JPS5829322Y2 - ベルト伝動機構における無端ベルトの緊緩操作装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ベルト伝動機構における無端ベルトの緊緩操
作な簡単かつ確実に行わしめることのできる無端ベルト
の緊緩操作装置に係るものである。

一般に、大型耕耘機等におけるベルト伝動機構の駆動プ
ーリと被動プーリ間に懸架された無端ベルトは、通常の
運転作業時には常に適正状態に緊張しておき、動力の断
続は主クラッチな介して行われているが、エンジンの始
動時あるいは無端ベルトの掛脱交換時などには、該無端
ベルトの緊張を解除せしめてからこれらの作業な行い１
作業終了後再び無端ベルトラ緊張するという無端ベルト
の緊緩操作を行っているが、従来、このような無端ヘル
ドの緊緩操作な行うには、テンションプーリな軸設した
テンションアームに連結せしめた調節用ネジ体からなる
調節装置によってのみ調節していたため、無端ベルトの
迅速なる緊緩操作なするにもいちいち調節用ネジ体を回
動させて行わなければならず、しかも該調節用ネジ体は
無端ベルトの緊張を微調節すべく細かいネジピッチのネ
ジ部が刻設されるのが普通であるから緊緩操作が極めて
面倒であると共に時間がかかつていた。

従って、無端ヘルトナ緊張したままでエンジンの始動あ
るいは無端ベルトの掛脱交換作業等を行うこともあり、
このため作業能率の低下な招く許りか、危険でもあり又
多大の労力な必要としていた。

本考案は、上記の如き実状に鑑み、それらの欠点す一掃
すべく創案されたものであって、その目的とするところ
は、ベルト伝動機構のテンションプーリのテンションア
ームな、調節機構により機体に回動調節自在とした主テ
ンションアームとテンションプーリな軸設する補助テン
ションアームとに分割し、該補助テンションアームな主
テンションアームの先端部に回動自在に枢設すると共に
。

上記主テンションアームには、補助テンションアームに
係脱してテンションブーりを無端ベルトの緊張作用位置
と非作用位置とに切替作動せしめる切替作動具な回動自
在に枢支し、該切替作動具の回動操作により主テンショ
ンアームの回動調節とは別個に無端ベルトな緊緩操作し
得るように構成することにより、無端ベルトの緊張状態
を簡単かつ確実に断続することができ、エンジンの始動
あるいは無端ベルトの交換等の作業を能率よく行うこと
のできるベルト伝動機構における無端ベルトの緊緩操作
装置を提供せんとするものである。

本考案の構成な図面に示された一実施例について説明す
れば、１は耕耘機におけるベルト伝動機構であって、該
ベルト伝動機構１には駆動プーリ２及び主クラッチな内
蔵した被動プーリ３が設けられており、かつ、■ベルト
４が駆動プーリ２と被動プーリ３間に懸架されている。

５は固定軸であって、該固定軸５に回動自在に嵌挿され
た環体６の周面には主テンションアーム７とテンション
作動アーム８とが適角度を存して突設されている。

そして、テンション作ｔｌｌアーム８の先端部には調整
用ネジ体９との連結体１０が突設されているが、該連結
体１０には調整用ネジ体９の一端部に刻設した適宜ピッ
チのネジ部９ａが螺合されるようになっている。

また調整用ネジ体９の他端部は機体の適位置に固定され
た取付体１１に嵌挿し、該取付体１１と上記ネジ体９の
端部に設けた蝶形の摘み部９ｂとの間に付勢弾機１２が
介装されている。

一方、主テンションアーム７の先端には枢軸１３ａによ
り補助テンションアーム１３が回動自在に枢設され、さ
らに、該補助テンションアーム１３の先端にはテンショ
ンプーリ１４が回転自在に軸着されている。

１５は先端に把手部１５ａ ’ｘ第３図示の如く折曲形
成した切替作動具であって、該作動具１５は主テンショ
ンアーム７の先端に枢設された補助テンションアーム１
３との対向側に設けられ、かつその基端は主テンション
アーム７の下部に穿設した貫通孔７ａに貫挿されており
。

主テンションアーム７の上部に突設したストッパー１６
．１６間を往復回動自在となるように形成されている。

そして、上記作動具１５０基端より補助テンションアー
ム１３の下側に向けて延設形成された作動部１５ｂが、
作動具１５の上記回動により補助テンションアーム１３
の下縁に係脱してテンションアームな上昇又は下降回動
せしめて、テンションプーリ１４’＆Ｖベルト４の緊張
作用位置または弛緩された非作用位置に規制するように
なっている。

即ち１作動具１５な第１図の矢印Ａ方向に回動すれば１
作動部１５ｂが補助テンションアーム１３の下縁に当接
してこれを上方に回動し、テンションプーリ１４が■ベ
ルト４な緊張せしめ（第１図）、一方作動具１５を矢印
Ｂ方向に回動すれば１作動部１５ｂは補助テンションア
ーム１３かも外れるため該補助テンションアーム１３は
ストッパー１７で規制されるまで下方に回動し、■ベル
ト４の緊張が解除されて弛緩することとなる（第２図）
。

１８はエンジン始動用クランク軸であって、該クランク
軸１８を開閉自在に被覆するカバー１８ａはワイヤ１９
を介して前記作動具１５と連動連結され、作動具１５を
矢印Ａ方向に回動した時これに連動してカバー１８ａは
閉じ、矢印Ｂ方向に回動すれば開くようになっている。

尚、２０はエンジン始動用クランク、２１は付勢弾機で
ある。

次に、叙上の如（構成された本考案の作用について説明
する。

まず、エンジンの駆動時には、第１図に示す如く、駆動
プーリ２の回転に伴いテンションプーリ１４で緊張され
た■ベルト４を介して被動プーリ３が回転されることと
なり、他部分への動力の断続は被動プーリ３に内蔵した
主クラッチで行われる。

そして、■ベルト４が古くなるにつれて伸びた場合には
調整用ネジ体９を調整すれば、■ベルト４を適正な緊張
状態にすることができる。

一方、エンジンの始動時あるいは■ベルト４の掛脱交換
時等において、瞬時に■ベルト４な弛緩して緊張を全く
解除したい場合には、作動具１５の把手部１５ａ’＆矢
印のＢ方向に回動せしめるだけのワンタッチ操作で、簡
単かつ容易に弛緩せしめることができる（第２図）。

即ち、作動具１５を矢印Ｂ方向に回動すれば、補助テン
ションアーム１３は作動部１５ｂの規制を解かれて下方
に回動するから、■ベルト４の緊張は解除されて弛緩す
ることとなる。

従って、■ベルト４の緊張がない状態でエンジンの始動
あるいは■ベルト４の掛脱交換ができるから、労力の軽
減と作業能率の向上を図ることができる。

さらに弛緩された■ベルト４を再び緊張状態に戻すには
、作動具１５を矢印Ａ方向に回動するだけでよく、この
場合、作動部１５ｂが補助テンションアーム１３なその
下縁に当接して上方に回動するから、テンションプーリ
１４が上動して■べルト４を緊張するものである。

従って、従来の如くＶベルト４を弛緩せしめるのに調整
用ネジ体９をいちいち回動せしめて行う必要もなく１作
動具１５のワンタッチ操作のみで簡単かつ確実に行うこ
とができるもので、エンジンの始動あるいはＶベルト４
の掛脱交換等の作業が極めて容易となりかつ能率よく行
うことができる。

また、作動具１５にエンジンクランク軸のカバ一体が連
動させたものにおいては１作動具１５の操作によりクラ
ンク軸１８のカバ一体１８ａはＶベルト４が緊張状態に
あるときは閉鎖され、弛緩状態にあるときは開放される
ようになっているから、通常の運転状態においてはカバ
一体１８ａがクランク軸を被覆しているため安全であり
、しかもエンジン始動のためにカバ一体を開設すればそ
れに連動してＶベルトが弛緩するのでエンジンの始動が
極めて軽快となる。

これを要するに１本考案は、ベルト伝動機構のテンショ
ンプーリのテンションアームを、調節機構により機体に
回動調節自在とした主テンションアームとテンションプ
ーリを軸設する補助テンションアームとに分割し、該補
助テンションアームな主テンションアームの先端部に回
動自在に枢設すると共に、上記主テンションアームには
、補助テンションアームに係脱してテンションプーリな
無端ベルトの緊張作用位置と非作用位置とに切替作動せ
しめる切替作動具を回動自在に枢支し、該切替作動具の
回動操作により主テンションアームの回動調節とは別個
に無端ベルトな緊緩操作し得るように構成したことから
、無端ベルトの緊張状態を作動具のワンタッチ操作のみ
で簡単かつ確実に断続せしめることができ、従ってエン
ジンの始動あるいは無端ベルトの掛脱交換等の作業な能
率よく行うことができる等、極めて有用な実用的効果を
奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る無端ベルトの緊緩操作装置を示す一
実施例であって、第１図及び第２図は要部な示す作用説
明図、第３図は第１図のＸ−Ｘ線断面図である。 尚、図中、１はベルト伝動機構、４はＶベルト。 ５は固定軸、７は主テンションアーム、９は調整用ネジ
体、１３は補助テンションアーム、１４はテンションプ
ーリ、１５は作動具、１８ａはカバ一体である。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）ヘルド伝動機構のテンションプーリノテンション
   アームを、調節機構により機体に回動調節自在とした主
   テンションアームとテンションプーリな軸設する補助テ
   ンションアームとに分割し、該補助テンションアームを
   主テンションアームの先端部に回動自在に枢設すると共
   に、上記主テンションアームには、補助テンションアー
   ムに係脱してテンションプーリを無端ベルトの緊張作用
   位置と非作用位置とに切替作動せしめる切替作動具な回
   動自在に枢支し、該切替作動具の回動操作により主テン
   ションアームの回動調節とは別個に無端ベルトな緊緩操
   作し得るように構成したことを特徴とするベルト伝動機
   構における無端ベルトの緊緩操作装置。
2. （２）上記切替作動具には、エンジン始動用クランク軸
   のカバ一体が連結ワイヤな介して連動連結せしめられて
   あり、該作動具の操作に連動して前記カバ一体が開閉す
   るように構成されであることな特徴とする実用新案登録
   請求の範囲第１項記載のベルト伝動機構における無端ベ
   ルトの緊緩操作装置。