JPS5827283Y2 - 加熱調理器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はオーブンなどの加熱調理器に関し、熱流温度と
関連して熱源制御用の信号を発生する感熱体の設置に改
良を加えることにより、確実な温度制御を行うようにし
たものである。

従来、オーブンなどの加熱調理器にあっては、感熱体が
調理庫内に設置されていた。

しかし、この構成であると、被焼成物からの飛散物が感
熱体表面に耐着してその感熱特性を著しく低下させ、調
理庫の温度制御がこれによって正確に行われなくなる問
題があった。

本考案はこのような従来の問題点を解消したもので、以
下その実施例を添附図面とともに説明する。

図において、１は外装体、２はこの内部に収納した調理
庫で、熱板３により区割されたその下部空間にはガスバ
ーナなどの熱源４が設けである。

５は焼皿などの支持具６に支持された被焼成物、７，８
は外装体１、および調理庫２にそれぞれ形成した排気口
である。

また９は調理庫２の外壁面に装着した感熱ケースにして
、その下部側壁には上記調理庫２内と連通した熱流の人
口１０が、上面には出口１１がそれぞれ設けである。

そして、この感熱ケース９内にサーミスタなどの感熱体
１２が収納しである。

上記の構成において、調理庫２内の熱流の一部は、入口
１０より感熱ケース９に流入し、出口１１より流出する
もので、よって感熱体１２はこの熱流の温度を検知して
熱源４制御用の信号を発生し、調理庫２の温度を設定値
に保つものである。

このように感熱体１２が調理庫２の外側にあるため、被
焼成物５からの飛散物の耐着による感熱特性の低下がな
く、これより確実な調理温度制御ができるものであり、
また熱流をケース９に流動させるようにしているので、
感温体１２による温度検知も的確に行われるものである
。

さらに、感熱ケース９における出口１１の開口度を入口
１０のそれよりも小さく設定しておけば、上記感熱ケー
ス９内での熱のこもりがよく、その内部温度と、調理庫
２の内部温度との間のばらつきをほとんどなくすことが
できる。

したがって、感熱体１２は調理庫２の外にありながらこ
の庫内温度を正確に検知するものであり、より一層調理
温度の制御特性を向上することができるものである。

以上説明したように本考案は、感熱体の汚染による特性
低下を防止して、確実な庫内温度の制御を得たものであ
り、これにより各種加熱調理が的確にできるなど、すぐ
れた実用的効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す加熱調理器の概略断面図
、第２図は要部拡大断面図である。 ２・・・・・・調理庫、４・・・・・・熱源、９・・・
・・・感熱ケース、１０・・・・・・入口、１１・・・
・・・出口、１２・・・・・・感熱体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 熱源を介して加熱される調理庫と、この調理庫の外側に
   位置し、かつ上記調理庫に連通した熱流の入口および出
   口を有する感熱ケースと、この感熱ケース内に収納され
   、上記熱源制御用の信号を発生する感熱体とよりなり、
   上記感熱ケースの出口の開口度を入口の開口度よりも小
   さくして、この感熱ケース内に熱流をこもらせるように
   設定したことを特徴とする加熱調理器。