y2 - 引戸用錠の安全装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は引戸用錠の安全装置に関するものである。

引戸用錠においては、引戸と引戸を施錠する横鎌錠また
は引戸と枠を施錠する向鎌錠が用いられているが、開戸
状態において鎌金を施錠位置に突出させる場合があり、
この状態で戸を閉じると、第１図の如くに、錠Ａの突出
状態にある鎌金ａが対向する枠の受金Ｂに衝合して錠Ａ
を破損するおそれがある。

そこで開発されたのが第２図に示される機構であって、
開戸時においては安全ポル）ｂが錠Ａから突出しており
、閉戸時において該安全ポル）ｂが対向する枠に衝合し
て錠Ａ内に後退し、これによって鎌金を突出させる構造
である。

しかし、この構造にあっても安全ポル）ｂは常に錠Ａよ
り突出しており、着物を引っ掛けたり、家具等の搬入、
搬出の際に該安全ボルトに当って傷を付けられたり、安
全ボルトの変形、破損等が起る欠点を有する。

そこで、本考案は通常の開戸状態においては安全ボルト
は錠のフロント面より突出することがなくして面一状態
になっており、施錠操作時において安全ピンが作動する
ようにしたものである。

以下本考案の一実施例について図面と共に説明すれば、
鎌錠Ａの枠体１内には鎌金２が軸３により回動自在に設
けられ、内面板１ａの孔ｌａ１より出入する。

軸３は側面板１ｂの横長孔１ｂ、により若干水平方向に
移動自在である。

鎌金２の基部に被駆動孔２ａが形成され、該孔２ａを貫
通して駆動ピン４により駆動される。

駆動ピン４は側面板１ｂの縦長孔１ｂ２に位置しており
、後面板１Ｃの孔１Ｃ１より突出した把手５の操作によ
る上下駆動板６の上下操作により駆動口６ａを介して該
縦長孔１ｂｚを上下に移動しながら鎌金２を回動させる
。

６ｂは軸３の制御用長孔である。７は安全ボルトであり
、スプリング８により常時前面板１ａの孔１ａｚより突
出するように付勢されており、その係止段部７ａが上下
駆動板６の制御用切欠部６Ｃに係合している。

第５図は開戸時における錠Ａの状態を示し、この状態に
おいては鎌金２と安全ボルト７は枠体１内に後退してい
る。

次にこの状態から把手５により上下駆動板６を移動させ
ると鎌金２は若干回動して突出すると共に安全ボルト７
がテーパ状部６Ｃ１により拘束を解除されてスプリング
８により若干前進するが、係止段部７ａが阻止用段部６
Ｃ２に衝合するので上下駆動板６のそれ以上の移動が阻
止され、鎌金２はそれ以上突出しない（第６図）。

この状態で把手５から手を離すと上下駆動板６は第５図
の状態に戻る。

第６図の状態において前方に障害物、即ち枠の受金Ｂが
ある場合には、突出状態の安全ボルト７はこれに衝合し
て後退しく第７図）、この際に係止段部７ａが阻止用段
部６Ｃ２を外れるので上下駆動板６を更に上昇させて鎌
金を完全に突出させ、安全ボルト７は逆テーパ状部６Ｃ
３に拘束されて後退する。

本考案は上記した如くに成るものであるから、開戸時に
鎌金と安全ボルトを乱りに突出させることがないので安
全性において従来のものより格段に優れている。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は公知技術の説明図、第３図は本考案
の開戸解錠状態の斜視図、第４図は閉戸施錠状態の斜視
図、第５図乃至第８図は各作動状態を示す断面図である
。 １・・・・・・枠体、２・・・・・・鎌金、６・・・・
・・上下駆動板、７・・・・・・安全ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 枠体内に鎌金を回動自在に設けて上下駆動板の操作によ
   り該枠体より進退するようにし、該枠体に対向側に突出
   する安全ボルトを進退自在に設けてスプリングにより常
   時突出方向に付勢し、該上下駆動板に制御用切欠部を形
   成して該安全ボルトの係止段部を該制御用切欠部に係合
   させ、開戸時において該制御用切欠部が該安全ボルトを
   枠体内に後退させ、該上下駆動板による鎌金の施錠操作
   の途中において該安全ボルトの係止段部が該制御用切欠
   部に設けた阻止用段部に係合して該上下駆動板の移動を
   阻止することを特徴とする引戸用錠の安全装置。