JPS5828123Y2 - 雨戸の振れ止め装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、雨戸の振れ止め装置に関するものである。

鋼製雨戸の振動、ことに風雨等により雨戸が揺れ動いて
大きな騒音を発する。

このため、従来各雨戸毎に振れ止め具の雄ネジの回動操
作により上記雄ネジと螺合している雌ネジを有するスラ
イダーの突出で溝の垂直面に上框を圧接していた。

しかしながら、上記雨戸に振れ止め具がセットされてい
ないために、使用に際し一々収納場所から取り出して使
用するため不便であり、かつ紛失する等の欠点があった
。

この考案の目的とする所は、各雨戸に取付けられている
回動体の回動操作により揺動体を揺動させ乍ら溝に雨戸
の上框を圧接し、しかも振れ止めと同時に施錠を行ない
得るようにしたものを提供することにある。

以下、この考案の実施例を添付図面に基いて説明する。

図において、Ａは雨戸で、この雨戸Ａの上框１内には、
室内側からの回動操作によって回動する回転体２が組込
まれている。

また、上記回転体２の周縁には、カム縁部３が設けられ
ている。

さらに、上記上框１には、垂直のピン４により軸着され
た揺動体５が、組込まれている。

上記揺動体５の先端には、上敷層Ｂの溝の側面に臨む突
出部６が設けられている。

また、上記揺動体５の下面には、カム縁部２に接触する
軸材７が固定されている。

さらに、突出部６が突出するように回転体２の回動を行
なうことにより上昇する昇降体８を設け、かつこの昇降
体８には、上記昇降体８の上昇時に上敷層Ｂの頂壁の孔
９に嵌入する錠杆１０が設けられている。

なお、回転体２と昇降体８との連動は、図示の場合、昇
降板８に設けた横長な長孔１１と、この長孔１１に嵌入
するように回転体２の周縁部に設けたピン１２とによっ
て行なわれている。

また、長孔１１の一端から下方に長孔１３を設けて、こ
の長孔１３に回転体２の支軸１４を貫通させて、上記昇
降板８の回転を止めている。

図中１５は揺動体５の復帰用板バネ、１６は回転体２の
回動操作紐である。

１７は回転体２と昇降板８とを支承するボックスである
。

この考案に係る振れ止め装置は、以上の構成から或って
、その使用状態を説明すると、回転体２の回動でカム縁
部３の四人縁側に軸材７を臨ませておくことにより、突
出部６が没入するように揺動体５が回動し、かつ昇降体
８が降下している。

このため、開閉方向に雨戸Ａを走行させることができる
。

上記雨戸Ａの閉鎖後に、回動体２の回動によりカム縁部
３の突出縁側に軸材７を臨ませることにより、突出部６
が突出する方向に揺動体５を回動させる。

このため、上敷層Ｂの溝の室内側垂直面に突出部６が当
接して、溝の屋外側垂直面に上框１を圧接するので、雨
戸Ａの振れを防止することができる。

また、このとき上昇する昇降板８の錠杆１０が、上記上
敷層Ｂの孔９に嵌入するので、雨戸Ａを施錠することと
なる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る装置の分解斜視図、第２図は同
上の使用状態を示す縦断側面図、第３図は同横断平面図
である。 Ａ・・・・・・雨戸、１・・・・・・上框、２・・・・
・・回転体、３・・・・・・カム縁部、４・・・・・・
ピン、５・・・・・・揺動体、６・・・・・・突出部、
７・・・・・・軸材、８・・・・・・昇降体、９・・・
・・・孔、１０・・・・・・錠杆、１１・・・・・・長
孔、１２・・・・・・ピン、１３・・・・・・長孔、１
４・・・・・・支軸、１５・・・・・・バネ、１６・・
・・・・回動操作紐、１７・・・・・・ボックス、Ｂ・
・・・・・上敷層。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 雨戸の上框側に室内側から回動操作ができるように設け
   た回転体と、この回転体の周縁に設けたカム縁部と、上
   框内に末端側のピンにより揺動できるように設けた揺動
   体と、この揺動体の先端に側方へ向けて突出するように
   設けた突出部と、上記揺動体にカム縁部と接触するよう
   に設けた軸材と、回転体の一面側に昇降自在に設けた昇
   降体と、この昇降体に設けた横長な長孔と、この長孔に
   嵌入するよう回転体の周縁部に設けたピンと、昇降体の
   上面に上記昇降体の上昇時上敷居の孔に嵌入するよう設
   けた錠杆とから成る雨戸の振れ止め装置。