JPH069547A - 1−アシルオキシビタミンd誘導体 - Google Patents

1−アシルオキシビタミンd誘導体

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JPH069547A
JPH069547A JP4169049A JP16904992A JPH069547A JP H069547 A JPH069547 A JP H069547A JP 4169049 A JP4169049 A JP 4169049A JP 16904992 A JP16904992 A JP 16904992A JP H069547 A JPH069547 A JP H069547A
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Yoji Tachibana
陽二 橘
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Nisshin Seifun Group Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 1−ヒドロキシビタミンDの1−位、1,3
−位または1,3,24−位の水酸基とビタミンA酸のカ
ルボン酸とがエステル結合した一般式(I)の1−アシ
ルオキシビタミンD誘導体。 {XはH、ビタミンA酸から誘導されるアシル基、Yは
ビタミンA酸から誘導されるアシル基、Rは一般式(I
I) 〔RとRはHまたは一緒になってC=C二重結合を
形成し、RはH,C〜Cアルキル基または式OX
(Xは前記の意義を有する)を有する基、RはH,O
H〕の基} 【効果】 骨粗鬆症の予防および治療剤、皮膚潰瘍治療
剤および抗腫瘍剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な1−アシルオキ
シビタミンD誘導体に関するものである。本発明の化合
物は、骨粗鬆症の予防および治療剤、皮膚潰瘍治療剤な
らびに抗腫瘍剤として有用である。
【0002】
【従来の技術】1位、24位あるいは25位に水酸基を
有する活性型ビタミンDは広く骨粗鬆症の治療に用いら
れており、また最近では分化誘導能を有することが発見
され、乾癬症の治療、抗ガン剤としての適用も試みられ
ている。
【0003】一方、ビタミンA酸は生体内においてビタ
ミンAから生合成され、生体内でのビタミンAの効果の
発現の際の中間活性体と考えられている物質である。即
ち、成長促進、蛋白代謝、上皮細胞組織の安定化などの
ビタミンAの機能はこのビタミンA酸を経由して行われ
ることが解明されている。ビタミンA酸には、その側鎖
の不飽和結合に由来して全トランスビタミンA酸、13
−シスビタミンA酸、9−シスビタミンA酸などの異性
体が知られている。
【0004】上記の生理活性を有するビタミンA酸がカ
ルボン酸基を有することに着目して生理活性を有するア
ルコール化合物とエステルを形成させてより有用な物質
を創製することが考えられている。例えば、ビタミンA
酸とα−トコフェロール(ビタミンE)とのエステル即
ち、α−トコフェロールビタミンA酸エステルが特開昭
48−469号公報および特開昭54−92967号公
報に開示されている。しかしながら、ビタミンA酸とビ
タミンDとのエステルは知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、骨粗鬆症、
皮膚潰瘍および腫瘍に対して優れた予防あるいは治療効
果を有する1−アシルオキシビタミンD誘導体を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(I)
【化3】 {式中、Xは水素原子またはビタミンA酸から誘導され
るアシル基を示し、YはビタミンA酸から誘導されるア
シル基を示し、Rは式(II)
【化4】 〔式中、R1およびR2はそれぞれ水素原子を表すかまた
は一緒になって炭素−炭素の二重結合を形成し、R3
水素原子、C1〜C4アルキル基または式O−X(Xは前
記の意義を有する)を有する基を表し、R4は水素原子
または水酸基を表す〕を有する基を示す}で示される1
−アシルオキシビタミンD誘導体よりなる。
【0007】上記式中、ビタミンA酸から誘導されるア
シル基としては、全トランス−ビタミンA酸から誘導さ
れる式(III)
【化5】 を有するアシル基または13−シスービタミンA酸から
誘導される式(IV)
【化6】 を有するアシル基が好ましい。
【0008】R3がC1〜C4アルキル基である場合、該
アルキル基は炭素数1乃至4の直鎖状又は分枝鎖状のア
ルキル基であり、その例として、メチル、エチル、n−
プルピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチルなど
があげられる。
【0009】上記式(I)において、O−Yはそれが結
合している不斉炭素原子のα−位またはβ−位に結合し
うる。R3がC1〜C4アルキル基またはO−Xを示す場
合は、それが結合している不斉炭素原子のR−位または
S−位に結合しうる。また、R1およびR2が一緒になっ
て炭素−炭素の二重結合を形成する場合には、トランス
型またはシス型を示す。
【0010】本発明の1−アシルオキシビタミンD誘導
体(I)は、以下に反応式で示す方法によって製造され
る。
【0011】即ち、式(I)において、Xが水素原子で
ある化合物(I′)は、1−アセトキシビタミンD類
(V)に存在する水酸基を保護して化合物(VI)とし、
化合物(VI)を脱アセチル化して化合物(VII)とし、
この化合物(VII)をビタミンA酸でエステル化して化
合物(VIII)とし、化合物(VIII)から水酸基の保護基
を脱離することによって製造される。
【0012】式(I)において、XがビタミンA酸から
誘導されるアシル基である化合物(I″)は、1−ヒド
ロキシビタミンD誘導体(IX)をビタミンA酸でエステ
ル化することによって製造される。
【0013】
【化7】
【0014】
【化8】 上記式において、YおよびRは前記の意義を有し、X′
はビタミンA酸から誘導されるアシル基を示し、Zは水
酸基の保護基を示し、R′は式(X)
【化9】 〔上記式中、R1およびR2は前記の意義を有し、R3
は水素原子、C1〜C4アルキル基または式 O−Ac(A
cはアセチル基を示す)を有する基を示し、R4′は水素
原子または式 O−Ac(Acはアセチル基を示す)を有
する基を示す〕を有する基を示し、R″は式(XI)
【化10】 〔上記式中、R1、R2、R4は前記の意義を示し、R3
は水素原子、C1〜C4アルキル基または式 O−Y(Yは
前記の意義を有する)を有する基を示す〕を有する基を
示し、そしてR′′′は式(XII)
【化11】 〔上記式中、R1、R2およびR4は前記の意義を有し、
3′′′は水素原子、C 1〜C4アルキル基または式 O
−X′(X′は前記の意義を有する)を有する基を示
す〕を有する基を示す。
【0015】水酸基の保護基Zとしては、アセチル基と
化学的に区別することができ、ビタミンA酸およびビタ
ミンD骨格を分解せずそして容易に離脱可能な基が望ま
しく、その好ましい例として、t−ブチルジメチルシリ
ル基、トリエチルシリル基などがあげられる。
【0016】上記式(V)および(IX)の化合物は、De
Luca,J.Org.Chem., 45,3253(1980)お
よび特公昭59−45674号公報に記載された公知の
化合物である。
【0017】化合物(VI)は化合物(V)に存在する遊
離の水酸基を常法に従って保護することによって得られ
る。例えば、ジメチルホルムアミドのような不活性有機
溶媒中、イミダゾールのような弱塩基の存在下で、化合
物(V)をt−ブチルジメチルシリルクロライドまたは
トリエチルシリルクロライドと反応させることによって
得られる。
【0018】化合物(VII)は化合物(VI)に存在する
アセチル基を常法に従って選択的に脱離することによっ
て得られる。例えば、メタノール、エタノールのような
低級アルコール中、化合物(VI)を水酸化ナトリウム、
水酸化カリウムのようなアルカリで処理することによっ
て得られる。
【0019】化合物(VIII)は常法に従って化合物(VI
I)をビタミンA酸またはその反応性誘導体と反応させ
ることによって得られる。例えば、イソプロピルエーテ
ル、テトラヒドロフランのような不活性有機溶媒中、ジ
シクロヘキシルカルボジイミド(DCC)またはトリフ
ルオロ無水酢酸のような脱水触媒の存在下で、化合物
(VII)をビタミンA酸と反応させるか、あるいは、化
合物(VII)をビタミンAの反応性誘導体たとえば酸ハ
ライドもしくは酸無水物と反応させることによって得ら
れる。
【0020】ビタミンA酸の二重結合の立体構造を保持
し、異性化や環化反応を防止するためにはできるだけ温
和な条件下で反応を行うことが望ましく、その点でトリ
フルオロ無水酢酸を用いる反応が望ましい。
【0021】化合物(I′)は化合物(VIII)に存在す
る水酸基の保護基を常法に従って脱離することによって
得られる。例えば、テトラヒドロフランのような不活性
有機溶媒中、化合物(VIII)をテトラブチルアンモニウ
ムフルオライドのような弱塩基で処理することによって
得られる。
【0022】化合物(I″)は、化合物(IX)をビタミ
ンA酸またはその反応性誘導体と反応させることによっ
て得られる。この工程は、前記の化合物(VII)から化
合物(VIII)を製造する工程と同様にして実施される。
【0023】この反応において、R3が水酸基である場
合は、R3は式O−X′(X′は前記の意義を有する)
を有する基に変換される。R4は水酸基である場合でも
立体障害のため、ビタミンA酸によりアシル化されるこ
とはない。
【0024】上記の各反応において、反応生成物は、常
法に従って精製される。例えば、反応混合物から溶媒を
留去するか、あるいは適当な有機溶媒で抽出した後抽出
液から溶媒を留去し、残留物を再結晶あるいはクロマト
グラフ処理することにより所望の生成物を精製すること
ができる。化合物(VII)をビタミンA酸によりアシル
化して得られる化合物(VIII)は、精製することなく、
次の脱保護工程に供するのが望ましい。
【0025】本発明の式(I)を有する化合物およびそ
の合成原料である式(V)乃至式(IX)を有する化合物
の具体例を以下に表1乃至表7に示す。表中の化合物番
号は実施例において参照される。
【0026】表1〜表7において、「二重結合」はR1
およびR2が一緒になってトランス型の二重結合を形成
することを示す。
【0027】表4〜表6において、Z′はt−ブチルジ
メチルシリル基を示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】
【表5】
【0033】
【表6】
【0034】
【表7】
【0035】本発明の1−アシルオキシビタミンD誘導
体(I)は従来公知の活性型ビタミンDと同様の方法で
製剤化され、投与される。即ち、本発明化合物を適当な
担体、賦形剤、希釈剤、例えば、炭酸カルシウム、澱
粉、蔗糖、ラクトース、タルク、ステアリン酸マグネシ
ウムなどと混合して、散剤、錠剤、カプセル剤、顆粒
剤、注射剤、座剤、軟膏などの製剤形態にしてヒトまた
は動物に経口的にまたは非経口的に投与される。投与量
は、患者の症状、年齢、体重などにより変化し得るが、
通常、成人1日当たり0.1〜100μgが適当であ
る。
【0036】
【発明の効果】本発明の1−アシルオキシビタミンD誘
導体(I)は骨粗鬆症の予防および治療に優れた効果を
有し、さらに皮膚潰瘍および腫瘍に対しても優れた治療
効果を有する。
【0037】
【実施例】次に本発明化合物の製造例を示して本発明を
さらに具体的に説明する。 実施例1 1α−ヒドロキシコレカルシフェロールビタミンA酸
(全トランス型)エステル(化合物I−1)の製造 (1) 1α−アセトキシ−3β−t−ブチルジメチルシ
リロキシビタミンD3(化合物VI−1)の製造 化合物V−1(600mg)をジメチルホルムアミド(5
ml)に溶解し、t−ブチルジメチルシリルクロライド
(300mg)およびイミダゾール(300mg)を加え
た。40℃で1時間保った後、エーテルで抽出し、ブラ
インで洗浄しそしてエーテルを留去した。残留物をシリ
カゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=9
5/5)により精製して表題化合物VI−1(610mg)
を得た(オイル)。1 H-NMR(CDCl3):δ 2.03(3H, s, COCH3)、 4.23(1H, m,
H-3)、 4.93(1H, s, 19-Z)、 5.27(1H, s, 19-E)、 5.41(1
H, m, H-1)、 6.05、 6.32(2H, ABq, J=12.0Hz, H-6, H-
7)。
【0038】(2) 3β−t−ブチルジメチルシリロキ
シ−1α−ヒドロキシビタミンD3(化合物VII−1)の
製造 化合物VI−1(500mg)をエタノール(5ml)に溶解
し、さらに10% KOHエタノール溶液(5ml)を加
えて30分間室温で撹拌した。酢酸エチルで抽出し、ブ
ラインで洗浄した後、溶媒を留去した。残留物をシリカ
ゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=9/
1)により精製して表題化合物VII−1(400mg)を
得た(オイル)。1 H-NMR(CDCl3):δ 4.22(1H, m, H-3)、 4.40(1H, m, H-
1)、 4.93(1H, s, 19-Z)、5.30(1H, s, 19-E)、 6.04、 6.3
5(2H, ABq, J=12.1Hz, H-6, H-7)。
【0039】(3) 1α−ヒドロキシコレカルシフェロ
ールビタミンA酸(全トランス型)エステル(化合物I
−1)の製造 全トランス−ビタミンA酸(300mg)及びイソプロピ
ルエーテル(3ml)の混合物に、トリフルオロ酢酸無水
物(0.18ml)を滴下し、そして30分間撹拌した。
次いで化合物VII−1(400mg)のテトラヒドロフラ
ン溶液(5ml)を滴下し、室温で2時間撹拌した。アンモ
ニア水(0.5ml)を加え、エーテルで抽出し、ブライ
ンで洗浄後、エーテル相を濃縮し、そして残留物をシリ
カゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=9
5/5)により精製して化合物VIII−1(440mg)を
得た。次いで化合物VIII−1(440mg)をテトラヒド
ロフラン(5ml)に溶解し、そしてテトラブチルアンモ
ニウムフルオライド(Bu4NF)の1M溶液(3ml)を
加えた。室温で3時間撹拌した後、酢酸エチルで抽出
し、ブラインで洗浄し、そして酢酸エチルを留去した。
残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢
酸エチル=9/1)により精製して表題化合物I−1
(230mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.55(3H, s)、0.87(3H, s)、0.89(3
H, s)、0.93(3H, d)、1.03(6H, s)、1.71(3H, s)、2.01
(3H, s)、2.35(3H, s)、4.20(1H, m)、5.00(1H,s)、 5.3
4(1H, s)、 5.53(1H, m)、 5.74(1H, s)、 6.00−6.36(6H,
m)、 7.01(1H, m)。
【0040】実施例2 1α−ヒドロキシエルゴカルシフェロールビタミンA酸
(全トランス型)エステル(化合物I−2)の製造 (1) 1α−アセトキシ−3β−t−ブチルジメチルシ
リロキシビタミンD2(化合物VI−2)の製造 化合物V−2(400mg)を実施例1(1)と同様に処
理して表題化合物VI−2(380mg)を得た(オイ
ル)。1 H-NMR(CDCl3):δ 2.03(3H, s, COCH3)、 4.24(1H, m,
H-3)、 4.93(1H, s, 19-Z)、 5.21(2H, m, H-22、 H-23)、
5.29(1H, s, 19-E)、 5.36(1H, m, H-1)、 6.06、 6.31(2
H, ABq, J=12.1Hz, H-6, H-7)。
【0041】(2) 3β−t−ブチルジメチルシリロキ
シ−1α−ヒドロキシビタミンD2(化合物VII−2)の
製造 化合物VI−2(300mg)を実施例1(2)と同様に処
理して表題化合物VII−2(200mg)を得た(オイ
ル)。1 H-NMR(CDCl3):δ 4.22(1H, m, H-3)、 4.41(1H, m, H-
1)、 4.94(1H, s, 19-Z)、5.23(2H, m, H-22, H-23)、 5.2
9(1H, s, 19-E)、 6.06、 6.37(2H, ABq, J=12.1Hz, H-6,
H-7)。
【0042】(3) 1α−ヒドロキシエルゴカルシフェ
ロールビタミンA(全トランス型)エステル(化合物I
−2)の製造 全トランス−ビタミンA酸(200mg)及びイソプロピ
ルエーテル(2ml)の混合物に、トリフルオロ酢酸無水
物(0.13ml)を加え、室温で15分間撹拌した。化
合物VII−2(200mg)のテトラヒドロフラン溶液
(5ml)を滴下し、5℃で一夜放置した。アンモニア水
(0.4ml)を加え、30分間撹拌し、そしてエーテル
で抽出した。ブラインで洗浄した後、エーテルを除去
し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン
/酢酸エチル=9/1)に付して化合物VIII−2(26
0mg)を得た。この化合物VIII−2(260mg)をテト
ラヒドロフラン(4ml)に溶解し、Bu4NFの1M溶
液(2ml)を加え、そして室温で4時間撹拌した。酢酸
エチルで抽出し、ブラインで洗浄した後、そして酢酸エ
チルを留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィ
ーにより精製して、表題化合物I−2(140mg)を得
た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.55(3H, s)、 0.82(3H, d)、 0.84(3
H, d)、 0.92(3H, d)、 1.01(3H, d)、 1.03(6H, s)、 1.71
(3H, s)、 2.00(3H, s)、 2.35(3H, s)、 4.20(1H,m)、 5.0
1(1H, s)、 5.22(2H, m)、 5.34(1H, s)、 5.54(1H, m)、
5.76(1H, s)、 6.01−6.35(6H, m)、 7.00(1H, m)。
【0043】実施例3 1α,25−ジヒドロキシコレカルシフェロールビタミ
ンA酸(全トランス型)エステル(化合物I−3)の製
造 実施例1(1)および(2)と同様にして化合物V−3
から化合物VI−3を経由して化合物VII−3を得た。
【0044】全トランスビタミンA酸(200mg)及び
イソプロピルエーテル(3ml)の混合物に、トリフルオ
ロ酢酸無水物(0.1ml)を滴下し、そして30分間撹
拌した。次いで化合物VII−3(300mg)のテトラヒ
ドロフラン溶液(5ml)を加え、室温で2時間撹拌し
た。アンモニア水(0.5ml)を加え、エーテルで抽出
し、ブラインで洗浄後エーテルを留去した。残留物をシ
リカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=
95/5)で精製し、化合物VIII−8(270mg)を得
た。化合物VIII−3(270mg)をテトラヒドロフラン
(5ml)に溶解し、Bu4NFの1M溶液(3ml)を加
え、50℃で1時間撹拌した。酢酸エチルで抽出し、ブ
ラインで洗浄後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲル
クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)
で精製して化合物I−3(155mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.54(3H, s)、 0.94(3H, d)、 1.03(6
H, s)、 1.21(6H, s)、 1.71(3H, s)、 2.01(3H, s)、 2.35
(3H, s)、 4.21(1H, m)、 5.00(1H, s)、 5.35(1H,s)、 5.5
4(1H, m)、 5.74(1H, s)、 6.00−6.37(6H, m)、 7.01(1H,
m)。
【0045】実施例4 1α,25−ジヒドロキシエルゴカルシフェロールビタ
ミンA酸(全トランス型)エステル(化合物I−4)の
製造 実施例1(1)および(2)と同様にして化合物V−4
から化合物VI−4を経由して化合物VII−4を得た。化
合物VII−4(400mg)を実施例3と同様に処理して
化合物I−4(230mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.54(3H, s)、 0.93(3H, d)、 1.00(3
H, d)、 1.03(6H, s)、 1.16(3H, s)、 1.17(3H, s)、 1.71
(3H, s)、 2.01(3H, s)、 2.35(3H, s)、 4.21(1H,m)、 5.0
0(1H, s)、 5.22(2H, m)、 5.35(1H, s)、 5.53(1H, m)、
5.74(1H, s)、 6.00−6.36(6H, m)、 7.02(1H, m)。
【0046】実施例5 1α,24R−ジヒドロキシコレカルシフェロールビタ
ミンA酸(全トランス型)エステル(化合物I−5)の
製造 実施例1(1)および(2)と同様にして化合物V−5
から化合物VI−5を経由して化合物VII−5を得た。化
合物VII−5(150mg)を実施例3と同様に処理して
化合物I−5(85mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.56(3H, s)、 0.96(3H, d)、 1.03(1
2H, s)、 1.17(6H, d)、 1.70(6H, s)、 2.01(6H, s)、 2.3
6(6H, s)、 3.22(1H, m)、 4.21(1H, m)、 4.97(1H,s)、 5.
33(1H, s)、 5.54(1H, m)、 5.74(2H, s)、 6.00−6.38(10
H, m)、 7.01(2H,m)。
【0047】実施例6 1α,24S,25−トリヒドロキシコレカルシフェロー
ルビタミンA酸(全トランス型)エステル(化合物I−
6)の製造 実施例1(1)および(2)と同様にして化合物V−6
から化合物VI−6を経由して化合物VII−6を得た。化
合物VII−6(50mg)を実施例3と同様に処理して化
合物I−6(20mg)を得た。1 H-NMR(CD3OD−CDCl3):δ 0.57(3H, s)、 0.97(3H, d)、
1.03(12H, s)、 1.21(6H, d)、 1.70(6H, s)、 2.01(6H,
s)、 2.37(6H, s)、 3.25(1H, m)、 4.22(1H, m)、 4.97(1
H, s)、 5.33(1H, s)、 5.53(1H, m)、 5.74(2H, s)、 6.01
−6.39(10H, m)、 7.01(2H, m)。
【0048】実施例7 1β−ヒドロキシコレカルシフェロールビタミンA酸
(全トランス型)エステル(化合物I−7)の製造 実施例1(1)および(2)と同様にして化合物V−7
から化合物VI−7を経由して化合物VII−7を得た。化
合物VII−7(300mg)を実施例1(3)と同様に処
理して化合物I−7(140mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.55(3H, s)、 0.87(3H, s)、 0.89(3
H, s)、 0.93(3H, d)、 1.03(6H, s)、 1.71(3H, s)、 2.01
(3H, s)、 2.35(3H, s)、 4.20(1H, m)、 5.00(1H,s)、 5.3
6(1H, s)、 5.50(1H, m)、 5.74(1H, s)、 6.00−6.36(6H,
m)、 7.01(1H, m)。
【0049】実施例8 1β−ヒドロキシエルゴカルシフェロールビタミンA酸
(全トランス型)エステル(化合物I−8)の製造 実施例2(1)および(2)と同様にして化合物V−8
から化合物VI−8を経由して化合物VII−8を得た。化
合物VII−8(200mg)を実施例2(3)と同様に処
理して化合物I−8(120mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.55(3H, s)、 0.82(3H, d)、 0.84(3
H, d)、 0.92(3H, d)、 1.01(3H, d)、 1.03(6H, s)、 1.71
(3H, s)、 2.01(3H, s)、 2.35(3H, s)、 4.20(1H,m)、 5.0
1(1H, s)、 5.22(2H, m)、 5.37(1H, s)、 5.49(1H, m)、
5.74(1H, s)、 6.00−6.36(6H, m)、 7.01(1H, m)。
【0050】実施例9 1β,25−ジヒドロキシコレカルシフェロールビタミ
ンA酸(全トランス型)エステル(化合物I−9)の製
造 実施例1(1)および(2)と同様にして化合物V−9
から化合物VI−9を経由して化合物VII−9を得た。化
合物VII−9(200mg)を実施例3と同様に処理して
化合物I−9(75mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.53(3H, s)、 0.94(3H, d)、 1.03(6
H, s)、 1.20(1H, s)、 1.71(3H, s)、 2.01(3H, s)、 2.35
(3H, s)、 4.21(1H, m)、 5.00(1H, s)、 5.36(1H,s)、 5.5
1(1H, m)、 5.74(1H, s)、 6.00−6.36(6H, m)、 7.01(1H,
m)。
【0051】実施例10 1β,25−ジヒドロキシエルゴカルシフェロールビタ
ミンA酸(全トランス型)エステル(化合物I−10)
の製造 実施例1(1)および(2)と同様にして化合物V−1
0から化合物VI−10を経由して化合物VII−10を得
た。化合物VII−10(250mg)を実施例3と同様に
処理して化合物I−10(100mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.53(3H, s)、 0.94(3H, d)、 1.01(3
H, d)、 1.02(6H, s)、 1.15(3H, s)、 1.17(3H, s)、 1.70
(3H, s)、 2.01(3H, s)、 2.34(3H, s)、 4.20(1H,m)、 5.0
1(1H, s)、 5.23(2H, m)、 5.36(1H, s)、 5.50(1H, m)、
5.75(1H, s)、 6.00−6.36(6H, m)、 7.00(1H, m)。
【0052】実施例11 1α−ヒドロキシコレカルシフェロールビタミンA酸
(13−シス型)エステル(化合物I−11)の製造 13−シス−ビタミンA酸(100mg)を、全トランス
−ビタミンA酸の代わりに用いる他は実施例1(3)と
同様に化合物VII−1(140mg)を処理して表題化合
物I−11(75mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.54(3H, s)、 0.86(3H, s)、 0.88(3
H, s)、 0.92(3H, d)、 1.03(6H, s)、 1.71(3H, s)、 2.03
(3H, s)、 2.17(3H, s)、 4.20(1H, m)、 5.00(1H,s)、 5.3
5(1H, s)、 5.56(1H, m)、 5.95(1H, s)、 6.01−6.32(5H,
m)、 7.04(1H, d)、 7.85(1H, d)。
【0053】実施例12 1α−ヒドロキシエルゴカルシフェロールビタミンA酸
(13−シス型)エステル(化合物I−12)の製造 13−シス−ビタミンA酸(50mg)を全トランス−ビ
タミンA酸の代わりに用い、化合物VII−2(60mg)
を実施例2(3)と同様に処理して表題化合物I−12
(25mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.55(3H, s)、 0.82(3H, d)、 0.84(3
H, d)、 0.92(3H, d)、 1.01(3H, d)、 1.03(3H, s)、 1.71
(3H, s)、 2.03(3H, s)、 2.17(3H, s)、 4.21(1H,m)、 5.0
1(1H, s)、 5.23(2H, m)、 5.35(1H, s)、 5.54(1H, m)、
5.95(1H, s)、 6.00−6.35(5H, m)、 7.04(1H, d)、 7.84
(1H, d)。
【0054】実施例13 1α,25−ジヒドロキシコレカルシフェロールビタミ
ンA酸(13−シス型)エステル(化合物I−13)の
製造 13−シス−ビタミンA酸(50mg)を全トランス−ビ
タミンA酸の代わりに用い、化合物VII−3(60mg)
を実施例3と同様に処理して表題化合物I−13(35
mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.54(3H, s)、 0.94(3H, d)、 1.03(6
H, s)、 1.21(6H, s)、 1.71(3H, s)、 2.01(3H, s)、 2.35
(3H, s)、 4.22(1H, m)、 5.00(1H, s)、 5.35(1H,s)、 5.5
3(1H, m)、 5.94(1H, s)、 6.01−6.35(5H, m)、 7.05(1H,
d)、 7.86(1H, d)。
【0055】実施例14 1α,25−ジヒドロキシエルゴカルシフェロールビタ
ミンA酸(13−シス型)エステル(化合物I−14)
の製造 13−シス−ビタミンA酸(50mg)を全トランス−ビ
タミンA酸の代わりに用い、化合物VII−4(60mg)
を実施例3と同様に処理して表題化合物I−14(40
mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.54(3H, s)、 0.93(3H, d)、 1.00(3
H, d)、 1.03(6H, s)、 1.16(3H, s)、 1.17(3H, s)、 1.71
(3H, s)、 2.01(3H, s)、 2.35(3H, s)、 4.22(1H,m)、 5.0
0(1H, s)、 5.23(2H, m)、 5.35(1H, s)、 5.40(1H, m)、
5.95(1H, s)、 6.01−6.34(5H, m)、 7.05(1H, d)、 7.86
(1H, d)。
【0056】実施例15 1β−ヒドロキシコレカルシフェロールビタミンA酸
(13−シス型)エステル(化合物I−15)の製造 13−シス−ビタミンA酸(50mg)を、全トランス−
ビタミンA酸の代わりに用い、化合物VII−7(60m
g)を実施例1(3)と同様に処理して表題化合物I−
15(25mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.54(3H, s)、 0.86(3H, s)、 0.87(3
H, s)、 0.92(3H, d)、 1.03(6H, s)、 1.71(3H, s)、 2.03
(3H, s)、 2.17(3H, s)、 4.21(1H, m)、 5.01(1H,s)、 5.3
5(1H, m)、 5.49(1H, m)、 5.95(1H, s)、 6.01−6.33(5H,
m)、 7.04(1H, d)、 7.86(1H, d)。
【0057】実施例16 1β−ヒドロキシエルゴカルシフェロールビタミンA酸
(13−シス型)エステル(化合物I−16)の製造 13−シス−ビタミンA酸(50mg)を全トランス−ビ
タミンA酸の代わりに用い、化合物VII−8(60mg)
を実施例2(3)と同様に処理して表題化合物I−16
(20mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.55(3H, s)、 0.82(3H, d)、 0.84(3
H, d)、 0.92(3H, d)、 1.01(3H, d)、 1.03(6H, s)、 1.71
(3H, s)、 2.03(3H, s)、 2.17(3H, s)、 4.20(1H,m)、 5.0
0(1H, s)、 5.22(2H, m)、 5.36(1H, m)、 5.49(1H, m)、
5.95(1H, s)、 6.01−6.35(5H, m)、 7.05(1H, d)、 7.87
(1H, d)。
【0058】実施例17 1β,25−ジヒドロキシコレカルシフェロールビタミ
ンA酸(13−シス型)エステル(化合物I−17)の
製造 13−シス−ビタミンA酸(50mg)を全トランス−ビ
タミンA酸の代わりに用い、化合物VII−9(60mg)
を実施例3と同様に処理して表題化合物I−17(35
mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.53(3H, s)、 0.94(3H, d)、 1.03(6
H, s)、 1.20(6H, s)、 1.71(3H, s)、 2.01(3H, s)、 2.35
(3H, s)、 4.20(1H, m)、 5.01(1H, s)、 5.36(1H,s)、 5.4
9(1H, m)、 5.95(1H, s)、 6.01−6.34(5H, m)、 7.04(1H,
d)、 7.87(1H, d)。
【0059】実施例18 1β,25−ジヒドロキシエルゴカルシフェロールビタ
ミンA酸(13−シス型)エステル(化合物I−18)
の製造 13−シス−ビタミンA酸(50mg)を全トランス−ビ
タミンA酸の代わりに用い、化合物VII−10(60m
g)を実施例3と同様に処理して表題化合物I−18
(25mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.53(3H, s)、 0.94(3H, d)、 1.00(3
H, d)、 1.02(6H, s)、 1.16(3H, s)、 1.17(3H, s)、 1.70
(3H, s)、 2.01(3H, s)、 2.34(3H, s)、 4.21(1H,m)、 5.0
2(1H, s)、 5.23(2H, m)、 5.36(1H, s)、 5.49(1H, m)、
5.95(1H, s)、 6.00−6.34(5H, m)、 7.04(1H, d)、 7.88
(1H, d)。
【0060】実施例19 1α−ヒドロキシコレカルシフェロールビタミンA酸
(全トランス型)エステル(化合物I−19)の製造 全トランス−ビタミンA酸(650mg)及びイソプロピ
ルエーテル(5ml)の混合物に、トリフルオロ酢酸無水
物(0.4ml)を滴下し、そして30分間撹拌した。次
いで化合物IX−19(400mg)のテトラヒドロフラン
溶液(5ml)を滴下し、室温で2時間撹拌した。アンモ
ニア水(1ml)を加え、エーテルで抽出した。ブライン
で洗浄後エーテルを留去し、残留物をシリカゲルクロマ
トグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=95/5)によ
り精製して化合物I−19(680mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.55(3H, s)、 0.87(3H, s)、 0.89(3
H, s)、 0.93(3H, d)、 1.03(12H, s)、 1.71(6H, s)、 2.0
1(6H, s)、 2.36(6H, s)、 5.00(1H, s)、 5.24(1H,m)、 5.
30(1H, s)、 5.52(1H, m)、 5.70(2H, s)、 5.85−6.30(10
H, m)、 6.95(2H,m)。
【0061】実施例20 1β−ヒドロキシコレカルシフェロールビタミンA酸
(全トランス型)エステル(化合物I−20)の製造 全トランス−ビタミンA酸(500mg)及び化合物IX−
20(300mg)を実施例19と同様に処理して化合物
I−20(430mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.55(3H, s)、 0.87(3H, s)、 0.89(3
H, s)、 0.93(3H, d)、 1.03(12H, s)、 1.71(6H, s)、 2.0
1(6H, s)、 2.35(6H, s)、 5.00(1H, s)、 5.10(1H,m)、 5.
36(1H, s)、 5.40(1H, m)、 5.74(2H, s)、 6.00−6.36(10
H, m)、 7.01(2H,m)。
【0062】実施例21 1α−ヒドロキシエルゴカルシフェロールビタミンA酸
(全トランス型)エステル(化合物I−21)の製造 全トランス−ビタミンA酸(320mg)及び化合物IX−
21(200mg)を実施例19と同様に処理して化合物
I−21(330mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.54(3H, s)、 0.82(3H, d)、 0.84(3
H, d)、 0.92(3H, d)、 1.02(15H, m)、 1.71(6H, s)、 2.0
0(6H, s)、 2.35(6H, s)、 5.03(1H, s)、 5.21(2H,m)、 5.
25(1H, m)、 5.33(1H, s)、 5.60(1H, m)、 5.75(2H, s)、
5.95−6.40(10H,m)、 7.00(2H, m)。
【0063】実施例22 1β−ヒドロキシエルゴカルシフェロールビタミンA酸
(全トランス型)エステル(化合物I−22)の製造 全トランス−ビタミンA酸(320mg)及び化合物IX−
22(200mg)を実施例19と同様に処理して化合物
I−22(310mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.55(3H, s)、 0.82(3H, d)、 0.84(3
H, d)、 0.92(3H, d)、 1.01(3H, d)、 1.03(12H, s)、 1.7
1(6H, s)、 2.01(6H, s)、 2.35(6H, s)、 5.01(1H,s)、 5.
10(1H, m)、 5.22(2H, m)、 5.37(1H, s)、 5.41(1H, m)、
5.74(2H, s)、 6.00−6.36(10H, m)、 7.01(2H, m)。
【0064】実施例23 1α,25−ジヒドロキシコレカルシフェロールビタミ
ンA酸(全トランス型)エステル(化合物I−23)の
製造 全トランス−ビタミンA酸(450mg)及びイソプロピ
ルエーテル(7ml)の混合物に、トリフルオロ酢酸無水
物(0.2ml)を加え、30分間撹拌した。化合物IX−
23(300mg)のテトラヒドロフラン溶液(10ml)
を加え、室温で3時間撹拌した。アンモニア水(1ml)
を加え酢酸エチルで抽出、ブラインで洗浄、乾燥後(M
gSO4)した。溶媒を留去し、残留物をシリカゲルク
ロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=9/1)で
精製し、化合物I−23(340mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.55(3H, s)、 0.96(3H, d)、 1.05(1
2H, s)、 1.25(6H, s)、 1.71(6H, s)、 2.05(6H, s)、 2.3
7(6H, s)、 5.05(1H, s)、 5.24(1H, m)、 5.37(1H,s)、 5.
60(1H, m)、 5.75(2H, s)、 5.90−6.35(10H, m)、 7.00(2
H, m)。
【0065】実施例24 1β,25−ジヒドロキシコレカルシフェロールビタミ
ンA酸(全トランス型)エステル(化合物I−24)の
製造 全トランス−ビタミンA酸(350mg)及び化合物IX−
24(200mg)を実施例23と同様に処理して化合物
I−24(260mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.53(3H, s)、 0.94(3H, d)、 1.03(1
2H, s)、 1.20(6H, s)、 1.71(6H, s)、 2.01(6H, s)、 2.3
5(6H, s)、 5.00(1H, s)、 5.10(1H, m)、 5.36(1H,s)、 5.
41(1H, m)、 5.74(2H, s)、 6.00−6.36(10H, m)、 7.01(2
H, m)。
【0066】実施例25 1α,24R−ジヒドロキシコレカルシフェロールビタ
ミンA酸(全トランス型)エステル(化合物I−25)
の製造 全トランス−ビタミンA酸(370mg)及び化合物IX−
25(150mg)を実施例23と同様に処理して化合物
I−25(260mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.56(3H, s)、 0.96(3H, d)、 1.03(1
8H, s)、 1.17(6H, d)、 1.70(9H, s)、 2.01(9H, s)、 2.3
6(9H, s)、 3.22(1H, m)、 4.97(1H, s)、 5.27(1H,m)、 5.
33(1H, s)、 5.54(1H, m)、 5.74(3H, s)、 6.00−6.38(14
H, m)、 7.01(3H,m)。
【0067】実施例26 1α,25−ジヒドロキシエルゴカルシフェロールビタ
ミンA酸(全トランス型)エステル(化合物I−26)
の製造 全トランス−ビタミンA酸(330mg)及び化合物IX−
26(200mg)を実施例23と同様に処理して化合物
I−26(240mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.54(3H, s)、 0.93(3H, d)、 1.00(3
H, d)、 1.03(12H, s)、 1.16(3H, s)、 1.17(3H, s)、 1.7
1(6H, s)、 2.04(6H, s)、 2.35(6H, s)、 5.01(1H,s)、 5.
23(2H, m)、 5.25(1H, m)、 5.35(1H, s)、 5.52(1H, m)、
5.74(2H, s)、 6.00−6.36(10H, m)、 7.02(2H, m)。
【0068】実施例27 1β,25−ジヒドロキシエルゴカルシフェロールビタ
ミンA酸(全トランス型)エステル(化合物I−27)
の製造 全トランス−ビタミンA酸(250mg)及び化合物IX−
27(150mg)を実施例23と同様に処理して化合物
I−27(230mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.53(3H, s)、 0.94(3H, d)、 1.01(3
H, d)、 1.02(12H, s)、 1.15(3H, s)、 1.17(3H, s)、 1.7
0(6H, s)、 2.01(6H, s)、 2.34(6H, s)、 5.01(1H,s)、 5.
07(1H, m)、 5.23(2H, m)、 5.36(2H, s)、 5.40(1H, m)、
5.75(2H, s)、 6.00−6.36(10H, m)、 7.00(2H, m)。
【0069】実施例28 1α,24S,25−トリヒドロキシコレカルシフェロー
ルビタミンA酸(全トランス型)エステル(化合物I−
28)の製造 全トランス−ビタミンA酸(250mg)及び化合物IX−
28(100mg)を実施例23と同様に処理して化合物
I−28(140mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.57(3H, s)、 0.97(3H, d)、 1.03(1
8H, s)、 1.21(6H, d)、 1.70(9H, s)、 2.01(9H, s)、 2.3
7(9H, s)、 3.25(1H, m)、 4.97(1H, s)、 5.27(1H,m)、 5.
33(1H, s)、 5.53(1H, m)、 5.74(3H, s)、 6.01−6.39(14
H, m)、 7.01(3H,m)。
【0070】実施例29 1α−ヒドロキシカルシフェロールビタミンA酸(13
−シス型)エステル(化合物I−29)の製造 13−シス−ビタミンA酸(200mg)を全トランス−
ビタミンA酸の代わりに用いる他は実施例19と同様に
化合物IX−19(70mg)を処理して化合物I−29
(90mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.54(3H, s)、 0.86(3H, s)、 0.88(3
H, s)、 0.92(3H, d)、 1.03(12H, s)、 1.71(6H, s)、 2.0
3(6H, s)、 2.17(6H, s)、 5.00(1H, s)、 5.26(1H,m)、 5.
35(1H, s)、 5.56(1H, m)、 5.95(2H, s)、 6.01−6.32(8
H, m)、 7.04(2H,d)、 7.85(2H, d)。
【0071】実施例30 1β−ヒドロキシコレカルシフェロールビタミンA酸
(13−シス型)エステル(化合物I−30)の製造 13−シス−ビタミンA酸(100mg)を全トランス−
ビタミンA酸の代わりに用い、化合物IX−20(60m
g)を実施例19と同様に処理して化合物I−30(4
5mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.54(3H, s)、 0.86(3H, s)、 0.87(3
H, s)、 0.92(3H, d)、 1.03(12H, s)、 1.71(6H, s)、 2.0
3(6H, s)、 2.17(6H, s)、 5.01(1H, s)、 5.12(1H,m)、 5.
35(1H, s)、 5.49(1H, m)、 5.95(2H, s)、 6.01−6.33(8
H, m)、 7.04(2H,d)、 7.86(2H, d)。
【0072】実施例31 1α−ヒドロキシエルゴカルシフェロールビタミンA酸
(13−シス型)エステル(化合物I−31)の製造 13−シス−ビタミンA酸(100mg)、化合物IX−2
1(60mg)を実施例19と同様に処理して化合物I−
31(65mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.55(3H, s)、 0.82(3H, d)、 0.84(3
H, d)、 0.92(3H, d)、 1.01(3H, d)、 1.03(12H, s)、 1.7
1(6H, s)、 2.03(6H, s)、 2.17(6H, s)、 5.01(1H,s)、 5.
21(1H, m)、 5.26(2H, m)、 5.35(1H, s)、 5.54(1H, m)、
5.95(2H, s)、 6.00−6.35(8H, m)、 7.04(2H, d)、 7.84
(2H, d)。
【0073】実施例32 1β−ヒドロキシエルゴカルシフェロールビタミンA酸
(13−シス型)エステル(化合物I−32)の製造 13−シス−ビタミンA酸(100mg)、化合物IX−2
2(60mg)を実施例19と同様に処理して化合物I−
32(70mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.55(3H, s)、 0.82(3H, d)、 0.84(3
H, d)、 0.92(3H, d)、 1.01(3H, d)、 1.03(12H, s)、 1.7
1(6H, s)、 2.03(6H, s)、 2.17(6H, s)、 5.00(1H,s)、 5.
11(1H, m)、 5.22(2H, m)、 5.36(1H, m)、 5.49(1H, m)、
5.95(2H, s)、 6.01−6.35(8H, m)、 7.05(2H, d)、 7.87
(2H, d)。
【0074】実施例33 1α,25−ジヒドロキシコレカルシフェロールビタミ
ンA酸(13−シス型)エステル(化合物I−33)の
製造 13−シス−ビタミンA酸(100mg)、化合物IX−2
3(60mg)を実施例23と同様に処理して化合物I−
33(65mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.54(3H, s)、 0.94(3H, d)、 1.03(1
2H, s)、 1.21(6H, s)、 1.71(6H, s)、 2.01(6H, s)、 2.3
5(6H, s)、 5.00(1H, s)、 5.25(1H, m)、 5.35(1H,s)、 5.
53(1H, m)、 5.94(2H, s)、 6.01−6.35(8H, m)、 7.05(2
H, d)、 7.86(2H,d)。
【0075】実施例34 1β,25−ジヒドロキシコレカルシフェロールビタミ
ンA酸(13−シス型)エステル(化合物I−34)の
製造 13−シス−ビタミンA酸(100mg)、化合物IX−2
4(60mg)を実施例23と同様に処理して化合物I−
34(65mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.53(3H, s)、 0.94(3H, d)、 1.03(1
2H, s)、 1.20(6H, s)、 1.71(6H, s)、 2.01(6H, s)、 2.3
5(6H, s)、 5.01(1H, s)、 5.10(1H, m)、 5.36(1H,s)、 5.
49(1H, m)、 5.95(2H, s)、 6.01−6.34(8H, m)、 7.04(2
H, d)、 7.87(2H,d)。
【0076】実施例35 1α,25−ジヒドロキシエルゴカルシフェロールビタ
ミンA酸(13−シス型)エステル(化合物I−35)
の製造 13−シス−ビタミンA酸(100mg)、化合物IX−2
6(60mg)を実施例23と同様に処理して化合物I−
35(60mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.54(3H, s)、 0.93(3H, d)、 1.00(3
H, d)、 1.03(12H, s)、 1.16(3H, s)、 1.17(3H, s)、 1.7
1(6H, s)、 2.01(6H, s)、 2.35(6H, s)、 5.00(1H,s)、 5.
23(2H, m)、 5.25(1H, m)、 5.35(1H, s)、 5.40(1H, m)、
5.95(2H, s)、 6.01−6.34(8H, m)、 7.05(2H, d)、 7.86
(2H, d)。
【0077】実施例36 1β,25−ジヒドロキシエルゴカルシフェロールビタ
ミンA酸(13−シス型)エステル(化合物I−36)
の製造 13−シス−ビタミンA酸(100mg)、化合物IX−2
7(60mg)を実施例23と同様に処理して化合物I−
36(55mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ 0.53(3H, s)、 0.94(3H, d)、 1.00(3
H, d)、 1.02(12H, s)、 1.16(3H, s)、 1.17(3H, s)、 1.7
0(6H, s)、 2.01(6H, s)、 2.34(6H, s)、 5.02(1H,s)、 5.
11(1H, m)、 5.23(2H, m)、 5.36(1H, s)、 5.49(1H, m)、
5.95(2H, s)、 6.00−6.34(8H, m)、 7.04(2H, d)、 7.88
(2H, d)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 {式中、Xは水素原子またはビタミンA酸から誘導され
    るアシル基を示し、YはビタミンA酸から誘導されるア
    シル基を示し、Rは式(II) 【化2】 〔式中、R1およびR2はそれぞれ水素原子を表すかまた
    は一緒になって炭素−炭素の二重結合を形成し、R3
    水素原子、C1〜C4アルキル基または式OX(Xは前記
    の意義を有する)を有する基を表し、R4は水素原子また
    は水酸基を表す〕を有する基を示す}で示される1−ア
    シルオキシビタミンD誘導体。
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