JPS5830114Y2 - チエンソ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、酷寒時において、マフラーに生スる温風を気
化器およびハンドルに送風せしめるチェンソーに係るも
のである。

従来、チェンソーを酷寒時に使用する際には、適冷空気
の吸引によって気化器内部において水分の凍結を生じ、
あるいはエンジン不調を生じており、またハンドルが適
冷されているため、作業者の手がこごえて作業能率が低
下していた。

本考案は、エンジンのマフラーの発する熱により加温さ
れた温風を気化器の吸尺口と、ハンドルに送風して、エ
ンジンを円滑に運転せしめるとともに、作業者の手を保
温して、酷寒時におけるチェンンーの作業能率を向上し
、しかもこの温風の送風路を構造簡単で、コンパクトに
設けることを可能としようとするものである。

以下、図面を用いて本考案の１実施例について詳細な説
明を行なう。

図において、１はチェンノーのケース３内に装着された
エンジン、５はエンジン１のシリンダー７はシリンダー
５内に慴動自在に設けられたピストン、９はクランク軸
１１に設けられたクランク１３とピストン７を連結する
連結杆、１５は燃料タンク、１７は潤滑油タンク、１９
はエンジン１よって駆動されるンーチェンである。

２１はケース３ ノ上部Ｋ ”ム等の緩衝体２３，２３
を介して装着された支持体、２５は支持体２１の後部に
一端を固着され他端をケー２３の後部にゴム等の緩衝体
２７を介して支持されたハンドル、２９は支持体２１の
側部に一端を固着し、他端をケース３の側面下部にゴム
等の緩衝体３１を介して固着したハンドルである。

３３はエンジン１の吸気口３４に固着して設けられた気
化器、３５は気化器３３の吸に口である。

３７は支持体２１内に設けられた気化器室で、内部に気
化器３３が設けられている。

３９は支持体２１内に設けた吸気室４１と気化器室３７
とを仕切って設けられたフィルター、４３はゴム等の可
撓性で形成されたカバーで気化器３３の下部付近を密閉
している。

４５は支持体２１の内部に設けられた連通室で、・・ン
ドル２９の内部の中空部４７に連通している。

４９はハンドル２９の中空部４７の他端に連通ずる排気
口である。

５１は支持体２１の内部に設けられた連通室で、ハンド
ル２５の内部に設けられた中空部５３と連通している。

５５は中空部５３の他端に連通ずる排気口である。

５７は連通室４５と連通室５１とを連通する連通路であ
る。

５９はエンジン１の排気口６１に装着されたマフラー、
６３はマフラ−５９の内部を第１室６５と第２室６７と
に仕切る仕切板で、適宜な連通孔６９，６９．・・・が
設けられている。

７１は第２室６Ｔに連通するる排気管、７３は排気口６
１と第１室６５とを連通ずる連通管である。

７５はマフラー５９の外壁を覆うカバーでマフラー５９
の外壁との間に通風路７７が形成されている。

７９．７９はカバー７５のシリンダー５側に設けた通風
孔である。

クランク軸１１によって駆動されるファン８１により発
生する風はシリンダー５の周囲を通って通風孔７９゜７
９から通風路７７内に入るものである。

８３は通風路７７に連通して設けられた接続管である。

８５は支持体２１内のｌｌ［ｌに設けた切換室で、上部
に設けた弁孔８７は吸気室４１に連通し、また後部に設
けた弁孔８９は連通路９１を介して連通室５１に連通し
ている。

９３は支持体２１に回動自在に支持された軸９５に固着
して上下方向に回動自在に設けられた切換弁で、弁孔８
７．８９を切り換えて開閉するものである。

９７はハンドル２５に軸９９により揺動自在に枢着され
たスロットルレバーで、ロッド１０１を介して気化器３
３の燃料供給量を調節するものである。

１０３は一端をスロットルレバー９７に連結し、他端を
軸９５に固着するアーム１０５に連結されたワイヤーで
ある。

１０７は切換室８５に連通して設けられた接続管、１０
９は一端を接続管８３に嵌合し、他端を接続管１０７に
嵌合するゴム等の可撓性の連結管である。

以上の構成において、本考案のチェンソーの作用につい
て説明すれば、まず、スロットルレバー９７は作をはな
した状態（アイドル回転の状態）では、弾機（図示せず
）により第１図の矢印Ａと反対方向に付勢され、したが
って、ワイヤー１０３は第５図の矢印Ｃと反対方向に移
動した位置にあって切換弁９３は弁孔８９を閉鎖し、弁
孔８７を開放し、弁孔８７を開放した状態にある。

この状態でエンジン１を始動せしめれば、エンジン１の
排気はマフラー５９内を通って排気管１１から大気中に
排出され、マフラー５９の外壁は急速に加熱きれる。

ファン８１によって発生した風は、シリンダー５の外周
を通って通風孔７９．７９から通風路７７内に尺り、マ
フラー５９の外壁により加温され、連結Ｗ１０９を経て
切換室８５に入る。

切換室８５に尺った温風は弁孔８７から吸気室４１に入
り、フィルター３９を経て気化器室３７から気化器３３
の吸入口３５に吸入される。

スロットルレバー９７を把持して第１図の矢印Ａの方向
に回動せしめると、気化器３３の燃料供給量が増加し、
エンジン１０回転が増加するかあるいは駆動力が増大す
る。

この状態ではワイヤー１０３が第５図の矢印Ｃの方向に
移動し切換弁９３は第５図の矢印Ｂの方向に回動して弁
孔８７を閉鎖し、弁孔８９を開放する。

したがって切換室８５内に入った温風は連通路９１から
連通室５１内に尺り、ハンドル２５の中空部５３内を通
過して排気口５５から大気中に排出されるとともに、連
通室５１から連通路５７、連通室４５を経て・・ンドル
２９の中空部４７を通って排気口４９から大気に排出さ
れ、ハンドル２５とハンドル２９を加温するものである
。

本考案は請求の範囲に記載のとおりの構成であるから、
気化器内部における水分の凍結を効果的に防止し、また
エンジンの円滑な運転を保持することができるとともに
、ハンドルを保温して作業者の手が凍えることを防いで
、酷寒時におけるチェンソ一作業の能率を向上すること
ができるものである。

しかも、気化器およびハングルの一端を支持体に集中し
て装着せしめることにより、加温のための温風の送風路
の構造が簡単に、コンパクトに設けることができるもの
である。

なお、本考案は前述の実施例に限定されるものではなく
、請求範囲の示す各種態様はすべて本考案に属するもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図、第３図は本考案の実施例のそれぞれ側
断面図、正断面図、平面断面図、第４は第５図は要部の
それぞれ正断面図、側断面図である。 図面の主要な部分を表わす符号の説明、１・・・・・・
エンジン、３・・・・・・ケース、２１・・・・・・支
持体、２５゜２９・・・・・・ハンドル、３３・・・・
・・気化器、３５・・・・・・吸入口、５９・・・・・
・マフラー ７５・・・・・・カバー ７７・・・・・
・通風路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エンジン１を収容するケース３の上部に装着された支持
   体２１内に気化器３３を内蔵上で設け、前記支持体２１
   に一端を固着して他端をケース３に支持されたハンドル
   ２５．２９を設け、前記エンジン１のマフラー５９外壁
   而を覆５カバー１５と前記マフラー５９の外壁面との間
   に通風路７７を設け、前記通風路７７を前記気化器３３
   の吸尺口３５に連通せしめるとともに、前記ハンドル２
   ５．２９内に分岐、連通して設けたことを特徴とするチ
   ェンンー。