JPS5830676Y2 - 凹凸粗面模様を内部に有する熱可塑性合成樹脂合板 - Google Patents

凹凸粗面模様を内部に有する熱可塑性合成樹脂合板

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JPS5830676Y2
JPS5830676Y2 JP1978011431U JP1143178U JPS5830676Y2 JP S5830676 Y2 JPS5830676 Y2 JP S5830676Y2 JP 1978011431 U JP1978011431 U JP 1978011431U JP 1143178 U JP1143178 U JP 1143178U JP S5830676 Y2 JPS5830676 Y2 JP S5830676Y2
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resin
plywood
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uneven rough
uneven
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JP1978011431U
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JPS54116283U (ja
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一郎 越後
文一 山本
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タキロン株式会社
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【考案の詳細な説明】 本考案は和風窓材その他種々の用途に供し得るユニーク
な熱可塑性合成樹脂合板に関し、更に詳しくは透過光線
の拡散メディアとして機能する細かい凹凸粗面模様を内
部に備えた透光性の和紙入す合成樹脂合板に関する。
近時、2枚の合成樹脂板の間に厚手の和紙(通常20g
/m2)以上を介挿してなる和紙入り樹脂合板が開発さ
れ市販されているが、このものは単に和紙が内部に介挿
されているだけで意匠的効果に乏しく、しかも容易に剥
離するという欠点があり、亦透光性においても劣るため
その用途も化粧材に限られており窓材等には適用困難な
ものである。
ところで1本考案者らは、2枚の熱可塑性合成樹脂板の
互いに対向する夫々もしくはいずれかの内面に細かい凹
凸粗面を刻設すると共に、これら樹脂板の間に上記樹脂
板とは異質の薄い透光性の熱可塑性合成樹脂フィルム金
介挿して熱圧一体化することにより、凹凸粗面模様を内
部に形11&した新規な熱可塑性合成樹脂合板を得る技
術を開発し、本実用新案登録出願と同時に実用新案登録
出願を行なった。
この合成樹脂板は、内部の凹凸粗面が合板の透光性と組
み合って透過光の拡散メディアとして機能し、且つ、そ
の界面での乱反射メディアとして機能することによって
形成される特異な光学的凹凸粗面模様を内部に有するも
ので、使用に於ても保管に於てもこの模様は物理的、化
学的或は(静)電気的な侵害・干渉を受けることなく長
期に亘りその機能を発揮しうるものである。
本考案はかかる樹脂合板技術を応用するもので2枚の透
光性の合成樹脂板の間に薄い樹脂フィルムと更に薄い和
紙を介挿することにより、内部に前述の特異な凹凸粗面
模様のみならず紙抄き模様をも内蔵せしめて、意匠的効
果のより一層優れた透光性の樹脂合板を得ようとするも
のである。
而して本考案和紙入り合板は、従来のものとはその趣き
を全く異にするものであり、透光性で耐剥離強度も大き
く、窓材殊に和風窓材等に極めて好適に使用されるもの
である。
以下、実施例を図に採9本考案を詳細に説明すると、第
1図は本考案和紙入り樹脂合板の斜視図、第2図は同分
解正面図、第3図は第1図のX−X線部分縦断面図、第
4図は本考案の他の実施態様を示す分解斜視図、第5図
は本考案のもう−の他の実施態様を示す斜視図、第6図
は第5図に示す実施態様の分解斜視図、第7図は第5図
のY−Y線縦断面図、第8図は第7図の部分拡大図であ
る。
即ち、本考案和紙入り樹脂合板は、第1図に示すように
、和紙の繊維51が形成する紙抄き模様と光学的な凹凸
粗面模様30とを内部に備えた表面平滑な透光性の合板
で、第2図に示すように透光性の第1の熱可塑性合成樹
脂板1と透光性の第2の熱可塑性樹脂樹脂叛2との互い
に対向する内面の夫々に細かい凹凸粗面3を刻設し、こ
れら樹脂板1,2の間に薄い透光性の熱可塑性樹脂フィ
ルム4と薄い和紙5とを介挿して両側より熱圧一体化し
て成るものである。
樹脂板1,2の相対向する内面の双方に凹凸粗面3を亥
11設置−7’j=場合の合板の断面は、第3図に示す
如く、熱圧により溶融状となったフィルム4が和紙5の
繊維51・・・・・・を含んで双方の凹凸粗面3,3の
凹所31・・・・・・を元填して親和的に樹脂板1,2
に融着した構造となっている。
ここに合成樹脂板1,2L/i同−材質のものを組合せ
て使用することが望1しく1例えばメタクリル樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等の透明乃至
半透明の熱可塑性樹脂からなる樹脂板が好適に使用され
る。
その厚みについては特に制限はないが、望1Lい実施例
に於ては1.0〜3.0間柱度のものである。
この樹脂板1,2の対向内面の双方に亥11設される凹
凸粗面3,3としては、第1図に示される如き通常梨地
と云われる微細な点状凸起と凹所との集合よりなるもの
、或は第4図に示される如き細かい線状凸条、凹条の幾
何学的配列よりなるもの、その他好みに応じて種々の粗
面形状が採択されるが1本考案に於ける「細かい」とい
う限定は後述の説明からも判るように、合板を見た時に
この凹凸粗面3,3が透過光線の拡散式るいは乱反射メ
ディアとして機能しうるような細かい粗面であることが
必要なためになされたものであって、具体的に云えばこ
の粗面3.3の内釜によって合板を透して可視出来る対
象物(例えば人間の顔)の映像がホヤけて雲る程度に透
過光線が拡散され得るような細かさが必要であると云う
意味である。
かかる樹脂板1,2の間に介挿される合成樹脂フィルム
4としては、樹脂板1.2とは異質の透光性合成樹脂で
あって該樹脂板1,2よりも軟化点が低くて熱圧時に容
易に軟化溶融りうるものであること、和紙5の繊維51
を含んで凹凸粗面3゜3の凹所31をことごとく元填り
うる厚みを備えていること、及び樹脂板1,2に親和的
に融着し得るものであること、の以上三つの条件を満足
する透光性のフィルムが望壕しく、例えば0.1〜0.
4間程度の薄いメタクリル樹脂フィルムや軟質ポリ塩化
ビニルフィルム等が好適に採用され得る。
このフィルム4と共に介挿される和紙5としては、繊維
51間の間隙が大きくて樹脂合板の透光性を繊維しうる
ものであることが望1しく、例えばほぼ3〜15g/m
2程度の薄い着色又は非着色の和紙が好適に採用され得
る。
もLI5g/m2を超える厚手の和紙を使用するときは
合板の透光性が低下し、亦耐剥離強度も極端に低下する
一方、3g/7712未満の場合には紙抄き模様が形成
され難く、和紙を介挿した効果が顕著に得られない。
尚、熱圧条件については樹脂板1,2.フィルム4等の
材質を考慮して適宜決定すればよいが、通常は温度11
0〜1600C,圧力20〜40kg/d程度の条件が
採用される。
本考案に於て、樹脂板1,2の相対向する内面に刻設す
る凹凸粗面3,3が第1図に示す如き梨地である場合に
は、あたかも和紙が内蔵された雲りのあるスリガラスの
如き合板となるが、該凹凸粗面3が線状凸条、凹条の配
列からなる場合には種々の模様を内釜した和紙入り合板
が得られる。
第4図はその一例を示すもので、この例に於ては上側の
樹脂板1に刻設された線状凸条、凹条の粗面3と、下側
の樹脂板2の同粗面3とを互いに直交させて格子状粗面
模様を形成するようにしてちるが、双方の粗面3,3全
斜交させれば菱目模様も容易に形成できるのである。
更に本考案に於ては、樹脂板1,2の間に介挿するフィ
ルム4を所望の図柄に切抜くことによって、凹凸粗面模
様自体を所望の図柄に構成することもできる。
第5図はその一例を示すもので、梨地状の凹凸粗面模様
30が大きい格子図柄に構成された和紙入り合板でちる
この合板は、第6図に示す如く双方の樹脂板1,2の内
面全域に梨地状凹凸粗面3を刻設しておき、切抜き又は
打抜きにより部分的欠損部41を設けて格子図柄状とな
したフィルム4と和紙5とを該樹脂板1,2の間に介挿
して熱圧一体化したもので、その断面は第7図及び第8
図に示す如く、フィルム4の欠損部41のところは双方
の樹脂板1,2が和紙5の繊維51・・・・・・を介し
て相互に融着しており、フィルム4の介挿部分は溶融し
た該フィルム4が和紙5の繊維51・・・・・・を含ん
で凹凸粗面3の凹所31・・・・・・を充填して樹脂板
1.2に親和的に融着した構造となっている。
而してフィルム4の欠損部分41は、樹脂板1,2同志
の融着によって凹凸粗面3が消失するため梨地状の粗面
模様30が発現しないのに対し、フィルム4の介挿部分
は樹脂板1,2の凹凸粗面が残在するため梨地状の粗面
模様30が発現し、これによって凹凸粗面模様30がフ
ィルム4の図柄通りに形成されるのである。
このように、フィルム4に細工するだけで凹凸粗面模様
30を所望図柄に構成できるということは、本考案の特
筆すべき利点の1つと云える。
以上の説明から理解できるように1本考案合板は和紙5
の繊維51が釦りなす紙抄き模様と、透過光線の拡散或
いは乱反射メディアとしての凹凸粗面3が形成する光学
的な凹凸粗面模様30とを内部に含蓄した意匠的効果大
なるユニークな樹脂合板であって1次のような顕著な効
果全指摘できる。
(イ)介挿されたフィルム4が熱圧によって溶融し、和
紙5の繊維51・・・・・・を含んで凹凸粗面3の凹所
31・・・・・・をことごとく充填して親和的に樹脂板
1,2に融着した構造であるから、耐剥離強度が大きい
こと、 (ロ) 介挿するフィルム4に部分的欠損部41を設け
て図柄状となすのみで、その図柄通りの凹凸粗面模様3
0が簡単に得られること(樹脂板内に拡散剤を投入する
従来技術では図柄形成は困難である)、 (ハ)上S改口)の効果を逆用し、フィルム4に図柄状
の欠損部41を設けて凹凸粗面模様30を地部分とする
透明浮かし図柄の形成された和紙入り合板とするのも容
易であること、 に)凹凸粗面3の粗密調整によって光の透過率調整が容
易に行なえるので、透明に近い和紙入り合板から半透明
の和紙入り合板1で好みのものが容易に得られること。
(ポ 拡散剤を併用して透過率調整を行なう場合には拡
散剤の使用量が少なくて済むのでコスト安となること。
(へ)凹凸粗面模様30が合板内に内蔵されているので
化学的、物理的及び静電気的な侵害・干渉を受けること
なく半永久的にその機能を遠吠できること。
(ト)平滑な表面を備えているので、仮りに塵埃が付着
L7vとしても払拭し易いこと。
(力 合板の積層技術としては、従来の技術の上に殊更
わずられしい技術を持ち込むものではなく生産性がよい
こと。
(1力 フィルムが樹脂板と異質であるから、即ち屈折
率が異る為その凹凸粗面の界面において、透過光の偏向
と乱反射が助長され和紙の紙抄き模様と相俟ってユニー
クな意匠性が得られること。
図 凹凸粗面が樹脂板双方に刻設されているから、それ
らを非合致状に組み合わせれば粗面模様に種々の変化を
もたらすこと、 ・・・・・・等1本考案和紙入9樹脂合板は幾多の実効
を備え、和風窓材その他種々の用途に適合しうる美麗且
つユニークなものと云える。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案和紙入り樹脂合板の斜視図、第2図は同
分解正面図、第3図は第1図のX−X線部分縦断面図、
第4図は本考案の他の実施態様を示す分解斜視図、第5
図は本考案のもう一つの他の実施態様を示す斜視図、第
6図は第5図に示す実施態様の分解斜視図、第7図は第
5図のY−Y線縦断面図、第8図は第7図の部分拡大図
である。 図面の簡単な説明 1・・・・・・第1の熱可塑性合成樹脂板、2・・・・
・・第2の熱可塑性合成樹脂板、3・・・−・・凹凸粗
面、30・・・・・・凹凸粗面模様、31・・・・・・
凹所、4・・・・・・熱可塑性合成樹脂フィルム、41
・・・・・・部分的欠損部、5・・・・・・和紙、51
・・・・・・繊維。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 1.透光性の第1の熱可塑性合成樹脂板1と透光性の第
    2の熱可塑性合成樹脂板2との互いに対向する夫々の内
    面に細かい凹凸粗面3,3を刻設すると共に、両者の間
    に上記樹脂板1,2とは異質の薄い透光性の熱可塑性合
    成樹脂フィルム4と薄い和紙5とを介挿してこれらを熱
    圧一体化して成り、上記フィルム4はとの熱圧により溶
    融し上記和紙5の繊維51・・・・・・を含んで上記凹
    凸粗面3,3の凹所31・・・・・・を充填して両側の
    上記樹脂板1,2に親和的に融着していることを特徴と
    する凹凸粗面模様を内部に有する熱可塑性樹脂合板。 2、上記フィルム4が切抜きによる部分的欠損部41を
    有している実用新案登録請求の範囲第1項記載の合板。 3、上記和紙5がほぼ3〜15g/m”の薄さを有して
    いる実用新案登録請求の範囲第1項記載の合板。 4、上記第1並びに第2の樹脂板1,2の夫々の内面に
    設けられた凹凸粗面3,3が互いに非合致状の模様関係
    をなしている実用新案登録請求の範囲第1項、第2項又
    は第3項記載の合板。 5、上記夫々の凹凸粗面3が点状凹凸粗面である実用新
    案登録請求の範囲第4項記載の合板。 6、上記夫々の凹凸粗面3が互いに交叉関係の線状凹凸
    粗面である実用新案登録請求の範囲第4項記載の合板。 7、上記第1及び第2の樹脂板1,2がメタクル樹脂、
    ポリカーボネート樹脂又はポリ塩化ビニル樹脂のいずれ
    かよりなり、上記フィルム4がメタクリル樹脂又は軟質
    ポリ塩化ビニルよりなる実用新案登録請求の範囲第1項
    又は第4項記載の合板。
JP1978011431U 1978-01-31 1978-01-31 凹凸粗面模様を内部に有する熱可塑性合成樹脂合板 Expired JPS5830676Y2 (ja)

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JPS54116283U JPS54116283U (ja) 1979-08-15
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