JPS5830690B2 - ガスホウデンパネルノデンキヨクセイゾウホウホウ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はガス放電パネルの電極製造方法、特に電極間の
放電により表示又は記憶作用を行なわせるガス放電パネ
ルの電極の製造方法に関するものである。

交番維持電圧を印加して記憶表示を行なわせるガス放電
パネルは、プラズマ・ディスプレイ・パネルとして知ら
れており、例えば第１図に示すように、ガラス等の基板
１，２上に電極３，４を設け、その電極３，４上に低融
点ガラス等の誘電体層５，６を設けて、ネオン等の放電
ガスを封入する空間７を介して対向配置し、周辺を低融
点ガラス等の封止体８，９により封止した構成のもので
あり、その電極３，４を基板１，２上に設ける手段とし
ては、（１）スクリーン印刷法、（２）蒸着・エツチン
グ法、（３）蒸着・メッキ法が知られている。

前述の（１）スクリーン印刷法は、導電性ペーストをス
クリーン印刷により基板上に塗布して電極を形成するも
のであり、ａ２作業時間が短い、ｂ。

材料の利用率が高い、Ｃ１基板との密着力が大きい等の
利点があるが、６２幅や厚さの精度が悪い、ｅ、ｉｏｏ
μｍの幅の電極形成が困難、ｆ、パターン密度に限界か
あ・つて高密度パタニン・の形成ができない等の欠点が
ある。

又（２）蒸着・エツチング法は、基板上に電極金属を蒸
着した後、エツチングによって電極を形成するものであ
り、ａ、パターン精度が高い、６１幅の狭い電極の形成
も容易、Ｃ，パターン密度を高（することができる等の
利点があるが、ｄ１作業時間が長い、ｅ、材料の利用率
が極めて悪い、ｆ。

基板との密着力が小さい等の欠点がある。

又（３）蒸着・メッキ法は、基板に下地金属層を蒸着し
、パターンに従ったメッキを行なって電極を形成するも
のであり、ａ、材料の利用率が比較的高い、ｂ、パター
ン精度が高い、Ｃ１幅の狭い電極の形成も容易、ｄ、パ
ターン密度を高くすることができる等の利点があるが、
ｅ２作業時間が長い、ｆ、基板との密着力が小さい等の
欠点がある。

前述の如くそれぞれ一長一短があり、電極間隔の比較的
広いものについては、スクリーン印刷法が経済的に優れ
ているので広く採用されている。

しかし解像度を高くする為に例えば０．４ ｍｍピッチ
以下の電極を形成する必要のあるガス放電パネルに於い
ては、スクリーン印刷法は電極幅を狭くできないので、
蒸着・エツチング法又は蒸着・メッキ法が用いられる。

又ガス放電パネルに於いては、駆動回路との接続の為に
圧着接続法が採用される場合が多い、これは接続作業が
容易であると共に取換えが簡単に行なえることによるも
のである。

しかし、蒸着・エツチング法又は蒸着・メッキ法により
電極を形成した場合は、電極と基板との密着力が小さい
為に、圧着接続作業中に、電極の剥離・断線を生じ易い
欠点がある。

本発明は前述の如き欠点を改善した新規な発明であり、
その目的は、解像度の高いガス放電パネルの電極を形成
すると共に、圧着接続を行なっても断線等が生じない構
成の電極を形成させることにある。

以下実施例について詳細に説明する。第２図は本発明の
詳細な説明図であり、１０は基板、１１ａは電極の表示
部、ｌｌｂは電極の接続部であって、：電極ピッチの小
さい場合は図示の如く、基板１０の両側に電極の接続部
１１ｂが交互に配置されて表示部の電極ピッチよりも大
きくすると共に、電極幅についても表示部の電極幅より
広く形成されるものである。

本発明は、この電極の表示部１１ａを蒸着・エツチング
法又は蒸着・メッキ法により形成して、パターン精度が
高く且つパターン密度が高い利点を利用し、又電極の接
続部１１ｂをスクリーン印刷法により形成して、基板１
０との密着力が大きい利点を利用し、圧着接続法の適用
を可能にするものである。

これらの電極の表示部１１ａ、接続部１１ｂは何れを先
に形成しても良く、それらが少なくとも一部重畳されて
いる部分を形成して、表示部１１ａと接続部１１ｂとを
一体化した電極とするものである。

電極間に交番維持電圧を印加するガス放電パネルに於い
ては、電極の表示部１１ａ上に低融点ガラス等の誘電体
層を設けるもので、第１図に示すように組立てた場合、
接続部１１ｂが露出し、この接続部１１ｂにフレキシブ
ルリード等を圧着接続して駆動回路との接続を行なわせ
るものであり、この接続部１１ｂはスクリーン印刷法に
より形成されたものであるから、基板１０との密着力が
大きく、剥離や断線を生じることはなくなる。

なお誘電体層を形成せずに、電極を放電ガス封入空間に
露出させ、電極間に直流電圧を印加して放電発光による
表示を行なわせるガス放電パネルに対しても、前述の如
き電極の製造方法を適用し得るものである。

以上説明したように、本発明は、電極の表示部を蒸着・
エツチング法又は蒸着・メッキ法により形成し、電極の
接続部をスクリーン印刷法により形成するものであるか
ら、表示部に高解像度を要求される場合に於いても、容
易にパターン密度及びパターン精度を高くできるので、
細幅で電極ピッチの小さい電極を形成することができ、
又接続部は基板との密着力が大きいので、圧着接続によ
って外部回路と接続しても、剥離や断線を生じることが
ない利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はプラズマ・ディスプレイ・パネルとして知られ
ているガス放電パネルの断面図、第２図は本発明の詳細
な説明図である。 １０は基板、１１ａ、１１ｂは電極の表示部及び接続部
である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 放電発光を行なう表示部と外部回路との接続を行な
   う接続部とからなる電極を基板上に所定間隔をもって複
   数列配置し、且つ前記接続部の配列ピッチを表示部の配
   列ピッチよりも大きくすると共に各接続部の電極幅を表
   示部の電極幅よりも広く形成したガス放電パネルの電極
   構成に於いて、前記各表示部を蒸着・エツチング法又は
   蒸着・メッキ法により形成し、前記各接続部をスクリー
   ン印刷法により形成することを特徴とするガス放電パネ
   ルの電極製造方法。