JPS5827266B2 - シンキナビタミン a サンエステル ノ セイゾウホウ - Google Patents

シンキナビタミン a サンエステル ノ セイゾウホウ

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JPS5827266B2
JPS5827266B2 JP48124476A JP12447673A JPS5827266B2 JP S5827266 B2 JPS5827266 B2 JP S5827266B2 JP 48124476 A JP48124476 A JP 48124476A JP 12447673 A JP12447673 A JP 12447673A JP S5827266 B2 JPS5827266 B2 JP S5827266B2
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vitamin
acid
ester
solution
water
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光彦 加藤
裕康 小山
靖弘 小松
重雄 川瀬
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Nisshin Seifun Group Inc
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Nisshin Seifun Group Inc
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一般式(I) (式中Rは炭素数5から20の飽和または不飽和の炭化
水素基を表わす) で示される新規なビタミンA酸エステルの製造法に関す
るものであり、さらに詳しくは、ビタミンA酸またはそ
の官能性誘導体を、一般式(II)(式中Rは炭素数5
から20の飽和または不飽和の炭化水素基を表わす) で示されるアルコールと反応させることを特徴とする一
般式(I)で示されるビタミンA酸エステルの製造法に
関するものである。
本発明の方法により得られるビタミンA酸エステルは新
規な化合物で、顕著な皮膚創傷に対する治癒効果および
消化管潰瘍に対する治療効果を有し、さらに皮膚悪性腫
瘍に対する予防治療効果が期待されるものである。
また本発明によって得られるビタミンA酸エステルは、
ビタミンA酸に比較して急性毒性が著しく低い利点を有
する。
本発明の方法によって反応を行う場合、反応は窒素ガス
等の不活性ガス気流下で都合よく行なわれる。
ビタミンA酸を一般式(I[)で示されるアルコールと
反応させる場合、例えば、ジシクロへキシルカルボジイ
ミドあるいは無水トリフルオル酢酸などの縮合剤の存在
下に行なわれる。
ジシクロへキシルカルボジイミド(DCC)を用いる場
合、ビタミンA酸とアルコールの共存下にDCCを加え
て反応を行うか、または初めにアルコールとDCCの付
加物を触媒量の塩化第一銅または塩化第二銅の存在下に
つくり、これにビタミンA酸を反応させることにより行
なわれる。
なお、触媒量はDCCに対して0.1〜10重量%が好
ましい。
この反応は通常室温から120℃位までの加熱下に行な
われるが、80℃前後が最適である。
この際、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジオキサン、
ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホリックトリ
アミド等の不活性溶媒中で都合よく行なわれる。
無水トリフルオル酢酸を縮合剤として用いる場合は、反
応は室温またはより低温が好ましく、例えば水冷下で行
なうとよい。
無水トリフルオル酢酸の使用量は、A酸またはアルコー
ルより過剰のモル比が好ましい。
反応溶媒としてはテトラヒドロフラン、ジオキサンなど
が好ましい。
またビタミンA酸の官能性誘導体を一般式(I[)で示
されるアルコールと反応させる場合、ビタミンA酸の官
能性誘導体としては、ビタミンA酸の酸無水物、ビタミ
ンA酸の酸ハロゲン化物およびビタミンA酸の低級アル
キルエステルなどがあるが、ビタミンA酸の酸無水物、
ビタミンA酸の酸ハロゲン化物の場合は、アルコール等
モル量ないしは過剰に用い、反応はピリジン、ジメチル
アニリンあるいはトリエチルアミンなどの有機塩基の等
モル量ないしは過剰量の存在下に室温ないしはより低温
で行なわれる。
この際、反応溶媒としては、※※ベンゼン、トルエンな
どの不活性溶媒やピリジンなどが通常用いられる。
ビタミンA酸の1アルキルエステル、例えば、メチルま
たはエチルエステルの場合は、ビタミンA酸の低級アル
キルエステルに対して等モル量より過剰のアルコールを
用い、ビタミンA酸のエステルに対して触媒量、例えば
、l/100モル量の金属アルコラード(ナトリウムア
ルコラードあるいはアルミニウムアルコラードなど)の
存在下に、通常70℃から100℃位まで加熱すること
により行なわれる。
次に本発明によって得られたビタミンA酸エステルの薬
理作用について述べる。
皮膚創傷治癒効果については、雄ラット(グイコクネズ
ミ)の背部を麻酔下で鋭利なメスを用いて2条切り開き
、切開直後に金属製のクリップで切開部を縫合し、その
部位にビタミンA酸エステルを数日間塗布した。
投与終了部に背部皮膚を剥離し、切開部位の引張り強度
の強弱で効果を判定した。
本発明によって得られたビタミンA酸エステルの急性毒
性試験には、雌雄マウス(ハツカネズミ)を用いて、ビ
タミンA酸エステルは界面活性剤を加えた生理食塩水懸
濁液として調製し、腹腔内投与後1週間で死亡数を算出
したが、1000■/kgの最大投与群にも1例の死亡
例さえ現われなかった。
第1表にその結果を示す。なお、表中の比率とは急性毒
性値と創傷治癒効果の積を求め、ビタミンA酸のそれを
1.0とした時の相対的な比較値で、数値の犬なる方が
医薬としての適応性大なることを示唆する。
また消化管潰瘍の治療効果を判定する実験では、酢酸潰
瘍法を用いた。
雄ラットを麻酔下にて開腹し、腺胃部漿膜に10%酢酸
を注入した後、再び元に戻し、開腹部位を縫合した。
ビタミンA酸エステルを手術翌日より経口的に2週間投
与し、投与終了後、胃を取り出し、腺胃粘膜部に出現し
た**潰瘍の面積にて治療効果を判定した。
その結果を第2表に示す。
なお、毒性および比率は第1表と同様である。
実施例 1 ビタミンA酸3.01と5ee−アミルアルコール0.
91を乾燥テトラヒドロフラン26TrLlに溶解し、
これに水冷かくはん下に無水トリフルオル酢酸3.42
を乾燥テトラヒドロフラン4mlに溶解した溶液を滴下
し、水冷下2時間、さらに室温で3時間放置する。
反応液を氷冷した5%炭酸水素ナトリウム溶液に攪拌下
にあげる。
析出した油状物をn−へキサンで抽出する。
n−ヘキサン溶液を水、飽和食塩水で順次洗い、無水硫
酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮する。
析出する結晶を沢刑した後、P液の溶媒を溜去し、残渣
2,1りをシリカゲルでクロマトグラフィーを行ない、
2〜4%酢酸エチル含有n−へキサンで溶出する区分よ
り、純粋なビタミンA酸5ec−アミルエステルカ得う
れる。
ここに得られたエステルは、薄層クロマトグラフィーで
単一であり、λmaX=363 mμ、1% E =1003を示した。
cTL 実施例 2 以下の反応は窒素ガス気流下で行なった。
ビタミンA酸4.52を乾燥ピリジン401ft9に溶
かし、これにかくはん下p−)ルエンスルホニルクロラ
イド2.91を加え、室温に3時間放置する。
この溶液を氷冷し、かくはん下にn−アミルアルコール
1.41を滴下する。
これを水冷下1.5時間、さらに室温で1夜放置する。
反応物を氷水にあげ、n−へキサンで抽出する。
n−へキサン溶液を水、水冷希塩酸、炭酸水素す) I
Jウム溶液、水および飽和食塩水で順次洗い、無水硫酸
ナトリウム上で乾燥する。
溶媒を溜去し、残渣4.1?をシリカゲル上でクロマト
グラフィーを行ない、3%酢酸エチル含有n−へキサン
で溶出する区分より、純粋なビタミンA酸、n−アミル
エステルが得られる。
ここに得られたエステルは、薄層クロマトグラフィーア
単一アあ9、え。
a、=365m、u、。1%CrrL =1168を示した。
実施例 3 以下の反応は窒素ガス気流下で行なった。
ゲラニオール3,9り、ジシクロへキシルカルボジイミ
ド4.1?、および塩化第一銅50mgを約80℃で3
0分間かくはんする。
これにビタミンA酸6.Oi1乾燥ベンゼ/12m1?
を加え、100℃〜110℃で5時間かくはん下に還流
する。
反応物・を冷却し、濾過して、p液の溶媒を溜去する。
残i8.5s’をシリカゲルでクロマトグラフィーを行
ない、3〜4%酢酸エチル含有n−ヘキサンで溶出する
区分より、純粋なビタミンA酸ゲラニルエステルが得ら
れる。
ここに得られたエステルは、薄層クロマトグラフィーで
単一であり、λmaX −353mμ、 1% E =967を示した。
CrfL 実施例 4 以下の反応は窒素ガス気流下で行なった。
テトラデカノール(7−エチル−2−メチル−4−ウン
デカノール)4.、lおよび乾燥ピリジン3Tllを乾
燥ジクロルエタン20m1に溶解し、これにビタミンA
酸の酸クロライド6.41を乾燥ジクロルエタン20m
1に溶かした溶液を、かくはん下5℃で15分間かげて
滴下し、さらに室温で一夜放置する。
反応物を氷水にあげ、エーテル抽出する。エーテル溶液
を、水、水冷希塩酸、炭酸水素ナトリウム、水、水およ
び飽和食塩水で順次洗い、無水硫酸ナトリウム上で乾燥
する。
溶媒を溜去し、残渣9.7ノをシリカゲルでクロマトグ
ラフィーを行ない、2〜3%酢酸エチル含有n−へキサ
ンで溶出する区分より、純粋なビタミンA酸テトラデカ
ニルエステルが得られる。
ここに得られたエステルは、薄層クロマトグラフィーで
単一であり、1% λmaX−364mμ、E =899を示した。
crrL 実施例 5 以下の反応は窒素ガス気流下で行なった。
ファルネソール2.6り、ジシクロへキシルカルボジイ
ミド2,11および塩化第一銅30TI19を約80℃
で30分間かくはんする。
これにビタミンA酸3.02および乾燥ベンゼン6ml
を加え、100℃〜110℃で4時間還流かくはんする
反応物を冷却し、沢過してp液の溶媒を溜去する。
残渣5.1グをシリカゲルでクロマトグラフィーを行な
い、n−ヘキサンで溶出する区分より、純粋なビタミン
A酸ファルネシルエステルが得られる。
ここに得られたエステルは薄層クロマトグラフィーで単
1% −であり、λmax−364mμ、E =840c
In を示した。
実施例 6 以下の反応は窒素ガス気流下で行なった。
フィトール6.81、ジシクロへキシルカルボジイミド
4.1tおよび塩化第一銅501n9を約80℃で30
分間かくはんする。
これにビタミンA酸6.Or、乾燥ベンゼン12m1を
加え、100℃〜110℃で4時間還流かくはんする。
反応物を冷却し、濾過してP液の溶媒を溜去する。
残渣11.lfをシリカゲルでクロマトグラフィーを行
ない、2〜3%酢酸エチル含有n−へキサンで溶出する
区分より、純粋なビタミンA酸フィチルエステルが得ら
れる。
ここに得られたエステルは薄層クロマトグラフィーで単
一であり、λmax=365mμ、1% E =802を示した。
cm

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ビタミンA酸またはその官能性誘導体を、般式 (式中Rは炭素数5から20の飽和または不飽和の炭化
    水素基を表わす) で示されるアルコールと反応させることを特徴とする一
    般式 (式中Rは炭素数5から20の飽和または不飽和の炭化
    水素基を表わす) で示されるビタミンA酸エステルの製造法。
JP48124476A 1973-11-07 1973-11-07 シンキナビタミン a サンエステル ノ セイゾウホウ Expired JPS5827266B2 (ja)

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JPS5076047A JPS5076047A (ja) 1975-06-21
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CA2513583C (en) * 2003-01-17 2012-03-20 Wisconsin Alumni Research Foundation Modified retinoid compounds and their uses
JP4772663B2 (ja) * 2003-01-17 2011-09-14 ウィスコンシン・アルムニ・リサーチ・ファウンデーション レチノイドの毒性を減少するための方法

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