JPS5827330Y2 - 台所用換気装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は台所のガスレンチ等の上部に設け、レンチで
調理中に発生する排気ガス、油煙、蒸気、におい等を排
気する熱交換器付の強制吸排気型の台所用換気装置に関
するものである。

従来、この種の換気装置は下面に局所換気用フードを設
け、その上方に排気用送風機を設けたレンチフードと呼
ばれる換気装置であったが、冬期暖房した台所等におい
ては室内の暖かい空気をそのまま外部に排出するため室
内に隙間風が入り込むとともに、室内の温度が下がり、
暖房効果が著しくそこなわれるといえ欠点がある。

また、室内空気を排出した分のみ室外の新鮮空気を室内
に補給する必要があるが、これらは全て室の隙間等に頼
っているためにその隙間風による風の流れで台所内に居
る人が不快感を感じる。

また台所のガスレンチ等の熱は冬場においては重要な暖
房源であり、これらを直接室外に排出することは非常に
不経済で暖房効率が著しく低下するという欠点を有して
いる。

この考案は上記欠点を解消するためなされたものでレン
ヂフード内に熱交換器と吸排気用の送風機を設け、冬場
において台所内の暖房熱が効率よく回収されるようにな
すとともに、夏場においては直接ガスレンチの熱を熱交
換器を通過させずに外部に排出するようになした台所用
換気装置において、特に吸気流と排気流が本体部で混合
しないように室内空気吸込口と室外空気吹出口とを所定
空間能したものである。

以下、この考案の一実施例を図に従って説明する。

第１図はこの考案の縦断面図を示し、１は本体外筐、２
はこの外筐下面に形成された排気流の吸込口、３はこの
吸込口全面に設けた油煙、蒸気、におい等を除去するグ
リースフィルタ、４はフィル夕支持部材、５は熱交換器
で、この熱交換器は金属性の交差流形のものが配設され
ている。

６は上記熱交換器を通して排気される室内排気流を室外
に排気する排気用送風機、７は排気流の排出口、８は本
体外筐の背面下部に設けた室外空気吸込口、９はこの吸
込口からの室外新鮮空気を室内に供給する吸気用送風機
、１０はこの吸気流を室内に案内する吸気通路、１１は
この吸気用送風機により送られる吸気流が室内に吹出す
吹出口、この吹出口は本体外筐前面の上方に設けられて
いる。

Ａは排気流、Ｂは吸気流であり、上記室内より上記本体
外筐の排出口に至る排気通路は上記熱交換器を介して室
外に排出される排気通路１２と熱交換器を通過しないバ
イパス排気通路１３との２つの通路が形成されている。

１４はこのバイパス排気通路に設けられたダンパーで、
このダンパーは本体外筐前面より操作レバー（図示せず
）にて排気流の熱交換器への排気通路とバイパス通路へ
の排気通路への切替えを行う。

１５は上記吸気通路の構成する吸気ダクトで、このダク
トの途中には上記バイパス排気通路１３が形成されるよ
う開口が設けられている。

以上の如く構成されたものにおいて、その動作を説明す
る。

先ず電源を入れて、調理時に給気用送風機及び排気用送
風機を運転すると、給気流は室外空気吸込口８より熱交
換器５を通過して吸気通路１０を介して室内側の吹出口
１１より室内に供給される。

また一方調理時の油煙、蒸気、排気ガス等の高温ガスは
フィルタ３により油等が除去され、冬場においてダンパ
ー１４が閉成されているときは熱交換器５を通過する排
気通路１２を介して排気流用送風機により排出ロアより
室外に排出される。

これにより冬場の暖房時または室内温度が比較的低温の
場合、吸気流には熱交換器により排気流の熱が移り比較
的高温となり、室内に吹き出され、暖房時の熱回収が行
われる。

また、夏等の室内の温度が高い時はダンパー１４を開威
し、バイパス排気通路を形成し排気流Ａを熱交換器を通
過させずに直接送風機６の排出口より室外に排出し、ま
た室外の冷たい新鮮空気を吸気通路１０を通し室内側吹
出口より室内に吹き出して室内温度を低下でき快適に室
内を保つことが可能となる。

以上の如く、排気通路の一方を熱交換器を通過させて吸
気流Ｂと排気流Ａと熱交換させるようにしているので、
冬場の熱回収においては調理時における高温排ガスの排
熱回収が行えるので、熱エネルギーの回収が大きくなり
省エネルギー効果を得ることができる。

またダンパーを開閉してもう一方の排気通路のバイパス
排気通路を夏場に形成すれば、室内の高温空気を排出し
室内の新鮮な低温空気を導入し、また高温排気ガスを室
外に直接排気するので換気効率が向上する。

このようにこの考案の台所用換気装置は、夏冬等におい
て室内を快適に保つことができる効果を有するとともに
、排気用吸込口２と吸気用吹出口１１とを所定間隔離し
ているので吸気流が直接排気流に混合することがない換
気装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の一実施例を示す台所用換気装置の縦断面
図である。 図において、１は本体外筐、２は吸込口、３はフィルタ
、５は熱交換器、６は排気用送風機、７は排出口、８は
室外空気吸込口、９は吸気用送風機、１０は吸気通路、
１１は吹出口、１２．１３は排気通路、１４はダンパー
である。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）室内空気の排出口と室外空気吸込口とを設けた本
   体外筐、この外筐の下面に形成された室内空気排気用吸
   込口、上記室外空気吸込口よりの空気を室内に吸気する
   よう上記外筐本体前面に設けた吹出口とを備え、上記室
   内空気排気用吸込口から上記室内空気の排出口へ至る排
   気通路と上記室外空気吸込口から上記吹出口へ至る吸気
   通路とを設け、上記吸気通路と上記排気通路との交差部
   に熱交換器を設け、上記吸気通路には吸気流を形成する
   送風機を、上記排気通路には排気流を形成する送風機を
   設けるとともに、上記吹出口を上記本体前面上部に形成
   したことを特徴とする台所用換気装置。
2. （２）上記熱交換器を金属性熱交換器となした上記実用
   新案登録請求の範囲第１項記載の台所用換気装置。